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- 出逢い -
いくらなんでも人攫いはどうかと思うんだけど…
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翁のお面を被った翁と名乗る彼は――‥
だけど、翁と名乗るわりには わりと若い声をしている。翁といると、懐かしく不思議な感じがする。…それに、ずっと昔に会ったことがあるような懐かしくて不思議と泣きたくなるのはなんでだろう?…切なく思うのはきっと気のせいだと思う。だって、俺は翁を知らない。
俺が1人で目的も無しに歩いていると、いつも何処からともなく現れる翁は… 俺に飴玉をくれる。中でもお気に入りはイチゴ飴。
甘くて美味しいイチゴ飴をころころ口の中で転がす。
だけど、
転機が訪れたのは…
ちょーっと… ほんの少しだけ原っぱで日向ぼっこしていたらいつの間にか寝てしまった。
夢現の中でふわりと包み込まれる感覚に宙に浮く不思議な感じと、ユラユラと揺れる心地よい揺れに一層眠りが深くなったことは認めるとして…
和泉くん和泉くん!って起こされて、何故か原っぱで寝ていたはずが見覚えのない建物の室内のソファーの上で、目の前には翁がいる。
俺を此処に連れて来たのは翁に違いないと思うけど、せめて本人の許可を取ってから連れて来てほしかったと思った。
…ところで、此処、どこ…?
そして、首を傾げた。
「ここ、何処?」
「俺、確か原っぱで日向ぼっこしてたと思うんだけど…」
ジト目で翁を睨むと翁はパッと両手を広げた
「あんなところで寝ているキミにも問題があると思いますがねぇ」
大体、キミはいつも所構わず寝過ぎなんですよ、とお小言を言ってくる翁に眉をひそめた。
「そーいうの、屁理屈って言わない?別に俺が何処で寝ようと翁に関係ないと思うんだけど。そもそも、これ人攫いじゃん」
「おやおや。なにを言ってるんですか。
人攫いもなにもキミはもう人間ではないでじゃないですか。それに、キミの為を思ってしたことですよ。――‥ 私が知らないとでも?
キミ、最近じゃぁ魑魅魍魎妖怪だけでなく、それなりの力を持った人間にも狙われてるそうじゃないですか」
ピクッ、
「どこでそれを… Σあ゙」
ハッ!!!と自分の失言に気付いた俺は口を慌てて手で押さえて目を逸らした。
「…………」
ぅぐ…っ! 翁からのお面越しの視線が痛い。
「ハァ、キミは今も昔も…」
そういうところは変わりませんねぇと俺の表情を見るなり溜め息つく翁に首を傾げる
「今も昔も…って、
翁、俺と昔にも会ったことあったっけ??」
翁と知り合ったのはつい最近だとばかりに思っていたから驚いた。
だけど、翁と名乗るわりには わりと若い声をしている。翁といると、懐かしく不思議な感じがする。…それに、ずっと昔に会ったことがあるような懐かしくて不思議と泣きたくなるのはなんでだろう?…切なく思うのはきっと気のせいだと思う。だって、俺は翁を知らない。
俺が1人で目的も無しに歩いていると、いつも何処からともなく現れる翁は… 俺に飴玉をくれる。中でもお気に入りはイチゴ飴。
甘くて美味しいイチゴ飴をころころ口の中で転がす。
だけど、
転機が訪れたのは…
ちょーっと… ほんの少しだけ原っぱで日向ぼっこしていたらいつの間にか寝てしまった。
夢現の中でふわりと包み込まれる感覚に宙に浮く不思議な感じと、ユラユラと揺れる心地よい揺れに一層眠りが深くなったことは認めるとして…
和泉くん和泉くん!って起こされて、何故か原っぱで寝ていたはずが見覚えのない建物の室内のソファーの上で、目の前には翁がいる。
俺を此処に連れて来たのは翁に違いないと思うけど、せめて本人の許可を取ってから連れて来てほしかったと思った。
…ところで、此処、どこ…?
そして、首を傾げた。
「ここ、何処?」
「俺、確か原っぱで日向ぼっこしてたと思うんだけど…」
ジト目で翁を睨むと翁はパッと両手を広げた
「あんなところで寝ているキミにも問題があると思いますがねぇ」
大体、キミはいつも所構わず寝過ぎなんですよ、とお小言を言ってくる翁に眉をひそめた。
「そーいうの、屁理屈って言わない?別に俺が何処で寝ようと翁に関係ないと思うんだけど。そもそも、これ人攫いじゃん」
「おやおや。なにを言ってるんですか。
人攫いもなにもキミはもう人間ではないでじゃないですか。それに、キミの為を思ってしたことですよ。――‥ 私が知らないとでも?
キミ、最近じゃぁ魑魅魍魎妖怪だけでなく、それなりの力を持った人間にも狙われてるそうじゃないですか」
ピクッ、
「どこでそれを… Σあ゙」
ハッ!!!と自分の失言に気付いた俺は口を慌てて手で押さえて目を逸らした。
「…………」
ぅぐ…っ! 翁からのお面越しの視線が痛い。
「ハァ、キミは今も昔も…」
そういうところは変わりませんねぇと俺の表情を見るなり溜め息つく翁に首を傾げる
「今も昔も…って、
翁、俺と昔にも会ったことあったっけ??」
翁と知り合ったのはつい最近だとばかりに思っていたから驚いた。
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