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- 腐敗した王国と傀儡の王 -
『壊す側と - 守る側 - 』
『だから…ぐ、ッ!』
中で抵抗する今の魂に、口角をつり上げる。
『……なるほど。この体の持ち主はもはや俺であって俺自身で在らずか。死は… 始まりに過ぎず。真実の一部を垣間見て知ったお前が、全てを知ったとき… 奴らに赦しをを与えるか、絶望を与えるか…見ものだな。例え、中身が違えど、その魂の根本は同じ。結局は…過去の俺と同じ道を辿ることになる』
もし、運命が… この残酷なる運命が変わるならば、そう今までもずっと願わずにはいられなかった。だが、そんな切実なる願いも悲しく、理不尽で残酷な運命は避けられなかった。いつしか、悲観的な感情しか残らなくなった。何もかもに、自分を見捨てたこの世界に… 怒りと悲しみしか感じなかった。そしてそれは憎しみと絶望に変わり、見て見ぬフリをする者たちに、理不尽な理由で追い詰める帝国軍に… 闇堕ちの魔女たちに、人間たちに、この世界に生きる万物全てに怨みつらみが募っていった。
───…そしてあの日、
生きとし生ける全ての者たちに、万物に永遠の命とループいう呪いを与えた。時間軸から外れ、輪廻に入ることなく、お前たちが望む永遠の命を与えた…。それは不死の力。だが、それは俺自身が死を望むとき、少しの誤差はあれど、理の時間軸から切り離されたお前たちは時が遡り、同じ刻を繰り返す… それこそが不死の呪い。短命であれば短命な者ほどずっとずっと同じ時を繰り返す… そう、永遠とも言える不毛たるループ…。
死という安息地を得られず、輪廻に入ることさえ叶わず、安らかに逝くことさえ許されない… それでもあの日関わった者たちは気付いてるだろう、その事実に。…もしかしたら、長寿であるエルフは気付いてるかもしれない。
───だが、
『今の… この体の持ち主なら、この不毛なループを終わられてくれるだろうか』
怨みつらみ… 決して、消えることないこの不毛な憎しみを、彼なら終わらせてくれるだろうか。復讐したいという気持ちと、憎しみにその身を任せるのはもう疲れたと思う自分がいて、
『もし、再び絶望が垣間見えたそのときは───…』
自らこの手で終わらせる、そんな考えが不意に横切った。
……もしかしたら、いつかジークウォンと対峙する日が来るかもしれない。
『───かつては、壊す側だったジークウォンが守る側に、守る側だった俺が壊す側になろうとは… 皮肉なものだな』
クツリと喉で笑う、その薄っすら開く金色の瞳に秘かな殺意が乗る──。だが、今のこの体の主は俺ではない。それに、ジークウォンに懐いてる。…気は乗らないが。ならばそのときが来るまで──。
───忘れるな。己にされた仕打ちを…。あの日の出来事を。その裏切りを…
深く深く心に、その意思に刻み込む。その怨嗟を… 忘れるなと。己に課された運命を与えたこの残酷な世界を、と… 深く深く刻み込んだ。
ゆっくりゆっくりと下りてくる目蓋に、『時間か』と呟く。視界が、ぐにゃりと歪み深い闇の中へと落ちていった…。
中で抵抗する今の魂に、口角をつり上げる。
『……なるほど。この体の持ち主はもはや俺であって俺自身で在らずか。死は… 始まりに過ぎず。真実の一部を垣間見て知ったお前が、全てを知ったとき… 奴らに赦しをを与えるか、絶望を与えるか…見ものだな。例え、中身が違えど、その魂の根本は同じ。結局は…過去の俺と同じ道を辿ることになる』
もし、運命が… この残酷なる運命が変わるならば、そう今までもずっと願わずにはいられなかった。だが、そんな切実なる願いも悲しく、理不尽で残酷な運命は避けられなかった。いつしか、悲観的な感情しか残らなくなった。何もかもに、自分を見捨てたこの世界に… 怒りと悲しみしか感じなかった。そしてそれは憎しみと絶望に変わり、見て見ぬフリをする者たちに、理不尽な理由で追い詰める帝国軍に… 闇堕ちの魔女たちに、人間たちに、この世界に生きる万物全てに怨みつらみが募っていった。
───…そしてあの日、
生きとし生ける全ての者たちに、万物に永遠の命とループいう呪いを与えた。時間軸から外れ、輪廻に入ることなく、お前たちが望む永遠の命を与えた…。それは不死の力。だが、それは俺自身が死を望むとき、少しの誤差はあれど、理の時間軸から切り離されたお前たちは時が遡り、同じ刻を繰り返す… それこそが不死の呪い。短命であれば短命な者ほどずっとずっと同じ時を繰り返す… そう、永遠とも言える不毛たるループ…。
死という安息地を得られず、輪廻に入ることさえ叶わず、安らかに逝くことさえ許されない… それでもあの日関わった者たちは気付いてるだろう、その事実に。…もしかしたら、長寿であるエルフは気付いてるかもしれない。
───だが、
『今の… この体の持ち主なら、この不毛なループを終わられてくれるだろうか』
怨みつらみ… 決して、消えることないこの不毛な憎しみを、彼なら終わらせてくれるだろうか。復讐したいという気持ちと、憎しみにその身を任せるのはもう疲れたと思う自分がいて、
『もし、再び絶望が垣間見えたそのときは───…』
自らこの手で終わらせる、そんな考えが不意に横切った。
……もしかしたら、いつかジークウォンと対峙する日が来るかもしれない。
『───かつては、壊す側だったジークウォンが守る側に、守る側だった俺が壊す側になろうとは… 皮肉なものだな』
クツリと喉で笑う、その薄っすら開く金色の瞳に秘かな殺意が乗る──。だが、今のこの体の主は俺ではない。それに、ジークウォンに懐いてる。…気は乗らないが。ならばそのときが来るまで──。
───忘れるな。己にされた仕打ちを…。あの日の出来事を。その裏切りを…
深く深く心に、その意思に刻み込む。その怨嗟を… 忘れるなと。己に課された運命を与えたこの残酷な世界を、と… 深く深く刻み込んだ。
ゆっくりゆっくりと下りてくる目蓋に、『時間か』と呟く。視界が、ぐにゃりと歪み深い闇の中へと落ちていった…。
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