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80 奉職
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戦後処理が山ほど残っているにも関わらず、俺は屋敷に戻ってサーシャとリザとアンナを抱き続けた。朝に抱いて、昼にも抱いて、夜にも抱いた。
抱いても抱いても飽き足りないほどに身体が女性を求めている。
何度も抱いて、何度も絶頂へと導き、何度も射精した。玉切れになっても構わず抱いた。
サーシャとリザはよく俺の要求に応えてくれた。アンナは途中で離脱してしまったことがとても悔しがったらしい。いやいやあれ以上をアンナに求めるのは無理だろう。
勝ち戦の高揚ってエグいな。戦って打ち負かすというのは、動物としての本能に訴えかけるなにかがあるんだろう。戦争なんて無くならないし、勝って略奪するという愚行が平気で行われるというのもなんだか納得してしまう。敵をぶちのめすという行為は、頭もちんこもオカしくなってしまうんだろうな。
三日ほど経っただろうか。
戦後処理について会議がしたいということだったので、馬車でサーシャとリザを連れて王城へと向かった。
「アラヒト様。申し訳ありませんが、会議が終わったのちに私はしばらく屋敷を離れます。少々王城での仕事が滞っておりまして」
馬車の中でサーシャが話し出した。俺から離れるなんて言い出すなど珍しい。どこに行ってもついて来ていたのに。監視の重要性が消えたということなのかな。
「分かった。まぁ仕事なら仕方ないな」
「代わりにリザが護衛を務めます。屋敷の仕事の幾分かはアンナにも伝えてありますので、ご不便はおかけしないかと」
相変わらずよく働く。しかし・・・
「仕事が貯まるまで手をつけないなんて、なんだか君らしくないね」
リザがぷっと吹き出した。なにかヘンなことを言ったかな。
サーシャはほんのりと顔が赤くなった。
「求められれば応えたくなるのが女性です。ましてや勝ち戦のあとですから・・・」
主に俺のせいだったか。
王妃に王、カラシフ宰相の三人だけだった。ムサエフ将軍は現地に残って陣頭指揮を執るという話だったな。
「よく休んだか?アラヒト」
「戦の高揚が収まらず、女性を抱き続けていました」
王が高らかに笑い、王妃は苦笑している。
「まだまだ若いな」
王妃の目がちらりとサーシャの方を見た。
「人生最大の望みがこれですので」
「アラヒトさんの営みについてはともかく、統治の話に移りましょうか」
長らくペテルグとタージに対するチュノスの防衛の要でもあったあの城の周辺は、しばしば領土争いが起こったり、タージがチュノスに猛攻をかけたりすることで有名だったそうだ。
そのためもともと治安が悪く人が住みずらい土地でり、あの城の周辺の統治は難しくはないとのことだった。周辺資源は石材が中心なので、砦から城まで街道を作るのは簡単だとのこと。
さらに今回は捕虜があまり取れなかったために、捕虜交換によって兵が増やせなかったらしい。場所取りには勝ったが、内政的に得るものは少なかったか。
「まぁ兵に関していえば、あの城が守れるだけの人数があればいいからな。兵たちも休みたいだろうし、ムサエフが先に提案していた通り兵を交代させながら守るとしよう」
「砦と城を結ぶ街道は作りましょう。材料は城周辺から獲れますし、アラヒトさんの言っていた通り物流速度が肝心です。あの城周辺にはろくな物資が無いですから、補給線を切られると野戦で突破して物資を搬入しなくてはいけなくなります。城内で賄えるのは水くらいですからね」
となると、物資を調達して王城近辺で集積し、城まで運搬する必要があるのか。
物資の集積と搬送は学校でものを学んだ子供たちに任せることにした。彼らの一部は商会を作り、なんと冬の山間路を通じてマハカムから商品を仕入れているそうだ。王家への忠誠も篤い。彼らに任せておけば大丈夫だろう。
「問題はお前への褒賞だ。本来なら土地を分けてペテルグの名家の一人となってもらいたいところだが、領地も私兵もいらんのだろう?」
そういうものは要らないが、欲しいもの自体はある。
俺は水道橋について説明した。ついでなのでその先にある公衆浴場と予防医療についても示した。
「今後は王城近辺が人と物資の集結地となることが予想できます。人が集まる場所では人が集まらない場所よりも流行り病は酷くなります。今後のことを考えると、アラヒトさんの建築計画には一理あるかと思います」
水道橋に天板はあえて作らず、石で上水道を川の上流から引っ張ってくる。大量の水が使えれば公衆浴場も作れる。飲むときは湧かせばいい。
「他にもなにかあるか?」
・・・今日の王妃は静かだな。会議のなりゆきを黙って見ているという様子だ。
王とカラシフ宰相へと視線を戻し、俺は仕事と人間をマッチングさせるギルドというものを説明した。
「面白いですね。貨幣が出回ったらそのギルドというものも規模が大きくなるかもしれません。最初は失業対策程度に始めてみたらいいのではないでしょうか?約束事や制度を作るのがやや面倒な気がしますが、王家が背後にあると分かっていれば不届きものもそれほど入らないでしょう」
二提案についてカラシフの反応は上々だ。もう少し根回しをしてから提案するつもりだったんだが、褒賞代わりに政策が通る方が過ごしやすい。
「戦が無くなったのちの失業対策と考えると悪くは無いな。水道橋とやらは水を人間の都合で引き入れるものだ。預言者様へお伺いを立ててからカラシフと詰めてみてくれ。ギルドとやらは小規模で始めたら良かろう。カラシフと内政部で調整してみてくれ」
ペテルグが国として強くなり富むほどに、女性が売られる可能性も減ってくる。
また仕事が増えた気がするが、なんとかネタだけ出して自分が働くことは避けたい。
抱いても抱いても飽き足りないほどに身体が女性を求めている。
何度も抱いて、何度も絶頂へと導き、何度も射精した。玉切れになっても構わず抱いた。
サーシャとリザはよく俺の要求に応えてくれた。アンナは途中で離脱してしまったことがとても悔しがったらしい。いやいやあれ以上をアンナに求めるのは無理だろう。
勝ち戦の高揚ってエグいな。戦って打ち負かすというのは、動物としての本能に訴えかけるなにかがあるんだろう。戦争なんて無くならないし、勝って略奪するという愚行が平気で行われるというのもなんだか納得してしまう。敵をぶちのめすという行為は、頭もちんこもオカしくなってしまうんだろうな。
三日ほど経っただろうか。
戦後処理について会議がしたいということだったので、馬車でサーシャとリザを連れて王城へと向かった。
「アラヒト様。申し訳ありませんが、会議が終わったのちに私はしばらく屋敷を離れます。少々王城での仕事が滞っておりまして」
馬車の中でサーシャが話し出した。俺から離れるなんて言い出すなど珍しい。どこに行ってもついて来ていたのに。監視の重要性が消えたということなのかな。
「分かった。まぁ仕事なら仕方ないな」
「代わりにリザが護衛を務めます。屋敷の仕事の幾分かはアンナにも伝えてありますので、ご不便はおかけしないかと」
相変わらずよく働く。しかし・・・
「仕事が貯まるまで手をつけないなんて、なんだか君らしくないね」
リザがぷっと吹き出した。なにかヘンなことを言ったかな。
サーシャはほんのりと顔が赤くなった。
「求められれば応えたくなるのが女性です。ましてや勝ち戦のあとですから・・・」
主に俺のせいだったか。
王妃に王、カラシフ宰相の三人だけだった。ムサエフ将軍は現地に残って陣頭指揮を執るという話だったな。
「よく休んだか?アラヒト」
「戦の高揚が収まらず、女性を抱き続けていました」
王が高らかに笑い、王妃は苦笑している。
「まだまだ若いな」
王妃の目がちらりとサーシャの方を見た。
「人生最大の望みがこれですので」
「アラヒトさんの営みについてはともかく、統治の話に移りましょうか」
長らくペテルグとタージに対するチュノスの防衛の要でもあったあの城の周辺は、しばしば領土争いが起こったり、タージがチュノスに猛攻をかけたりすることで有名だったそうだ。
そのためもともと治安が悪く人が住みずらい土地でり、あの城の周辺の統治は難しくはないとのことだった。周辺資源は石材が中心なので、砦から城まで街道を作るのは簡単だとのこと。
さらに今回は捕虜があまり取れなかったために、捕虜交換によって兵が増やせなかったらしい。場所取りには勝ったが、内政的に得るものは少なかったか。
「まぁ兵に関していえば、あの城が守れるだけの人数があればいいからな。兵たちも休みたいだろうし、ムサエフが先に提案していた通り兵を交代させながら守るとしよう」
「砦と城を結ぶ街道は作りましょう。材料は城周辺から獲れますし、アラヒトさんの言っていた通り物流速度が肝心です。あの城周辺にはろくな物資が無いですから、補給線を切られると野戦で突破して物資を搬入しなくてはいけなくなります。城内で賄えるのは水くらいですからね」
となると、物資を調達して王城近辺で集積し、城まで運搬する必要があるのか。
物資の集積と搬送は学校でものを学んだ子供たちに任せることにした。彼らの一部は商会を作り、なんと冬の山間路を通じてマハカムから商品を仕入れているそうだ。王家への忠誠も篤い。彼らに任せておけば大丈夫だろう。
「問題はお前への褒賞だ。本来なら土地を分けてペテルグの名家の一人となってもらいたいところだが、領地も私兵もいらんのだろう?」
そういうものは要らないが、欲しいもの自体はある。
俺は水道橋について説明した。ついでなのでその先にある公衆浴場と予防医療についても示した。
「今後は王城近辺が人と物資の集結地となることが予想できます。人が集まる場所では人が集まらない場所よりも流行り病は酷くなります。今後のことを考えると、アラヒトさんの建築計画には一理あるかと思います」
水道橋に天板はあえて作らず、石で上水道を川の上流から引っ張ってくる。大量の水が使えれば公衆浴場も作れる。飲むときは湧かせばいい。
「他にもなにかあるか?」
・・・今日の王妃は静かだな。会議のなりゆきを黙って見ているという様子だ。
王とカラシフ宰相へと視線を戻し、俺は仕事と人間をマッチングさせるギルドというものを説明した。
「面白いですね。貨幣が出回ったらそのギルドというものも規模が大きくなるかもしれません。最初は失業対策程度に始めてみたらいいのではないでしょうか?約束事や制度を作るのがやや面倒な気がしますが、王家が背後にあると分かっていれば不届きものもそれほど入らないでしょう」
二提案についてカラシフの反応は上々だ。もう少し根回しをしてから提案するつもりだったんだが、褒賞代わりに政策が通る方が過ごしやすい。
「戦が無くなったのちの失業対策と考えると悪くは無いな。水道橋とやらは水を人間の都合で引き入れるものだ。預言者様へお伺いを立ててからカラシフと詰めてみてくれ。ギルドとやらは小規模で始めたら良かろう。カラシフと内政部で調整してみてくれ」
ペテルグが国として強くなり富むほどに、女性が売られる可能性も減ってくる。
また仕事が増えた気がするが、なんとかネタだけ出して自分が働くことは避けたい。
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