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20匹目 コツメカワウソのういろうさん
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今日はご主人様がお休みの日です。なので久しぶりに遠くへお散歩に向かいます。
普段忙しくて遊びにいけませんから、たまのお休みがすごく楽しみなんです。今日は沢山遊んでもらいましょう。
「あんた、私と遊びに行く時より楽しそうね」
「だってご主人様と遊んでもらえるんですもの。それに」
「すいませんね、空いてるの今日だけなんで」
「いえ、こうやって一緒に居られるだけで充分ですから」
私の背中にはちゃこさんさんが乗っています。彼女が居るという事は勿論、里琴さんも一緒です。なんでも休みを合わせてくれたそうでして。
4人でお散歩なんて初めての経験です。犬生6年、人生折り返しで貴重な体験ですね。
「2人きりになれるならもうちょっとマシな場所選べばいいのに、なんだって商店街内の公園なんかに行かにゃならんのかしらね」
「私は一緒に居られるから嬉しいですけど」
「そこは否定しないけどさ。留守番させられる方としては寂しいし」
「ならいいじゃないですか。お互いウィンウィンの関係です」
「べぇ、ちゃこ。路面電車に乗るぞ」
あにまる商店街には路面電車が走っています。何しろこの商店街は広いですからね、隅から隅まで歩いていたら日が暮れてしまいます。なので、遠くのエリアには路面電車を利用する必要があるんです。
私達の電子リードは、ご主人様が居ないときは路面電車を避けるよう設定されています。なので事故が起こる心配もありません。
それに路面電車は私達も乗りやすいんですよね。ドアが開くとステップが出てくるので、隙間に足を挟みません。
「隣のエリアまで途中下車の旅か。考えてみれば私初めてかも」
「お隣にはアスレチックがあるんですよ。色んな遊具があって飽きないんですよね」
「へー、楽しみかも」
ちゃこさんさんが目を輝かせました。路面電車に揺られて30分、アスレチックのある駅に降りました。
ターザンロープや縄梯子が設置された遊具や、トランポリンや平均台などがあちこちに置かれています。
「おおー、これはまた……」
「どうやら気に入ったみたいですね」
「暴れがいがある場所じゃない! 里琴、私先行くわよ!」
「あ、ちゃこ。どこ行くの。待ってってば」
ロケットみたいな勢いでちゃこさんさんが走っていきます。文句言ってたのに一番ノリノリですね。
縄梯子を上ったり、吊り橋を駆け回ったりと、里琴さんを振り回します。ちゃこさんさんも里琴さんに甘えたかったんでしょうね。
私はトランポリンが好きなんです。なんかこう、歩くだけでぽよんぽよん跳ねるのが不思議といいますか、何とも言えず楽しいんですよ。
「次あっち! あっち行きましょ!」
「だからちゃこ、前向いて走らないと危ないよ」
里琴さんが注意した時でした。走っていたちゃこさんさんは目測を誤って池に落っこちてしまいました。
彼女はカナヅチなのでおぼれてしまいます。助けようと池に飛び込もうとしたら、ちゃこさんさんに近づく動物が居ました。
「落ち着いて、私が陸まで送ってあげるから」
ちゃこさんさんを乗せてすいすいと泳いできます。里琴さんが救いあげ、タオルで拭いてあげます。
「もう、調子に乗るからよ。ありがとう。へぇ、かわいい子が助けてくれたのね」
「同じネコ目の仲間としてほっとけなかったから」
ちゃこさんさんを助けてくれたのは、コツメカワウソさんです。泳ぐのが得意な動物ですね。
初めてお会いする方ですね。それにカワウソさんは私も初めて会いました。
「ラーメンの匂いがする。お犬さん、もしかしてべぇ?」
「おや、どうして私の名前を?」
「ソニックバスターさんから聞いたのよ。時々ヘルプでこの辺りを走っていてね、何度かお話してるんだ。ラーメン屋で働く、仲のいいゴールデンレトリバーが居るって」
「ああ、そうだったんですね。その通りです」
「ところで、そこのアメショー。さっきからせき込んでるけど大丈夫?」
「えほっ、えほっ……水飲み過ぎたぁ……ありがど……」
「どういたしまして。そうだ、名乗り忘れてたね。私ういろうって言うの、よろしく。貴方達、ここは初めてよね。もしよかったらここのおすすめスポットを紹介するけど、いかが?」
「いいんですか?」
「袖すり合うも他生の縁ってね。折角アスレチックに来たんだから、楽しんでいかないと損でしょう」
「いやぁ、是非お願いします」
私もお友達が増えて嬉しいですから、断る理由なんてありません。ちゃこさんさんも、
「水に浸かる奴じゃなければなんだっていいわ、面白い奴お願いね」
「任せて。さ、こっちよ」
ういろうさんはとても積極的な方でした。私達を様々なところに案内しては、誰よりも楽しんでいます。初対面のご主人様や里琴さんにもすぐに懐いて、肩や腕にしがみついていました。
「カワウソって懐っこいんですね。知らない人にこんなに触らせてくれるなんて」
「でも誰が連れている子なんですかね。飼い主がどこにも居ないようだけど」
「ふふ、大丈夫よ。もうそろそろ来ると思うから」
ういろうさんはにこりとしました。そしたら謀ったようなタイミングで、綺麗な女性がやってきます。
「ああもう、ここに居たんだ。すいませんうちの子がご迷惑をかけて」
「いえいえ、迷惑どころか私の猫を助けてくれまして」
「そうなんですか? 偉いねういろう」
意気投合したのか、そのまま女性とお昼ごはんを取る事になりました。お互いにお弁当を持ってきていましたので、おかずを交換しあったりします。
「うん! やっぱり貝はハマグリが一番ね」
「すご、殻噛み砕いてる。あんたより顎強いんじゃない?」
「かもしれません。私は貝殻を噛み砕けませんし」
「それはそうと、さっきはほんとありがと。私泳げないから助かったわ」
「水難事故は私に任せときなさい。それに、もひとつ狙いもあったし(にやり)」
「ところで、お2人は付き合っていらっしゃるんですか?」
「え!? はいまぁ……お恥ずかしながら」
そうなんです。先日のお祭りで一緒に働いたのをきっかけに、里琴さんと正式にお付き合いを始めたんですよ。
女性は手を叩くと、名刺を出しました。
「実は私、ブライダルプランナーをしていまして。こうして会ったのも何かの縁ですし、時期が来ましたら是非ご連絡ください。力になりますよ」
「結婚なんて、まだ付き合って間もないですし」
「最近は出会ってすぐにご結婚される方も多いんですよ。例えば」
いつの間にか営業トークが始まりました。なんでしょう、作為的な何かを感じます。
「うふふ、なんとなくそんな気がしたのよね。私の飼い主鈍臭いから、業績があんまり良くなくてね。そこで、たまーにこうやってお手伝いしてあげてるのよ。カップルのペットに近づいて自然に営業できるようにしてるんだ」
「……したたかねあんた。さっき助けられたありがたみが薄れたわ」
「なんとでもいいなさいな。……私の飼い主、ユーリって言うんだけど、成果が上がらなくてずっとしょんぼりしててね。一緒に居て何かできないかって、私もずっと悩んでいたの。ユーリが元気になってくれるなら、他の動物に嫌われたっていい。私の一番がユーリで居続けてくれればいいから」
「では、いつでもお電話ください。誠心誠意、お2人の力になりますね!」
「はは……なんか、強引に押し切られちゃいましたね」
「でも嬉しいです。大将さんが真剣に考えてくれているのがわかったから」
ご主人様達もお話がまとまったようですね。そしたらういろうさんは、
「だしに使ったお詫びに、ちゃこにいい場所教えてあげる。金魚が食べ放題の池があってね、貴方も一緒に食べましょ」
「金魚って食べられるの?」
「意外と美味しいのよ。こっちこっち」
広場の中央にある池には、確かに金魚が泳いでいます。でもこのお魚さん、食べていいんでしょうか。
「バレなきゃ大丈夫よ」
「ふーん、食べる食べないは別として、狩りにはいい獲物ね。私のハンティングを見せてやるわ」
ちゃこさんさんは前足を構え、金魚に狙いを定めます。勢いよく猫パンチを振り下ろして、そして……。
「わぷっ! がぼぼぼ!」
勢いあまって転倒。また溺れてしまいました。今度は私が飛び込み、頭に乗せて救助します。
「今日は水難の相が出てるようですね」
「かもしんない……うぇっぷ、また水飲んだ……」
「無茶するからそうなるの。はい金魚、これ食べて元気出して」
「ん……あ、意外と美味しい」
「でしょう? またこっちに来たら遊びましょう。約束ね」
ういろうさんは私とちゃこさんさんの鼻を撫でます。住んでいる場所が遠いですから、中々会う機会はないかもしれません。
だけど、こうして遠くにお友達が出来るなんて、とても素敵な事だと私は思います。
※コツメカワウソ
近年SNS等で取り上げられ、注目を集めている動物。
動画での愛らしさから飼いやすい動物と勘違いされやすいが、実際は躾が困難で、嚙む力が大型犬並に強いため大怪我に繋がりやすく、好奇心旺盛なので悪戯で家具を壊してしまい、毎日水浴びをさせなければならない等、非常に手間のかかる動物である。
流通も少なく、繁殖が難しい動物のため、不健康な個体や密猟された個体が販売されている事もある。診れる医師も殆ど居らず、入手・飼育どちらも難があり、気軽に手を出していい動物ではない。飼育を考える際は入念な下調べと、最後まで看取る覚悟が必要である。
普段忙しくて遊びにいけませんから、たまのお休みがすごく楽しみなんです。今日は沢山遊んでもらいましょう。
「あんた、私と遊びに行く時より楽しそうね」
「だってご主人様と遊んでもらえるんですもの。それに」
「すいませんね、空いてるの今日だけなんで」
「いえ、こうやって一緒に居られるだけで充分ですから」
私の背中にはちゃこさんさんが乗っています。彼女が居るという事は勿論、里琴さんも一緒です。なんでも休みを合わせてくれたそうでして。
4人でお散歩なんて初めての経験です。犬生6年、人生折り返しで貴重な体験ですね。
「2人きりになれるならもうちょっとマシな場所選べばいいのに、なんだって商店街内の公園なんかに行かにゃならんのかしらね」
「私は一緒に居られるから嬉しいですけど」
「そこは否定しないけどさ。留守番させられる方としては寂しいし」
「ならいいじゃないですか。お互いウィンウィンの関係です」
「べぇ、ちゃこ。路面電車に乗るぞ」
あにまる商店街には路面電車が走っています。何しろこの商店街は広いですからね、隅から隅まで歩いていたら日が暮れてしまいます。なので、遠くのエリアには路面電車を利用する必要があるんです。
私達の電子リードは、ご主人様が居ないときは路面電車を避けるよう設定されています。なので事故が起こる心配もありません。
それに路面電車は私達も乗りやすいんですよね。ドアが開くとステップが出てくるので、隙間に足を挟みません。
「隣のエリアまで途中下車の旅か。考えてみれば私初めてかも」
「お隣にはアスレチックがあるんですよ。色んな遊具があって飽きないんですよね」
「へー、楽しみかも」
ちゃこさんさんが目を輝かせました。路面電車に揺られて30分、アスレチックのある駅に降りました。
ターザンロープや縄梯子が設置された遊具や、トランポリンや平均台などがあちこちに置かれています。
「おおー、これはまた……」
「どうやら気に入ったみたいですね」
「暴れがいがある場所じゃない! 里琴、私先行くわよ!」
「あ、ちゃこ。どこ行くの。待ってってば」
ロケットみたいな勢いでちゃこさんさんが走っていきます。文句言ってたのに一番ノリノリですね。
縄梯子を上ったり、吊り橋を駆け回ったりと、里琴さんを振り回します。ちゃこさんさんも里琴さんに甘えたかったんでしょうね。
私はトランポリンが好きなんです。なんかこう、歩くだけでぽよんぽよん跳ねるのが不思議といいますか、何とも言えず楽しいんですよ。
「次あっち! あっち行きましょ!」
「だからちゃこ、前向いて走らないと危ないよ」
里琴さんが注意した時でした。走っていたちゃこさんさんは目測を誤って池に落っこちてしまいました。
彼女はカナヅチなのでおぼれてしまいます。助けようと池に飛び込もうとしたら、ちゃこさんさんに近づく動物が居ました。
「落ち着いて、私が陸まで送ってあげるから」
ちゃこさんさんを乗せてすいすいと泳いできます。里琴さんが救いあげ、タオルで拭いてあげます。
「もう、調子に乗るからよ。ありがとう。へぇ、かわいい子が助けてくれたのね」
「同じネコ目の仲間としてほっとけなかったから」
ちゃこさんさんを助けてくれたのは、コツメカワウソさんです。泳ぐのが得意な動物ですね。
初めてお会いする方ですね。それにカワウソさんは私も初めて会いました。
「ラーメンの匂いがする。お犬さん、もしかしてべぇ?」
「おや、どうして私の名前を?」
「ソニックバスターさんから聞いたのよ。時々ヘルプでこの辺りを走っていてね、何度かお話してるんだ。ラーメン屋で働く、仲のいいゴールデンレトリバーが居るって」
「ああ、そうだったんですね。その通りです」
「ところで、そこのアメショー。さっきからせき込んでるけど大丈夫?」
「えほっ、えほっ……水飲み過ぎたぁ……ありがど……」
「どういたしまして。そうだ、名乗り忘れてたね。私ういろうって言うの、よろしく。貴方達、ここは初めてよね。もしよかったらここのおすすめスポットを紹介するけど、いかが?」
「いいんですか?」
「袖すり合うも他生の縁ってね。折角アスレチックに来たんだから、楽しんでいかないと損でしょう」
「いやぁ、是非お願いします」
私もお友達が増えて嬉しいですから、断る理由なんてありません。ちゃこさんさんも、
「水に浸かる奴じゃなければなんだっていいわ、面白い奴お願いね」
「任せて。さ、こっちよ」
ういろうさんはとても積極的な方でした。私達を様々なところに案内しては、誰よりも楽しんでいます。初対面のご主人様や里琴さんにもすぐに懐いて、肩や腕にしがみついていました。
「カワウソって懐っこいんですね。知らない人にこんなに触らせてくれるなんて」
「でも誰が連れている子なんですかね。飼い主がどこにも居ないようだけど」
「ふふ、大丈夫よ。もうそろそろ来ると思うから」
ういろうさんはにこりとしました。そしたら謀ったようなタイミングで、綺麗な女性がやってきます。
「ああもう、ここに居たんだ。すいませんうちの子がご迷惑をかけて」
「いえいえ、迷惑どころか私の猫を助けてくれまして」
「そうなんですか? 偉いねういろう」
意気投合したのか、そのまま女性とお昼ごはんを取る事になりました。お互いにお弁当を持ってきていましたので、おかずを交換しあったりします。
「うん! やっぱり貝はハマグリが一番ね」
「すご、殻噛み砕いてる。あんたより顎強いんじゃない?」
「かもしれません。私は貝殻を噛み砕けませんし」
「それはそうと、さっきはほんとありがと。私泳げないから助かったわ」
「水難事故は私に任せときなさい。それに、もひとつ狙いもあったし(にやり)」
「ところで、お2人は付き合っていらっしゃるんですか?」
「え!? はいまぁ……お恥ずかしながら」
そうなんです。先日のお祭りで一緒に働いたのをきっかけに、里琴さんと正式にお付き合いを始めたんですよ。
女性は手を叩くと、名刺を出しました。
「実は私、ブライダルプランナーをしていまして。こうして会ったのも何かの縁ですし、時期が来ましたら是非ご連絡ください。力になりますよ」
「結婚なんて、まだ付き合って間もないですし」
「最近は出会ってすぐにご結婚される方も多いんですよ。例えば」
いつの間にか営業トークが始まりました。なんでしょう、作為的な何かを感じます。
「うふふ、なんとなくそんな気がしたのよね。私の飼い主鈍臭いから、業績があんまり良くなくてね。そこで、たまーにこうやってお手伝いしてあげてるのよ。カップルのペットに近づいて自然に営業できるようにしてるんだ」
「……したたかねあんた。さっき助けられたありがたみが薄れたわ」
「なんとでもいいなさいな。……私の飼い主、ユーリって言うんだけど、成果が上がらなくてずっとしょんぼりしててね。一緒に居て何かできないかって、私もずっと悩んでいたの。ユーリが元気になってくれるなら、他の動物に嫌われたっていい。私の一番がユーリで居続けてくれればいいから」
「では、いつでもお電話ください。誠心誠意、お2人の力になりますね!」
「はは……なんか、強引に押し切られちゃいましたね」
「でも嬉しいです。大将さんが真剣に考えてくれているのがわかったから」
ご主人様達もお話がまとまったようですね。そしたらういろうさんは、
「だしに使ったお詫びに、ちゃこにいい場所教えてあげる。金魚が食べ放題の池があってね、貴方も一緒に食べましょ」
「金魚って食べられるの?」
「意外と美味しいのよ。こっちこっち」
広場の中央にある池には、確かに金魚が泳いでいます。でもこのお魚さん、食べていいんでしょうか。
「バレなきゃ大丈夫よ」
「ふーん、食べる食べないは別として、狩りにはいい獲物ね。私のハンティングを見せてやるわ」
ちゃこさんさんは前足を構え、金魚に狙いを定めます。勢いよく猫パンチを振り下ろして、そして……。
「わぷっ! がぼぼぼ!」
勢いあまって転倒。また溺れてしまいました。今度は私が飛び込み、頭に乗せて救助します。
「今日は水難の相が出てるようですね」
「かもしんない……うぇっぷ、また水飲んだ……」
「無茶するからそうなるの。はい金魚、これ食べて元気出して」
「ん……あ、意外と美味しい」
「でしょう? またこっちに来たら遊びましょう。約束ね」
ういろうさんは私とちゃこさんさんの鼻を撫でます。住んでいる場所が遠いですから、中々会う機会はないかもしれません。
だけど、こうして遠くにお友達が出来るなんて、とても素敵な事だと私は思います。
※コツメカワウソ
近年SNS等で取り上げられ、注目を集めている動物。
動画での愛らしさから飼いやすい動物と勘違いされやすいが、実際は躾が困難で、嚙む力が大型犬並に強いため大怪我に繋がりやすく、好奇心旺盛なので悪戯で家具を壊してしまい、毎日水浴びをさせなければならない等、非常に手間のかかる動物である。
流通も少なく、繁殖が難しい動物のため、不健康な個体や密猟された個体が販売されている事もある。診れる医師も殆ど居らず、入手・飼育どちらも難があり、気軽に手を出していい動物ではない。飼育を考える際は入念な下調べと、最後まで看取る覚悟が必要である。
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