【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒

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伝言です

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ネアス・コルワーヌ。
彼女はこのツィレイル王国で、最強の実力者だ。
ただし、私とエフェンを除いて…。


「……本当に、何もかもお見通しなのですね…。」

「以前から気付いていたのですけれどね。」

「そうだな。いつ言おうか迷っていたところだ。」

「そうでしたか…。もしかして、ラーノンス侯爵殿に指南役を私にするよう、頼んだのですか?」

「いえ、それは違いますよ。貴女を指名したのはお父様の判断ですから、私達は何も関わっておりません。」

「では……何故気付いたのでしょうか。私の名前は知られていますが、姿は知られていないはずです。」

「それについては、エフェン様から。」

「分かった。…はじめに言わせてもらうが、ネアス殿。貴女の今の姿は変身魔法による仮初めだな?」

「…そうです……。」

「それこそが疑問に思った原因だ。私の得意としている魔法は知っているだろう?」

「変身魔法でしたね。」

「その通り。だからこそ、貴女が偽りの姿だと気付いた。そして私達は貴女の正体を調べることにし、今に至るというわけだ。」


初めてネアスに会った時、感じた印象は偽りの姿だった。
変身魔法によって姿が変えられていることは、一目見て分かった。
エフェンにもそのことを話し、実際に会って確かめた。
同じように感じたらしく、2人で調べることにしたのだ。
そしてたどり着いた答えが、ネアス・コルワーヌだったのだ。


「2人には敵いませんね。確かに私は国内最強と言われている実力者です。だからこそ、国王陛下から伝言を預かっているのですが…。」

「そうでしたね。では、お伺いしても?」

「ええ。国王陛下は、『皇帝殿には気を付けろ。ヴァリフィアとエフェンに、強制的に借りを作らせようとしている。』とおっしゃっておりました。」

「分かりました。では国王陛下にお伝えくださいますか?『心配ご無用です』……と。」

「なっ!?まさか…。」

「そのことに関しても気付いていたので、既に対処しています。皇帝陛下ともお話をさせていただきましたから。」

「なるほど…。流石は『賢華』ヴァリフィア様と『情報屋』エフェン様ですね。では私はこれで失礼させていただきます。また今度、ゆっくりとお話しましょう。」

「はい、必ずお話ししましょう。」


そしてネアスは帰っていった。
国王陛下に報告に行くのだろう…。
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