ざまぁ!をされるつもりが… こんな展開、聞いてないっ

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始まりは…

『僕はなにを期待されてるんでしょうか』

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『だから、ほらっ!カッコイイとか綺麗とか、優しそうとか… あるじゃない!』


「 ? マリッジブルーにでもなったんですか?」


まあ、結婚前に入ると女性はいろいろ不安になると聞きますからね… 一応、姉上にもそういったところはあったんでしょうか。

『ち、違うわよ!!ただ、その・・』

言いづらそうに口をもごもごさせる姉上に、小さく息をつく。

「何を不安がっているんですか。姉上はどーん!と来るときが来るまで構えときゃいいんですよ。政略結婚には変わりはないですけど、お相手が王太子殿下なんです。何が姉上を不安にさせるんですか?」

婚前の女性はマリッジブルーに陥りやすいと聞くけれど、お相手はあの王太子殿下。なにがそう姉上を不安にさせるんだろう?と不思議に思ってそう聞く。

「姉上は性格には少し難があるとしても、その容姿においては問題ないと思いますよ?尚、言えばその縦巻きのドリルの髪をストレートに直したら何も言うことはないんですが」

少しつり目なところと縦巻きドリルの金髪が姉上をよりいっそう、キツい女性に見させる。ストレートの髪にすればそれなりに淑女らしく見えるのに、と少し残念そうに漏らせば姉上が片眉を上げる。

『私のことはいいのよ!それよりも、殿下のこと何とも思わないの?』


目をきっらきらさせて、訊いてくる姉上は僕に一体なんの期待をしているんだろう?


「別になんとも。弟の僕としては、姉上が変なところへ嫁がされることがないみたいなので安心しました。…と、でも言っておきましょうか。

そうですね、王太子殿下は顔良し、頭良しの上に優しい性格、世のご令嬢方の憧れの王太子様。良かったじゃないですか。そんな方と縁談組めて」


あふっ! と欠伸をかみ殺して、本を読みながら姉上の質問に答えると不満げな声が帰って来る。

『……私は一般的な回答を求めているわけじゃないの。アラン、あなたの率直な気持ちを聞きたいのよ』


別に僕がどう思おうがいいじゃないか、と嘆息つくも姉上はきっと僕が答えるまでこの部屋に居座るつもりなんだろうと考えた僕は姉上に一刻も早くお帰り願いたいので仕方なしに渋々答えた。

「はぁ、そうですね。僕なら… 嫌です」

『・・・・・え、嘘っ!?どうしてよ?』


何を驚くんだろう?姉上が聞いてきたから、素直に答えたのに。
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