2 / 17
第1章~出会い
しおりを挟む
僕が彼女に出逢ったのは遡ること20年前、まだ僕が8歳にも満たない時のこと、
「パカッ、パカッ、パカッ、トッ、ヒヒーン」
5歳の頃から馬を慣らしていた僕は、猛スピードでとあるスイスの財閥家の屋敷へ急いでいた。警備が頑丈な敷地の豪華な装飾の施された黒と金の門をくぐり、まるで森の中のような長い石畳の道を抜け、玄関前のロータリーでサッと馬から飛び降りたのは、今でも良く覚えている。それくらい僕、アレクサンダー・ベルナルド・フォン・ハイスラーは、とある知らせを聞いて無我夢中になっていた。
話を少し戻すと、この大豪邸の持ち主である「とあるスイスの財閥家」とは、世界にあらゆるジャンルの商売で名を轟かせていて、ここ、スイスでは知らぬ人はいないフラワーグループの会長の出身家である、
「エーデルワイス家」なのである。
馬をつなげに行かねばと思っていると、顔馴染みの年配のベテランメイドが若い執事を数人連れて話しかけてきた。
「アレクサンダー様、我々が馬をつけておきます。シャルロット様もお待ちかねておりますので、どうぞ、中へお急ぎ下さいまし。」
まだ8歳にも満たない僕に使いの者達は皆、深々と頭を下げた。「助かった」とは思いつつも、正直、周りからのこんな丁寧な対応を、会長の家族や特別偉いゲストでもない僕に向けられることは、少し違和感を感じていた。
とりあえず、「どうも、ありがとう。」と無難に返した。
馬を預け、執事によって開かれたままの歴史を感じさせるドアを通り、さらに大人数のメイド達が並んでいるだだっ広い玄関スペースと大理石の階段、値段のつけようのない絵画や花瓶ばかりがあちこちに飾られた長い長い廊下を渡り、人の集まるサロンへ向かった。(この場合のサロンはリビングの事。)
サロンに着くと、メイドの言葉通りに、エーデルワイス氏の長女のシャルロット嬢が近付いてきた。
「アレックス? お待ちしていましたのよ。 お母様もお父様も会いたがっておられます。」と自慢のブロンドヘアをなびかせながらシャルロット嬢が言い、僕の手を掴もうとした。
しかし、僕はそれを分からないようにかわし、
「それは申し訳ありません。直ぐにご挨拶を。」と言って、シャルロット嬢の横を小走りで通り過ぎた。
と言うのも、幼馴染みのシャルロット嬢は僕より一学年下で、正直、僕は彼女が苦手だった。なぜなら、気品高く、誰もが憧れる容姿を兼ね備えるが、我が儘で面倒な性格の持ち主なのだ。それに加え、7歳だというのに化粧をしたりと変に行動もませているのも理解し難かった。
深い赤の絨毯の敷いてある煌びやかなシャンデリア付きの廊下を通り、シャルロット嬢の母親、ナタリーさんのプチサロンのドアをノックした。部屋の中から返事があり、執事によって開けられたドアから僕は静かに部屋に入った。
「ご機嫌いかがですか?ナタリーさん。この度、ご無事な出産で何よりです。赤ちゃんの名前はもうお決まりですか?」今思えば、7歳とは思えない返事をしていた。
「いらっしゃい、アレックス。 久しぶりね。 よく顔を見せて。」とエーデルワイス夫人は宝石の様な緑がかった青の瞳を細め、柔らかく微笑み返してくれた。この絶世の美女、ナタリーヌ事、エーデルワイス夫人は、物心つく前に母親を亡くした僕にとって、本当の母親ごとく慕っている人物だった。
そして今日ここに駆けつけた最大の理由である「とある知らせ」とは、ナタリーさんの生まれたばかりの赤ん坊を一目見ることだった。僕が近付いて行くと、ソファーに座っていたナタリーさんは赤ん坊を抱えながら僕の頰に手を伸ばした。もちろん僕はそれを避けない。
「顔がまたしっかりしてきたわね、アレックス。見て、結局、男の子では無かったけど、とても可愛い赤ちゃんでしょ? 自分で言うのも恥ずかしいのだけれど。名前はフランソワ・ローズ・フォン・エーデルワイス。あなたも妹同然に可愛いがってあげてね。」そして白い布に包まれた赤ちゃんの笑顔を見せた。
ナタリーさんはシャルロット嬢を産む前と産んでからも何度か流産を経験していた。周りからの男世継ぎの期待が大きいせいもあっただろう。だから彼女のとても嬉しそうな顔を見れて僕も嬉しかった。
「抱っこしてあげて。」
僕の目がキラキラしていたからだろうか、ナタリーさんがすすめてくれた。僕はナタリーさんの隣に座り、遠慮がちに初めて赤ちゃんを抱っこした。
「可愛い...君はフランソワ・ローズだからリトルローズと呼ぶよ。」赤ちゃんに話しかけた。小さいバラの様に愛らしい、正にフランソワにぴったりな愛称だった。
「ふふっ。リトルローズね。下手すれば、シャルロットより可愛いかも。なんて内緒ね。」とエーデルワイス夫人は冗談めかしに、でも満更でもない様に言いました。
僕はナタリーさんが話している間も目の前の赤ちゃんに目を奪われていた。キャッキャッと可愛い声をたてて笑うリトルローズは今朝喧嘩した兄のことや嫌のことを全て忘れさせてくれる様だった。
エーデルワイス夫人と話をしていると、隣の書斎からエーデルワイス氏が速足でやって来た。
「アレックス、久しぶりだね。ミスターハイスラーには昨日会ったよ。ご兄弟も元気かね?」とふんわりと優しく笑って、僕の肩をポンポンと叩いた。ミスターハイスラーとは、僕の父のことで、2人は幼い頃からの古き良き友人だ。その甲斐あってか、息子である僕はエーデルワイス氏に気にかけてもらえる。
「はい。マーティンさん、ご無沙汰しております。この度は誠におめでとうございます。」またもや、今思えば、年齢に不似合いな対応をしていた。
「はっはっは~。君は本当に7歳かね? 実に大人の様だ。アレックス、私は「完璧な大人」を求めているわけでは無いのだよ。君は君らしくいればいいのだ。」エーデルワイス氏は優しく、しかしはっきりと言った。
「はい。」僕もはっきりと頷いた。僕にとってエーデルワイス氏はビジネスにおいても、一人の男性としてとも憧れだった。それからリトルローズのことで話が盛り上がっていた。
側で2人の会話を聞いていたナタリーさんが言った。「アレックス、もう遅いし、今夜は泊まっていってね。部屋はいつものシャルロットの隣を使ってね。用意してあるから。」
「ありがとうございます。ナタリーさん。」素直に頷き、エーデルワイス氏に言われた様に僕の年齢らしく答えた。
これから始まるディナーで運命が揺れることも知らずに。
「パカッ、パカッ、パカッ、トッ、ヒヒーン」
5歳の頃から馬を慣らしていた僕は、猛スピードでとあるスイスの財閥家の屋敷へ急いでいた。警備が頑丈な敷地の豪華な装飾の施された黒と金の門をくぐり、まるで森の中のような長い石畳の道を抜け、玄関前のロータリーでサッと馬から飛び降りたのは、今でも良く覚えている。それくらい僕、アレクサンダー・ベルナルド・フォン・ハイスラーは、とある知らせを聞いて無我夢中になっていた。
話を少し戻すと、この大豪邸の持ち主である「とあるスイスの財閥家」とは、世界にあらゆるジャンルの商売で名を轟かせていて、ここ、スイスでは知らぬ人はいないフラワーグループの会長の出身家である、
「エーデルワイス家」なのである。
馬をつなげに行かねばと思っていると、顔馴染みの年配のベテランメイドが若い執事を数人連れて話しかけてきた。
「アレクサンダー様、我々が馬をつけておきます。シャルロット様もお待ちかねておりますので、どうぞ、中へお急ぎ下さいまし。」
まだ8歳にも満たない僕に使いの者達は皆、深々と頭を下げた。「助かった」とは思いつつも、正直、周りからのこんな丁寧な対応を、会長の家族や特別偉いゲストでもない僕に向けられることは、少し違和感を感じていた。
とりあえず、「どうも、ありがとう。」と無難に返した。
馬を預け、執事によって開かれたままの歴史を感じさせるドアを通り、さらに大人数のメイド達が並んでいるだだっ広い玄関スペースと大理石の階段、値段のつけようのない絵画や花瓶ばかりがあちこちに飾られた長い長い廊下を渡り、人の集まるサロンへ向かった。(この場合のサロンはリビングの事。)
サロンに着くと、メイドの言葉通りに、エーデルワイス氏の長女のシャルロット嬢が近付いてきた。
「アレックス? お待ちしていましたのよ。 お母様もお父様も会いたがっておられます。」と自慢のブロンドヘアをなびかせながらシャルロット嬢が言い、僕の手を掴もうとした。
しかし、僕はそれを分からないようにかわし、
「それは申し訳ありません。直ぐにご挨拶を。」と言って、シャルロット嬢の横を小走りで通り過ぎた。
と言うのも、幼馴染みのシャルロット嬢は僕より一学年下で、正直、僕は彼女が苦手だった。なぜなら、気品高く、誰もが憧れる容姿を兼ね備えるが、我が儘で面倒な性格の持ち主なのだ。それに加え、7歳だというのに化粧をしたりと変に行動もませているのも理解し難かった。
深い赤の絨毯の敷いてある煌びやかなシャンデリア付きの廊下を通り、シャルロット嬢の母親、ナタリーさんのプチサロンのドアをノックした。部屋の中から返事があり、執事によって開けられたドアから僕は静かに部屋に入った。
「ご機嫌いかがですか?ナタリーさん。この度、ご無事な出産で何よりです。赤ちゃんの名前はもうお決まりですか?」今思えば、7歳とは思えない返事をしていた。
「いらっしゃい、アレックス。 久しぶりね。 よく顔を見せて。」とエーデルワイス夫人は宝石の様な緑がかった青の瞳を細め、柔らかく微笑み返してくれた。この絶世の美女、ナタリーヌ事、エーデルワイス夫人は、物心つく前に母親を亡くした僕にとって、本当の母親ごとく慕っている人物だった。
そして今日ここに駆けつけた最大の理由である「とある知らせ」とは、ナタリーさんの生まれたばかりの赤ん坊を一目見ることだった。僕が近付いて行くと、ソファーに座っていたナタリーさんは赤ん坊を抱えながら僕の頰に手を伸ばした。もちろん僕はそれを避けない。
「顔がまたしっかりしてきたわね、アレックス。見て、結局、男の子では無かったけど、とても可愛い赤ちゃんでしょ? 自分で言うのも恥ずかしいのだけれど。名前はフランソワ・ローズ・フォン・エーデルワイス。あなたも妹同然に可愛いがってあげてね。」そして白い布に包まれた赤ちゃんの笑顔を見せた。
ナタリーさんはシャルロット嬢を産む前と産んでからも何度か流産を経験していた。周りからの男世継ぎの期待が大きいせいもあっただろう。だから彼女のとても嬉しそうな顔を見れて僕も嬉しかった。
「抱っこしてあげて。」
僕の目がキラキラしていたからだろうか、ナタリーさんがすすめてくれた。僕はナタリーさんの隣に座り、遠慮がちに初めて赤ちゃんを抱っこした。
「可愛い...君はフランソワ・ローズだからリトルローズと呼ぶよ。」赤ちゃんに話しかけた。小さいバラの様に愛らしい、正にフランソワにぴったりな愛称だった。
「ふふっ。リトルローズね。下手すれば、シャルロットより可愛いかも。なんて内緒ね。」とエーデルワイス夫人は冗談めかしに、でも満更でもない様に言いました。
僕はナタリーさんが話している間も目の前の赤ちゃんに目を奪われていた。キャッキャッと可愛い声をたてて笑うリトルローズは今朝喧嘩した兄のことや嫌のことを全て忘れさせてくれる様だった。
エーデルワイス夫人と話をしていると、隣の書斎からエーデルワイス氏が速足でやって来た。
「アレックス、久しぶりだね。ミスターハイスラーには昨日会ったよ。ご兄弟も元気かね?」とふんわりと優しく笑って、僕の肩をポンポンと叩いた。ミスターハイスラーとは、僕の父のことで、2人は幼い頃からの古き良き友人だ。その甲斐あってか、息子である僕はエーデルワイス氏に気にかけてもらえる。
「はい。マーティンさん、ご無沙汰しております。この度は誠におめでとうございます。」またもや、今思えば、年齢に不似合いな対応をしていた。
「はっはっは~。君は本当に7歳かね? 実に大人の様だ。アレックス、私は「完璧な大人」を求めているわけでは無いのだよ。君は君らしくいればいいのだ。」エーデルワイス氏は優しく、しかしはっきりと言った。
「はい。」僕もはっきりと頷いた。僕にとってエーデルワイス氏はビジネスにおいても、一人の男性としてとも憧れだった。それからリトルローズのことで話が盛り上がっていた。
側で2人の会話を聞いていたナタリーさんが言った。「アレックス、もう遅いし、今夜は泊まっていってね。部屋はいつものシャルロットの隣を使ってね。用意してあるから。」
「ありがとうございます。ナタリーさん。」素直に頷き、エーデルワイス氏に言われた様に僕の年齢らしく答えた。
これから始まるディナーで運命が揺れることも知らずに。
0
あなたにおすすめの小説
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
YESか、はいか。〜守護者と少女の記録〜
MisakiNonagase
恋愛
返事は『YES』か『はい』。
あの日、少女がかけた魔法...
「君を一人前の大人にする。それが、あの日僕が兄夫婦と交わした、唯一の約束だった」
北関東の静かな街で、22歳の青年・輝也は、事故で両親を亡くした7歳の姪・玲奈を引き取ることになった。
独身の身で突如始まった「父親代わり」の生活。
不器用ながらも実直に玲奈を守り続ける輝也と、彼の背中を見つめて育つ玲奈。
二人の間には、血の繋がりを超えた、けれど名前のつかない絆が育まれていく。
しかし、玲奈が成長するにつれ、その絆は静かに形を変え始める。
叔父を「一人の男」として愛し始めた少女。
一線を越えぬよう、自らに「保護者」という呪縛をかけ続ける男。
「大学に合格したら、私のお願い、一つだけ聞いてくれる? 返事は『YES』か『はい』しか言っちゃダメだよ」
少女が仕掛けた無邪気な約束が、二人の関係を大きく揺らし始める。
進学による別れ、都会での生活、そして忍び寄る「お見合い」の影——。
共同生活を経て、玲奈が選んだ「自立」の答えとは。
そして、輝也が頑なに守り続けた「プライド」の先に待っていた結末とは。
これは、不器用な守護者と、真っ直ぐな少女が、長い歳月をかけて「本当の家族」を定義し直す、切なくも温かい愛の物語。
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる