ダークサイド勇者はもはや勇者なのか?

甘栗

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番外編6 闇の商人と主人公の一週間の旅! 6日目

6日目

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「見て!闇の商人!伝説のたわし見つけた!」
勇者はドヤ顔で、ワサワサしているたわしを闇の商人に見せつけた。

「しょうもないもの拾ってこないでください!第一、"伝説"のたわしの"伝説"って、何が伝説なんですか!」
▶︎闇の商人はツッコミを入れた。
▶︎しかし勇者には効果がなかった。残念。

「確か……"持ち主が汚れと思った物全てを落とすたわし"らしいよ!」
勇者は嬉々としながら言った。

「そんな危険物、勇者に持たせたら、世界征服どころか世界が破滅してしまいます!……というか、さっきのドラ〇エ的な何かは何なんですか!……全く……」
闇の商人はマジマジと勇者を見つめながら、勇者にそう訴えた。

「別に大丈夫だよ!……多分……きっと……そうだといいな……って、ちょっと!闇の商人!伝説のたわし返してよ!それは世界征服に必要な道具なんだよ!」
勇者はドラクエ云々を無視して、プスプスと怒った。

「はぁ……世界征服にたわし使うと、"闇落ちたわし勇者"とか呼ばれちゃいますよ?略して"たわし勇者"とか"闇堕ちしたたわし"と呼ばれますよ?
……それでもいいんですか?」
意地悪なことを闇の商人は話した。

「分かったよ……早くそんなゴミ、燃やしちゃって!」
"闇堕ちしたたわし"と呼ばれるのは、色々ヤバイと思った勇者は、闇の商人に対して廃棄命令を出した。

「必要ないとわかった途端、ゴミ呼ばわりって……まぁ、いいです。とりあえず燃やしてきますね」
闇の商人は火の魔法でたわしを燃やした。
たわしは、"跡形もなく"消えた。
……はいっ!ここ伏線だよ~
"あ・と・か・た・も・な・く"だよ!
"お・も・て・な・し"じゃなくて、"あ・と・か・た・も・な・く"だよ!
後々、この伏線は回収すると思うよ!
……まぁとりあえず、たわしは燃えました。
……"たわし"は、ね?



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「これでこの番外編シリーズ……最後かぁ……まぁ、このアルゴスを助けに行く7日目は、含まれないからね~仕方ないね~」

「とりあえず、最後ですし、花火したい」

「かなり季節外れの花火ですか……それはそれで風情があっておもしろいですね」

「でしょ?……よしっ!花火打ち上がるよ!
3、2、1……点火!」
ぼぉっと音を立てながら花火が上がる。
パンッ!
花火が空で弾ける。
「綺麗だなぁ……」
「そうですね……」
私達は、三次元の美しさに魅了されたのだった。
「なぜ打ち上げ花火……?」by作者
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