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- 王国の陰りと忌まわしき魔女の呪い -
※R15〜18指定『訪れる悪夢と - 快楽 - 』※
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───… ああ、またいつもの夢か。
まったく、毎度毎度吐き気がする。
『あ、兄上…っ』
ジャラリ、と音を立てるのは足首に大きな鉄の塊を重石として繋がれた年期の入った古びた鎖。自分よりも遥かに小さい義理の弟が恐怖に顔を強張らせる――。
無実の罪で、窓もないこの部屋に… 城から少し離れた塔に幽閉された此処は… 自分かジークしか入ることが許されない国王直属の管理下になるこの塔は… 食事も全てジークが行い、他の者とは一切の接触が許されない
罪人の割には質のいいベッドに鎖で繋がれた年の離れた弟に足を歩める…
スッと弟であるオーディットの頬を撫でると、オーディットがビクリと身を竦めた後、抵抗するかのように体を捻る。だが、足首に繋がれた重石、天井から吊るされた古びた鎖に繋がれた手首は擦れて赤くなり、自由を奪われたオーディットの怯える声と、ジャラジャラと鳴る鎖の音が二人しかいないこの部屋によく響く───。
『ふ、ンん…っ!はぁ、ッ や、ぁっ』
貪り喰らうように無理やり指先でオーディットの口をこじ開けると、口角を上げてその口に強引に舌を捻じ込み深い口づけをする私と、頬に涙を伝せて、抵抗という悲鳴じみた声を上げ、一切の布を身に纏わず、一方的に与えられる快楽に色のかかった声で淫乱に乱れ啼くオーディットの姿。
毎度となるこの悪夢をいつも見せられる度に、【ちがう!愛しいとは思ったがこんな形じゃない!】見えない壁に阻まれて、為す術もなく、いつもいつも私を阻むその見えない壁を殴りつけるように叩くが、それも意味を為さず、ただ目を背けるしかなかった…。
『…にう、え…っ!も… もう許して…ッ』
一方的に与えられる快楽に身を捻らせ、ジャラジャラと鎖の音を立てては加虐心を唆るオーディットはその未熟な体を揺らす…
『ハァッ、あっ!や、ぁあッ』
淫らに体を揺らし、与えられる快楽に為す術もなく、喘ぐ声にその耳を塞ぎたくなる。
『いや、か?嘘をつくな。お前の体はこんなにも感じているではないか?ほら、ここはもう… 』
『ぁ、やぁ…ッ!』
――‥ ジャラッ!
ピンッ!と赤く熟れたつぶらな乳首を指先で弾かれ、短く喘ぐ。ピンと突き出した乳首をクリクリと弄られ、自由を奪われたオーディットはその快楽から逃げようと暴れるも、鎖が邪魔をして逃げることが出来ない。
『まったく、私のペットは本当に感度が良すぎて困る。愛しいオーディット、さぁ もっとお前の淫らに喘ぐ声を聞かせてくれ…』
弟として見ている自分とは裏腹に魔女にかけられたこの呪われた悪夢に出てくる自分は本当に酷い男だと思った。そしてそれに為す術もなく、ただア然とオーディットの喘ぐ姿を見ながら耐える今の自分ほど無力なものはないと自嘲の笑みすら浮かんだ。
─────────
───…
まったく、毎度毎度吐き気がする。
『あ、兄上…っ』
ジャラリ、と音を立てるのは足首に大きな鉄の塊を重石として繋がれた年期の入った古びた鎖。自分よりも遥かに小さい義理の弟が恐怖に顔を強張らせる――。
無実の罪で、窓もないこの部屋に… 城から少し離れた塔に幽閉された此処は… 自分かジークしか入ることが許されない国王直属の管理下になるこの塔は… 食事も全てジークが行い、他の者とは一切の接触が許されない
罪人の割には質のいいベッドに鎖で繋がれた年の離れた弟に足を歩める…
スッと弟であるオーディットの頬を撫でると、オーディットがビクリと身を竦めた後、抵抗するかのように体を捻る。だが、足首に繋がれた重石、天井から吊るされた古びた鎖に繋がれた手首は擦れて赤くなり、自由を奪われたオーディットの怯える声と、ジャラジャラと鳴る鎖の音が二人しかいないこの部屋によく響く───。
『ふ、ンん…っ!はぁ、ッ や、ぁっ』
貪り喰らうように無理やり指先でオーディットの口をこじ開けると、口角を上げてその口に強引に舌を捻じ込み深い口づけをする私と、頬に涙を伝せて、抵抗という悲鳴じみた声を上げ、一切の布を身に纏わず、一方的に与えられる快楽に色のかかった声で淫乱に乱れ啼くオーディットの姿。
毎度となるこの悪夢をいつも見せられる度に、【ちがう!愛しいとは思ったがこんな形じゃない!】見えない壁に阻まれて、為す術もなく、いつもいつも私を阻むその見えない壁を殴りつけるように叩くが、それも意味を為さず、ただ目を背けるしかなかった…。
『…にう、え…っ!も… もう許して…ッ』
一方的に与えられる快楽に身を捻らせ、ジャラジャラと鎖の音を立てては加虐心を唆るオーディットはその未熟な体を揺らす…
『ハァッ、あっ!や、ぁあッ』
淫らに体を揺らし、与えられる快楽に為す術もなく、喘ぐ声にその耳を塞ぎたくなる。
『いや、か?嘘をつくな。お前の体はこんなにも感じているではないか?ほら、ここはもう… 』
『ぁ、やぁ…ッ!』
――‥ ジャラッ!
ピンッ!と赤く熟れたつぶらな乳首を指先で弾かれ、短く喘ぐ。ピンと突き出した乳首をクリクリと弄られ、自由を奪われたオーディットはその快楽から逃げようと暴れるも、鎖が邪魔をして逃げることが出来ない。
『まったく、私のペットは本当に感度が良すぎて困る。愛しいオーディット、さぁ もっとお前の淫らに喘ぐ声を聞かせてくれ…』
弟として見ている自分とは裏腹に魔女にかけられたこの呪われた悪夢に出てくる自分は本当に酷い男だと思った。そしてそれに為す術もなく、ただア然とオーディットの喘ぐ姿を見ながら耐える今の自分ほど無力なものはないと自嘲の笑みすら浮かんだ。
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