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54話
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54話
ドゴォ!!
俺の拳を受けたボロボロの剣は無数のヒビが入っていき、粉々になったかと思うと、光の粒子になって消えていった。
「よし!破壊したぞ!」
「ご主人凄い!」、「流石パパとママだね☆」と言いながら二人が抱き付いてきた。
フェンリルはヤマが消えていった空間を眺めながらボタボタとドン引きする位、涙を流していた。
「女神様の光臨が見られるなんて、ボクもう思い残す事無いかも・・・」
などと譫言の様に言っていた。
もはや俺が剣を破壊した事など、全く意に介さずどうでも良さそうに一人ボタ泣きしていた。
仕方ないので苦悶の表情を浮かべた石像にエルフの飲み薬をふりかけた。
すると、危険な程魔力が膨れ上がって大爆発が起こった。
俺はとっさにステビアとリリスを抱き締めると、爆風を背中で受け止めた。
背中にしょっているバスターソードが若干盾の役割を果たしてくれたようでそこまでダメージは無かった。
勿論、抱き締めていた二人にはダメージは無さそうだ。
二人して顔を赤くして、潤んだ瞳で俺を見つめている以外は。
フェンリルはどこかに吹き飛ばされたのか姿が見えない。
まあ一応四天王らしいし、多分どこかで生きているだろう。
「ふぁ~・・・よく寝たのじゃ~・・・」
欠伸をしながら緊張感ゼロのボロボロの布切れをまとった幼女が爆心地から現れた。
「ふむ・・・おぬしが妾を助けてくれたんじゃな?
・・・男!?な、なななんでお、男がこんな所にいるんじゃ!?」
魔王さんは慌てふためきながら、「こんな時はどんな服を着ればいいんじゃ!?最近の”とれんど”など分からんぞ!?」とパニックになりながら何かを考えている。
暫くすると、何を思い付いたのか不思議な呪文を唱えた。
閃光で辺りが包まれ、光が収まった場所には何故か巫女服を着た魔王さんがいた。
「これでばっちりじゃろう?」
何がバッチリなのかサッパリ分からなかったが、
小走りで俺の近くまでくると、
「ぉーそれにしてもおぬし”いけめん”じゃのぅ・・・ほー・・・造形美が美しいのじゃ・・・どの角度から見ても完璧じゃ!ここまで非の打ち所がないとは・・・素晴らしい!」
等と俺の顔を見ながら瞳をキラキラさせて勝手に評論していた。
・・・あまりにも緊張感の欠片も無い魔王さんの行動に呆気にとられていた。
暫くすると魔王さんも満足したのか話を切り出した。
妙に熱い視線を受けながら、だが。
「妾はウロボロス。魔王と呼ぶ者も多いかの?妾を永きに渡る封印より解き放った礼をしなくてはな?なーんでも良いぞ?」
「なら、ラビット族をここに住まわせてくれないか?出来る事なら、アイツらにちょっかいを出さないように魔王さんからもこの大地に住む魔物に言って欲しいんだが」
「・・・無理じゃな」
「何故だ!?」
「そんなウサギを助けてどうするのじゃ?人間の”ぺっと”をしている方が幸せかもしれんぞ?
それにこの場所はいずれ戦場になるからのぅ?
お主も妾と共に人間族に討たれ悠久の時を共に過ごすかえ?・・・ククク」
ドゴォ!!
俺の拳を受けたボロボロの剣は無数のヒビが入っていき、粉々になったかと思うと、光の粒子になって消えていった。
「よし!破壊したぞ!」
「ご主人凄い!」、「流石パパとママだね☆」と言いながら二人が抱き付いてきた。
フェンリルはヤマが消えていった空間を眺めながらボタボタとドン引きする位、涙を流していた。
「女神様の光臨が見られるなんて、ボクもう思い残す事無いかも・・・」
などと譫言の様に言っていた。
もはや俺が剣を破壊した事など、全く意に介さずどうでも良さそうに一人ボタ泣きしていた。
仕方ないので苦悶の表情を浮かべた石像にエルフの飲み薬をふりかけた。
すると、危険な程魔力が膨れ上がって大爆発が起こった。
俺はとっさにステビアとリリスを抱き締めると、爆風を背中で受け止めた。
背中にしょっているバスターソードが若干盾の役割を果たしてくれたようでそこまでダメージは無かった。
勿論、抱き締めていた二人にはダメージは無さそうだ。
二人して顔を赤くして、潤んだ瞳で俺を見つめている以外は。
フェンリルはどこかに吹き飛ばされたのか姿が見えない。
まあ一応四天王らしいし、多分どこかで生きているだろう。
「ふぁ~・・・よく寝たのじゃ~・・・」
欠伸をしながら緊張感ゼロのボロボロの布切れをまとった幼女が爆心地から現れた。
「ふむ・・・おぬしが妾を助けてくれたんじゃな?
・・・男!?な、なななんでお、男がこんな所にいるんじゃ!?」
魔王さんは慌てふためきながら、「こんな時はどんな服を着ればいいんじゃ!?最近の”とれんど”など分からんぞ!?」とパニックになりながら何かを考えている。
暫くすると、何を思い付いたのか不思議な呪文を唱えた。
閃光で辺りが包まれ、光が収まった場所には何故か巫女服を着た魔王さんがいた。
「これでばっちりじゃろう?」
何がバッチリなのかサッパリ分からなかったが、
小走りで俺の近くまでくると、
「ぉーそれにしてもおぬし”いけめん”じゃのぅ・・・ほー・・・造形美が美しいのじゃ・・・どの角度から見ても完璧じゃ!ここまで非の打ち所がないとは・・・素晴らしい!」
等と俺の顔を見ながら瞳をキラキラさせて勝手に評論していた。
・・・あまりにも緊張感の欠片も無い魔王さんの行動に呆気にとられていた。
暫くすると魔王さんも満足したのか話を切り出した。
妙に熱い視線を受けながら、だが。
「妾はウロボロス。魔王と呼ぶ者も多いかの?妾を永きに渡る封印より解き放った礼をしなくてはな?なーんでも良いぞ?」
「なら、ラビット族をここに住まわせてくれないか?出来る事なら、アイツらにちょっかいを出さないように魔王さんからもこの大地に住む魔物に言って欲しいんだが」
「・・・無理じゃな」
「何故だ!?」
「そんなウサギを助けてどうするのじゃ?人間の”ぺっと”をしている方が幸せかもしれんぞ?
それにこの場所はいずれ戦場になるからのぅ?
お主も妾と共に人間族に討たれ悠久の時を共に過ごすかえ?・・・ククク」
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