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2章 勇者はやっとお目覚めのようです。
闇の商人の家(仮)とか言ってるけど、普通に闇の商人の家だよね?
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暗い闇が森一体を支配していた。
~前回までのあらすじ~
闇の商人は作者の頭の中ではショタっ子らしい。ヤバイ。私に近寄るなよ、ちびっ子達よ。
*
闇の商人に付いて行くと、非常に丸々とした丸太で造られた、ログハウスに着いた。
ガチャりとドアを開け、家の中へ入ると、飴色の木材の床や淡い桜色の月光が差し込んだ窓ガラスや左側に二階へと続く栗色のオークの階段が見えた。
また、場違いなモノクロ柄の椅子や机が無造作に置かれており、その机の上には煙草の吸い殻が大量に入った灰皿があった。
闇の商人は机の近くにあった椅子に座り、足を組み、黒パーカーのポケットから、「魔界ノ闇」と書かれた煙草を出し、吸い始めた。
「ふぅ……」灰色の煙が夜の闇と混ざっていく。
私も適当な椅子に座り、闇の商人から煙草を一本貰い、吸い始める。
「ふぅ……」灰色の煙が忌み嫌う匂いをさせ、少し不快な気分になる。
私は煙草を吸うことはあまり好きではないが、場に合わせて吸っている。
「さて、世界征服について細かい計画を話しますね」
闇の商人は煙草をグリグリと灰皿に擦りつけ、ふぅと灰色の息を吐く。
人差し指をピンと立て、話し始める。
「世界征服……コレには定番ですが、2人の神と5人のクリーチャーを仲間にしないといけません」
人差し指を下ろし、手を組んで話の続きを話す。
「"石化のメドウサ "
"禁忌のテュポーン"
"百目のアルゴス"
"災禍のエキドナ"
"死声のセイレン"
そして、 5人を束ねた者にだけ会えると言われている、
"死の神 タナトス"
"冥界の神 ハデス"」
「ですが、これらのメンバーを揃えるために邪魔になるの者達がいます。
それは"オリュンポス十二神"です」
私は小首を傾げ、について訊いた。
「オデン流星群十二神?」
「オリュンポス十二神ですよ……」
闇の商人は饒舌で話してくる。
「"天空の神 ゼウス "
"海洋の神 ポセイドン"
"純白の神 ヘラ"
"豊穣の神 デメテル"
"狩猟の神 アルテミス"
"予言の神 アポロン"
"知恵の神 アテナ"
"鍛冶の神 へパイストス"
"戦闘の神 アレス"
"愛情の神 アプロディテ"
"旅人の神 ヘルメス
"炉の神 ヘスティア"」
「彼らはいわばチートです。彼らの存在自体がチートです。
奴らが動き始めた時点で私達には
人数的に勝ち目はありません」
「ただ、私が最強の策を考えているんで大丈夫だと思います」
「策?」
「はい、策とは、まだ言うべき時ではないのでタナトス様が仲間に加わった時点でお伝えいたします」
「ん……分かった」
「では、まず、アルゴスから探しに行きましょう。場所は……ちょっと待っててください、二階から地図を取ってきますから」
そう言って、闇の商人は小走りで階段の前まで行き、ダン ダン ダンと音を立て、階段を三段飛ばしで階段を駆け上がった。
二階につくとガサガサゴソゴソとタンスやらベットの下やらを入念に探していた。
……ふと、私は窓の外を見た。
窓の外の宵闇の中には、月光に照らされ、梢が見える大木や藤紫色の鱗粉を振りまいている蝶がいた。
闇の商人がドタドタドタと急いで上の階から降りてきた。
「ありました!これです!」
息を間断なくゼェゼェゼェとし、手に持った4つ折りの地図を机の上に広げた。
丸い形をした大陸が書かれており、ダーツの的のように6つのゾーンに分けられていた。
「右上にあるのが今いるゾーンである、"封印の地"で……
ここに……アルゴスがいますから……うん、わかりました」
「さぁ、行きましょう」
闇の商人は見た目的に根暗だと思っていたが、どうやら根暗一人完結系男子のようだ。
~前回までのあらすじ~
闇の商人は作者の頭の中ではショタっ子らしい。ヤバイ。私に近寄るなよ、ちびっ子達よ。
*
闇の商人に付いて行くと、非常に丸々とした丸太で造られた、ログハウスに着いた。
ガチャりとドアを開け、家の中へ入ると、飴色の木材の床や淡い桜色の月光が差し込んだ窓ガラスや左側に二階へと続く栗色のオークの階段が見えた。
また、場違いなモノクロ柄の椅子や机が無造作に置かれており、その机の上には煙草の吸い殻が大量に入った灰皿があった。
闇の商人は机の近くにあった椅子に座り、足を組み、黒パーカーのポケットから、「魔界ノ闇」と書かれた煙草を出し、吸い始めた。
「ふぅ……」灰色の煙が夜の闇と混ざっていく。
私も適当な椅子に座り、闇の商人から煙草を一本貰い、吸い始める。
「ふぅ……」灰色の煙が忌み嫌う匂いをさせ、少し不快な気分になる。
私は煙草を吸うことはあまり好きではないが、場に合わせて吸っている。
「さて、世界征服について細かい計画を話しますね」
闇の商人は煙草をグリグリと灰皿に擦りつけ、ふぅと灰色の息を吐く。
人差し指をピンと立て、話し始める。
「世界征服……コレには定番ですが、2人の神と5人のクリーチャーを仲間にしないといけません」
人差し指を下ろし、手を組んで話の続きを話す。
「"石化のメドウサ "
"禁忌のテュポーン"
"百目のアルゴス"
"災禍のエキドナ"
"死声のセイレン"
そして、 5人を束ねた者にだけ会えると言われている、
"死の神 タナトス"
"冥界の神 ハデス"」
「ですが、これらのメンバーを揃えるために邪魔になるの者達がいます。
それは"オリュンポス十二神"です」
私は小首を傾げ、について訊いた。
「オデン流星群十二神?」
「オリュンポス十二神ですよ……」
闇の商人は饒舌で話してくる。
「"天空の神 ゼウス "
"海洋の神 ポセイドン"
"純白の神 ヘラ"
"豊穣の神 デメテル"
"狩猟の神 アルテミス"
"予言の神 アポロン"
"知恵の神 アテナ"
"鍛冶の神 へパイストス"
"戦闘の神 アレス"
"愛情の神 アプロディテ"
"旅人の神 ヘルメス
"炉の神 ヘスティア"」
「彼らはいわばチートです。彼らの存在自体がチートです。
奴らが動き始めた時点で私達には
人数的に勝ち目はありません」
「ただ、私が最強の策を考えているんで大丈夫だと思います」
「策?」
「はい、策とは、まだ言うべき時ではないのでタナトス様が仲間に加わった時点でお伝えいたします」
「ん……分かった」
「では、まず、アルゴスから探しに行きましょう。場所は……ちょっと待っててください、二階から地図を取ってきますから」
そう言って、闇の商人は小走りで階段の前まで行き、ダン ダン ダンと音を立て、階段を三段飛ばしで階段を駆け上がった。
二階につくとガサガサゴソゴソとタンスやらベットの下やらを入念に探していた。
……ふと、私は窓の外を見た。
窓の外の宵闇の中には、月光に照らされ、梢が見える大木や藤紫色の鱗粉を振りまいている蝶がいた。
闇の商人がドタドタドタと急いで上の階から降りてきた。
「ありました!これです!」
息を間断なくゼェゼェゼェとし、手に持った4つ折りの地図を机の上に広げた。
丸い形をした大陸が書かれており、ダーツの的のように6つのゾーンに分けられていた。
「右上にあるのが今いるゾーンである、"封印の地"で……
ここに……アルゴスがいますから……うん、わかりました」
「さぁ、行きましょう」
闇の商人は見た目的に根暗だと思っていたが、どうやら根暗一人完結系男子のようだ。
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