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62話
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62話
とりあえず、変な空気になってしまった雰囲気を仕切り直すと俺達は今後について相談する事にした。
「うちはご主人と一緒に居られればそれでいい!」
「右に同じ」
「右に同じじゃ」
「じゃあ私はさーくん独占しちゃうね」
そう言うと柔らかいモノを押し付ける様に俺に抱き付いてくるミラージュ。
全く・・・コイツは・・・。
そう思った瞬間、間違い無く部屋の温度が爆発的に下がったような寒気で背筋がゾクゾクした。
更にビリビリとした殺気が辺りを支配する。
勿論ターゲットは言うまでもなくミラージュだ。
流石に血みどろの内輪もめはまっぴらごめんなので、
見せしめとしてミラージュにデコピン(強)をお見舞いして吹き飛ばしてやった。
そのお陰か、一応部屋の雰囲気も若干和らいだようだ。
流石にミラージュは滅茶苦茶痛そうに暫くうずくまっていたが。
頭は回るが、空気は読めないのか、それとも全員どうにか出来る切り札でもあるのか?・・・まさかな。
とりあえずここにいる全員には絶対に身内同士で争うなと誓わせた。
不満が有れば、何時でも俺に直接言って欲しい事と、
万が一明らかな裏切りがあったときは俺が責任を持ってそいつを処理する事も伝えた。
俺の方針としては、桃源郷に捕らわれているラビット族達の救出と、深淵の大地への移住。
便利すぎる桃源郷の移動魔法陣の破壊。
後は深淵の大地で暮らす際のラビット族専用の用心棒が居ればなお良い。
・・・後は人間族を敵に回す覚悟の確認をした。
まあ、永久も居るので、そこは特に問題は無かった。
だが、勇者とあのヤバい剣がまた再びセットで現れたらどうにか出来る手段は考えておかないとな・・・。
「じゃが大人数のラビット族共をどうやって移動させるんじゃ?」
「リリス!頼んだぞ!・・・あの約束通りで良いんだよな?」
「いいよ~?パパなら何回でも良いからね♡」
この一言だけで民族大移動が完了してしまうなんて、我が娘ながら恐ろしい。
まあ約束の代償も大分大概だが・・・。
民族大移動に比べれば安いもんだろう・・・。
やはりリリスも大した事とも思っていない様だしな。
深淵の大地へ向かう途中、散々俺の夢の中でリリスが扇情的な服装と誘う様な仕草で”おねだり”をしてきた。
一度知ってしまったあの快楽は忘れがたいモノだったのだろう。
「ママだけパパの子供を孕むのずるい!」とか「私もパパに愛されてる証が欲しい!」と責められ続けていたが、ひたすらごまかし、はぐらかしで散々引き延ばしていた。
いい加減リリスも「なら、パパの周りの女全部殺したら愛してる証くれる?手始めに猫の子から・・・ふふふ」とゾッとする笑顔で呟き始めたので、慌てて俺が折れ「俺の願いを叶えてくれたら1回な?」と強引に約束させた。
リリスは「なーんだそんな事でいいの?約束だよパパ♡」と簡単に言ってのけた。
・・・おいおいマジかよ。
どんな事が出来るのか聞いたが、「パパに出来ないことは大体出来るもん!」と逆に怒られた。
確かに俺の血も混ざって入るだろうが、女神さんの血も混ざってる訳だし世の中の森羅万象を弄る位簡単なのかもしれないな・・・。
こんな調子で簡単に問題解決していったら、冗談でもリリスに「いつ代償が支払われるかは言っていない!」なんて言ったら、真っ先に素敵な笑顔でステビアが殺されかねない。
今後は取り扱いには細心の注意を払わなくてはならないな・・・。
とりあえず、変な空気になってしまった雰囲気を仕切り直すと俺達は今後について相談する事にした。
「うちはご主人と一緒に居られればそれでいい!」
「右に同じ」
「右に同じじゃ」
「じゃあ私はさーくん独占しちゃうね」
そう言うと柔らかいモノを押し付ける様に俺に抱き付いてくるミラージュ。
全く・・・コイツは・・・。
そう思った瞬間、間違い無く部屋の温度が爆発的に下がったような寒気で背筋がゾクゾクした。
更にビリビリとした殺気が辺りを支配する。
勿論ターゲットは言うまでもなくミラージュだ。
流石に血みどろの内輪もめはまっぴらごめんなので、
見せしめとしてミラージュにデコピン(強)をお見舞いして吹き飛ばしてやった。
そのお陰か、一応部屋の雰囲気も若干和らいだようだ。
流石にミラージュは滅茶苦茶痛そうに暫くうずくまっていたが。
頭は回るが、空気は読めないのか、それとも全員どうにか出来る切り札でもあるのか?・・・まさかな。
とりあえずここにいる全員には絶対に身内同士で争うなと誓わせた。
不満が有れば、何時でも俺に直接言って欲しい事と、
万が一明らかな裏切りがあったときは俺が責任を持ってそいつを処理する事も伝えた。
俺の方針としては、桃源郷に捕らわれているラビット族達の救出と、深淵の大地への移住。
便利すぎる桃源郷の移動魔法陣の破壊。
後は深淵の大地で暮らす際のラビット族専用の用心棒が居ればなお良い。
・・・後は人間族を敵に回す覚悟の確認をした。
まあ、永久も居るので、そこは特に問題は無かった。
だが、勇者とあのヤバい剣がまた再びセットで現れたらどうにか出来る手段は考えておかないとな・・・。
「じゃが大人数のラビット族共をどうやって移動させるんじゃ?」
「リリス!頼んだぞ!・・・あの約束通りで良いんだよな?」
「いいよ~?パパなら何回でも良いからね♡」
この一言だけで民族大移動が完了してしまうなんて、我が娘ながら恐ろしい。
まあ約束の代償も大分大概だが・・・。
民族大移動に比べれば安いもんだろう・・・。
やはりリリスも大した事とも思っていない様だしな。
深淵の大地へ向かう途中、散々俺の夢の中でリリスが扇情的な服装と誘う様な仕草で”おねだり”をしてきた。
一度知ってしまったあの快楽は忘れがたいモノだったのだろう。
「ママだけパパの子供を孕むのずるい!」とか「私もパパに愛されてる証が欲しい!」と責められ続けていたが、ひたすらごまかし、はぐらかしで散々引き延ばしていた。
いい加減リリスも「なら、パパの周りの女全部殺したら愛してる証くれる?手始めに猫の子から・・・ふふふ」とゾッとする笑顔で呟き始めたので、慌てて俺が折れ「俺の願いを叶えてくれたら1回な?」と強引に約束させた。
リリスは「なーんだそんな事でいいの?約束だよパパ♡」と簡単に言ってのけた。
・・・おいおいマジかよ。
どんな事が出来るのか聞いたが、「パパに出来ないことは大体出来るもん!」と逆に怒られた。
確かに俺の血も混ざって入るだろうが、女神さんの血も混ざってる訳だし世の中の森羅万象を弄る位簡単なのかもしれないな・・・。
こんな調子で簡単に問題解決していったら、冗談でもリリスに「いつ代償が支払われるかは言っていない!」なんて言ったら、真っ先に素敵な笑顔でステビアが殺されかねない。
今後は取り扱いには細心の注意を払わなくてはならないな・・・。
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