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38話 超が付く激務で振り回してやった
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ガレオン軍を引き連れ、二時間ほど村や街を回ってみたが、どこも酷い有様だ。
地方に行くほど領民はやせ細り、土地は荒れ果てている。ライフラインも壊滅的で、汚れた水を生命線にしている所ばかりだ。
ガレオン領とは比べ物にならないくらい貧しい場所だ。視察を回る度にセレヴィは胸を痛め、唇を嚙み締めた。
でももう大丈夫、ここはもう、ガレオン領なのだから。
「奴隷ども! 俺が貴様らの主であるガレオン・ドゥ・アスタロトだ! 貴様らはこの俺の支配下にある、俺の命は絶対だ! 貴様らがどれだけ反抗しようと無駄、無駄! 無駄!! 一切の抵抗は認めん! 今すぐに俺に従え!」
村人を集めるなり、ガレオンは高笑いしながら宣言した。当然村人達は反抗の意を示すも、弱り切った彼らに抵抗する力はない。
ガレオンに従うしかない。村人達は絶望から項垂れ、暴君の言葉を聞くしかなかった。
「おい! 衰弱の激しい奴らを治療しろ。あばら家の補修も急げ」
『はっ!』
ガレオン軍は速やかに行動へ移った。見る間に村が立て直され、弱っていた村人にきちんとした医療が施された。
村人達はぽかんとしている。ガレオン自らも村長宅の改修に乗り出し、瞬く間にリフォームしてしまった。……正直、そこらの大工が転職を決意する程度の腕前である。
「貴様らには最低限の住処と医療をくれてやる、明日から土地の開拓に入れ! 働きに応じた報酬も払ってやるから馬車馬のように働け、必要な資材は俺から提供する」
グングニルから運ばれた農具や種、浄水器具が並び、村人達は驚くばかりだ。
事前にグングニルには、地方のライフラインを整備するための資材を山と積みこんである。あとはガレオンの一声で配給されるようになっていたのだ。
「何を、企んでいるんだ。俺達からこれ以上、何を搾り取ろうとしているんだ」
「ふん、貴様らは俺の財産だ。俺は得た財を手放すのが何よりも嫌いなんだよ。だからまずは力を蓄えろ、土地を肥やせ! 充分な潤いを得たら俺に変換しろ。こいつは投資だ、将来俺が益を得るためのな。それまでは免税してやる、精々感謝するんだな」
それからは恒例の労働契約だが、破格の条件に村人は驚くばかり。ガレオン領が相当潤っているからこそ出来るバックアップだ。領地を徒に広げるのではなく、足元をしっかり盤石にしてから次の領地を得ているため、こうした芸当が可能になるのである。
どうだ元シトリー領民、これがガレオンだ。
他の魔王領において、ガレオンは悪い評判が広まっている。魔王達が領民達の不満を逸らすためと、ガレオン領へ亡命するのを防ぐため、ネガティブキャンペーンを行っているためだ。
期待値がどん底だっただけに、村人達からの評価はうなぎ登りだ。将来的にはこの村からも高めの税金を徴収する事になるが、その頃にはそんなのも痛くないくらいに栄えているはずだ。
それからガレオンは村人達から話を聞いて回り、村が抱えている問題や現状を聞き出した。それらの対応にも速やかに指示を飛ばし、即日解決していった。
「よし次だ! まだ行けるな?」
「問題ありません」
セレヴィも音を上げずにガレオンを支え、彼の指示を的確にこなしていく。忙しいのだが、不思議と疲れは感じない。困窮している人を救いたいのはセレヴィも同じだ、休む間すら惜しく感じるほど、仕事にのめりこんでいた。
午前中だけで実に領地の半分を回り、財力に任せたごり押しで問題を解決していく様は痛快その物だ。
「次の街の視察後に休憩をとる、炊き出しの用意をさせておけ」
「既に手を回しました」
「ふん、流石に俺の思考を読めるようになったな、重畳だ。セレヴィも休める時に休んでおけ、終業時間までに全部回らないといけないからな」
「承知しています」
夕刻を過ぎての活動は部下に必要以上の負担をかける。何としても部下達を定時で終わらせるため、ガレオンは人の倍以上の仕事をこなしていた。
町に到着した後も、いつも通りに民へ高圧的な態度からの手厚い待遇を与えていく。前にどうして高圧的な態度を取るのか聞いた事があるのだが。
『威厳のない魔王に誰がついて来ると思っている』
そう答えられた。要は演出というわけだ。この演出のおかげで後に与える待遇がより際立っているから、結果的に綺麗な飴と鞭の構図が出来上がっているのである。ガレオン流の人心掌握術というわけだ。
なんて感心していると、いつの間にかガレオンがコック服に着替え、エプロンを掛けていた。バンダナを巻いて気合十分である。
「あの、何を?」
「奴隷の人数が多いからな、俺直々に飯炊きしてやる」
「料理、出来るんですか?」
「俺を誰だと思っている? ガレオンだぞ」
マイ包丁まで持ち出して本気である。その腕前はというと……凄まじかった。
グングニルから炊き出しに来た調理師達が霞むレベルの腕前だ。華麗に肉を捌き、的確に野菜をカットし、手際よくナンを生地から作っていく。スパイスもガレオン自身で配合した特製である。
出来上がったのは、絶品のカレー。魔王自ら作り、振る舞う逸品に街人は驚き、大喜びだ。
「セレヴィも食べておけ、午後もきついからな」
「は、はい」
二人並んでの食事にドキドキしつつ食べてみると、これが美味い。悔しいが、セレヴィの料理よりも遥かに美味かった。
……つーかこいつ出来ない事ないんかい。
完璧超人すぎて隙が無さすぎる。新月の弱体化だって実質無いような物だし、一体天はガレオンに何物を与えている。彼は一体、何を持っていないというんだ。
「俺はお前の品も嫌いではない。興が乗った時にでも作れ」
「ですが、これ以上の物となりますと」
「俺にとってはこれ以上の品になる。例え焦げ付いていようと構わんぞ」
「ちゃんとした物を用意します」
これまた見事な飴と鞭である。ガレオンに料理を振る舞う約束をしてしまい、セレヴィは戸惑うも、心のどこかでは喜び張り切っていた。
絶対美味いと言わせてやる。自信はないけど。
「仕事は楽しいか?」
「はい。こうまでスムーズに進むと、とても楽しいです」
「普通ならこうはならん。こうなる事を見越して、二十年に渡り基礎固めに励んできた結果だ。ガレオン領には、魔界の六割を賄えるくらいの力を蓄えておいた。事前の段取りをしていたからこそ、これだけの速度で進められるんだ」
「確かに……開拓のための財源と人員確保、資材の搬入経路。これらを確保しないと、急拡大に対応できません」
「俺の目指す魔界征服は、全土を支配すればゴールというわけではない。奴隷どもが安定して生活できて、誰も死なん環境を整えて初めて成功になる。闇雲に領土を広げるだけじゃ、飢える奴が出るだけだ。そんなもの、本当の支配とは言えんだろう」
「とても大きな夢ですね」
「夢じゃない、計画だ。夢は覚めて消えるが、計画は現実に残り続ける。でもって計画は実現させねば意味がない。そうだろう?」
何があろうと断行する。ガレオンからそんな決意が伝わってきた。
ガレオンなら本当に実現できるだろうからワクワクしてくる。誰にも出来ない事を容易に成し遂げそうだからこそ、彼に多くの人が付いてきてくれるのだ。
「それに想定よりもずっと早く事が進んでいる。優秀な秘書が居るおかげだな」
「……! あ、ありがとう、ございます……!」
時折、不意打ち気味に褒めてくるのはずるい。余計に頑張ろうって思ってしまうじゃないか。
地方に行くほど領民はやせ細り、土地は荒れ果てている。ライフラインも壊滅的で、汚れた水を生命線にしている所ばかりだ。
ガレオン領とは比べ物にならないくらい貧しい場所だ。視察を回る度にセレヴィは胸を痛め、唇を嚙み締めた。
でももう大丈夫、ここはもう、ガレオン領なのだから。
「奴隷ども! 俺が貴様らの主であるガレオン・ドゥ・アスタロトだ! 貴様らはこの俺の支配下にある、俺の命は絶対だ! 貴様らがどれだけ反抗しようと無駄、無駄! 無駄!! 一切の抵抗は認めん! 今すぐに俺に従え!」
村人を集めるなり、ガレオンは高笑いしながら宣言した。当然村人達は反抗の意を示すも、弱り切った彼らに抵抗する力はない。
ガレオンに従うしかない。村人達は絶望から項垂れ、暴君の言葉を聞くしかなかった。
「おい! 衰弱の激しい奴らを治療しろ。あばら家の補修も急げ」
『はっ!』
ガレオン軍は速やかに行動へ移った。見る間に村が立て直され、弱っていた村人にきちんとした医療が施された。
村人達はぽかんとしている。ガレオン自らも村長宅の改修に乗り出し、瞬く間にリフォームしてしまった。……正直、そこらの大工が転職を決意する程度の腕前である。
「貴様らには最低限の住処と医療をくれてやる、明日から土地の開拓に入れ! 働きに応じた報酬も払ってやるから馬車馬のように働け、必要な資材は俺から提供する」
グングニルから運ばれた農具や種、浄水器具が並び、村人達は驚くばかりだ。
事前にグングニルには、地方のライフラインを整備するための資材を山と積みこんである。あとはガレオンの一声で配給されるようになっていたのだ。
「何を、企んでいるんだ。俺達からこれ以上、何を搾り取ろうとしているんだ」
「ふん、貴様らは俺の財産だ。俺は得た財を手放すのが何よりも嫌いなんだよ。だからまずは力を蓄えろ、土地を肥やせ! 充分な潤いを得たら俺に変換しろ。こいつは投資だ、将来俺が益を得るためのな。それまでは免税してやる、精々感謝するんだな」
それからは恒例の労働契約だが、破格の条件に村人は驚くばかり。ガレオン領が相当潤っているからこそ出来るバックアップだ。領地を徒に広げるのではなく、足元をしっかり盤石にしてから次の領地を得ているため、こうした芸当が可能になるのである。
どうだ元シトリー領民、これがガレオンだ。
他の魔王領において、ガレオンは悪い評判が広まっている。魔王達が領民達の不満を逸らすためと、ガレオン領へ亡命するのを防ぐため、ネガティブキャンペーンを行っているためだ。
期待値がどん底だっただけに、村人達からの評価はうなぎ登りだ。将来的にはこの村からも高めの税金を徴収する事になるが、その頃にはそんなのも痛くないくらいに栄えているはずだ。
それからガレオンは村人達から話を聞いて回り、村が抱えている問題や現状を聞き出した。それらの対応にも速やかに指示を飛ばし、即日解決していった。
「よし次だ! まだ行けるな?」
「問題ありません」
セレヴィも音を上げずにガレオンを支え、彼の指示を的確にこなしていく。忙しいのだが、不思議と疲れは感じない。困窮している人を救いたいのはセレヴィも同じだ、休む間すら惜しく感じるほど、仕事にのめりこんでいた。
午前中だけで実に領地の半分を回り、財力に任せたごり押しで問題を解決していく様は痛快その物だ。
「次の街の視察後に休憩をとる、炊き出しの用意をさせておけ」
「既に手を回しました」
「ふん、流石に俺の思考を読めるようになったな、重畳だ。セレヴィも休める時に休んでおけ、終業時間までに全部回らないといけないからな」
「承知しています」
夕刻を過ぎての活動は部下に必要以上の負担をかける。何としても部下達を定時で終わらせるため、ガレオンは人の倍以上の仕事をこなしていた。
町に到着した後も、いつも通りに民へ高圧的な態度からの手厚い待遇を与えていく。前にどうして高圧的な態度を取るのか聞いた事があるのだが。
『威厳のない魔王に誰がついて来ると思っている』
そう答えられた。要は演出というわけだ。この演出のおかげで後に与える待遇がより際立っているから、結果的に綺麗な飴と鞭の構図が出来上がっているのである。ガレオン流の人心掌握術というわけだ。
なんて感心していると、いつの間にかガレオンがコック服に着替え、エプロンを掛けていた。バンダナを巻いて気合十分である。
「あの、何を?」
「奴隷の人数が多いからな、俺直々に飯炊きしてやる」
「料理、出来るんですか?」
「俺を誰だと思っている? ガレオンだぞ」
マイ包丁まで持ち出して本気である。その腕前はというと……凄まじかった。
グングニルから炊き出しに来た調理師達が霞むレベルの腕前だ。華麗に肉を捌き、的確に野菜をカットし、手際よくナンを生地から作っていく。スパイスもガレオン自身で配合した特製である。
出来上がったのは、絶品のカレー。魔王自ら作り、振る舞う逸品に街人は驚き、大喜びだ。
「セレヴィも食べておけ、午後もきついからな」
「は、はい」
二人並んでの食事にドキドキしつつ食べてみると、これが美味い。悔しいが、セレヴィの料理よりも遥かに美味かった。
……つーかこいつ出来ない事ないんかい。
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「ですが、これ以上の物となりますと」
「俺にとってはこれ以上の品になる。例え焦げ付いていようと構わんぞ」
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絶対美味いと言わせてやる。自信はないけど。
「仕事は楽しいか?」
「はい。こうまでスムーズに進むと、とても楽しいです」
「普通ならこうはならん。こうなる事を見越して、二十年に渡り基礎固めに励んできた結果だ。ガレオン領には、魔界の六割を賄えるくらいの力を蓄えておいた。事前の段取りをしていたからこそ、これだけの速度で進められるんだ」
「確かに……開拓のための財源と人員確保、資材の搬入経路。これらを確保しないと、急拡大に対応できません」
「俺の目指す魔界征服は、全土を支配すればゴールというわけではない。奴隷どもが安定して生活できて、誰も死なん環境を整えて初めて成功になる。闇雲に領土を広げるだけじゃ、飢える奴が出るだけだ。そんなもの、本当の支配とは言えんだろう」
「とても大きな夢ですね」
「夢じゃない、計画だ。夢は覚めて消えるが、計画は現実に残り続ける。でもって計画は実現させねば意味がない。そうだろう?」
何があろうと断行する。ガレオンからそんな決意が伝わってきた。
ガレオンなら本当に実現できるだろうからワクワクしてくる。誰にも出来ない事を容易に成し遂げそうだからこそ、彼に多くの人が付いてきてくれるのだ。
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