(R-18)オークに転生した俺は女神の下僕らしい?

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66話

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66話

前線基地の魔改造はそんなにすぐには終わらないらしいので、とりあえず俺達の寝床を作ってくれないか?とリリスにお願いしたら、厳つい難攻不落だろって感じの要塞の様な建物を作ってくれた。

他の建物ぽくなくてどいいのか?とは流石に聞かなかった。
リリスにはミラージュも居るし、あの二人が満足するまで好きにやらせよう。

内装は外見から想像できないほど清潔さが漂い、高貴な感じがした。
高級ホテルとどこかの外国の城を足して2で割ったような感じがした。
だが、大量の部屋があったが、どの部屋も無駄に広く、何故か必ずキングサイズ以上のベッドが完備されているのはどういう事なんだ・・・?

・・・一体一部屋に何人で住む事を想定して作ったんだ?
そして最上階には、明らかに俺の為に作ったんだろうなと思われる部屋が一部屋用意されていた。
重厚な玉座を連想させる作りの椅子が置かれているのが印象的だった。
天井も高く、10m以上はありそうだ。

その謁見の間と思われるフロアと、扉で仕切られたキングサイズより遥かに大きい特大のベッド付の部屋があった。
俺を入れても4人以上は余裕で寝れるスペースが有りそうだ。

ベッドにはどこかで見た、やけにくたびれたぬいぐるみが置いてあった。
どこで見たのか記憶を辿ると、リリスが幼少期からずっと持っていたぬいぐるみだった事を思い出した。

・・・私もここで寝るぞってアピールなんだろうか?
・・・まあそうなんだろうな。
あの約束が実行される時が近いんだろうなと思いながら、見なかった事にした。

建物内をぶらつきながら確認したら、3階建てで1階、2階がそれぞれ10部屋づつ有り、最上階の3階は謁見の間と俺の部屋の様なつくりになっていた。
取りあえず、王座には永久を座らせておけば問題ないだろう。
俺は座るつもりが無いそんな柄じゃないしな。
永久に王座は任せるからな?と伝えると、「旦那様も分かっておるのぅ~♪」と楽しそうに王座の座り心地を確認していた。

永久は正真正銘、この世界のラスボスだしなぁ・・・。

どこかで出現した勇者がこの場所を目指して現れるのが一般的なファンタジーRPGだが、この世界もその流れで物事が進むのだろうか?

この辺りは是非とも冥界の女神様に聞きたい所ではあるが・・・。
次はどのタイミングで会ってくれるんだろうか・・・?
むしろこっちからコンタクトを取りたいときはどうすればいいんだろうか。
身分や立場は違うのは重々承知しているが、事実上リリスの母親になってる訳だし、もう少し連絡を取りたいんだけどな・・・。

そんな事を考えていると、慌てたミラージュにおんぶされてリリスが運ばれてきた。
どうやら魔力を使い果たし、具合が悪くなったらしい。
リリスでも魔力の枯渇ってあるんだなと斬新に感じた。
リリスは古ぼけたぬいぐるみを抱くと直ぐに眠りについてしまったようだ。

「この度はサラメア様のお嬢様に大変な事をして申し訳ありません。」
とブルブルと震えながら真っ青な顔でミラージュに謝られた。

次は無いことを伝えると、計画書の作成とリリスに負担を掛けないプランだとどれくらいの時間がかかるのか概算でもいいので教えて欲しい事を伝えて下がらせた。
部屋はこの建物の好きな部屋を使って良いことを伝えておいた。
部屋から出る時に尻尾を嬉しそうにブンブン振っていたのが印象的だった。
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