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シーズン
第7−2話 赤き分家と名将の挑戦
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美しく、眩しい朝日が差し込める。
それは一日の始まりであり、太陽という素晴らしい光だ。
日本神族の長である女神は太陽神と言われている。
彼女が世界から姿を消せば、世界は闇になるとも言われるほど存在感のある最高神とは一体どれほどなのだろうか。
太陽とは全ての生き物を照らす、道標みちしるべの様だ。
そんな素晴らしい朝日で目を覚ました虎白は息子の白斗を起こすと、心地よさそうに伸びをしながら、スタシアの一室で今日を迎えた。
「父上おはようございます」
「よく眠れたか?」
「ええ、ティーノム帝国の兵舎とは大違いです」
「おい白斗、あれを見ろ」
目を覚ました親子は簡単な会話を終えると、父が窓から外を指さした。
息子は何事かと窓から外を見ると純白の旗が風になびいている。
物凄い数の旗がスタシアの城門の外で天上界の麗しき風になびき、旗には狐が描かれているではないか。
純白の旗に狐が双剣を持っている旗印が、やがて下に倒れると城門を越えた。
白斗は何事かと驚いた様子で父の虎白の顔を見た。
「やっと来たみたいだ」
「父上あれは?」
「俺の軍だ」
南の英雄が治める白陸帝国という国は、北側領土で静かに暮らしていた白斗の耳にも入っていた。
メテオ海戦、アーム戦役で奇跡の様な大勝利を遂げた虎白が率いる、白陸は今では南側領土を代表する強国となっていた。
そしてティーノム帝国、ルーシー大公国という超大国を相手に苦戦するスタシアの同盟国である白陸はこの瞬間を持って、軍事介入したという事だ。
スタシアの城の中に入ってくる大軍を率いるのは、狐が双剣を持つ旗印を掲げるレミテリシア将軍だ。
虎白は尻尾をふりふりと動かしながら、上機嫌な様子でかの美しき冥府より来たりし名将を出迎えに向かった。
城の中で長旅を癒やすためにスタシアが用意した兵舎に大軍を収める将軍の後ろ姿を見た虎白は、早足で近づいた。
黒髪の美しい将軍が、振り返ると満面の笑みを浮かべた虎白の顔があった。
「虎白!!」
「おお、会いたかったぞお!!」
「随分と大変な事になっているのだろう?」
「俺らの敵はルーシーって国だ」
かのルーシー大公国はこうしている今も、スタシアの領土を奪い尽くしている。
ティーノム帝国との戦闘で疲弊したスタシアに、彼らを食い止める余力はなく、王都にまで民と将兵を避難させた。
だがその事によって爆発しているスタシアの国内状況は切迫していた。
領土中から避難してきた民によって王都の食料は、食い尽くされるほどの勢いであった。
本来ある王都の人口に合わせた食料の生産量では、到底追いつくわけもなく日に日に民が飢え始めているのだ。
事態を深刻に見たアルデン王と虎白は、レミテリシア将軍の軍団の到着を待ち、反撃を行う予定であった。
そして今、レミテリシア将軍と十万名の白陸兵の到着によって反転攻勢に出るというわけだ。
レミテリシアとの再会を喜ぶ虎白は、彼女をアルデン王に紹介すると反撃について話し合った。
「レミの軍が来てもスタシアと合わせて十三万ぐらいか」
「ルーシーは百万とも二百万とも言われている・・・」
「その上、好戦的で騎兵の練度も高いときた」
圧倒的物量を誇るルーシー大公国に対してスタシアは、国土の広さと兵力が釣り合っていなかった。
それも代々続く、赤き王に仕える剣聖の組織である騎士団という入隊基準が非常に高いが故であった。
スタシア兵一人一人の戦闘能力は極めて高いが、兵力が少ないという致命的な弱点がある。
腕を組んだまま、スタシアの広大な地図を見ながらルーシーに占拠された土地の奪還を模索していた。
するとある事に気がついた虎白は、スタシアの外にある小さな国を指さした。
その小さな国はスタシアとルーシーという大国に挟まれた国だ。
「このローズベリーって国はなんだ?」
「ああこれは、我がヒステリカ家の分家の国だが近年は不仲で・・・」
ローズベリーと呼ばれる小国はアルデンの性であるヒステリカ家の分家だと言う。
しかしアルデンの祖父のヒーデン公以来、不仲であり今ではルーシーと友好的な国というわけだ。
ルーシーの支配下に等しいかの小国に目をつけた虎白は、隣で立っているレミテリシア将軍の美しい顔を見た。
「なあレミ、この国を動かせばルーシーの注意は前後に向くよな?」
「反乱でも起こして、ルーシーの背中を脅かすのがいいかな」
「さすがレミだ。 じゃあエヴァを呼んで潜入させるか?」
「いいや、私が行こう」
小国ローズベリーは実質、ルーシーの支配下。
かの大国二カ国はスタシアを攻撃するために平然と、小国を通過してきたのだ。
つまり現在スタシアを攻撃しているルーシー軍が祖国へ戻るには、ローズベリーを通過しなくてはならない。
虎白は退路とも言えるローズベリーで反乱を起こさせて、ルーシー軍を孤立させようとしているのだ。
そして小国に潜入するために特殊部隊のエヴァと仲間を呼び出そうとした虎白の腕を掴んだ黒髪の美しい将軍は、彼女自身が配下と共に潜入すると話した。
「そんな経験ないだろ?」
「エヴァ達はその道の専門家だぞ」
「私に行かせてくれ。 せっかく来たのに役に立てないなんてあんまりだ。 それに今、エヴァ達は夜叉子らと意見が割れかけているんだ」
これは遠征に来ていた虎白の知らないエヴァやサラという新参の将軍と、夜叉子や甲斐という古参の将軍らの間に起きている衝突だ。
近代戦闘を優先して訓練したいエヴァと、冥府が沈黙した今のうちに国力の発展に努めたい甲斐らの衝突を未然に防いでいる恋華の存在が大きい。
だが、恋華の仲裁で衝突は収まったがエヴァは変わらず白陸軍の訓練を優先したいと主張している。
その状況で、北側領土の潜入任務を承諾するとは思えないレミテリシアは彼女らに無駄な衝突を生まないためにも、不慣れな任務を引き受けたのだ。
「戦闘や指揮は得意だけど、潜入は不慣れなのは事実・・・だが今はエヴァや甲斐は力を合わせる時なんだ。 だから私が行くよ」
その昔、メテオ海戦で失意のうちに白陸に加わったレミテリシアは長い年月をかけて頼れる将軍になったというわけだ。
仲間の事を思いやる優しきレミテリシアは、将軍の制服を脱いで一般人に変装するのだった。
全てはあの日、自身を受け入れてくれた虎白の夢の実現のために。
それは一日の始まりであり、太陽という素晴らしい光だ。
日本神族の長である女神は太陽神と言われている。
彼女が世界から姿を消せば、世界は闇になるとも言われるほど存在感のある最高神とは一体どれほどなのだろうか。
太陽とは全ての生き物を照らす、道標みちしるべの様だ。
そんな素晴らしい朝日で目を覚ました虎白は息子の白斗を起こすと、心地よさそうに伸びをしながら、スタシアの一室で今日を迎えた。
「父上おはようございます」
「よく眠れたか?」
「ええ、ティーノム帝国の兵舎とは大違いです」
「おい白斗、あれを見ろ」
目を覚ました親子は簡単な会話を終えると、父が窓から外を指さした。
息子は何事かと窓から外を見ると純白の旗が風になびいている。
物凄い数の旗がスタシアの城門の外で天上界の麗しき風になびき、旗には狐が描かれているではないか。
純白の旗に狐が双剣を持っている旗印が、やがて下に倒れると城門を越えた。
白斗は何事かと驚いた様子で父の虎白の顔を見た。
「やっと来たみたいだ」
「父上あれは?」
「俺の軍だ」
南の英雄が治める白陸帝国という国は、北側領土で静かに暮らしていた白斗の耳にも入っていた。
メテオ海戦、アーム戦役で奇跡の様な大勝利を遂げた虎白が率いる、白陸は今では南側領土を代表する強国となっていた。
そしてティーノム帝国、ルーシー大公国という超大国を相手に苦戦するスタシアの同盟国である白陸はこの瞬間を持って、軍事介入したという事だ。
スタシアの城の中に入ってくる大軍を率いるのは、狐が双剣を持つ旗印を掲げるレミテリシア将軍だ。
虎白は尻尾をふりふりと動かしながら、上機嫌な様子でかの美しき冥府より来たりし名将を出迎えに向かった。
城の中で長旅を癒やすためにスタシアが用意した兵舎に大軍を収める将軍の後ろ姿を見た虎白は、早足で近づいた。
黒髪の美しい将軍が、振り返ると満面の笑みを浮かべた虎白の顔があった。
「虎白!!」
「おお、会いたかったぞお!!」
「随分と大変な事になっているのだろう?」
「俺らの敵はルーシーって国だ」
かのルーシー大公国はこうしている今も、スタシアの領土を奪い尽くしている。
ティーノム帝国との戦闘で疲弊したスタシアに、彼らを食い止める余力はなく、王都にまで民と将兵を避難させた。
だがその事によって爆発しているスタシアの国内状況は切迫していた。
領土中から避難してきた民によって王都の食料は、食い尽くされるほどの勢いであった。
本来ある王都の人口に合わせた食料の生産量では、到底追いつくわけもなく日に日に民が飢え始めているのだ。
事態を深刻に見たアルデン王と虎白は、レミテリシア将軍の軍団の到着を待ち、反撃を行う予定であった。
そして今、レミテリシア将軍と十万名の白陸兵の到着によって反転攻勢に出るというわけだ。
レミテリシアとの再会を喜ぶ虎白は、彼女をアルデン王に紹介すると反撃について話し合った。
「レミの軍が来てもスタシアと合わせて十三万ぐらいか」
「ルーシーは百万とも二百万とも言われている・・・」
「その上、好戦的で騎兵の練度も高いときた」
圧倒的物量を誇るルーシー大公国に対してスタシアは、国土の広さと兵力が釣り合っていなかった。
それも代々続く、赤き王に仕える剣聖の組織である騎士団という入隊基準が非常に高いが故であった。
スタシア兵一人一人の戦闘能力は極めて高いが、兵力が少ないという致命的な弱点がある。
腕を組んだまま、スタシアの広大な地図を見ながらルーシーに占拠された土地の奪還を模索していた。
するとある事に気がついた虎白は、スタシアの外にある小さな国を指さした。
その小さな国はスタシアとルーシーという大国に挟まれた国だ。
「このローズベリーって国はなんだ?」
「ああこれは、我がヒステリカ家の分家の国だが近年は不仲で・・・」
ローズベリーと呼ばれる小国はアルデンの性であるヒステリカ家の分家だと言う。
しかしアルデンの祖父のヒーデン公以来、不仲であり今ではルーシーと友好的な国というわけだ。
ルーシーの支配下に等しいかの小国に目をつけた虎白は、隣で立っているレミテリシア将軍の美しい顔を見た。
「なあレミ、この国を動かせばルーシーの注意は前後に向くよな?」
「反乱でも起こして、ルーシーの背中を脅かすのがいいかな」
「さすがレミだ。 じゃあエヴァを呼んで潜入させるか?」
「いいや、私が行こう」
小国ローズベリーは実質、ルーシーの支配下。
かの大国二カ国はスタシアを攻撃するために平然と、小国を通過してきたのだ。
つまり現在スタシアを攻撃しているルーシー軍が祖国へ戻るには、ローズベリーを通過しなくてはならない。
虎白は退路とも言えるローズベリーで反乱を起こさせて、ルーシー軍を孤立させようとしているのだ。
そして小国に潜入するために特殊部隊のエヴァと仲間を呼び出そうとした虎白の腕を掴んだ黒髪の美しい将軍は、彼女自身が配下と共に潜入すると話した。
「そんな経験ないだろ?」
「エヴァ達はその道の専門家だぞ」
「私に行かせてくれ。 せっかく来たのに役に立てないなんてあんまりだ。 それに今、エヴァ達は夜叉子らと意見が割れかけているんだ」
これは遠征に来ていた虎白の知らないエヴァやサラという新参の将軍と、夜叉子や甲斐という古参の将軍らの間に起きている衝突だ。
近代戦闘を優先して訓練したいエヴァと、冥府が沈黙した今のうちに国力の発展に努めたい甲斐らの衝突を未然に防いでいる恋華の存在が大きい。
だが、恋華の仲裁で衝突は収まったがエヴァは変わらず白陸軍の訓練を優先したいと主張している。
その状況で、北側領土の潜入任務を承諾するとは思えないレミテリシアは彼女らに無駄な衝突を生まないためにも、不慣れな任務を引き受けたのだ。
「戦闘や指揮は得意だけど、潜入は不慣れなのは事実・・・だが今はエヴァや甲斐は力を合わせる時なんだ。 だから私が行くよ」
その昔、メテオ海戦で失意のうちに白陸に加わったレミテリシアは長い年月をかけて頼れる将軍になったというわけだ。
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