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シーズン
第8−17話 教えが招いた惨劇
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朝焼けを浴びながら、まだ若い女は朝空を眺めている。
心地よい朝空を見て微かに微笑んだ女は、自身の姉の様に慕っていた存在の顔を思い浮かべて眉間にしわを寄せていた。
そんな女の周りには武装した男女が、強張った表情をしながら細い山道の谷間を進んでいる。
歪めた表情を戻す事なく、ため息をついた女は独り言の様に声を小さく発した。
「ユーリさんはどうして国家を捨てて逃げてしまったのかな・・・まさかエリアナさんがあんな悪い事をしているなんて・・・」
ユーリを実の姉の様に慕う女は、エリアナとゾフィアと共にルーシーを捨てた憧れの存在の奇行に困惑している。
周囲で行軍している仲間達は、彼女を見て哀れんだ視線を送っては細い肩を優しくさすっていた。
狭い山道を進むルーシー軍は、間もなく広い平原へと差し掛かる頃だ。
ルーシー軍の背後には、一応盟友であるティーノム帝国軍も追従している。
「まあルニャ、気に病むな。 ユーリもエリアナの様に国家を裏切ったんだ・・・残念だけど、死んでもらわないとな」
隣で行軍する兵士がルニャと呼んだ女は、浮かない表情のまま決戦の地を目指して進んでいる。
決戦の地までの狭い山道の両側には、険しい山々が立ち並んでいる。
それは奇襲を仕掛けるには最高の地形というわけだ。
しかし歴戦のルーシー軍は、そんな地形を無防備に進軍するほど弱い軍隊ではなかった。
ルニャがふと左に視線を向けると、山中を警戒しながら進む仲間達が見えた。
白陸を盟主とする連合軍が、どこから奇襲を仕掛けてくるかわからないこの地形。
歴戦のルーシー軍は、英雄であるユーリやゾフィアを失っても強く強大な軍隊だったのだ。
だからこそルニャは姉の様に慕ったユーリの離脱が、衝撃的で悲しかった。
「私はずっとユーリさんの背中を追いかけてきた・・・いつも可愛がってくれていたのに」
「もうやめろ。 裏切り者の話をするな」
誰よりも国家を愛して、仲間を愛していたユーリの裏切り。
それはルニャだけでなく、周囲の将兵にも大きな衝撃だった。
ルニャに言葉をかける兵士の表情もまた、暗くどこか悲しげだ。
彼女の周囲を強固に守っている兵士達の皆が、同じ様に暗い表情をしている。
「ルニャ様!! 周囲に敵の気配ありません!! このまま平原に出て、敵を粉砕しましょう」
「わかった。 では全軍駆け足で、平原へ向かえ。 白陸とその手下共を打ち砕く」
ルニャはユーリの離脱以来、ルーシー軍を率いてきた。
つまりルーシー軍の最高指揮官となったルニャが、誰よりも白陸との戦いを望んでいなかったのだ。
何故なら裏切り者の後を追いかけた仲間の報告では、ユーリが白陸に入ったと聞いていたからだ。
ルニャは自らの手でユーリと戦う事を覚悟しつつも、困惑している様子。
「どうかユーリさん・・・私を見て、我に返ってください・・・何があったんですか・・・」
朝日が登っているのにも薄暗い、緑豊かな山中を駆け足で進むルーシーの屈強な戦士達。
その全軍を指揮しているルニャは、大好きだったユーリを我に返らせるために戦いに挑む。
駆け足で装備が揺れる音と、足音だけが山中に響く中。
それは突如として訪れた。
「動くな!!」
「し、白陸軍だ!!!! そ、そんなどこにいたんだ!?」
先頭を走るルーシー軍が、腰を抜かすほど驚いている。
その異常な光景はルニャにも見えていた。
ぱっちりと綺麗で大きな瞳を更に大きく開いている。
慌てたルニャが、ふと横にある山中を見ると味方のルーシー兵が転げ落ちてきているではないか。
薄暗い山中から静かに姿を見せたのは、これもまた白陸軍だ。
「そ、そんな・・・山中を警備していた味方は、敵はいないって言っていた・・・」
それはまるで瞬間移動でもしたかの様な衝撃であった。
入念に何度もルニャは、山中への偵察を行わせていた。
どう考えても、これほどの人数の白陸兵が潜伏する場所などなかったはず。
白い顔を青白くさせているルニャは、反撃を躊躇ちゅうちょしていた。
その時だ。
「ルニャ私だ!!」
「ユーリさん!?」
「もう抵抗するな!! 地形を考えろ。 お前達は不利だぞ!! 昔教えただろ!?」
それはたったの数日ほど聞いていなかっただけなのに、数年も聞いていなかったかの様な愛おしい声だ。
ユーリが再び自身の名前を呼んでくれた。
その全身を包み込むほどの暖かい安堵感と、白陸兵と共にいるユーリへの違和感の狭間でルニャはぎこちなく微笑んだ。
しかしそのぎこちない感覚は、やがて一つの感情へと変わっていった。
「どうして裏切ったんですか・・・」
「その事でお前と話たい!! だから降伏してくれ!! こいつらは今にもお前らを殺しにくるぞ!!」
ルーシーは誇り高く、屈強な戦士。
例え民であっても、国家の危機には武装して勇んで戦場へ行くほどの戦闘民族。
決して降伏はするなと、ルニャは何度も教わってきた。
今まさに降伏を促しているユーリから。
その矛盾や、白陸兵の隣に立っているユーリの顔を見ると眩しかったかつての英雄の姿が随分と廃れて見えたのだ。
そしてルニャの胸の中でふつふつと湧き上がってきた感情は、安堵感でも違和感でもなかった。
「ユーリ・・・お前を殺す!! この裏切り者が!! 我らルーシーは降伏なんてしないぞ!! お前の教えだユーリ!!!!」
ルーシー兵の中では小柄で、顔立ちもどこか幼く非常に可愛らしい。
しかしそれは憧れたユーリとの共通点でもあった。
だからこそ、小柄でも誰よりも強く勇敢なユーリが憧れで心底好きだったのだ。
だが今のルニャの中にあるのは、ユーリへの凄まじいまでの憤りと悲しみであった。
「戦えルーシーの戦士よ!! 刺し違えても裏切り者を殺せ!!!!」
静けさを保っていた薄暗い山中で、響き渡る剣戟と怒号。
突如、瞬間移動の様に現れた白陸軍の前に誇り高き戦士は一人また一人と倒れていく。
しかし背を向けて逃げ出す者も、戦いを止める者もいなかった。
戦士達が睨みつける瞳のその一点には、かつての英雄の悲しげな表情だけが映っていたのだった。
心地よい朝空を見て微かに微笑んだ女は、自身の姉の様に慕っていた存在の顔を思い浮かべて眉間にしわを寄せていた。
そんな女の周りには武装した男女が、強張った表情をしながら細い山道の谷間を進んでいる。
歪めた表情を戻す事なく、ため息をついた女は独り言の様に声を小さく発した。
「ユーリさんはどうして国家を捨てて逃げてしまったのかな・・・まさかエリアナさんがあんな悪い事をしているなんて・・・」
ユーリを実の姉の様に慕う女は、エリアナとゾフィアと共にルーシーを捨てた憧れの存在の奇行に困惑している。
周囲で行軍している仲間達は、彼女を見て哀れんだ視線を送っては細い肩を優しくさすっていた。
狭い山道を進むルーシー軍は、間もなく広い平原へと差し掛かる頃だ。
ルーシー軍の背後には、一応盟友であるティーノム帝国軍も追従している。
「まあルニャ、気に病むな。 ユーリもエリアナの様に国家を裏切ったんだ・・・残念だけど、死んでもらわないとな」
隣で行軍する兵士がルニャと呼んだ女は、浮かない表情のまま決戦の地を目指して進んでいる。
決戦の地までの狭い山道の両側には、険しい山々が立ち並んでいる。
それは奇襲を仕掛けるには最高の地形というわけだ。
しかし歴戦のルーシー軍は、そんな地形を無防備に進軍するほど弱い軍隊ではなかった。
ルニャがふと左に視線を向けると、山中を警戒しながら進む仲間達が見えた。
白陸を盟主とする連合軍が、どこから奇襲を仕掛けてくるかわからないこの地形。
歴戦のルーシー軍は、英雄であるユーリやゾフィアを失っても強く強大な軍隊だったのだ。
だからこそルニャは姉の様に慕ったユーリの離脱が、衝撃的で悲しかった。
「私はずっとユーリさんの背中を追いかけてきた・・・いつも可愛がってくれていたのに」
「もうやめろ。 裏切り者の話をするな」
誰よりも国家を愛して、仲間を愛していたユーリの裏切り。
それはルニャだけでなく、周囲の将兵にも大きな衝撃だった。
ルニャに言葉をかける兵士の表情もまた、暗くどこか悲しげだ。
彼女の周囲を強固に守っている兵士達の皆が、同じ様に暗い表情をしている。
「ルニャ様!! 周囲に敵の気配ありません!! このまま平原に出て、敵を粉砕しましょう」
「わかった。 では全軍駆け足で、平原へ向かえ。 白陸とその手下共を打ち砕く」
ルニャはユーリの離脱以来、ルーシー軍を率いてきた。
つまりルーシー軍の最高指揮官となったルニャが、誰よりも白陸との戦いを望んでいなかったのだ。
何故なら裏切り者の後を追いかけた仲間の報告では、ユーリが白陸に入ったと聞いていたからだ。
ルニャは自らの手でユーリと戦う事を覚悟しつつも、困惑している様子。
「どうかユーリさん・・・私を見て、我に返ってください・・・何があったんですか・・・」
朝日が登っているのにも薄暗い、緑豊かな山中を駆け足で進むルーシーの屈強な戦士達。
その全軍を指揮しているルニャは、大好きだったユーリを我に返らせるために戦いに挑む。
駆け足で装備が揺れる音と、足音だけが山中に響く中。
それは突如として訪れた。
「動くな!!」
「し、白陸軍だ!!!! そ、そんなどこにいたんだ!?」
先頭を走るルーシー軍が、腰を抜かすほど驚いている。
その異常な光景はルニャにも見えていた。
ぱっちりと綺麗で大きな瞳を更に大きく開いている。
慌てたルニャが、ふと横にある山中を見ると味方のルーシー兵が転げ落ちてきているではないか。
薄暗い山中から静かに姿を見せたのは、これもまた白陸軍だ。
「そ、そんな・・・山中を警備していた味方は、敵はいないって言っていた・・・」
それはまるで瞬間移動でもしたかの様な衝撃であった。
入念に何度もルニャは、山中への偵察を行わせていた。
どう考えても、これほどの人数の白陸兵が潜伏する場所などなかったはず。
白い顔を青白くさせているルニャは、反撃を躊躇ちゅうちょしていた。
その時だ。
「ルニャ私だ!!」
「ユーリさん!?」
「もう抵抗するな!! 地形を考えろ。 お前達は不利だぞ!! 昔教えただろ!?」
それはたったの数日ほど聞いていなかっただけなのに、数年も聞いていなかったかの様な愛おしい声だ。
ユーリが再び自身の名前を呼んでくれた。
その全身を包み込むほどの暖かい安堵感と、白陸兵と共にいるユーリへの違和感の狭間でルニャはぎこちなく微笑んだ。
しかしそのぎこちない感覚は、やがて一つの感情へと変わっていった。
「どうして裏切ったんですか・・・」
「その事でお前と話たい!! だから降伏してくれ!! こいつらは今にもお前らを殺しにくるぞ!!」
ルーシーは誇り高く、屈強な戦士。
例え民であっても、国家の危機には武装して勇んで戦場へ行くほどの戦闘民族。
決して降伏はするなと、ルニャは何度も教わってきた。
今まさに降伏を促しているユーリから。
その矛盾や、白陸兵の隣に立っているユーリの顔を見ると眩しかったかつての英雄の姿が随分と廃れて見えたのだ。
そしてルニャの胸の中でふつふつと湧き上がってきた感情は、安堵感でも違和感でもなかった。
「ユーリ・・・お前を殺す!! この裏切り者が!! 我らルーシーは降伏なんてしないぞ!! お前の教えだユーリ!!!!」
ルーシー兵の中では小柄で、顔立ちもどこか幼く非常に可愛らしい。
しかしそれは憧れたユーリとの共通点でもあった。
だからこそ、小柄でも誰よりも強く勇敢なユーリが憧れで心底好きだったのだ。
だが今のルニャの中にあるのは、ユーリへの凄まじいまでの憤りと悲しみであった。
「戦えルーシーの戦士よ!! 刺し違えても裏切り者を殺せ!!!!」
静けさを保っていた薄暗い山中で、響き渡る剣戟と怒号。
突如、瞬間移動の様に現れた白陸軍の前に誇り高き戦士は一人また一人と倒れていく。
しかし背を向けて逃げ出す者も、戦いを止める者もいなかった。
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