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116 マッチョさん、エルフ国の最長老に会う
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「やはり軍事協力といったものはエルフ国にとって難しい、ということでしょうか?」
「いえ、国王である私がやると言ったらできます。大陸の危機というのであれば、我々エルフ族も労を惜しみません。今回はマッチョさんにエルフ国へ来てほしかったのです。正確には先ほど話に出ていた最長老様がマッチョさんに会いたがっているのです。」
ふつうに呼べば良さそうなのもだが、他の国の国賓を名指しで呼ぶというのが難しいのだろうか。たまに自分でも立場を忘れてしまうが、私は人間国の王城に住む人間国の国賓なのだ。
「それと申し訳ないのですが、マッチョさんお一人で最長老様に会っていただけないでしょうか?」
「それは護衛もつけないという意味ですか?我が国の恩人であり国賓が怪我をして戦えない状態だというのに?」
スクルトさんが割って入ってきた。
「申し訳ありませんがおっしゃる通りです。最長老様の意志、というよりもお願いですね。人間国との協力の前にマッチョさんに会って確認したいことがあるそうです。」
腹を割って話したいことがある、ということか。
エルフ族に対して勝手に好感を持ったせいか、私はたいして警戒感も持たず、あまり考えなかった。エルフ王から頼まれてしまっては簡単に断ることもできないだろう。
「スクルトさん、大丈夫ですよ。お話するだけなのでしたらお会いしてみます。」
運が良ければ例のタンパク質植物やら肘の治療の話やらもうまく話が進むだろう。
スクルトさんには反対されたが、ルリさんが途中まで同席するということでしぶしぶ納得してくれた。勇者の三人とツイグは客用の宿舎で待機しているとのことだった。
最長老の従者に案内され、私とルリさんは森の奥へと向かった。
「エルフの最長老様ですか。どんな方ですか?」
前にフェイスさんがバァさんと呼んでいた気がする。
「綺麗な女性の方ですよ。私もああいう素敵な歳の取り方をしたいです。」
「私にどういう用事があると思いますか?」
「うーん。エルフ族は深淵なる種と言われていますからね。私程度では最長老様のお考えになることなど計り知ることなんてできないですよ。」
・・・ちょっと怖くなってきた。そんなスゴい人が私にどういう用件があるのだろうか?
エルフ王の邸宅からさらに森を分け入ったところに、最長老の家があった。
他のログハウスと変わることは無い、ふつうの家だ。従者の方に案内されて中へと入る。この人もかなりの手練れのようだな。建物の中はシンプルな木製の調度品に囲まれていて、最長老は床のクッションの上に座っていた。
「あら。ルリも来たのね。」
うーむ・・・年齢が分からない。人間で言えば30代後半くらいの女性に見える。身長150cm程度、体重45kg程度、体脂肪率は15%というところか。死ぬまで見た目で年齢が分からないというのは、エルフ族にとってはいい事なのかもしれない。基本的にエルフはみな美男美女なので、加齢によって身につく渋さのようなものにはあまり興味を抱かないのかもしれないな。ルリさんが片膝を着いたので、私もルリさんに倣って敬意を示した。
「あなたがマッチョさんですね。畏まらずにお座りなさい。」
「失礼します。」
絨毯の上に最長老が座っていたものと似たようなクッションが置いてあった。藁のようなものでも入れてあるのだろうか。座り心地は悪くない。特別な会談が行われるというよりも、お茶会にでも呼ばれた気分だ。
「マッチョさんと二人で最長老様がお会いしたいというお話でしたが、真意が分からないので私も来ちゃいました。」
「警戒させてしまったのね。私が誰かに会うとなると、どうしても従者が一緒にいることになるの。私がマッチョとお話したいことは、従者にも聞かせたくは無いのよ。ルリもできれば外して欲しいの。」
深淵なる種の、さらなる深淵といったところか。たしかに考えていることを読もうとかそういう気持ちすら起きないな。おそらく知恵という一点では種としてもはや勝負になるところではない。ただ・・・
「ルリさん、たぶん大丈夫です。」
最長老というよりも、国母という感覚だ。優しさに包み込まれているような感覚であり、敵意や悪意といったものは感じない。
「ルリ、ごめんなさいね。あとでお話を聞かせて。フィンや!あなたもルリと一緒に外してもらえませんか?」
「しかし最長老様をお一人にするなど私がお叱りを受けてしまいます。」
「国王にはお話してあります。私とこの方を二人きりにしてください。」
「・・・仰せの通りにします・・・」
お茶とポットと例のタンパク質なお茶請けを出して従者は部屋を出ていき、ルリさんも出ていった。
「人間国との外交にまで絡ませて、なぜ私が呼ばれたのでしょうか?」
「是非会ってみたいと思ったのよ。わたしはこの森から出られませんものね。あなた異世界人でしょう?」
いきなりド直球が来た。私が異世界人だと知っている人間はこの大陸で数人しかいないというのに。
「あら?また警戒させてしまったかしら。ごめんなさいね。いま人間国で起こっている多くのことを耳にしていると、異世界人が出て来たとしか思えないの。ふらっと人間国に出て来た身体の大きい人が色々やっているって。」
デカいと言われていい気になったワケではないが、この人には打ち明けてもいいだろう。誤魔化しきれる気もしない。
「ええ。私は異世界からやって来ました。」
「やっぱりね。私は以前も異世界から来た人間に会ったことがあるのよ。もう200年くらい前の話だけれども。」
200年に一人か。いや。私がいた世界の行方不明者の数を考えると、異世界に飛ばされるなどわりと珍しい話でも無い気がしてきた。特にこの最長老の前ではどんな不思議があっても不思議ではないと思えてくる。
「今でも彼女のことを思い出すわ。マッチョはもう知っているかもしれないけれども、異世界人というのはこの大陸に恵みをもたらすとも害をなすとも言われているの。その理由はご存じ?」
「いえ。」たしか人間王がそういう話をしていたが、理由までは聞かなかったな。
「大陸には無い知識、技術を持っているからよ。異世界人を奉じれば他の種族をすべて奴隷にして大陸の王となることができるほどの知恵。それは私たちエルフ族が知る知恵とは別のもの。」
内容の深刻さとは裏腹に、最長老は私ににっこりと微笑みかけた。美女に微笑まれるというのはいいものだ。なるほど。人払いをしたのは私が異世界人であると知られないようにするためか。これは最長老の気づかいだな。
「私が知りたかったのは貴方。エルフの知恵というのは、相手の言葉を聞き、所作を観察し、相手がどういう人なのかを知るものなの。あなたは大陸を混乱させる存在でも無ければ、エルフに害をなす存在でも無いようね。それにとても一途。あなた、生涯を賭けて成し遂げたいことでもあるの?」
「私は自分が理想とする肉体を手に入れたいのです。できれば私自身の鍛錬によって成し遂げたいと願っています。」
「ふふっ。それもまた魅力的なお話ね。」
私はふつうの話をしているつもりなのだが、最長老は楽しそうだ。
「いえ、国王である私がやると言ったらできます。大陸の危機というのであれば、我々エルフ族も労を惜しみません。今回はマッチョさんにエルフ国へ来てほしかったのです。正確には先ほど話に出ていた最長老様がマッチョさんに会いたがっているのです。」
ふつうに呼べば良さそうなのもだが、他の国の国賓を名指しで呼ぶというのが難しいのだろうか。たまに自分でも立場を忘れてしまうが、私は人間国の王城に住む人間国の国賓なのだ。
「それと申し訳ないのですが、マッチョさんお一人で最長老様に会っていただけないでしょうか?」
「それは護衛もつけないという意味ですか?我が国の恩人であり国賓が怪我をして戦えない状態だというのに?」
スクルトさんが割って入ってきた。
「申し訳ありませんがおっしゃる通りです。最長老様の意志、というよりもお願いですね。人間国との協力の前にマッチョさんに会って確認したいことがあるそうです。」
腹を割って話したいことがある、ということか。
エルフ族に対して勝手に好感を持ったせいか、私はたいして警戒感も持たず、あまり考えなかった。エルフ王から頼まれてしまっては簡単に断ることもできないだろう。
「スクルトさん、大丈夫ですよ。お話するだけなのでしたらお会いしてみます。」
運が良ければ例のタンパク質植物やら肘の治療の話やらもうまく話が進むだろう。
スクルトさんには反対されたが、ルリさんが途中まで同席するということでしぶしぶ納得してくれた。勇者の三人とツイグは客用の宿舎で待機しているとのことだった。
最長老の従者に案内され、私とルリさんは森の奥へと向かった。
「エルフの最長老様ですか。どんな方ですか?」
前にフェイスさんがバァさんと呼んでいた気がする。
「綺麗な女性の方ですよ。私もああいう素敵な歳の取り方をしたいです。」
「私にどういう用事があると思いますか?」
「うーん。エルフ族は深淵なる種と言われていますからね。私程度では最長老様のお考えになることなど計り知ることなんてできないですよ。」
・・・ちょっと怖くなってきた。そんなスゴい人が私にどういう用件があるのだろうか?
エルフ王の邸宅からさらに森を分け入ったところに、最長老の家があった。
他のログハウスと変わることは無い、ふつうの家だ。従者の方に案内されて中へと入る。この人もかなりの手練れのようだな。建物の中はシンプルな木製の調度品に囲まれていて、最長老は床のクッションの上に座っていた。
「あら。ルリも来たのね。」
うーむ・・・年齢が分からない。人間で言えば30代後半くらいの女性に見える。身長150cm程度、体重45kg程度、体脂肪率は15%というところか。死ぬまで見た目で年齢が分からないというのは、エルフ族にとってはいい事なのかもしれない。基本的にエルフはみな美男美女なので、加齢によって身につく渋さのようなものにはあまり興味を抱かないのかもしれないな。ルリさんが片膝を着いたので、私もルリさんに倣って敬意を示した。
「あなたがマッチョさんですね。畏まらずにお座りなさい。」
「失礼します。」
絨毯の上に最長老が座っていたものと似たようなクッションが置いてあった。藁のようなものでも入れてあるのだろうか。座り心地は悪くない。特別な会談が行われるというよりも、お茶会にでも呼ばれた気分だ。
「マッチョさんと二人で最長老様がお会いしたいというお話でしたが、真意が分からないので私も来ちゃいました。」
「警戒させてしまったのね。私が誰かに会うとなると、どうしても従者が一緒にいることになるの。私がマッチョとお話したいことは、従者にも聞かせたくは無いのよ。ルリもできれば外して欲しいの。」
深淵なる種の、さらなる深淵といったところか。たしかに考えていることを読もうとかそういう気持ちすら起きないな。おそらく知恵という一点では種としてもはや勝負になるところではない。ただ・・・
「ルリさん、たぶん大丈夫です。」
最長老というよりも、国母という感覚だ。優しさに包み込まれているような感覚であり、敵意や悪意といったものは感じない。
「ルリ、ごめんなさいね。あとでお話を聞かせて。フィンや!あなたもルリと一緒に外してもらえませんか?」
「しかし最長老様をお一人にするなど私がお叱りを受けてしまいます。」
「国王にはお話してあります。私とこの方を二人きりにしてください。」
「・・・仰せの通りにします・・・」
お茶とポットと例のタンパク質なお茶請けを出して従者は部屋を出ていき、ルリさんも出ていった。
「人間国との外交にまで絡ませて、なぜ私が呼ばれたのでしょうか?」
「是非会ってみたいと思ったのよ。わたしはこの森から出られませんものね。あなた異世界人でしょう?」
いきなりド直球が来た。私が異世界人だと知っている人間はこの大陸で数人しかいないというのに。
「あら?また警戒させてしまったかしら。ごめんなさいね。いま人間国で起こっている多くのことを耳にしていると、異世界人が出て来たとしか思えないの。ふらっと人間国に出て来た身体の大きい人が色々やっているって。」
デカいと言われていい気になったワケではないが、この人には打ち明けてもいいだろう。誤魔化しきれる気もしない。
「ええ。私は異世界からやって来ました。」
「やっぱりね。私は以前も異世界から来た人間に会ったことがあるのよ。もう200年くらい前の話だけれども。」
200年に一人か。いや。私がいた世界の行方不明者の数を考えると、異世界に飛ばされるなどわりと珍しい話でも無い気がしてきた。特にこの最長老の前ではどんな不思議があっても不思議ではないと思えてくる。
「今でも彼女のことを思い出すわ。マッチョはもう知っているかもしれないけれども、異世界人というのはこの大陸に恵みをもたらすとも害をなすとも言われているの。その理由はご存じ?」
「いえ。」たしか人間王がそういう話をしていたが、理由までは聞かなかったな。
「大陸には無い知識、技術を持っているからよ。異世界人を奉じれば他の種族をすべて奴隷にして大陸の王となることができるほどの知恵。それは私たちエルフ族が知る知恵とは別のもの。」
内容の深刻さとは裏腹に、最長老は私ににっこりと微笑みかけた。美女に微笑まれるというのはいいものだ。なるほど。人払いをしたのは私が異世界人であると知られないようにするためか。これは最長老の気づかいだな。
「私が知りたかったのは貴方。エルフの知恵というのは、相手の言葉を聞き、所作を観察し、相手がどういう人なのかを知るものなの。あなたは大陸を混乱させる存在でも無ければ、エルフに害をなす存在でも無いようね。それにとても一途。あなた、生涯を賭けて成し遂げたいことでもあるの?」
「私は自分が理想とする肉体を手に入れたいのです。できれば私自身の鍛錬によって成し遂げたいと願っています。」
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