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教師の恋煩い④
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「ジルベルト?」
「はい! ジルベルト・オーウェン様――あの天才が集まる《塔》に最年少で入棟し、そのそうそうたる面々をも圧倒する才をお持ちの魔術師様です!」
拳を握って力説するユージェフに、アーサーは思わず吹き出しそうになった。
改めて聞くとすごいことだ。なにひとつ間違ってはいないが、あまりの仰々しさにおかしみを覚える。だがここで笑ってしまうのは悪手だろう。目の前の生徒は、彼の熱心なファンのようだし。
「……まぁ、そうだね。同級生だよ」
「では、ではではっ、ジルベルト様とお話されたことも」
「あるよ」
「本当ですかっ!」
ユージェフは今日一番の大声を出した。静かに、と指先を口に当てると、慌ててそのトーンを落とす。休み時間とはいえ、一応ここは職員室だ。しおしおと背を丸めたユージェフだが、その目はなおもきらきらと輝いている。かっちり整えた黒髪も釣り気味の目元も、どちらかと言えば硬派な印象なのにこうしてみると餌を前にした犬のようだ。
「では、その、ジルベルト様の学生時代のことについて、お聞きすることは……」
「どうしてそのことを?」
尋ね返すと、ユージェフははっと姿勢を正した。
「す、すみません無遠慮に。ただ、その……俺も《塔》の魔術師を目指しているんです。ジルベルト様みたいに、はさすがに無理かもしれませんが、少しでも近づきたくて」
だから、学生時代のジルベルト様の様子を知りたいんです! もしかしたら参考になるかもしれませんし! そう意気込むユージェフに、アーサーは困り果てた。声が届いたのだろう、少し離れた席で古典の教師が咳き込む音がした。気持ちはわかる。
なにせ学生時代のジルベルトといえば。
アーサーは思わず遠くを見やった。授業は基本的にサボリ、図書館か温室で本を読むか昼寝ばかりしていた気がする。そのくせ試験はいつも首席で、褒められてもおもしろくなさそうな顔をするばかりだった。もちろん同級生とは群れなかったし、学校行事にまともに参加しているところも記憶にない。おそらく、ユージェフの参考にはまったくならない。
だが、嘘を言うわけにもいかないので、アーサーは記憶にある通りを伝えた。どう反応するだろう。幻滅するだろうか、そう恐れたがユージェフはいっそう目を輝かせた。
「なるほど……! 学生の頃から周囲を寄せ付けなかったと……孤高の天才とはこのことですね。とても真似できない、いや、真似なんておこがましいです。はぁあ、かっこいいです!」
そう来たかぁ。
アーサーは思わず遠くを見た。奥で古典の教師が堪えかねたように吹き出すのが聞こえる。だがユージェフは気にせず興奮に頬を上気させていた。
「孤高、いや、うん、そうだね」
物は言いようだなぁ、としみじみ思う。
「まぁ僕もあまり知らないからなんとも言えないんだけど」
「いえいえ本当にありがとうございます! 俺、これからも頑張ります!」
「うん、頑張ってね」
「はい! ――あっ」
ユージェフが勢い込んで立ち上がる。その拍子に膝に置いていた本が落ち、床に散らばった。どれも分厚いなか、一冊だけ薄い本が目を引く。アーサーは思わず手を伸ばして拾った。背表紙に押印がある。図書館のものだ。
「どうぞ」
「すみません! ありがとうございます」
ユージェフが恐縮しきったように背を縮める。そこまで気にしなくていいのに、とアーサーは苦笑しながら本の表紙を見た。知っている本だった。
「あ、『暁の英雄』」
「えっ、先生もお好きなんですか?」
「好きだよ。昔から追ってる」
『暁の英雄』シリーズは、子ども向けの冒険小説だ。のちに『暁の英雄』と呼ばれるようになる男が、人を探して各国を旅する物語。心優しく勇敢な男は決まってその土地の陰謀に巻き込まれてしまって、人々と力を合わせて立ち向かうのだ。
「このお話おもしろいですよね……! 旅人が大好きなんです! いまも新刊出るのが楽しみで」
「旅人かっこいいよね」
うんうん頷くと、はっとユージェフは頭を下げた。
「すみませんお昼時に! 失礼しますね」
「うん。頑張ってね」
「ありがとうございます!」
元気いっぱいな返事を残し、ユージェフは足取り軽やかに去っていった。
✳✳✳
浴室を閉め、換気扇をまわす。そうして櫛を手に取ったところで、アーサーはシャワー中から考えていた魔術式に無駄があることに気づいた。使えなくはないけれど、おそらく効率が悪くなってしまう。どうしたものか、と考えているうちに髪は梳き終わった。背の中ほどまである髪は、きちんと櫛を通しておかないと翌日痛い目を見る。櫛を置き、軽く風を起こせば藁色の髪がたちまち乾いた。魔術が使えてよかった、と思うのはこういう細かい手間が省けるときだ。
「……ここの式を、いや……うーん……」
ふわぁと欠伸が漏れて、アーサーはそこで思索を止めた。もういい、考え事はすべて明日に回そう。部屋備え付けのベッドに横たわり、枕に顔を埋める。初任給で奮発して買ったいい枕にはいつも心地いい眠りを提供してもらっている。
……でも、明日も忙しいな。
みっちり全コマ埋まっているし、定期試験も近いから授業の進度にも気を遣う。うとうとと予定を指折り数え、数えるものがひつじに変わったところで眠りに落ちた。
それから、どれくらい経ったのか、夜中。アーサーの意識がふと浮上した。物音が聞こえた、気がする。だが眠気に揺蕩う意識はぼんやりしたままで、身体が動かない。
「アーサー、アーサー」
金縛りか、と思うと同時に低い声が響いた。身体が動かないのはこの相手に抱きしめられているためらしい。力が強いせいでかなり苦しい。
「アーサー」
もう一度聞こえた。金縛りでも空耳でもなかった。アーサーはこの声をよく知っている。
「ジルベルト……?」
「うん」
重い瞼を上げると、暗闇にうっすら人影が浮かび上がっている。顎のあたりで揃った髪のシルエットは確かに覚えがあった。《塔》の天才魔術師がそこにいる。今日襲来した強火ファンを思い出し、アーサーはふふっと笑った。
「……ジルベルト」
「うん」
「ちょっと、くるしい」
本当に、ジルベルトだ。
アーサーが緩慢に手を伸ばすと、目の前の男も身を伏せる。すり、と鼻先を首筋に埋められて、アーサーは力の抜けた声を漏らした。くすぐったい。アーサーがろくに動けないのをいいことに、ジルベルトはぺたぺた触ってくる。毛布に手をもぐらせ、服をめくって。まるで犬に懐かれているみたいだ。ここまで触ってくるのも珍しい。
ふと手を取られた。あれこれ指を触られて、くすぐったさに顔をしかめる。しばらくすると、金属のような冷たさが肌をすべり、指の根元をぎゅっと締めつけた。アーサーはとうとう手を振り払い、こら、こらとむにゃむにゃ呟きながらその背を掴む。動きを押さえ込もうとしたが、寝ぼけての制止なんて効くわけもなかった。
だがどうしてジルベルトがここにいるのだろう。ジルベルトは神出鬼没だが、さすがにこんな寝込みを襲うような真似をしたことは一度もない。
……ゆめ、とか?
回らない頭で思い至った。あり得ると思った。我ながら拗らせ過ぎだろう、と呆れるが、それはそれとして嬉しいことは間違いない。ジルベルトはいつもヤるだけヤったらすぐ帰ってしまう。ピロートークなんて望めない。
アーサーはおそるおそるその首元に顔を埋めた。人間の体温だ。とくとくと鼓動が伝わってくる。ジルベルトは振り払わない。
さすが夢、とことん都合よくできている。アーサーはくふくふと笑みをこぼした。シャツ越しに伝わってくる脈拍はやや速いが規則正しく、再び眠気を誘われる。息を吸い込むと、ジルベルトの体臭が強く香った。夢のくせにこんなところまで再現が細かい。アーサーはそのまま目蓋を落として。
「アーサー、この指輪だが」
「んー……」
肩を揺さぶられ、アーサーは顔をしかめた。せっかく気持ちよく眠れそうだったのに。
「なに……」
「寝るのか」
「ねるよ……あしたもしごとだし……」
眠い。とにかく眠いのである。しかし組みついてきた男がお構いなしにあれこれ身体をまさぐってくる。耳元でごちゃごちゃ言われるのが鬱陶しくて、ああもう、とアーサーは掴んだ背中を叩いた。
「わかった、わかったから。じるべるとも、ほら、ねよ」
弟妹たちにしてきたようにとん、とん、と背中を一定のリズムで叩いていると、ジルベルトが静かになった。徐々にその身体から強張りが解けていく。ややあって静かな寝息が響いたのを確認し、よしよしとアーサーは息を吐いて、今度こそ眠りについた。
――翌朝。目覚めたアーサーは目の前にあるジルベルトの寝顔に驚いてベッドから落ちた。そして己の右手に、見慣れない指輪をひとつ見つけた。
「はい! ジルベルト・オーウェン様――あの天才が集まる《塔》に最年少で入棟し、そのそうそうたる面々をも圧倒する才をお持ちの魔術師様です!」
拳を握って力説するユージェフに、アーサーは思わず吹き出しそうになった。
改めて聞くとすごいことだ。なにひとつ間違ってはいないが、あまりの仰々しさにおかしみを覚える。だがここで笑ってしまうのは悪手だろう。目の前の生徒は、彼の熱心なファンのようだし。
「……まぁ、そうだね。同級生だよ」
「では、ではではっ、ジルベルト様とお話されたことも」
「あるよ」
「本当ですかっ!」
ユージェフは今日一番の大声を出した。静かに、と指先を口に当てると、慌ててそのトーンを落とす。休み時間とはいえ、一応ここは職員室だ。しおしおと背を丸めたユージェフだが、その目はなおもきらきらと輝いている。かっちり整えた黒髪も釣り気味の目元も、どちらかと言えば硬派な印象なのにこうしてみると餌を前にした犬のようだ。
「では、その、ジルベルト様の学生時代のことについて、お聞きすることは……」
「どうしてそのことを?」
尋ね返すと、ユージェフははっと姿勢を正した。
「す、すみません無遠慮に。ただ、その……俺も《塔》の魔術師を目指しているんです。ジルベルト様みたいに、はさすがに無理かもしれませんが、少しでも近づきたくて」
だから、学生時代のジルベルト様の様子を知りたいんです! もしかしたら参考になるかもしれませんし! そう意気込むユージェフに、アーサーは困り果てた。声が届いたのだろう、少し離れた席で古典の教師が咳き込む音がした。気持ちはわかる。
なにせ学生時代のジルベルトといえば。
アーサーは思わず遠くを見やった。授業は基本的にサボリ、図書館か温室で本を読むか昼寝ばかりしていた気がする。そのくせ試験はいつも首席で、褒められてもおもしろくなさそうな顔をするばかりだった。もちろん同級生とは群れなかったし、学校行事にまともに参加しているところも記憶にない。おそらく、ユージェフの参考にはまったくならない。
だが、嘘を言うわけにもいかないので、アーサーは記憶にある通りを伝えた。どう反応するだろう。幻滅するだろうか、そう恐れたがユージェフはいっそう目を輝かせた。
「なるほど……! 学生の頃から周囲を寄せ付けなかったと……孤高の天才とはこのことですね。とても真似できない、いや、真似なんておこがましいです。はぁあ、かっこいいです!」
そう来たかぁ。
アーサーは思わず遠くを見た。奥で古典の教師が堪えかねたように吹き出すのが聞こえる。だがユージェフは気にせず興奮に頬を上気させていた。
「孤高、いや、うん、そうだね」
物は言いようだなぁ、としみじみ思う。
「まぁ僕もあまり知らないからなんとも言えないんだけど」
「いえいえ本当にありがとうございます! 俺、これからも頑張ります!」
「うん、頑張ってね」
「はい! ――あっ」
ユージェフが勢い込んで立ち上がる。その拍子に膝に置いていた本が落ち、床に散らばった。どれも分厚いなか、一冊だけ薄い本が目を引く。アーサーは思わず手を伸ばして拾った。背表紙に押印がある。図書館のものだ。
「どうぞ」
「すみません! ありがとうございます」
ユージェフが恐縮しきったように背を縮める。そこまで気にしなくていいのに、とアーサーは苦笑しながら本の表紙を見た。知っている本だった。
「あ、『暁の英雄』」
「えっ、先生もお好きなんですか?」
「好きだよ。昔から追ってる」
『暁の英雄』シリーズは、子ども向けの冒険小説だ。のちに『暁の英雄』と呼ばれるようになる男が、人を探して各国を旅する物語。心優しく勇敢な男は決まってその土地の陰謀に巻き込まれてしまって、人々と力を合わせて立ち向かうのだ。
「このお話おもしろいですよね……! 旅人が大好きなんです! いまも新刊出るのが楽しみで」
「旅人かっこいいよね」
うんうん頷くと、はっとユージェフは頭を下げた。
「すみませんお昼時に! 失礼しますね」
「うん。頑張ってね」
「ありがとうございます!」
元気いっぱいな返事を残し、ユージェフは足取り軽やかに去っていった。
✳✳✳
浴室を閉め、換気扇をまわす。そうして櫛を手に取ったところで、アーサーはシャワー中から考えていた魔術式に無駄があることに気づいた。使えなくはないけれど、おそらく効率が悪くなってしまう。どうしたものか、と考えているうちに髪は梳き終わった。背の中ほどまである髪は、きちんと櫛を通しておかないと翌日痛い目を見る。櫛を置き、軽く風を起こせば藁色の髪がたちまち乾いた。魔術が使えてよかった、と思うのはこういう細かい手間が省けるときだ。
「……ここの式を、いや……うーん……」
ふわぁと欠伸が漏れて、アーサーはそこで思索を止めた。もういい、考え事はすべて明日に回そう。部屋備え付けのベッドに横たわり、枕に顔を埋める。初任給で奮発して買ったいい枕にはいつも心地いい眠りを提供してもらっている。
……でも、明日も忙しいな。
みっちり全コマ埋まっているし、定期試験も近いから授業の進度にも気を遣う。うとうとと予定を指折り数え、数えるものがひつじに変わったところで眠りに落ちた。
それから、どれくらい経ったのか、夜中。アーサーの意識がふと浮上した。物音が聞こえた、気がする。だが眠気に揺蕩う意識はぼんやりしたままで、身体が動かない。
「アーサー、アーサー」
金縛りか、と思うと同時に低い声が響いた。身体が動かないのはこの相手に抱きしめられているためらしい。力が強いせいでかなり苦しい。
「アーサー」
もう一度聞こえた。金縛りでも空耳でもなかった。アーサーはこの声をよく知っている。
「ジルベルト……?」
「うん」
重い瞼を上げると、暗闇にうっすら人影が浮かび上がっている。顎のあたりで揃った髪のシルエットは確かに覚えがあった。《塔》の天才魔術師がそこにいる。今日襲来した強火ファンを思い出し、アーサーはふふっと笑った。
「……ジルベルト」
「うん」
「ちょっと、くるしい」
本当に、ジルベルトだ。
アーサーが緩慢に手を伸ばすと、目の前の男も身を伏せる。すり、と鼻先を首筋に埋められて、アーサーは力の抜けた声を漏らした。くすぐったい。アーサーがろくに動けないのをいいことに、ジルベルトはぺたぺた触ってくる。毛布に手をもぐらせ、服をめくって。まるで犬に懐かれているみたいだ。ここまで触ってくるのも珍しい。
ふと手を取られた。あれこれ指を触られて、くすぐったさに顔をしかめる。しばらくすると、金属のような冷たさが肌をすべり、指の根元をぎゅっと締めつけた。アーサーはとうとう手を振り払い、こら、こらとむにゃむにゃ呟きながらその背を掴む。動きを押さえ込もうとしたが、寝ぼけての制止なんて効くわけもなかった。
だがどうしてジルベルトがここにいるのだろう。ジルベルトは神出鬼没だが、さすがにこんな寝込みを襲うような真似をしたことは一度もない。
……ゆめ、とか?
回らない頭で思い至った。あり得ると思った。我ながら拗らせ過ぎだろう、と呆れるが、それはそれとして嬉しいことは間違いない。ジルベルトはいつもヤるだけヤったらすぐ帰ってしまう。ピロートークなんて望めない。
アーサーはおそるおそるその首元に顔を埋めた。人間の体温だ。とくとくと鼓動が伝わってくる。ジルベルトは振り払わない。
さすが夢、とことん都合よくできている。アーサーはくふくふと笑みをこぼした。シャツ越しに伝わってくる脈拍はやや速いが規則正しく、再び眠気を誘われる。息を吸い込むと、ジルベルトの体臭が強く香った。夢のくせにこんなところまで再現が細かい。アーサーはそのまま目蓋を落として。
「アーサー、この指輪だが」
「んー……」
肩を揺さぶられ、アーサーは顔をしかめた。せっかく気持ちよく眠れそうだったのに。
「なに……」
「寝るのか」
「ねるよ……あしたもしごとだし……」
眠い。とにかく眠いのである。しかし組みついてきた男がお構いなしにあれこれ身体をまさぐってくる。耳元でごちゃごちゃ言われるのが鬱陶しくて、ああもう、とアーサーは掴んだ背中を叩いた。
「わかった、わかったから。じるべるとも、ほら、ねよ」
弟妹たちにしてきたようにとん、とん、と背中を一定のリズムで叩いていると、ジルベルトが静かになった。徐々にその身体から強張りが解けていく。ややあって静かな寝息が響いたのを確認し、よしよしとアーサーは息を吐いて、今度こそ眠りについた。
――翌朝。目覚めたアーサーは目の前にあるジルベルトの寝顔に驚いてベッドから落ちた。そして己の右手に、見慣れない指輪をひとつ見つけた。
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