先生

香久山

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相談

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その日、掃除の時間の前に彼が僕のもとにかけてきて

「なぁなぁ~今日も放課後いつもの部屋居てるん?俺も行ってえぇ⁇」

なんていつもの高めなテンションで聞いてくるもので、友人を連れて騒ぎに来るものだと思っていた。
だから

「まぁ…えぇんやけど…図書館で騒がんでもらっていいですかねぇ?」

と、ふざけて返して掃除に向かった。


放課後、僕は当然のように彼等が騒ぎに来るのだろうと待っていた。

突然されたノックはあまりに静かすぎて、彼だと思わずにドアを開け驚いた。

165㎝のただでさえ小さい彼がカバンを抱えてさらに小さくなって佇んでいた。

「なんやびっくりしたわ、一人で来はったん?」

「なんでぇ、一人できたら…あかんのかい…」

「いや、あかんことはないけど…とりあえず入りぃ」

教室で話した時より圧倒的に覇気のない彼を部屋に入れて座らせた。

「飲み物何がいい?…緑茶とほうじ茶と…紅茶と…」

「お茶ばっかりやん、っはは…ふざけんなやぁ~」

やっと笑ってくれた。普段騒がしい彼がおとなしいと調子が狂う。

「冗談やて…炭酸でいい?」

僕は相当この部屋を私物化していた。
謎に小さい冷蔵庫と電気ケトルがあったので勝手に使わせてもらっていたのだ。

「ほんまになんで?図書委員だけ待遇良すぎん?ずるいんやけど…あっ、お菓子頂戴」

早速いつもの調子に戻ったところ悪いとは思ったが、僕は話を切り出した。


「で、今日は何しに来たん?ただ遊びに来たんとちゃうやろ…」
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