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3章 神殺しは英語でゴッドスレイヤー!
アルゴスの封印されし洞窟にはビッチな見た目のお方がいる。
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~前回のあらすじ~
封印の地ってさ、ゼ〇ダの伝説にもあったよね。
知る人ぞ知る名作である……ってあれ?その作品のサブタイトルなんだったけ?……塩ラーメンの秘密?豚骨ラーメンの秘密?それとも……餃子の具?
*
森の中にある、闇の商人の家から出発して一週間。
"魔物使い"の素材収集用モンスターに襲われたり、私の槍を深く刺した連中の仲間が私をゾンビだと思い、殺しにきたり、などなど波乱万丈な日々を過ごしたが、やっとアルゴスの封印されている洞窟に着いた。
「いやぁー、これが封印されし洞窟ですかぁー!雰囲気ありますねぇー!」
闇の商人ウザイ、と一瞬思ったが、察しがかなりいいコイツに悟られると後々面倒なことになると一週間の間で学べたので、「確かに」と適当な相槌をうった。
……青白い色をした洞窟の中へと入っていくと、蝙蝠が「ピヨピヨピヨピヨ」と泣き、「ポッ ポッ ポッ」と洞窟の天井から水滴が落ちてきて、まるで洞窟自体がオーケストラみたいで、少しだけ愉快な気分になった。
*
「ここが最深部ですかね?」
「多分な」
洞窟の最深部らしきとても広い空間に着いた。
床や天井が青白い色から少しエッチな雰囲気のピンク色に変わっていた。
私と闇の商人は最深部の隅々まで何かないか探した。が、何も見つからなかった。
私達は仕方ないので洞窟を出ようと、青白とピンクの狭間に足を置こうと思ったその刹那だった。
突然、天井から縦長い石が降ってきて、狭間を塞いでしまった。
そして、闇の商人と初めて会った時のような揺れを感じた。
「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」
ゴばっか並べていると、Gを連想するのは自分だけなのだろうか、そう思っていた時だった。
突然ピンク色の魔法陣が現れた。
「た、大変です!この色の魔法陣を使うのは……オリュンポス十二神の一人、"愛情の神 アプロディテ"です!」
ビュワン!謎の効果音と共に、腰巻だけしか巻いていない、豊かなボンキュッボンが丸出しの大人のお姉さんが出てきた。
大きさでいうと、一軒家ぐらいの大きさ。
目は優しい母親のような目で、唇はぷっくりとしており、理想の女神様のような容姿だった。
そしてアプロディテは、優しい語り口調で話し始めた。
「私、"愛情の神 アプロディテ"
というものでございます。
さて、私は既に貴方達を知っています。
"予言の神 アポロン"に後に大災害を起こす人物だと聞いております。
そのため……
貴方達には死んでもらいます。
アポロンが予言したことに間違いは一切ありません。
さあ、抵抗せずにこっちに来るのです。
私の柔らかくて豊かな胸の中で殺してあげますよ?」
ハイ、この時点で女性読者の九十九%がこの小説を閉じた!
その代わり、男子読者が増えた!
男子読者ようこそウェルカム!
ということで、私は彼女の提案を迷った。胸か世界征服か、どちらを取るか。
いやまぁ、刹那レベルしか迷いは無かった。
私が選んだのは……もちろん胸だ!
男子たるもの胸に惹かれないやつなどいないのだ!
惹かれないやつはホモである!
私は胸にダイビングした。
するとその勢いで"愛情の神"さんが床に頭をうった。
打ちどころが悪かったのか、そのまま数多の青白い玉となって消滅した。
青白い玉から、「な……んで……」と聞こえたような気がしたが、私は胸にあまり顔を埋められなかったショックでかなり凹んだ。
「……どんまいです!」
闇の商人に慰められながら、私達一行は"愛情の神"が消滅したことによって空いた、出入りとは逆の方向にあるもっと奥深くの地下への道へと向かって歩いて行った。
封印の地ってさ、ゼ〇ダの伝説にもあったよね。
知る人ぞ知る名作である……ってあれ?その作品のサブタイトルなんだったけ?……塩ラーメンの秘密?豚骨ラーメンの秘密?それとも……餃子の具?
*
森の中にある、闇の商人の家から出発して一週間。
"魔物使い"の素材収集用モンスターに襲われたり、私の槍を深く刺した連中の仲間が私をゾンビだと思い、殺しにきたり、などなど波乱万丈な日々を過ごしたが、やっとアルゴスの封印されている洞窟に着いた。
「いやぁー、これが封印されし洞窟ですかぁー!雰囲気ありますねぇー!」
闇の商人ウザイ、と一瞬思ったが、察しがかなりいいコイツに悟られると後々面倒なことになると一週間の間で学べたので、「確かに」と適当な相槌をうった。
……青白い色をした洞窟の中へと入っていくと、蝙蝠が「ピヨピヨピヨピヨ」と泣き、「ポッ ポッ ポッ」と洞窟の天井から水滴が落ちてきて、まるで洞窟自体がオーケストラみたいで、少しだけ愉快な気分になった。
*
「ここが最深部ですかね?」
「多分な」
洞窟の最深部らしきとても広い空間に着いた。
床や天井が青白い色から少しエッチな雰囲気のピンク色に変わっていた。
私と闇の商人は最深部の隅々まで何かないか探した。が、何も見つからなかった。
私達は仕方ないので洞窟を出ようと、青白とピンクの狭間に足を置こうと思ったその刹那だった。
突然、天井から縦長い石が降ってきて、狭間を塞いでしまった。
そして、闇の商人と初めて会った時のような揺れを感じた。
「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」
ゴばっか並べていると、Gを連想するのは自分だけなのだろうか、そう思っていた時だった。
突然ピンク色の魔法陣が現れた。
「た、大変です!この色の魔法陣を使うのは……オリュンポス十二神の一人、"愛情の神 アプロディテ"です!」
ビュワン!謎の効果音と共に、腰巻だけしか巻いていない、豊かなボンキュッボンが丸出しの大人のお姉さんが出てきた。
大きさでいうと、一軒家ぐらいの大きさ。
目は優しい母親のような目で、唇はぷっくりとしており、理想の女神様のような容姿だった。
そしてアプロディテは、優しい語り口調で話し始めた。
「私、"愛情の神 アプロディテ"
というものでございます。
さて、私は既に貴方達を知っています。
"予言の神 アポロン"に後に大災害を起こす人物だと聞いております。
そのため……
貴方達には死んでもらいます。
アポロンが予言したことに間違いは一切ありません。
さあ、抵抗せずにこっちに来るのです。
私の柔らかくて豊かな胸の中で殺してあげますよ?」
ハイ、この時点で女性読者の九十九%がこの小説を閉じた!
その代わり、男子読者が増えた!
男子読者ようこそウェルカム!
ということで、私は彼女の提案を迷った。胸か世界征服か、どちらを取るか。
いやまぁ、刹那レベルしか迷いは無かった。
私が選んだのは……もちろん胸だ!
男子たるもの胸に惹かれないやつなどいないのだ!
惹かれないやつはホモである!
私は胸にダイビングした。
するとその勢いで"愛情の神"さんが床に頭をうった。
打ちどころが悪かったのか、そのまま数多の青白い玉となって消滅した。
青白い玉から、「な……んで……」と聞こえたような気がしたが、私は胸にあまり顔を埋められなかったショックでかなり凹んだ。
「……どんまいです!」
闇の商人に慰められながら、私達一行は"愛情の神"が消滅したことによって空いた、出入りとは逆の方向にあるもっと奥深くの地下への道へと向かって歩いて行った。
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