勇者パーティを引退したのに、勇者が連れ戻そうと追いかけ回してくるんだが

歩く、歩く。

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95話 Viola・Wordsworth

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「いっやー、思わぬサプライズに俺ちゃん大満足です☆」
「めっちゃ楽しそうにファンサービスしまくってたわねあんた」
「その間リサさんも他の工房の見学に向かわれていたようですが」
「アマンダたんだってがるるを一時間モフってたじゃん」
―わふぅ……

 がるるがすっかり焦燥しきった顔でため息をつく。どんだけ撫でまわしてたのアマンダたん。
 ともあれ俺様たち、思い思いにボルケーノカントリーを楽しんじゃってるわね。けどまぁ、ただチヤホヤされてたわけでもないんだが。

「この街の顔役の所に行こうか。ちょいと挨拶しとかないとな」
「顔役? どうしてまた突然」
「エルマーと関係があるからでしょう。あの中で聞き込みをされていたようですからね」
「さっすがアマンダたん、俺様をよーく見てるねぇ♡」

 エルマーが持っていた壊れた懐中時計。こいつに書かれていた「V・W」の頭文字の正体がわかったもんでね。
 てなわけで早速顔役の家まで直行っとな。街の中央にある屋敷がお住まいなんだとさ。
 そして目当ては顔役じゃない、顔役の娘だ。
 ボルケーノカントリーを仕切ってるのは、大商人ワーズワース家。この街の職人全員の面倒を見ている景気のいいブラザーだ。
 そんな家の娘がエルマーとどーんな関係を持ってんだか、俺ちゃん興味津々よ。

「っと、ここだな。立派なお宅だねぇ」
「早速伺いましょう」

 アマンダたんがノックに手を伸ばそうとする。そしたら背後に気配を感じたんで、手を止めさせた。
 話が早くて助かるぜ。どうやら目当てのレディが花束を持ってやってきたようだ。

「どちら様? 身なりからして、旅人のようだけど」

 俺様にそう聞いてくるのは、果物の入った紙袋を抱える、猫耳がチャーミングなキティ。
 アーモンド形の愛らしい瞳に亜麻色のショートヘアーが印象的な、ケットシーの娘だ。見た感じ26ってところか、スレンダーだがきちんと出るとこ出てるCカップの美亜人さんだぜ。
 こんな美女がエルマーと関係を持ってるって? いやぁズルいぜあの仮面野郎。

「俺様は賢者ハワード・ロック。この名に聞き覚えは?」
「賢者ハワード? ……! あの勇者パーティの?」
「その通り、貴方に会いにはるばるアザレア王国から参上いたしました」
「さっき街の人達が騒いでいたけど、貴方が来たからなのね……それで、私に何の用が?」
「へいへい、その用件をお話しする前に、一つお願いしてもよろしいですかね?」
「何かしら」
「おっぱい揉んでもいい?」
『天誅!』

 はいお約束のハワードガールズからお仕置き鈍器アタック。哀れ俺ちゃん一発撃沈ってな。

「……誰か憲兵呼んでくれるかしら」
「かしこまりました今すぐに」
「ちょい待ち! 緊張をほぐすためのお茶目なジョークじゃねぇか」
「単なるセクハラだ大馬鹿モン」

 リサちゃんのハンマーでまた殴られた。エルマーとやりあう前に美女とやりあいたい人生だったぜ……がくっ。

「随分愉快な人のようね。それより、伝説の賢者様が私に何の用かしら。お話くらいは聞いてもいいわよ」
「懐の深いレディだ。実はある人物について伺いたくてね」
「だぁからしれっと復活すんな賢者ゾンビ」
「ダメですよリサさん、ハワードと比べるなんてゾンビに失礼です」
「君たちさ、俺様になら何言っても傷付かないと思ってるでしょ」
「自業自得ではないかしら?」
「あらまぁ三方見渡す限り敵ばかりじゃなーい」

 それでも屋敷に招待してくれる美女。メイドに紅茶とスコーンを持ってこさせて、突然の来客にも柔軟に対応してくれたぜ。

「名乗り忘れてたわね、私はビオラ・ワーズワース。このボルケーノカントリーで父の補佐をさせていただいているわ」
「そのお父様はどちらにいらっしゃるんで?」
「今は鉱山の視察に向かわれている頃ね、あと一刻もすれば帰ってくるでしょう。それで、私に聞きたい話って何かしら」
「OK、単刀直入に聞くぜ。敬愛のエルマーについて教えてくれ。君の知る全てをな」

 瞬間、ビオラちゃんの肩が揺れた。
 明らかに動揺が浮かんでいる。心のうちを隠すように口元に手を当て、足を組んだ。

「……敬愛のエルマーね、冒険者でありながら指名手配されている重罪人。残念だけど、それ以上の事は私も分からないの。どうしてそんな事を知りたがるのかしら」
「いやね、実は俺様エルマーからラブコールを受けててよ。迷惑してるからどうにかして振りたいんだが、突破口が見えなくてな。そこでエルマーと関係ある方からアドバイスを貰いたいんだ」
「なぜ私から聞きたいの? さっきも言った通り、私はエルマーの事なんてさっぱり分からないわ」
「そうかい。って事は空振りか、残念だ。仕方ない、迷惑賃代わりにこれを受け取ってくれるかな」

 ビオラちゃんに事前に手に入れた、ある物を渡す。さっき貰った懐中時計だ。
 時が止まった時計を見るなり、ビオラちゃんが息をのんだ。

「これ……一体、どこから……!?」
「エルマーから貰ったのさ。裏に掘られている「V・W」、君の事だろう? Viola・Wordsworth」

 ビオラちゃんは時計を握るなり、目を潤ませた。よほど大事な物だったのだろう、胸に抱いて離さない。

「こんな物を、ずっと……ずっと持ち歩いていたのね……エル……!」
「その艶姿を見せた以上、言い逃れは出来ないな」
「……いじわるな人ね、こんな物を見せつけて……人の逃げ道をふさぐなんて……」

 ビオラちゃんの瞳から涙がこぼれた。エルマーの時計、彼女の涙。この二つから導き出される答えはただ一つだ。

「敬愛のエルマー、奴は君の」

 台詞を続けようとした所で、地震が起こった。
 咄嗟にビオラちゃんに飛びつき、抱えると、直後に壁が壊され怪物が襲ってきた。

「へぇ、人形劇でもおっぱじめようってのかい? また俺様と喧嘩をしにきたのか、テンペスト」

 襲ってきたのは、テンペストのコピー体だ。ビオラちゃんをアマンダたんに任せて外へ出ると、水弾が飛んでくる。
 避けたら屋敷に当たるんで、あえて直撃する。ま、俺様には一切のダメージにならないんですけど♪
 その水弾をぶち込んだのは、サロメのコピー体だ。おまけに、思わぬゲストまで来てやがる。
 影のような体を持つ無数のシャチ。いつの間に用意したんだか、変なところで努力家だな。

「ミトラスのコピー体も作ったのか。「創造の加護」を持ってるだけあってなんでもありだな。サーカスでも運営した方が合ってるんじゃねぇか? 敬愛のエルマーよ」
「それも悪くないかもしれませんね。貴方を楽しませられるなら」

 振り向けば、屋敷の塀にエルマーの奴が立っていた。
 奴は俺様を見やるなり、恭しく首を垂れる。劇場の支配人気取りか? ならもっと客を楽しませる努力をするんだな。

「ようこそボルケーノカントリーへ、貴方が来るのを心よりお待ちしておりました、賢者ハワード。私からのおもてなし、いかがだったでしょうか」
「あー、やっぱお前さんが俺様の評判広めていたわけか。普段素行悪くて中々有名人っぷりを楽しめずにいたからな。心から堪能させてもらったぜ」
「それはよかった。では私から更なる贈り物を差し上げましょう」

 言うなり、聖獣のコピー体をけしかけてくる。けどそんなもんで俺様をどうこうできると思ってんのか?
 テンペストは魔導砲で一撃粉砕、サロメも義手のアッパーでワンパン撃破。残るはミトラスのコピー体だけ、ちゃちゃっと駆除してやるか。

「エル……エル!」

 なぁんて時にだ。ビオラちゃんがエルマーに向かって飛び出してきた。

「エル……貴方なのよね、エルなのよね! お願い、答えて!」
「…………」

 熱い視線をエルマーに向けるビオラちゃん。だがエルマーは彼女に一瞥をくれるなり、ミトラスをけしかけやがった。
 俺様の前で女に手を出すとは、いい度胸してるぜ。
 とりあえず回し蹴りでミトラスの群れを蹴散らすが、背後から新しいミトラスを生み出して、ビオラちゃんを襲わせやがった。

「まぁったく、しゃらくせぇ奴だ……あ?」
―ウルオアアアアアアアアアアアッ!!!

 刹那、上空から火球が降り注ぐ。ミトラスのみを器用に撃ち抜き、ビオラちゃんの前に巨影が立ちふさがった。
 ほぉ~、こいつはまた、意外な役者のご登場だな。
 全長40メートル、雄々しい巨躯を誇る雄大なドラゴンだ。燃えるような紅の皮膚からは炎の筋がほとばしり、近づくだけでバーベキューになっちまいそうだ。
 このドラゴンこそ、ボルケーノカントリーの守護者にして世界最強のドラゴン、炎の聖獣ウロボロスだ。

「女を守るために、わざわざ山から飛んできたのか。中々のフェミニンだな」
―ウオオッ!

 目を合わした瞬間、ウロボロスは同意するように吠えた。なるへそ、俺様の味方をしてくれるわけね。
 最強賢者に炎の聖獣の二枚看板がそろった今、エルマーに勝ち目はないわけなんだが。

「やはり現れましたか。賢者ハワードと共に相対するには、分が悪すぎますね」

 エルマーはすぐさま【転移】で逃げちまった。でもっていつもの通り、声だけがどっからか聞こえてくる。

『賢者ハワード、ウロボロスと共にエルマーを退ける。貴方の物語を彩るのにこの上ない幕開けですね。そう、貴方は英雄でなければならない。この街では誰からも好かれる最高の男でなければならないのです。この事件も、すぐさま街中に広まる事でしょう。より活躍し、より名を広め、この街だけのヒーローとなってください』
「ふぅ……押しつけがましい奴だな。そんなお願いされなくても俺様は、太陽より目立ってやるさ。英雄願望があるなら、自分がなるよう努力するんだな」

 なんて言っても、聞こえやしないか。
 さて、ビオラちゃんはぶーじかなっと。

「ウロボロス、ありがとう、助かったわ……」
―オフゥ……♡

 ビオラちゃんは無事みたいだな。撫でられているウロボロスは目がうっとりしてしっぽをブンブン振ってやがる。……エロドラゴンかこの野郎。

「ハワード、お疲れさまでした」
「お気遣いありがとさん。さてと、エルマーの関係が今のでよーくわかったな」

「……そうね、もう隠しても無意味だから教えてあげる。……私と、「敬愛のエルマー」は昔……恋人関係にあったのよ」
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