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67_ラビ
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「リトル!!」
ヒルエの声がして目が覚めた。そこにはヒルエ、ギル、セルトもいた。
「どうして…」
俺は涙を流す。姐さんはまだ探していたんだ。お姉さんの髪飾りを。命より大事なものを。でも、お姉さんの髪飾りはお姉さんと一緒に燃えてしまった…わかっているはずなのに。
「リトルが、帰ってこないから心配して探したんだよ。無事でよかった」
「俺は姐さんの世界へ…そうだ、姐さんは!?」
「7つの大罪…色欲はあの中だ」
黒い渦の中に姐さんは虚に立っている。大きな声で名前を呼ぶが返答はない。
「悪魔の力が暴走している」
ギルが顔をしかめて言った。どうして急に…
「その通りー!正解正解!」
急に知らない声が聞こえて、上を見る。そこには少年が立っていた。金色の短い髪にセーラーの服。けれど、その笑みはあどけない中に狂気を宿していた。
「僕はデイブレークのラビ!よろしくね!」
「デイブレーク!?」
セルトは俺の前に立つ。可愛い顔して男らしい。
「そうさ。僕たちは蘇った!」
「リトル、フィルを呼んでこい」
「お、おう!」
俺はすぐに走る。さっきまで意識がなかったやつに頼むなよとは思うがヒルエの人選は正しい。俺はこの中で1番弱い。
「ざーんねん。ここからは…」
「ぐへ」
俺は見えない壁にぶつかった。鼻をぶつけてしまった。痛い。
「僕たちだけのステージさ。外の奴らは気づかない。まぁ、2人気づいてるみたいだけどね」
「結界だね。どうする?」
セルトはヒルエに問う。こういう時の判断力はヒルエが長けている。なんたって首席だ。
「こいつを俺たち4人で片付けるのは難しいだろう。あいつの言っていた2人はおそらくフィルと理事長だろう。なら動いてくれてるはずさ。まずは、生き残るために時間稼ぎだ」
「ちょっとは頭が回るみたいだね。でもまぁ、僕1人だけっていうのも盛り上がらないからさー。ゲスト…いるよね」
ラビが手をかざすとそこから3人の人間が出て来た。全員バンダナで顔を隠している。というか全員体型とかは違うのにどこか似ている。
「この子たちは僕が作った僕のしもべ。もちろん強いよ」
「まずいな。一対一になる可能性が高い。リトル…」
わかってる。俺が1番危ない。
「対戦相手はこちらで決めさせてもらうよ。フィールド」
詠唱もなしに魔法を展開させたと思ったら、俺たちの足元はぐらりと揺れた。なんともいえない浮遊感に俺は目を瞑る。
「「「リトル!!」」」
3人が俺の名前を呼んだ気がしたが、俺はみんなの名前を呼ぶことができなかった。気持ち悪い。
やがて、浮遊感は消え、足が地についた。ゆっくりと目を開ける。
「いらっしゃっい。僕の世界へ」
お菓子の家にぬいぐるみがたくさんある街の真ん中でラビは不敵に笑っていた。ああ、俺死ぬかもしれないよ。フィルさん。
ヒルエの声がして目が覚めた。そこにはヒルエ、ギル、セルトもいた。
「どうして…」
俺は涙を流す。姐さんはまだ探していたんだ。お姉さんの髪飾りを。命より大事なものを。でも、お姉さんの髪飾りはお姉さんと一緒に燃えてしまった…わかっているはずなのに。
「リトルが、帰ってこないから心配して探したんだよ。無事でよかった」
「俺は姐さんの世界へ…そうだ、姐さんは!?」
「7つの大罪…色欲はあの中だ」
黒い渦の中に姐さんは虚に立っている。大きな声で名前を呼ぶが返答はない。
「悪魔の力が暴走している」
ギルが顔をしかめて言った。どうして急に…
「その通りー!正解正解!」
急に知らない声が聞こえて、上を見る。そこには少年が立っていた。金色の短い髪にセーラーの服。けれど、その笑みはあどけない中に狂気を宿していた。
「僕はデイブレークのラビ!よろしくね!」
「デイブレーク!?」
セルトは俺の前に立つ。可愛い顔して男らしい。
「そうさ。僕たちは蘇った!」
「リトル、フィルを呼んでこい」
「お、おう!」
俺はすぐに走る。さっきまで意識がなかったやつに頼むなよとは思うがヒルエの人選は正しい。俺はこの中で1番弱い。
「ざーんねん。ここからは…」
「ぐへ」
俺は見えない壁にぶつかった。鼻をぶつけてしまった。痛い。
「僕たちだけのステージさ。外の奴らは気づかない。まぁ、2人気づいてるみたいだけどね」
「結界だね。どうする?」
セルトはヒルエに問う。こういう時の判断力はヒルエが長けている。なんたって首席だ。
「こいつを俺たち4人で片付けるのは難しいだろう。あいつの言っていた2人はおそらくフィルと理事長だろう。なら動いてくれてるはずさ。まずは、生き残るために時間稼ぎだ」
「ちょっとは頭が回るみたいだね。でもまぁ、僕1人だけっていうのも盛り上がらないからさー。ゲスト…いるよね」
ラビが手をかざすとそこから3人の人間が出て来た。全員バンダナで顔を隠している。というか全員体型とかは違うのにどこか似ている。
「この子たちは僕が作った僕のしもべ。もちろん強いよ」
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わかってる。俺が1番危ない。
「対戦相手はこちらで決めさせてもらうよ。フィールド」
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「「「リトル!!」」」
3人が俺の名前を呼んだ気がしたが、俺はみんなの名前を呼ぶことができなかった。気持ち悪い。
やがて、浮遊感は消え、足が地についた。ゆっくりと目を開ける。
「いらっしゃっい。僕の世界へ」
お菓子の家にぬいぐるみがたくさんある街の真ん中でラビは不敵に笑っていた。ああ、俺死ぬかもしれないよ。フィルさん。
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