親衛隊総隊長殿は今日も大忙しっ!

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あれっ…?言ってなかったっけ?

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『千春総隊長、幼等部の件ですが』


さっきから本調子じゃない僕を心配げに微かに眉を寄せる仁は僕の続けて、という言葉に渋々口を開く。

「…なんでも、2週間ほど前に中庭でご友人とサッカーをしていたところ、最後に例の幼等部の子が蹴ったボールが… 中庭の茂みに建っていた古い祠に当たり、扉を壊してしまったようです」

    祠…?

「ふぅーん?祠ねぇ… また、面倒くさそうな案件だね」


仁から受け取った報告書をパラパラとめくり、軽く目を通すとバサリと仁へとまた返す。

「…っていうか、そもそも祠なんてもの中庭にあったっけ?」


首を傾げる僕に楓がすかさず答えてくれる。

「祠っていやぁ、あの祠のことじゃねぇのか?」

「ふぅん?なに、心当たりあんの?」


パシリ、そう聞けば途端に眉をしかめる。

「だーからっ!俺には楓って名前が…」


「あーはいはい。で?楓はその祠のこと知ってんの?」

「いや、寧ろ知らねぇヤツのほうが少ねぇだろ」

なに、お前知らねーの?と聞いてくるけど、知らないに決まってる。そもそも僕と仁は持ち上がり組みじゃないんだから。

「最初に言ったと思うけど、僕は正式に理事長から依頼受けてこの学園に来たって。つまり、そーいうこと!僕らは途中組みなの!」

「僕ら…?」

こいつも?と仁にちらりと目を向けるパシリもとい楓に、あれ?と首を傾げる。


「言ってなかったっけ?仁は… 僕の式だって」

「は!!?」


ちなみに僕自慢の式神なんだけど!と言えば普段はクールな仁が微かに顔を赤らめている。僕の視線に気付くや、その顔を隠すようにそっぽを向いた。…可愛い奴。
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