勇者パーティを引退したのに、勇者が連れ戻そうと追いかけ回してくるんだが

歩く、歩く。

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97話 エルマーの正体

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 九年前。ビオラは父の行商に同行していた。
 キントラは娘に家督を継いでもらおうと考えていた。その勉強のために連れて行ったのだ。
 道中の安全を確保するために、父は冒険者パーティを雇っていた。その中に一人、錬金術師の男がいた。
 名はビリー・エルトライト。線の細い華奢な体躯で、いつも弱弱しい笑顔を浮かべた、頼りなさそうな男。それがビオラの印象だった。
 だけどいざ危険が訪れると一変した。盗賊が現れるなり、彼は「創造の加護」を利用した物量攻撃で制圧し、他の冒険者よりも圧倒的な戦果を挙げていたのだ。
 その変わりぶりにビオラは見とれていた。そのせいで、盗賊の放った矢に気付かなかった。
 危うく当たりかけた瞬間、ビリーは身を挺して彼女を守った。肩に矢を受けながら、最後の盗賊を打ち倒したのだ。

「だ、大丈夫ですか!?」
「平気平気。このくらいの傷は……慣れっこ……あう……」

 最後の最後、毒矢によって倒れ死にかけたが。彼は命がけでビオラを救ったのだ。

  ◇◇◇

「ボルケーノカントリーに戻ってから、エル個人を雇ったの。私の専属のボディガードとしてね」

 街の一角にあるカフェにて、エルマーとの馴れ初めを話し終え、ビオラは一息ついた。

「それって、パーティから直接引き抜いたって事、だよね。うわ大胆……!」
「欲しい物はどんな手を使っても手に入れるのが私だもの。思えば、助けられたその時から惹かれていたのかもしれないわね。とにかく大枚はたいて彼を奪ったの」
「気持ちはよく分かります。それからエルマー……ビリーとは生活を共に?」
「ええ、住み込みで働かせたの。好きになった人とはいつでも一緒に居たいからね。結構可愛かったのよ彼。意外と照れ屋でアプローチをかけると顔を真っ赤にして狼狽えて、告白した時なんかはもう……♡」
「……超惚気てんだけど。いいなぁ……」
「あらーリサちゃん彼氏募集中? なら俺様立候補しちゃおうか?」
「寝言は永眠してから言いなさい」

 というか話が脱線しかけている。それを察したか、アマンダが手を叩いた。

「その様子ですと、交際はとても順調だったようですね」
「ええ、将来を誓い合う程度には。けど……」
「君の親父さんがそれを許さなかった。だろう?」
「……ええ、その通りよ。実を言うと当時の父は、大の人間嫌いだったの。昔ケットシーを差別する連中にひどい目に遭わされたみたいだから。エルを住み込みで働かせるのも凄い難色を示していてね、私達の交際が始まってからも、何度もちょっかいを出してきたわ」
「えっ、でも私達に対して凄くフランクに接してくれたよね?」
「そいつに関しちゃ後で話してくれるんだろう。エルマーと引き離された後の物語でな」
「…………」

 ビオラは目を閉じ、当時の記憶を思い起こした。

  ◇◇◇

 交際を始めて三年後の事である。

「人間との結婚だと? 許せるものか! こうして屋敷に住まわせているだけでも虫唾が走るというのに、婿入りだと!? ふざけるな!」

 ビリーとの約束を父に話すなり、キントラは激昂した。
 ビリーの胸倉をつかみ上げ、思い切り殴り飛ばす。ビオラは彼に駆け寄ろうとしたが、キントラに止められた。

「ビオラ、昔から口を酸っぱくして言いつけてきただろう! 人間にはろくな者など居ない! このような種族と付き合うなと幾度となく言ってきたのに!」
「そんな事ないわ! どうして、どうしてエルを分かろうとしないの!」
「こんななんの実績も地位もない、ごろつきごときを理解する必要などないわ!」

 ビオラはよく冒険者ギルドや行商人、出稼ぎの職人の元へ向かい、人間と接してきた。だから種族差別の思想を持っておらず、誰が相手でも平等に接していた。キントラにしてみれば、面白くなかったのだろう。

「分かる必要などない。冒険者風情が出て行け、よくも娘を誑かしたな、この薄汚いネズミ風情が!」
「ぐあっ!?」

 キントラの爪がビリーの顔を切り裂き、左目を抉った。吹き出す血しぶきに、ビオラは悲鳴を上げた。

「出て行け、二度とボルケーノカントリーに近づくな!」

 キントラはビリーを追い出し、ビオラも暫く自室で謹慎を命じられた。
 それ以降、ビオラはビリーと離れ離れになってしまった。

  ◇◇◇

「お父様は、エルに二度と癒える事のない傷を与えてしまったの。私に対しても、一ヵ月間は監視付きで閉じ込めてね。謹慎が解ける頃には、エルはとうに行方知れずになった後。私とエルの関係は、それ以来途絶えたまま……勿論必死になって探したけど、情報は何も手に入らなかった。けど私は、エルを諦められなかった。だから決めたの、もう一度エルを迎えようって。そのために彼が戻ってこれる場所にしようって」
「そのために、親父さんの人間嫌いを直す所から始めたって事か」
「その通りよ。もうね、人には言えない方法も使って色々やってやったわ。……種族なんて関係ない、悪人はあくまで個人の話よ。種族全体を憎む必要なんてないの」

 ビオラは唇をかみしめた。
 彼女にとって、ビリー・エルトライトは誰にも代えられない大事な人だ。だから彼を取り戻すため、自分のできる事を諦めずにやり続けた。
 なんとしても、ビリーをもう一度抱きしめるために。
 その結果、キントラの価値観を変えるまでに至った。今ではビリーを傷つけた事に対し深い罪悪感を持っており、彼と再会して謝罪したいとすら思っているのだ。

「ははっ、君ってば俺様好みだねぇ。君みたいな子は大好きだよ? どこまでも諦めずに自分の信念を貫く人は好感が持てるぜ」
「ありがと。けど、残念だけど私は貴方になびいたりしないわ。私の心は今も昔も、ビリーだけのものだから」
「ああ大事にしてくれ。俺様も仲睦まじい鴛鴦を引きはがす趣味はない、むしろ応援させてもらおうかな?」
「ハワード、鴛鴦って割とすぐに別れますよね? 応援する気あります?」
「あらーばれちった☆」

 暗に別れろと言ってたらしい。なんだこの賢者。

「なのに、ここまで準備ができた頃に、冒険者ギルドを通してビリーが死んだって聞かされたの。だけど……」
「しばらく後、過激な冒険者エルマーが現れた。そんな所かい?」
「……名前を変えていても、すぐにわかったわ。ずっと彼と一緒に居たんだもの。鉄仮面をつけて、ガーベラのあちこちで事件を起こして……幾人もの人達を傷つけて、挙句の果てに別の人に成り代わろうとするなんて……何を考えているのよ、エル……!」

 ビオラは両手で顔を覆った。ずっと想い続けた人が指名手配犯になっていたショックは途方もない物だ。まだビオラは、事実を受け入れられずにいる。
 ビリーがどんな姿になっていても、どれだけ罪を重ねても、ビオラの想いが風化する事はない。何をおいても彼を止めて、取り戻したい。

「このカフェ、どうやら欠陥建築のようだな。酷い雨漏りしてるぜ」
「えっ……」
「ほら、テーブル見てごらん」

 ハワードに示され、ビオラは目を落とす。そこには数滴の雫がこぼれていた。
 ハンカチを差し出され、ようやく彼女は自分が泣いている事に気づいた。

「君にかかった雨雲は、随分分厚いな。だけど安心しな、必ず雨は止む。ここに、太陽がいるのだからな」
「……貴方、もしかして……」
「目の前で乙女の涙が落ちる、賢者が動くには充分すぎる理由だ。特に、どこまでも自分の愛を諦めずに貫く乙女とあらば、なおさらな。気に入ったぜビオラちゃん、君の決意に俺のハートも震えたよ」

 ハワードは立ち上がり、義手を握りしめた。
 ビオラは意を決し、ハワードを見つめた。

「……賢者ハワード、私の依頼を受けてくれるかしら」
「なんなりと」
「……敬愛のエルマーを、ビリー・エルトライトに戻して。彼を……元の彼に戻して、私のところに連れてきて」
「OK! 任せておきな。麗しのケットシーの願い、必ずやかなえてみせるよ。流れ星に祈るよりよっぽど確実さ」

 ハワードは笑顔で、二つ返事で答えてくれた。
 なぜだろう、まだ出会って数時間なのに、強い信頼を感じる。
 賢者ハワード・ロック、僅かな邂逅でも力強い魅力が伝わってくる。彼ならばエルマーをビリーに戻してくれる、そんな確信があった。
 両手を合わせ、祈りをささげる。どうかビリーが、自分の元へ戻ってきますようにと。

「ま、その前に君に傘をさす必要がありそうだが」
「えっ?」
「アマンダ! リサを頼む!」

 ハワードはビオラを抱え、察したアマンダもリサを抱えた。
 直後、壁が爆発した。ハワードはビオラをかばいながら転がり、乱入してきたゲストをにらんだ。

「派手な祝砲上げるねぇ、誕生日を祝うクラッカーにしちゃ火薬が多すぎるようだが?」
「いえいえ、これから少しばかりお祭りを開催しようと思いまして」

 大穴から入ってきたのは、エルマーだった。ビオラは息を呑み、

「エル……もうやめて、こんな事をするのは! 貴方はこんな事をする人じゃなかった、なのにどうして!?」
「はて、貴方は誰でしょうかね。記憶にありませんが。殺してほしいのならば、望み通りにしてさしあげますが」
「え、エル……!?」
「肯定ということでよろしいようですね」

 ビオラは愕然とした。エルマーは容赦なくナイフを投げつけるも、ハワードに止められる。

「いきなり告白されて戸惑ってんだ、返事はきちんと待ってやれよ。女の口説き方を知らないのかい?」
「残念ながら。異性とそのような関係になった事もありませんので」

 さらにエルマーはビオラの心を傷つけてくる。愛する男から言葉のナイフで切り裂かれ、ビオラは胸が痛んだ。

―おおおおおおうむっ!

 と、エルマーの暴挙を察知し、ウロボロスが飛んできた。
 炎撃を避け、エルマーは炎の聖獣を見上げる。ビオラを襲った怒りのままに、炎の聖獣が猛った。

「そうです、猛りなさい、怒りなさい。私を徹底的に憎みなさい。ボルケーノカントリーの主ワーズワース家、必ずや壊してみせましょう」
―うるおおおおおおっ!

 ウロボロスはエルマーを踏みつけるが、転移で逃げられてしまう。加えて、置き土産まで残していた。
 無数のコピー聖獣が迫ってきている。ボルケーノカントリーを、エルマーの軍団が襲おうとしていた。
 ハワードは目を閉じ、ため息をついた。

「はん、大食い大会したいなら他を当たれってんだよ。残飯処理すんの俺様なんだぞ?」
「……エル……!」

 ハワードの腕の中で、ビオラは小さく震えた。
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