126 / 171
シーズン
第8ー15話 目的達成に向かって
しおりを挟む
全身の血が冷たくなるほどの恐怖。
気を抜いて、残りの勤務時間を腕時計で確かめていた刹那の事だ。
自身の側頭部に当たる硬い何か。
恐る恐る横目で見てみると、漆黒の装束に身を包んだ何者かが仕事道具のバスを占領しようとしているではないか。
あまりの恐怖で硬直する運転手は、前に停車していた車両にも犯罪者が乗り込んでいる事に気がついた。
「騒がず、動くな。 こっちの言う通りにしろ」
「は、はい・・・どうか殺さないでください・・・」
言葉が思うように発せず、全身の力が恐怖で脱力していく。
運転手は引きずり降ろされると、布を被せられ手足を縛られた。
力強く後部座席へ連れて行かれると、バスが動き出す揺れを感じた。
何が起きているのか尋ねようかと考えた瞬間、耳には音の流れたヘッドホンを装着され嗅覚以外の五感の全てが塞がれた。
「こいつには悪い事したなあ」
「ただの市民なんだから絶対に傷つけないでよ?」
「わかってるよエブ。 さあ半獣族を助けに行こうぜ」
恐怖で小刻みに体を震えさせる運転手を見ながら、そう話すエヴァとジェイクはホーマーの荒い運転に苛立ちながらも、人通りの多い道を進んだ。
運転席に座るホーマーの不審者っぷりに市民が気がつくのも時間の問題というわけだ。
やがて信号で停車すると、隣に居合わせた運転手が怪しげに眉間にしわを寄せて見ている。
ホーマーは直ぐに顔を背けたが、運転手の不信感が晴れる事は当然なかった。
「やべえ隣の運転手が怪しんでるよ!!」
「人質を下ろして、目的地まで急ぐよ!!」
エヴァの命令に従って、後部座席から人質を連れてくると五感を解放してバスから丁寧に下ろした。
そして二台のバスは逃げ去る様に走り去った。
当然解放された人質はルーシー軍へ通報した。
方や爆走するエヴァ達は、最新鋭の銃をいつでも撃てる様に準備を整えている。
「ルーシー兵は撃っていい。 でも市民は殺しちゃダメだからね」
「おいエブ!! もうすぐ目的地だ!! 守備隊が大勢いると予想される」
破天荒な彼女らが目指す先は、ルーシーの闇。
市民は言うまでもなく、ルーシー軍ですら知らない場所というわけだ。
しかしその場所をフキエに命令されて、厳重に守っている者らがいるはず。
だからこそ、半獣族は逃げる事もできずに労働をさせられているのだ。
そう頭の中で考えたエヴァは、持っている銃を力強く握りしめた。
緊張か恐怖心か。
やがて人気のない山奥へと入った二台のバスは、さらに走る事数分。
「見えてきた!! こりゃ誰にも気が付かれねえな」
タバコを口に咥えながら運転するホーマーがそう話すと、一同の視線は前方に見える巨大な施設へと集中した。
そこはルーシー軍の基地の様だ。
民間人が誤って入れない様に、厳重に有刺鉄線ゆうしてっせんが設置されている基地は地図上に存在しなくルーシー軍にも知られていない秘密基地。
一気に空気が張り詰める車内で、エヴァが大きく深呼吸をした。
「何があっても俺がお前を守るぞエブ」
「ありがとう。 でも最優先は半獣族の解放ね!! うちらもたまには誰かの役に立とうよ!!」
エヴァの一言を聞いた車内は、暑苦しいまでの熱気に包まれた。
検問所が設置され、その奥には頑丈な扉があるがホーマーはアクセルを踏み込んだまま速度を落とさなかった。
怪しんだ検問所の兵士が両手を広げて、停止を促している。
しかし明らかに怪しい二台のバスを見た、秘密基地の守衛は銃を構えてホーマーを撃ち抜こうとしていた。
「問題ないよホーマー。 私に任せて」
「ああ、このまま門まで突っ走るぜ!!!! 楽しくなってきたぜ!!!!」
不良時代の血が騒ぐというものか、奇声を上げるホーマーの隣で銃を構えたエヴァがフロントガラスごと撃ち抜いた。
激しく揺れる車内から放たれた銃弾は、守衛の眉間に直撃して即死だ。
この揺れの中で、正確無比に命中させる卓越した射撃術はエヴァが一般兵ではない証。
やがて門の前で急停車したエヴァ達は、飛び降りるほどの勢いでバスから下車すると、血眼になって走ってくる守衛を一発で無力化していった。
「守衛の体を調べて。 鍵を持っているはず」
「あったぞエブ!!」
「よしここからが、本番ね!!」
門を開けた闇の精鋭達は、国家の闇へと飛び込もうとしている。
大きな音を立てながら開いた門の先にある光景に一同は、目を疑った。
施設内はあまりに巨大で、数え切れないほどの半獣族が衰弱した様子で作業を行っているのだ。
唖然とする一同に気がついた施設内の守衛達が、武器を持って迫ってきた。
即座に反撃を開始する一同の中、エヴァはある事が疑問だった。
「敵の兵士はルーシー兵かな?」
「その割には銃を使っているし、こいつら結構強いぞ」
「だよね。 ルーシーは接近戦を主体とする戦士。 じゃあ今戦っている相手は?」
そんな事は、戦闘が始まった今となってはどうでもいいだろう。
相棒のジェイクはそう考えながら、銃を乱射している。
しかし荒くれ者をまとめあげる賢きエヴァは、不可解な敵兵を調べようとしていた。
だが今は、半獣族という目標の解放が最優先だ。
「敵兵を残らず、倒して。 十人は私についてきて!! 半獣族を安全な場所へ避難させる!!」
激しい銃撃戦が始まっているというのに、逃げ出す半獣族はいなかった。
精鋭無比にして、過酷な訓練と実戦を経験してきたエヴァにはこの異常性に直ぐに気がついた。
突如始まった銃撃戦で逃げない者は二種類だ。
一つはエヴァ達の様な練度の高い精鋭部隊。
そしてもう一つは、撃たれて死ぬ事に対する恐怖心のないものだ。
つまる所、半獣族達には生き残る意志が感じられなかった。
十名の仲間を引き連れて、彼ら彼女らの元へ駆け寄ったエヴァは衰弱した半獣族の顔を見て愕然とした。
「大丈夫だからね?」
「・・・・・・」
半獣族はエヴァからの言葉に返答せず、ただ無気力な瞳を向けている。
どれだけ過酷な日々を過ごしたのかと考えたエヴァは、怒りで震えていた。
エヴァと仲間達は、無気力な半獣族を安全な建物の中へ押し込んだ。
そして反撃を開始したが、耳の鼓膜が破れるほど騒がしく鳴り続けている警報音を一発で破壊したその時だ。
半獣族を押し込んだ建物や、別の建物から守衛が溢れ出るほど出てきた。
「嘘でしょ・・・」
「おいエブ!! 俺達の五倍はいてもおかしくねえぞ!!」
エヴァ達三十名に対して、殺到する守衛は少なく見積もっても百五十名。
その上、守衛は特殊な訓練を受けているのか戦闘能力も高かった。
半獣族を救出するどころか、全滅の危機すら出てきた一同は銃撃の雨の中、懸命に反撃を続けたのだった。
気を抜いて、残りの勤務時間を腕時計で確かめていた刹那の事だ。
自身の側頭部に当たる硬い何か。
恐る恐る横目で見てみると、漆黒の装束に身を包んだ何者かが仕事道具のバスを占領しようとしているではないか。
あまりの恐怖で硬直する運転手は、前に停車していた車両にも犯罪者が乗り込んでいる事に気がついた。
「騒がず、動くな。 こっちの言う通りにしろ」
「は、はい・・・どうか殺さないでください・・・」
言葉が思うように発せず、全身の力が恐怖で脱力していく。
運転手は引きずり降ろされると、布を被せられ手足を縛られた。
力強く後部座席へ連れて行かれると、バスが動き出す揺れを感じた。
何が起きているのか尋ねようかと考えた瞬間、耳には音の流れたヘッドホンを装着され嗅覚以外の五感の全てが塞がれた。
「こいつには悪い事したなあ」
「ただの市民なんだから絶対に傷つけないでよ?」
「わかってるよエブ。 さあ半獣族を助けに行こうぜ」
恐怖で小刻みに体を震えさせる運転手を見ながら、そう話すエヴァとジェイクはホーマーの荒い運転に苛立ちながらも、人通りの多い道を進んだ。
運転席に座るホーマーの不審者っぷりに市民が気がつくのも時間の問題というわけだ。
やがて信号で停車すると、隣に居合わせた運転手が怪しげに眉間にしわを寄せて見ている。
ホーマーは直ぐに顔を背けたが、運転手の不信感が晴れる事は当然なかった。
「やべえ隣の運転手が怪しんでるよ!!」
「人質を下ろして、目的地まで急ぐよ!!」
エヴァの命令に従って、後部座席から人質を連れてくると五感を解放してバスから丁寧に下ろした。
そして二台のバスは逃げ去る様に走り去った。
当然解放された人質はルーシー軍へ通報した。
方や爆走するエヴァ達は、最新鋭の銃をいつでも撃てる様に準備を整えている。
「ルーシー兵は撃っていい。 でも市民は殺しちゃダメだからね」
「おいエブ!! もうすぐ目的地だ!! 守備隊が大勢いると予想される」
破天荒な彼女らが目指す先は、ルーシーの闇。
市民は言うまでもなく、ルーシー軍ですら知らない場所というわけだ。
しかしその場所をフキエに命令されて、厳重に守っている者らがいるはず。
だからこそ、半獣族は逃げる事もできずに労働をさせられているのだ。
そう頭の中で考えたエヴァは、持っている銃を力強く握りしめた。
緊張か恐怖心か。
やがて人気のない山奥へと入った二台のバスは、さらに走る事数分。
「見えてきた!! こりゃ誰にも気が付かれねえな」
タバコを口に咥えながら運転するホーマーがそう話すと、一同の視線は前方に見える巨大な施設へと集中した。
そこはルーシー軍の基地の様だ。
民間人が誤って入れない様に、厳重に有刺鉄線ゆうしてっせんが設置されている基地は地図上に存在しなくルーシー軍にも知られていない秘密基地。
一気に空気が張り詰める車内で、エヴァが大きく深呼吸をした。
「何があっても俺がお前を守るぞエブ」
「ありがとう。 でも最優先は半獣族の解放ね!! うちらもたまには誰かの役に立とうよ!!」
エヴァの一言を聞いた車内は、暑苦しいまでの熱気に包まれた。
検問所が設置され、その奥には頑丈な扉があるがホーマーはアクセルを踏み込んだまま速度を落とさなかった。
怪しんだ検問所の兵士が両手を広げて、停止を促している。
しかし明らかに怪しい二台のバスを見た、秘密基地の守衛は銃を構えてホーマーを撃ち抜こうとしていた。
「問題ないよホーマー。 私に任せて」
「ああ、このまま門まで突っ走るぜ!!!! 楽しくなってきたぜ!!!!」
不良時代の血が騒ぐというものか、奇声を上げるホーマーの隣で銃を構えたエヴァがフロントガラスごと撃ち抜いた。
激しく揺れる車内から放たれた銃弾は、守衛の眉間に直撃して即死だ。
この揺れの中で、正確無比に命中させる卓越した射撃術はエヴァが一般兵ではない証。
やがて門の前で急停車したエヴァ達は、飛び降りるほどの勢いでバスから下車すると、血眼になって走ってくる守衛を一発で無力化していった。
「守衛の体を調べて。 鍵を持っているはず」
「あったぞエブ!!」
「よしここからが、本番ね!!」
門を開けた闇の精鋭達は、国家の闇へと飛び込もうとしている。
大きな音を立てながら開いた門の先にある光景に一同は、目を疑った。
施設内はあまりに巨大で、数え切れないほどの半獣族が衰弱した様子で作業を行っているのだ。
唖然とする一同に気がついた施設内の守衛達が、武器を持って迫ってきた。
即座に反撃を開始する一同の中、エヴァはある事が疑問だった。
「敵の兵士はルーシー兵かな?」
「その割には銃を使っているし、こいつら結構強いぞ」
「だよね。 ルーシーは接近戦を主体とする戦士。 じゃあ今戦っている相手は?」
そんな事は、戦闘が始まった今となってはどうでもいいだろう。
相棒のジェイクはそう考えながら、銃を乱射している。
しかし荒くれ者をまとめあげる賢きエヴァは、不可解な敵兵を調べようとしていた。
だが今は、半獣族という目標の解放が最優先だ。
「敵兵を残らず、倒して。 十人は私についてきて!! 半獣族を安全な場所へ避難させる!!」
激しい銃撃戦が始まっているというのに、逃げ出す半獣族はいなかった。
精鋭無比にして、過酷な訓練と実戦を経験してきたエヴァにはこの異常性に直ぐに気がついた。
突如始まった銃撃戦で逃げない者は二種類だ。
一つはエヴァ達の様な練度の高い精鋭部隊。
そしてもう一つは、撃たれて死ぬ事に対する恐怖心のないものだ。
つまる所、半獣族達には生き残る意志が感じられなかった。
十名の仲間を引き連れて、彼ら彼女らの元へ駆け寄ったエヴァは衰弱した半獣族の顔を見て愕然とした。
「大丈夫だからね?」
「・・・・・・」
半獣族はエヴァからの言葉に返答せず、ただ無気力な瞳を向けている。
どれだけ過酷な日々を過ごしたのかと考えたエヴァは、怒りで震えていた。
エヴァと仲間達は、無気力な半獣族を安全な建物の中へ押し込んだ。
そして反撃を開始したが、耳の鼓膜が破れるほど騒がしく鳴り続けている警報音を一発で破壊したその時だ。
半獣族を押し込んだ建物や、別の建物から守衛が溢れ出るほど出てきた。
「嘘でしょ・・・」
「おいエブ!! 俺達の五倍はいてもおかしくねえぞ!!」
エヴァ達三十名に対して、殺到する守衛は少なく見積もっても百五十名。
その上、守衛は特殊な訓練を受けているのか戦闘能力も高かった。
半獣族を救出するどころか、全滅の危機すら出てきた一同は銃撃の雨の中、懸命に反撃を続けたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
騎士団長のお抱え薬師
衣更月
ファンタジー
辺境の町ハノンで暮らすイヴは、四大元素の火、風、水、土の属性から弾かれたハズレ属性、聖属性持ちだ。
聖属性持ちは意外と多く、ハズレ属性と言われるだけあって飽和状態。聖属性持ちの女性は結婚に逃げがちだが、イヴの年齢では結婚はできない。家業があれば良かったのだが、平民で天涯孤独となった身の上である。
後ろ盾は一切なく、自分の身は自分で守らなければならない。
なのに、求人依頼に聖属性は殆ど出ない。
そんな折、獣人の国が聖属性を募集していると話を聞き、出国を決意する。
場所は隣国。
しかもハノンの隣。
迎えに来たのは見上げるほど背の高い美丈夫で、なぜかイヴに威圧的な騎士団長だった。
大きな事件は起きないし、意外と獣人は優しい。なのに、団長だけは怖い。
イヴの団長克服の日々が始まる―ー―。
※84話「再訪のランス」~画像生成AIで挿絵挿入しています。
気分転換での画像生成なので不定期(今後あるかは不明ですが)挿絵の注意をしてます。
この野菜は悪役令嬢がつくりました!
真鳥カノ
ファンタジー
幼い頃から聖女候補として育った公爵令嬢レティシアは、婚約者である王子から突然、婚約破棄を宣言される。
花や植物に『恵み』を与えるはずの聖女なのに、何故か花を枯らしてしまったレティシアは「偽聖女」とまで呼ばれ、どん底に落ちる。
だけどレティシアの力には秘密があって……?
せっかくだからのんびり花や野菜でも育てようとするレティシアは、どこでもやらかす……!
レティシアの力を巡って動き出す陰謀……?
色々起こっているけれど、私は今日も野菜を作ったり食べたり忙しい!
毎日2〜3回更新予定
だいたい6時30分、昼12時頃、18時頃のどこかで更新します!
蔑ろにされましたが実は聖女でした ー できない、やめておけ、あなたには無理という言葉は全て覆させていただきます! ー
みーしゃ
ファンタジー
生まれつきMPが1しかないカテリーナは、義母や義妹たちからイジメられ、ないがしろにされた生活を送っていた。しかし、本をきっかけに女神への信仰と勉強を始め、イケメンで優秀な兄の力も借りて、宮廷大学への入学を目指す。
魔法が使えなくても、何かできる事はあるはず。
人生を変え、自分にできることを探すため、カテリーナの挑戦が始まる。
そして、カテリーナの行動により、周囲の認識は彼女を聖女へと変えていくのだった。
物語は、後期ビザンツ帝国時代に似た、魔物や魔法が存在する異世界です。だんだんと逆ハーレムな展開になっていきます。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました
東束末木
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞、いただきました!!
スティールスキル。
皆さん、どんなイメージを持ってますか?
使うのが敵であっても主人公であっても、あまりいい印象は持たれない……そんなスキル。
でもこの物語のスティールスキルはちょっと違います。
スティールスキルが一人の少年の人生を救い、やがて世界を変えてゆく。
楽しくも心温まるそんなスティールの物語をお楽しみください。
それでは「スティールスキルが進化したら魔物の天敵になりました」、開幕です。
いいえ、望んでいません
わらびもち
恋愛
「お前を愛することはない!」
結婚初日、お決まりの台詞を吐かれ、別邸へと押し込まれた新妻ジュリエッタ。
だが彼女はそんな扱いに傷つくこともない。
なぜなら彼女は―――
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
元邪神って本当ですか!? 万能ギルド職員の業務日誌
紫南
ファンタジー
十二才の少年コウヤは、前世では病弱な少年だった。
それは、その更に前の生で邪神として倒されたからだ。
今世、その世界に再転生した彼は、元家族である神々に可愛がられ高い能力を持って人として生活している。
コウヤの現職は冒険者ギルドの職員。
日々仕事を押し付けられ、それらをこなしていくが……?
◆◆◆
「だって武器がペーパーナイフってなに!? あれは普通切れないよ!? 何切るものかわかってるよね!?」
「紙でしょ? ペーパーって言うし」
「そうだね。正解!」
◆◆◆
神としての力は健在。
ちょっと天然でお人好し。
自重知らずの少年が今日も元気にお仕事中!
◆気まぐれ投稿になります。
お暇潰しにどうぞ♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる