リトル君の魔法学園生活

鬼灯

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13_ゲームの結果

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「んで、結局こうなるわけか…」

「ん?」

お風呂から帰ってきた俺たちは早速罰ゲームのようなご褒美を実践していた。

ゲームの勝者は俺のベットの上でアイスクリームを頬張っているヒルエだ。まぁ、予想どうりだと言えば予想どうりだ。こいつは頭が良い分強いから。

「お前部屋隣じゃん…」

「お前と寝るなんて嫌だが手に入れたものは使う。それにあいつらの顔も見ものだしな」

「お前、面白がってるな…」

ヒルエは返事せずにまたアイスクリームを頬張る。

「ヒルエ、俺にも一口」

「ほらよ。もういらねえから全部やるよ」

「マジ?ありがとう!」

差し出してくれたアイスクリームを俺は頬張る。

美味いな。

「なぁ、時々今日みたいにギル誘っても良いか?」

「は?なんだよ急に。好きにすれば良いだろ。ただ、人目に触れるところはやめたほうが良いぜ。アンチ闇属性に睨まれるから」

「うん。ギルもそうしてくれって」

「…だろうな。あいつはよく分かってんだよ。自分の立場をな。それにしても、お前って本当にトラブルメーカーだよな。なんなの?目立ちたがり屋なのか?」

「んなわけ無いだろ!別にわざとじゃねぇし…」

「わざとだったら野外で犯す」

ゾクゾクッ

ヒルエの目に寒気が走り、俺は布団に入る。アイスクリーム?もう食った。

「…お前だけは常々怒らせてはならないものとして認識してるよ」

「正しい判断だ」

ヒルエも中に入ってくる。やっぱり狭いな。そう思っていると、ヒルエは俺に抱きついてきた。

「お、おい//」

「うるせぇ、寒いんだよ」

確かにまだ春が始まったばかりのこの季節は寒い。だからと言って、恥ずかしすぎる。

「お前は…」

「?」

ヒルエはそこで口をつむんだ。

「いや、なんでも無い」

「なんだよ!気になるな!」

「うるせぇ寝るぞ」

ヒルエはリモコンで電気を消した。ヒルエの体温が直に感じられ、鼓動が俺の体内まで響く。なんか、すごく恥ずかしい…。

「うるせぇな、お前」

「え?なんもしゃべってねぇよ?」

「…心拍数がだよ」

「し、しょうがないだろ//お前だってうるさいじゃん…」

「お互い様か」


そう言うと、ヒルエは目を閉じた気がした。俺も寝よう…。俺は目を閉じて眠りについた。


------------------




俺の腕の中で無防備にぐーぐー寝ているこいつに今俺は呆れている。

さっきまで恥ずかしがってたくせに、何でこうもすぐ眠りにつけるんだ。

「…バカだからか」

そうだ。
バカだからだ。

こいつは気づいてないだろうが、先日魔力測定で倒れたことがきっかけで、テンマとナツメの親衛隊に目をつけられた。まだ、何かをしでかすことは無いだろうが、こいつやあいつらの行動次第ではどうなるかわからない。

俺たちが守れるにも限度がある。だから、本人に忠告しようと思ったんだがな…

無駄だな。バカだから。

本当にやばくなったらその時考えよう。

「本当にお前は手がかかる…」

うざいぐらい退屈しねぇよ。

俺はリトルのおでこにデコピンするとリトルを抱きしめ眠りについた。
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