53 / 88
- 謎多き執事の秘密ごと -
『完璧執事は不意打ちに弱い』
しおりを挟む
「だって!おかしくて…。自分から聞いてきたのに、僕が答えるって言ったらレオンが動揺するからっ…!ふふっ」
『自分で聞いといてなんですが、まさか、そう返ってくるとは思わなかったんですよ。結果的には私を… 信頼して頂いていると考えてもいいんですよね?』
カチャッと眼鏡のブリッジを指先で軽く押し上げ、不敵に口角をつり上げるレオンは意地悪い表情になっている。そんなレオンも、かっこよくて… あれ?僕は一体なにを言っているんだろう!?
僕はぶんぶん頭を横に振って全否定する!
……ち、ちがう!!ぜっつたいに違うから!!レオンがかっこいいとかっ!ないから!!
「ち、調子乗らないでよ!!た、たまたまなんだから!そう!!たまたま僕は… 」
断じてないっつ!!!だって、相手は男だよ!?同性だよ!?あの、レオンだよ?!ないよ!!!!
『はぁ、あの… アラン様?どうしたんです??』
噛み合わない僕の言葉に訝しげな表情で問うてくるレオンにハッ!とする。そうだった。話の論点がズレてる!!
「ンンッ… コホン!話がズレたけど、レオンが僕にいろいろと教えてくれているのに、僕だけが話さないのはフェアじゃないでしょ?」
それに、レオンのことは信じてるから…。そう告げるとレオンはなぜか固まる。
え、なんで??
『貴方は…』
そこまで言って、不意に顔を背けた。
「え、どうしたの!?ほんとに!」
『貴方は… ずるい。いつもいつもこっちの、気持ちも知らずに… 不意打ちに来るんですからッ』
手の甲で口元を隠して、背ける表情。
その表情の合間から見えるのは頬から耳まで赤くなったレオンの顔だった。
『自分で聞いといてなんですが、まさか、そう返ってくるとは思わなかったんですよ。結果的には私を… 信頼して頂いていると考えてもいいんですよね?』
カチャッと眼鏡のブリッジを指先で軽く押し上げ、不敵に口角をつり上げるレオンは意地悪い表情になっている。そんなレオンも、かっこよくて… あれ?僕は一体なにを言っているんだろう!?
僕はぶんぶん頭を横に振って全否定する!
……ち、ちがう!!ぜっつたいに違うから!!レオンがかっこいいとかっ!ないから!!
「ち、調子乗らないでよ!!た、たまたまなんだから!そう!!たまたま僕は… 」
断じてないっつ!!!だって、相手は男だよ!?同性だよ!?あの、レオンだよ?!ないよ!!!!
『はぁ、あの… アラン様?どうしたんです??』
噛み合わない僕の言葉に訝しげな表情で問うてくるレオンにハッ!とする。そうだった。話の論点がズレてる!!
「ンンッ… コホン!話がズレたけど、レオンが僕にいろいろと教えてくれているのに、僕だけが話さないのはフェアじゃないでしょ?」
それに、レオンのことは信じてるから…。そう告げるとレオンはなぜか固まる。
え、なんで??
『貴方は…』
そこまで言って、不意に顔を背けた。
「え、どうしたの!?ほんとに!」
『貴方は… ずるい。いつもいつもこっちの、気持ちも知らずに… 不意打ちに来るんですからッ』
手の甲で口元を隠して、背ける表情。
その表情の合間から見えるのは頬から耳まで赤くなったレオンの顔だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,348
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる