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22_きっかけ
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あれから、俺は随分、踊れるようになった。すごいよね。凄くない?俺の努力と先輩のカリスマに拍手だよね。
ただ、練習は驚くほど、辛いからあんだけ苦痛だった学校が今じゃ憩いの場だ。食堂で、2人と食べるご飯がこんなに安心するなんて知らなかったよ。
「リトル、最近疲れてるね?大丈夫?」
「大丈夫だよ。ゲームのやりすぎだから」
「お前、部屋にこもってずっとしてるもんな」
「すげぇ、ハマってて」
「えー、じゃあ、僕も一緒にやりたいなぁ」
「!?」
俺は聞こえてきた声にびっくりして振り返る。そこには、久しく見なかったテンマ先輩がいた。
「リトル、また会うなんて奇遇だね。もう、これは運命だよね」
「偶然だとおもいま…うわぁ!」
俺は前と同じようにテンマ先輩に抱きかかえられる。これはもしや…。
「テンマ先輩!リトルから離れて下さい!」
「いやー、じゃ、行こっか」
「…できれば遠慮したいのですが」
「だーめ」
テンマ先輩は俺を生徒会専用の席に運ぶ。デジャブ…。
「はぁ、またですか。テンマ」
「リトル君がよっぽどお気に召したようですね」
呆れたように呟く副会長と天使のように微笑むナツメ先輩、そして…。
「お前、まだ飽きてなかったのか?」
あからさまに嫌な顔をしている会長がいた。
「飽きるわけないじゃんー。リトル君はこんなに面白いのにー」
「根回しする私の身にもなって下さい」
「それも副会長の仕事でしょー?」
絶対違う。多分、この中で一番の苦労人は副会長だ。んで、特に苦労をかけているのはテンマ先輩だろう。
「本来なら私の仕事ではないんです」
「細かいこと言わなーい。さぁ、リトル君食べようか。ちゃんとパフェも用意してるよ」
「…パフェがもったいないのでいただきます」
本当はこんなにイケメンだらけの空間にいたくないんだけど、パフェがあるから…。
「いただきます」
「ふふっ、美味しい?」
「はい、イケメンだらけでも甘いものは最高ですね!…あっ」
やべぇ…。
「ぷは!やっぱ、リトル君サイコー!!」
テンマ先輩が笑ってくれるから良いものの、これをナツメ先輩だけに聞かれてみろ。はっ倒されるぞ。
「あーあぁ、僕のパートナーなんでリトル君じゃないんだろう。僕って不幸ー」
それは、俺が会長のパートナーだからです。とは言えないのでとりあえず、微笑んどいた。
「フリーは絶対踊ろうね!」
「いや、俺ダンス苦手なんで!」
テンマ先輩と踊るなんて嫌だ!イケメンと踊るなんて地獄だ。
「大丈夫、僕上手いから。ちゃんとエスコートしてあげるよー?」
「先輩と踊りたい子たちはたくさんいますよ!」
「えー、そいつらはつまんないー!僕に興味がないのに、敵意がないリトル君が最高だもん!」
「そう言われても…」
俺、会長のパートナーだし。ぶっちゃけ先輩と踊ったら、あとあと親衛隊が怖い。
「おい、そろそろ授業始まんぞ」
俺が沈黙していると、会長が話しかけてくれた。助け舟だ!会長が俺を助けてくれた!俺は会長の方を向いて、口パクでありがとうございますと伝える。
「えー、もう!」
「すいません。じゃあ、俺そろそろ行きますね」
俺は即座に立ち上がる。ここはもう勢いで行ってしまわなければ。
「僕と一緒にサボろうよー」
「ダメですよ。では、皆さんお先に失礼します!」
俺はマッハでその場を立ち去った。会長のパートナーで良かったって初めて思ったよ。
ただ、練習は驚くほど、辛いからあんだけ苦痛だった学校が今じゃ憩いの場だ。食堂で、2人と食べるご飯がこんなに安心するなんて知らなかったよ。
「リトル、最近疲れてるね?大丈夫?」
「大丈夫だよ。ゲームのやりすぎだから」
「お前、部屋にこもってずっとしてるもんな」
「すげぇ、ハマってて」
「えー、じゃあ、僕も一緒にやりたいなぁ」
「!?」
俺は聞こえてきた声にびっくりして振り返る。そこには、久しく見なかったテンマ先輩がいた。
「リトル、また会うなんて奇遇だね。もう、これは運命だよね」
「偶然だとおもいま…うわぁ!」
俺は前と同じようにテンマ先輩に抱きかかえられる。これはもしや…。
「テンマ先輩!リトルから離れて下さい!」
「いやー、じゃ、行こっか」
「…できれば遠慮したいのですが」
「だーめ」
テンマ先輩は俺を生徒会専用の席に運ぶ。デジャブ…。
「はぁ、またですか。テンマ」
「リトル君がよっぽどお気に召したようですね」
呆れたように呟く副会長と天使のように微笑むナツメ先輩、そして…。
「お前、まだ飽きてなかったのか?」
あからさまに嫌な顔をしている会長がいた。
「飽きるわけないじゃんー。リトル君はこんなに面白いのにー」
「根回しする私の身にもなって下さい」
「それも副会長の仕事でしょー?」
絶対違う。多分、この中で一番の苦労人は副会長だ。んで、特に苦労をかけているのはテンマ先輩だろう。
「本来なら私の仕事ではないんです」
「細かいこと言わなーい。さぁ、リトル君食べようか。ちゃんとパフェも用意してるよ」
「…パフェがもったいないのでいただきます」
本当はこんなにイケメンだらけの空間にいたくないんだけど、パフェがあるから…。
「いただきます」
「ふふっ、美味しい?」
「はい、イケメンだらけでも甘いものは最高ですね!…あっ」
やべぇ…。
「ぷは!やっぱ、リトル君サイコー!!」
テンマ先輩が笑ってくれるから良いものの、これをナツメ先輩だけに聞かれてみろ。はっ倒されるぞ。
「あーあぁ、僕のパートナーなんでリトル君じゃないんだろう。僕って不幸ー」
それは、俺が会長のパートナーだからです。とは言えないのでとりあえず、微笑んどいた。
「フリーは絶対踊ろうね!」
「いや、俺ダンス苦手なんで!」
テンマ先輩と踊るなんて嫌だ!イケメンと踊るなんて地獄だ。
「大丈夫、僕上手いから。ちゃんとエスコートしてあげるよー?」
「先輩と踊りたい子たちはたくさんいますよ!」
「えー、そいつらはつまんないー!僕に興味がないのに、敵意がないリトル君が最高だもん!」
「そう言われても…」
俺、会長のパートナーだし。ぶっちゃけ先輩と踊ったら、あとあと親衛隊が怖い。
「おい、そろそろ授業始まんぞ」
俺が沈黙していると、会長が話しかけてくれた。助け舟だ!会長が俺を助けてくれた!俺は会長の方を向いて、口パクでありがとうございますと伝える。
「えー、もう!」
「すいません。じゃあ、俺そろそろ行きますね」
俺は即座に立ち上がる。ここはもう勢いで行ってしまわなければ。
「僕と一緒にサボろうよー」
「ダメですよ。では、皆さんお先に失礼します!」
俺はマッハでその場を立ち去った。会長のパートナーで良かったって初めて思ったよ。
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