148 / 255
あくまでも友人です!
しおりを挟む
私とエフェンは王室を出てすぐに瞬間移動を発動させ、私の自室へと戻った。
エフェンは浮かない顔をしている。
「ヴァリフィア……その…。」
「気にしないで。私が1人で解明したと言うより、2人でと言った方が良いと思っただけだから。」
「それでは、ヴァリフィアの手柄を横取りしているようじゃないか…!?」
「まぁまぁ落ち着いて、エフェン。」
「あ、ああ。しかし……。」
「本当の狙いは、エフェン余計な手出しをさせない為よ。」
「余計な手出し…?」
「魔石を解析できるほどの実力を持っている。そう勘違いされられたら、エフェンに手を出そうとは思わなくなる…。私は『情報屋』としての貴方を、陛下が利用しようとしないように半分警告のつもりでそう言ったの。」
エフェンは私と同等級の実力を有している。
そう誤解させるのが私の狙いだった。
エフェンは『情報屋』とも呼ばれている私に次ぐ実力者だが、私のせいで霞んで見えていた。
「私と親しいが故に、利用されたら嫌だもの。」
「感謝するよ。だが、私が利用されると思うか?」
「どうだろうね。普通なら有り得ない事かもしれないけれど、相手は国王。手段は幅広いから、警戒するに越したことはないと思うよ。」
「確かにな…。それにしても、ヴァリフィアの言う利用って?」
「エフェンを脅して、魔石に関する情報を詳しく聞き出したりとかかな。勿論、虹色の魔石に関してもね。」
「脅すのは無理じゃないか?」
「簡単な話よ。力を持つ者を手元にしたいのならば、力無き者を人質にすれば良いの。それも、関係の深い人を…ね。例えば家族とか……。」
「……リエーナ。」
エフェンには、5つ下の妹がいる。
名はリエーナ・アーリグェー。
見目麗しく気弱な性格なのだが、身体自体も弱い。
7歳までは外にすら出られなかったらしい。
エフェンから幾度かリエーナについて聞いたことがあった。
今も体調が優れない時があるようだ。
「そうさせない為の、今回の発言よ。私を脅せば、国が滅ぼされるかもしれない。それ以前に、人質などの脅しは私には意味を成さないと、既に陛下は思っているのよ。まぁ、私がそう思わせたのだけどね。事実だけど。」
「つまり、そんなヴァリフィアと同等だと思わせ、脅しは有効打にならないと悟らせるのが狙い……ということだな。」
「その通り。そして私達が一緒にいることが多いのも陛下は知っている。そこを利用して、魔石の解析を通して私とエフェンが親密な関係であると再度確認をしてもらう。そうすることで……」
「私を脅したりするのならば、ヴァリフィアも敵に回すことになる……と。」
「そう。全てはエフェンに手を出させないようにする為に必要な事だったのよ。陛下は頭が切れるから、私の言動の意味を正しく理解しているはずよ。」
「……本当にありがとう。私はそこまで頭が回らなかったよ…。」
「どういたしましてっ。もしエフェンに何かあったら、真っ先に助けに行くよ。私は…親友だからね!」
「ああ!私もヴァリフィアに何かあれば、すぐに駆けつけよう!ただし、その時は女性に変身して行くよ。ははっ。」
「どうして?」
「何度か言っているが、ディルに嫉妬されるのはごめんだ。君の事となると周りが見えなくなるからな。」
「ええっと?」
「さて、私は帰るよ。じゃあな!」
「ちょ、待ってよエフェン!」
笑いながらエフェンは瞬間移動で消えた。
からかわれた気分だ。
でも、不思議と嫌な気はしなかった。
それはきっと、私もディルジアが好きだから。
だからこそ、彼がエフェンに嫉妬していると知ってこう思った。
(ディルジアって、子供っぽくて可愛い……。)
エフェンは浮かない顔をしている。
「ヴァリフィア……その…。」
「気にしないで。私が1人で解明したと言うより、2人でと言った方が良いと思っただけだから。」
「それでは、ヴァリフィアの手柄を横取りしているようじゃないか…!?」
「まぁまぁ落ち着いて、エフェン。」
「あ、ああ。しかし……。」
「本当の狙いは、エフェン余計な手出しをさせない為よ。」
「余計な手出し…?」
「魔石を解析できるほどの実力を持っている。そう勘違いされられたら、エフェンに手を出そうとは思わなくなる…。私は『情報屋』としての貴方を、陛下が利用しようとしないように半分警告のつもりでそう言ったの。」
エフェンは私と同等級の実力を有している。
そう誤解させるのが私の狙いだった。
エフェンは『情報屋』とも呼ばれている私に次ぐ実力者だが、私のせいで霞んで見えていた。
「私と親しいが故に、利用されたら嫌だもの。」
「感謝するよ。だが、私が利用されると思うか?」
「どうだろうね。普通なら有り得ない事かもしれないけれど、相手は国王。手段は幅広いから、警戒するに越したことはないと思うよ。」
「確かにな…。それにしても、ヴァリフィアの言う利用って?」
「エフェンを脅して、魔石に関する情報を詳しく聞き出したりとかかな。勿論、虹色の魔石に関してもね。」
「脅すのは無理じゃないか?」
「簡単な話よ。力を持つ者を手元にしたいのならば、力無き者を人質にすれば良いの。それも、関係の深い人を…ね。例えば家族とか……。」
「……リエーナ。」
エフェンには、5つ下の妹がいる。
名はリエーナ・アーリグェー。
見目麗しく気弱な性格なのだが、身体自体も弱い。
7歳までは外にすら出られなかったらしい。
エフェンから幾度かリエーナについて聞いたことがあった。
今も体調が優れない時があるようだ。
「そうさせない為の、今回の発言よ。私を脅せば、国が滅ぼされるかもしれない。それ以前に、人質などの脅しは私には意味を成さないと、既に陛下は思っているのよ。まぁ、私がそう思わせたのだけどね。事実だけど。」
「つまり、そんなヴァリフィアと同等だと思わせ、脅しは有効打にならないと悟らせるのが狙い……ということだな。」
「その通り。そして私達が一緒にいることが多いのも陛下は知っている。そこを利用して、魔石の解析を通して私とエフェンが親密な関係であると再度確認をしてもらう。そうすることで……」
「私を脅したりするのならば、ヴァリフィアも敵に回すことになる……と。」
「そう。全てはエフェンに手を出させないようにする為に必要な事だったのよ。陛下は頭が切れるから、私の言動の意味を正しく理解しているはずよ。」
「……本当にありがとう。私はそこまで頭が回らなかったよ…。」
「どういたしましてっ。もしエフェンに何かあったら、真っ先に助けに行くよ。私は…親友だからね!」
「ああ!私もヴァリフィアに何かあれば、すぐに駆けつけよう!ただし、その時は女性に変身して行くよ。ははっ。」
「どうして?」
「何度か言っているが、ディルに嫉妬されるのはごめんだ。君の事となると周りが見えなくなるからな。」
「ええっと?」
「さて、私は帰るよ。じゃあな!」
「ちょ、待ってよエフェン!」
笑いながらエフェンは瞬間移動で消えた。
からかわれた気分だ。
でも、不思議と嫌な気はしなかった。
それはきっと、私もディルジアが好きだから。
だからこそ、彼がエフェンに嫉妬していると知ってこう思った。
(ディルジアって、子供っぽくて可愛い……。)
84
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
異世界転生した私は甘味のものがないことを知り前世の記憶をフル活用したら、甘味長者になっていた~悪役令嬢なんて知りません(嘘)~
詩河とんぼ
恋愛
とあるゲームの病弱悪役令嬢に異世界転生した甘味大好きな私。しかし、転生した世界には甘味のものないことを知る―――ないなら、作ろう!と考え、この世界の人に食べてもらうと大好評で――気づけば甘味長者になっていた!?
小説家になろう様でも投稿させていただいております
8月29日 HOT女性向けランキングで10位、恋愛で49位、全体で74位
8月30日 HOT女性向けランキングで6位、恋愛で24位、全体で26位
8月31日 HOT女性向けランキングで4位、恋愛で20位、全体で23位
に……凄すぎてびっくりしてます!ありがとうございますm(_ _)m
〈完結〉【書籍化&コミカライズ】悪妃は余暇を楽しむ
ごろごろみかん。
恋愛
「こちら、離縁届です。私と、離縁してくださいませ、陛下」
ある日、悪妃と名高いクレメンティーナが夫に渡したのは、離縁届だった。彼女はにっこりと笑って言う。
「先日、あなた方の真実の愛を拝見させていただきまして……有難いことに目が覚めましたわ。ですので、王妃、やめさせていただこうかと」
何せ、あれだけ見せつけてくれたのである。ショックついでに前世の記憶を取り戻して、千年の恋も瞬間冷凍された。
都合のいい女は本日で卒業。
今後は、余暇を楽しむとしましょう。
吹っ切れた悪妃は身辺整理を終えると早々に城を出て行ってしまった。
悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!
たぬきち25番
恋愛
気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡
※マルチエンディングです!!
コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m
2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。
楽しんで頂けると幸いです。
※他サイト様にも掲載中です
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
【完結】ど近眼悪役令嬢に転生しました。言っておきますが、眼鏡は顔の一部ですから!
As-me.com
恋愛
完結しました。
説明しよう。私ことアリアーティア・ローランスは超絶ど近眼の悪役令嬢である……。
気が付いたらファンタジー系ライトノベル≪君の瞳に恋したボク≫の悪役令嬢に転生していたアリアーティア。
原作悪役令嬢には、超絶ど近眼なのにそれを隠して奮闘していたがあらゆることが裏目に出てしまい最後はお約束のように酷い断罪をされる結末が待っていた。
えぇぇぇっ?!それって私の未来なの?!
腹黒最低王子の婚約者になるのも、訳ありヒロインをいじめた罪で死刑になるのも、絶体に嫌だ!
私の視力と明るい未来を守るため、瓶底眼鏡を離さないんだから!
眼鏡は顔の一部です!
※この話は短編≪ど近眼悪役令嬢に転生したので意地でも眼鏡を離さない!≫の連載版です。
基本のストーリーはそのままですが、後半が他サイトに掲載しているのとは少し違うバージョンになりますのでタイトルも変えてあります。
途中まで恋愛タグは迷子です。
悪役令嬢ベアトリスの仁義なき恩返し~悪女の役目は終えましたのであとは好きにやらせていただきます~
糸烏 四季乃
恋愛
「ベアトリス・ガルブレイス公爵令嬢との婚約を破棄する!」
「殿下、その言葉、七年お待ちしておりました」
第二皇子の婚約者であるベアトリスは、皇子の本気の恋を邪魔する悪女として日々蔑ろにされている。しかし皇子の護衛であるナイジェルだけは、いつもベアトリスの味方をしてくれていた。
皇子との婚約が解消され自由を手に入れたベアトリスは、いつも救いの手を差し伸べてくれたナイジェルに恩返しを始める! ただ、長年悪女を演じてきたベアトリスの物事の判断基準は、一般の令嬢のそれとかなりズレている為になかなかナイジェルに恩返しを受け入れてもらえない。それでもどうしてもナイジェルに恩返しがしたい。このドッキンコドッキンコと高鳴る胸の鼓動を必死に抑え、ベアトリスは今日もナイジェルへの恩返しの為奮闘する!
規格外で少々常識外れの令嬢と、一途な騎士との溺愛ラブコメディ(!?)
悪役令嬢の生産ライフ
星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。
女神『はい、あなた、転生ね』
雪『へっ?』
これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。
雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』
無事に完結しました!
続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。
よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる