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小川のランチ
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エミーの背中に乗っていると香水のような花の香りがした、少し苦いような主香調はグリーンノート、柔らかな副香調がウッディノートの香り、香水はいろいろ試してきたが初めてのノートだった、フォーマルで落ち着きのある香り、エミーらしい香りだと思って使用している香水の銘柄を聞いてみた。
「香水?いや私は使ってはいないが・・・・・・」
「えっ、そうなのですか、じゃあこの香りは体臭?」
「昨日、ギルのエリクサーを飲んだ後からこんな感じになった」
「まあ、体臭を整える薬効があるなんて、それだけで高く売れそうです」
「臭かったらすまん」
「いいえ、とてもいい香りです」
「どうも個人差が大きいようだ、エミーは効果が高いように思う、ちなみに俺はそこまで大きな変化はない、年齢によるところかもしれない、カーニャは若いからきっと良く効くぞ、楽しみにしていてくれ」
「うふふ、私の体臭も花の香りになってくれたら嬉しいです」
「それは副産物だ、まずは健康体を取り戻すことが第一優先、そのために最低限エリクサーの効果に耐えられる身体にしないとな」
小屋の近くを流れる小川の畔、細い一本道をエミーがカーニャを背負い、ギルが椅子やテーブルを担いで、ベス婆が軽食とお茶の入ったバスケットを持って四人で木漏れ日の道を歩いた。
木々の新芽には早いが草花の芽は土を押し上げて緑の頭をのぞかせて春を窺っている、乾いた風は少し冷たいが日差しは十分に暖かい。
「太陽の光は健康のために重要だ、部屋の中で寝てばかりでは治るものも治らない」
「そうかのぉ、乙女の肌に紫外線は天敵じゃ、年取ってからシミになる、エミーさんも気負付けないといかんぞ、ほれ首筋が赤くなっとる、日焼けしとるぞ」
「そうか、気が付かなったな」
言われて首筋をさすると確かに赤く模様が浮き出ている。
「何かに被れたかな?」
言われて見るとベス婆の肌にシミがない、よほど気を使ってきたのだろう。
「でも今日はお日様がとても優しくて……いい気持ちです、見えるものが美しく感じます」
「さあ、この辺でランチにしようか」
少し大きな淵が見える高台の丘でテーブルと椅子をひろげてお茶と軽食を並べた、カーニャの膝と肩には薄汚れてはいるがブランケットを掛ける。
注がれたお茶にカーニャ用のエリクサーを数的垂らす、まだ全飲するには早い。
「さあ、飲んでみてくれ」ギルが陶器のカップに注がれたお茶をそっとカーニャの指に掛けた。
「熱いからの、ふーふーしてから飲むんじゃ」ベス婆がカップの下から手を添える。
「うむ・・・・・・」エミーは腕組みをしたまま頷く。
ジッと視線が集まった。
「・・・・・・そんなに見ないでください、飲めませんよ」カーニャが恥ずかしそうに唇を離した。
「おっと、これは失礼」 視線は残したまま顔だけを背けた。
「ふふっ、では頂きます」
「召し上がれ、お嬢様」エミーがカーテシーで応えた。
ゴクリッ ギルが唾を飲んだ音が盛大に響く。
「!!」しまったとギルが口に手を当てたが時既に遅い。
「なんじゃい、お前が飲むのと違うじゃろうが」
「すまん、緊張した」
コクリ 「あっ!?」ベス婆とギルの遣り取りの隙にカーニャは一口目を飲み込んだ。
「・・・・・・」
「どうだ、お腹が痛くなったりしてこないか?不調があったら直ぐに言ってくれ」
カーニャは暫く黙ってカップにまだ半分以上あるエリクサー入りの紅茶を見つめていた。
ゆらゆらと揺れる紅茶の波に木漏れ日の日差しが反射してカーニャの頬を染めている。
「・・・・・・」
「おっ、おい!どうした?具合が悪いのか!?」ギルが身を乗り出した。
「少し・・・・・・甘くて美味しいです」
はにかむように笑った。
「はっ!?」
「脅かすなよ、カーニャ・・・・・・」ギルはガックリと首を落としたが直ぐに向き直って笑顔になった。
「ごめんなさい、でも、とても幸せで・・・・・・辛い状況に変わりはないのに、私の為にこんなに良くしてくれる人が周りにいる、私は幸せです」
「何を言っとるんじゃ、あんたが幸せになるのはこれからだぞい、もっときばらっしゃい」
「そうだ、もうこれで終わりみたいな言い方はやめてくれ、これからだ、これからなんだ!」
「人が感じる幸せにはいろんな形があるものなのだろう、どんな形がいいかは私には分からない、でも今のカーニャの顔を私は生涯きっと忘れない」
エミーはカーニャの感じている幸福感を同調して感じていた、エミーが忘れないようにきっとカーニャも忘れないだろう。
温められた小川の淵で小さな蜉蝣がダンスを踊っている、キラキラと光りながら上下する姿はまるで妖精だった。
四人は妖精のダンスを特等席で鑑賞しながら午後の暖かな日差しの下でたっぷりと時間をかけてランチを楽しんだ、ギルとベス婆の漫才で笑い、昔話を肴にしてお茶を楽しむ、ゆっくりと時間をかけてカーニャはエリクサーの小瓶を飲み干した。
「カーニャ、次のランチにはトマスも誘ってやれよ、きっと喜ぶぞ」
「ふふっ、私が何か作ってもてなしたら驚くでしょうね」
「料理は人の喜ぶ顔を創るんじゃ、貴族のままでいたら味わえん事じゃ」
四人の環の中にいると酒に酔うことの無いエミーも三人の満ち足りた感情に酔った。
心が幸せに染まる、人の幸せを感じる事がエミーの幸せだ。
やはり師父東郷の言った事は本当だと納得する、自分の幸福を望むなら関わった人の幸福を助けよと、それが真の武にお前を導くだろうと。
欲望の濁りがない幸せの感情、自分が生むことの出来ない感情、この世界の景色と同様に美しい感情、持っていないからこそ価値が分かる。
異常な力を持っている自分は悪魔なのかもしれない、持てない感情に憧れて人を助けて殺す、憧れは欲だ。
きっといい人間になれる、師父東郷はこうも言ってくれた、いい人間、それがどんな形を成しているのかは分からない、真の武の先にその景色があるのだろうか。
純氷の心は三人の心を映して少しだけその温度を上げていた。
楽しい時間は瞬く間に過ぎる、夕方からカーニャに発熱の症状が起き始めた。
「大丈夫です、気分はいいんです、心配いりません」
最初は微熱だったが陽か落ちて暗闇がやってくるのと同時に高熱となった。
寒気はないと言っていたが深夜前には意識を失っていた。
「なんでだ!?俺たちは異常がないっていうのに!!」
「高熱が過ぎる、脳に異常をきたす前に冷やすんだ、四肢の頸動脈を濡れタオルを挟め!」
脇の下と大腿の付け根に固く絞ったタオルを挟む、全身が紅潮している。
「カーニャ!カーニヤ!しっかりおしっ、頑張るんだよ!!」
「エリクサーのせいなのか、また俺は失敗するのか!?」
ギルが頭を抱えて蹲る。
ハアハアとカーニャの呼吸が荒い、枯れ木のような腕が中を彷徨う。
「ギ・・・・・・ル、ギルさん」
「はっ!」ギルがその手を摑まえる「カーニャッ!!」
「あ、貴方は・・・・・・悪くない、自分を責めない・・・・・・で、お願い」
「カーニャ・・・・・・すまない、俺がヤブなばかりに」
ハアハア 焦点が合わない目が必死にギルを探している。
「違うの、その事じゃない・・・・・・ごめんなさい、気づいていたの、あの夜のこと・・・・・・貴方は義賊のひとり、あの時も私を・・・・・・助けてくれた」
「まさか!カーニャお前・・・・・・」絶句がギルを塗りつぶした。
エミーとベス婆には何のことなのか分からない。
「貴方の・・・・・・悪くない」カーニャはそこまで言うと意識を失って手を落とした。
「カーニャ!!ああっ、そんなっ!!」
ベス婆も慌ててカーニャに駆け寄る、エミーだけが表情を変えることなくカーニャの首筋に指を当てる。
「意識を失っただけだ、脈ははっきりしている、カーニャは死なない!」
エミーの願望が言葉になった。
幸せな時間は短い、迷いと不安の迷路の中に時折現れるだけ、幸せの中にとどまることは許されない、過ぎ行く時は加速していく。
「香水?いや私は使ってはいないが・・・・・・」
「えっ、そうなのですか、じゃあこの香りは体臭?」
「昨日、ギルのエリクサーを飲んだ後からこんな感じになった」
「まあ、体臭を整える薬効があるなんて、それだけで高く売れそうです」
「臭かったらすまん」
「いいえ、とてもいい香りです」
「どうも個人差が大きいようだ、エミーは効果が高いように思う、ちなみに俺はそこまで大きな変化はない、年齢によるところかもしれない、カーニャは若いからきっと良く効くぞ、楽しみにしていてくれ」
「うふふ、私の体臭も花の香りになってくれたら嬉しいです」
「それは副産物だ、まずは健康体を取り戻すことが第一優先、そのために最低限エリクサーの効果に耐えられる身体にしないとな」
小屋の近くを流れる小川の畔、細い一本道をエミーがカーニャを背負い、ギルが椅子やテーブルを担いで、ベス婆が軽食とお茶の入ったバスケットを持って四人で木漏れ日の道を歩いた。
木々の新芽には早いが草花の芽は土を押し上げて緑の頭をのぞかせて春を窺っている、乾いた風は少し冷たいが日差しは十分に暖かい。
「太陽の光は健康のために重要だ、部屋の中で寝てばかりでは治るものも治らない」
「そうかのぉ、乙女の肌に紫外線は天敵じゃ、年取ってからシミになる、エミーさんも気負付けないといかんぞ、ほれ首筋が赤くなっとる、日焼けしとるぞ」
「そうか、気が付かなったな」
言われて首筋をさすると確かに赤く模様が浮き出ている。
「何かに被れたかな?」
言われて見るとベス婆の肌にシミがない、よほど気を使ってきたのだろう。
「でも今日はお日様がとても優しくて……いい気持ちです、見えるものが美しく感じます」
「さあ、この辺でランチにしようか」
少し大きな淵が見える高台の丘でテーブルと椅子をひろげてお茶と軽食を並べた、カーニャの膝と肩には薄汚れてはいるがブランケットを掛ける。
注がれたお茶にカーニャ用のエリクサーを数的垂らす、まだ全飲するには早い。
「さあ、飲んでみてくれ」ギルが陶器のカップに注がれたお茶をそっとカーニャの指に掛けた。
「熱いからの、ふーふーしてから飲むんじゃ」ベス婆がカップの下から手を添える。
「うむ・・・・・・」エミーは腕組みをしたまま頷く。
ジッと視線が集まった。
「・・・・・・そんなに見ないでください、飲めませんよ」カーニャが恥ずかしそうに唇を離した。
「おっと、これは失礼」 視線は残したまま顔だけを背けた。
「ふふっ、では頂きます」
「召し上がれ、お嬢様」エミーがカーテシーで応えた。
ゴクリッ ギルが唾を飲んだ音が盛大に響く。
「!!」しまったとギルが口に手を当てたが時既に遅い。
「なんじゃい、お前が飲むのと違うじゃろうが」
「すまん、緊張した」
コクリ 「あっ!?」ベス婆とギルの遣り取りの隙にカーニャは一口目を飲み込んだ。
「・・・・・・」
「どうだ、お腹が痛くなったりしてこないか?不調があったら直ぐに言ってくれ」
カーニャは暫く黙ってカップにまだ半分以上あるエリクサー入りの紅茶を見つめていた。
ゆらゆらと揺れる紅茶の波に木漏れ日の日差しが反射してカーニャの頬を染めている。
「・・・・・・」
「おっ、おい!どうした?具合が悪いのか!?」ギルが身を乗り出した。
「少し・・・・・・甘くて美味しいです」
はにかむように笑った。
「はっ!?」
「脅かすなよ、カーニャ・・・・・・」ギルはガックリと首を落としたが直ぐに向き直って笑顔になった。
「ごめんなさい、でも、とても幸せで・・・・・・辛い状況に変わりはないのに、私の為にこんなに良くしてくれる人が周りにいる、私は幸せです」
「何を言っとるんじゃ、あんたが幸せになるのはこれからだぞい、もっときばらっしゃい」
「そうだ、もうこれで終わりみたいな言い方はやめてくれ、これからだ、これからなんだ!」
「人が感じる幸せにはいろんな形があるものなのだろう、どんな形がいいかは私には分からない、でも今のカーニャの顔を私は生涯きっと忘れない」
エミーはカーニャの感じている幸福感を同調して感じていた、エミーが忘れないようにきっとカーニャも忘れないだろう。
温められた小川の淵で小さな蜉蝣がダンスを踊っている、キラキラと光りながら上下する姿はまるで妖精だった。
四人は妖精のダンスを特等席で鑑賞しながら午後の暖かな日差しの下でたっぷりと時間をかけてランチを楽しんだ、ギルとベス婆の漫才で笑い、昔話を肴にしてお茶を楽しむ、ゆっくりと時間をかけてカーニャはエリクサーの小瓶を飲み干した。
「カーニャ、次のランチにはトマスも誘ってやれよ、きっと喜ぶぞ」
「ふふっ、私が何か作ってもてなしたら驚くでしょうね」
「料理は人の喜ぶ顔を創るんじゃ、貴族のままでいたら味わえん事じゃ」
四人の環の中にいると酒に酔うことの無いエミーも三人の満ち足りた感情に酔った。
心が幸せに染まる、人の幸せを感じる事がエミーの幸せだ。
やはり師父東郷の言った事は本当だと納得する、自分の幸福を望むなら関わった人の幸福を助けよと、それが真の武にお前を導くだろうと。
欲望の濁りがない幸せの感情、自分が生むことの出来ない感情、この世界の景色と同様に美しい感情、持っていないからこそ価値が分かる。
異常な力を持っている自分は悪魔なのかもしれない、持てない感情に憧れて人を助けて殺す、憧れは欲だ。
きっといい人間になれる、師父東郷はこうも言ってくれた、いい人間、それがどんな形を成しているのかは分からない、真の武の先にその景色があるのだろうか。
純氷の心は三人の心を映して少しだけその温度を上げていた。
楽しい時間は瞬く間に過ぎる、夕方からカーニャに発熱の症状が起き始めた。
「大丈夫です、気分はいいんです、心配いりません」
最初は微熱だったが陽か落ちて暗闇がやってくるのと同時に高熱となった。
寒気はないと言っていたが深夜前には意識を失っていた。
「なんでだ!?俺たちは異常がないっていうのに!!」
「高熱が過ぎる、脳に異常をきたす前に冷やすんだ、四肢の頸動脈を濡れタオルを挟め!」
脇の下と大腿の付け根に固く絞ったタオルを挟む、全身が紅潮している。
「カーニャ!カーニヤ!しっかりおしっ、頑張るんだよ!!」
「エリクサーのせいなのか、また俺は失敗するのか!?」
ギルが頭を抱えて蹲る。
ハアハアとカーニャの呼吸が荒い、枯れ木のような腕が中を彷徨う。
「ギ・・・・・・ル、ギルさん」
「はっ!」ギルがその手を摑まえる「カーニャッ!!」
「あ、貴方は・・・・・・悪くない、自分を責めない・・・・・・で、お願い」
「カーニャ・・・・・・すまない、俺がヤブなばかりに」
ハアハア 焦点が合わない目が必死にギルを探している。
「違うの、その事じゃない・・・・・・ごめんなさい、気づいていたの、あの夜のこと・・・・・・貴方は義賊のひとり、あの時も私を・・・・・・助けてくれた」
「まさか!カーニャお前・・・・・・」絶句がギルを塗りつぶした。
エミーとベス婆には何のことなのか分からない。
「貴方の・・・・・・悪くない」カーニャはそこまで言うと意識を失って手を落とした。
「カーニャ!!ああっ、そんなっ!!」
ベス婆も慌ててカーニャに駆け寄る、エミーだけが表情を変えることなくカーニャの首筋に指を当てる。
「意識を失っただけだ、脈ははっきりしている、カーニャは死なない!」
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