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9章 ネガティブ男神は最強女神の奴隷なのか?
"メルヘン冥界とワンコ系門番"ってなんか小説のタイトルっぽくないですか?……さいですか。
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~前回のあらすじ~
国境の長いトンネルを抜けるとメルヘンであった(意味不)
*
ピンク、ピンク、ピンク。
兎にも角にも冥界はピンク色だった。
ピンク色と言えば、"恋"というイメージを思い浮かべる方が多いと思うが、今すぐこの冥界に来て、三分程度歩いて欲しい。
すぐにピンク色と言えば、"冥界"となると思う。
……まぁつまり、何が言いたいのかというと、ラーメン食べたい。
*
冥界も半ばまで来た頃、ある異変が起こった。
相も変わらず同じ風景に飽き飽きしていると、闇の商人がふとあることを呟いた。
「なにか……こう……声、聞こえません?」
「えっ?」
「だーかーらー……声、聞こえません?」
「声……?気のせいじゃね?……まさか……更年期障害……?」
「いや、更年期障害にそんな症状ありましたっけ?」
「あったんじゃね?……多分」
闇の商人はその返答に、ため息をついた。
そして頭をポリポリとかくと、突拍子もなしに驚いたような声を出した。
「……えっ」
闇の商人は私の後ろ側を指さしており、私がハテナ、という顔をすると、あれ……とだけ呟いた。
何を驚いているか分からなかったが、闇の商人が"あれ……あれ……"としつこく言ってきたので、私は仕方なく後ろを向いた。
するとそこには……なんだこれ!?
そこには、"ハデスの部屋"と書かれた看板が掛かった扉があった。
木製のその看板には右下に小さく、"ただいまお出かけ中"と、達筆な字で書かれており、幽霊を自室に侵入させないための対策なのか、ドアの前に山のように高く真っ白な塩が積まれていた。
時折、宙に浮いているぬいぐるみが塩に当たり、「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」と、死んでいる人間とは思えないほどの絶叫を聞くことが出来た。
(これからはお葬式行った後に、塩を撒くのやめよ……)
……とりあえず私達はハデスが部屋の中にいないということなので、彼の部屋の中に入った。
*
「こ、これは……!」
「かなり……メルヘンぞよ……」
「なんか……男としてヤバイな……」
「女子……だね……」
「俺の部屋の映し鏡だな……」
「勇者……息をするように嘘をつかないでください……明らか、勇者の性格から考えて、勇者の部屋って、脱ぎ捨てた服が散らばっていますよね?片付けるのが面倒臭いからって、部屋中にプリントが散乱してますよね?」
「……あぁ……うーん……テヘペロ?」
「気持ち悪いからやめてください……」
「えぇ……しょぼんぬ……」
と、言う事で、私達はハデスの部屋、通称"ハデスルーム"に不法侵入した。
……いや、"不法侵入"と言ったら人聞きが悪いな……よしっ!……take2!
……と、言う事で、私達はハデスの部屋、通称"ハデスルーム"におじゃMAP!!した。
決して、"不法侵入"した訳では無い。
"おじゃMAP"したのだ。
"おじゃMAP"した(ry
……とにかくハデスルームに入った私達の第一印象は、きっと共通だと思うが、すごく引きこもりの部屋っぽいと思った。それでいて、メルヘンだった。
な、何を言ってるかわからないと思うが、正直この部屋を形容する動詞や形容詞や形容動詞や副詞は、
きっと存在しない、そんな部屋だったということぐらいしか俺にも、わ、分からねぇんだ。
……また、クマやらイヌやらネコのヌイグルミが、3mほどの高さの部屋の天井まで積み重なっており、そのすぐ側には可愛い動物達が描かれた布団が敷いてあった。
そんな光景に絶句しない生物が、この世界線に存在するだろうか。
……いや、いるか。ギャップ萌えというものがそう言えばあった。
まぁとにかく、ギャップ萌えを持ち合わせていない生物がつい絶句してしまう雰囲気。
そんな雰囲気が、ハデスルームにはあった。
まぁそんな感じで、部屋をマジマジと見つめていると、エキドナが突然ドアに耳を当てて、ひそひそ声で何かを話し始めた。
「ヤバイぞよ!この部屋に、ハデスが向かってきてるぞよ!足音からして、ハデスとあともう1人が来てるぞよ!……とりあえず、隠れるぞよ!」
「ぞよ以外の語尾ないの?てか、ぞよぞようるさい」
「仕方ないぞよ。そういう設定だから、仕方ないぞよ。」
「まぁ、うん。仕方ないね。……とりあえず、ヌイグルミの中に隠れるか……?……あれ?この展開、どこかで見たような気がする……」
私は一瞬躊躇したが、エキドナがかなり急かしてきたので仕方なく、ヌイグルミの山の中へと入っていった。
ヌイグルミの中は暖かくて、ポカポカしていた。
まるでゆたんぽの中に入っているお湯を被ったように暖かかった。
ヌイグルミの中には時折、うま〇ぼうなど、私達の世界のお菓子が混ざっており、私は、(さすが神様、お目が高い、敵ながら天晴れ)と、心の中で褒めた。
「ガチャガチャガチャガチャ……ガチャん!」
かなりドアをガチャガチャして、ハデスルームにハデスが帰ってきた。
そしてハデスの同行人は……女性だった。
赤い両目に、手に彫られている"OJ"のマーク、凛とした顔、スラリとした身体付き、某アプロディテ以来の豊かなもといボンキュボンな胸をしていた。
……ま、まぁ、ヘスティアも負けてないのだが、完全にインパクト負けしている。
ヘスティアがオマケの胸だとしたら、この女性は、
あるべきしてある胸という感じがする。
……女性が何か話し始めた。
「ったく。ハデス!ダーク勇者一行、やっぱり生きていたんだってな。お前の目、節穴なのか?だいたい、勇者一行には役に立つキャラばっかりなのにお前はどうだ?こんなメルヘンな部屋にいつもひ……」
(眠い……)
私はつい女性がハデスに対してしていた説教が長過ぎて、ヌイグルミの中で眠ってしまった。
*
「ここ……どこだ?」
私は寝起きの身体を動かそうとした。
しかし、動かなかった。
「エキドナ……闇の商人……ヘスティア……アルゴス……」
誰かいるかなと思い、小声でみんなを呼んでみた。
「……」
返事がない、ただの屍のようだ。
……いや、屍に話してねぇから。
「……もしかして俺、ヌイグルミの中で窒息死してしまった……って、ん?」
私はふと、後ろを向いてみた。
するとそこには……三つ首の犬がいた。
いや、正確には犬じゃないかもしれないが、多分、犬だ。うん、犬だ。
そんな犬が、切実な目で私の方を向いてきて、なんとびっくり仰天、カタコトだが、日本語を喋り出したのだ。
「ユウシャ、エキドナ、デンゴン、ツタエル。"そのワンコは我の息子ぞよ!名はケルベロス!表沙汰は冥界の門番だが、裏では我に冥界についての情報を流してくれていた、誇るべき息子ぞよ!……そして、なぜ汝をそこに置きっぱなしにしたかというと、至極簡単ぞよ!"ハデス達に我等、捕まちゃった!☆ミ(ゞω・)"からぞよ!
というわけで、ケルベロスに道案内するように頼んでおいたから、冥界にある上層・中層・下層のうち、"中層と下層の途中の階段の下辺りの牢屋"まで来てぞよ!"デンゴン、コレデ、オワリ、33-4」
「なんでや!阪神関係ないやろ!……というか、なんでこの世界の住人は、こっちの世界の住人達が作った言葉を知ってるんだろ……ゼウスとかがお告げとして教えているのか?」
「ナニカ、シラナイガ、オレ、オマエ、ツレテイク、ノッテケ」
「あ、ハイ」
そうして私は、ケルベロスの上に乗って、仲間達が捕まっている場所に向かったのだった。
国境の長いトンネルを抜けるとメルヘンであった(意味不)
*
ピンク、ピンク、ピンク。
兎にも角にも冥界はピンク色だった。
ピンク色と言えば、"恋"というイメージを思い浮かべる方が多いと思うが、今すぐこの冥界に来て、三分程度歩いて欲しい。
すぐにピンク色と言えば、"冥界"となると思う。
……まぁつまり、何が言いたいのかというと、ラーメン食べたい。
*
冥界も半ばまで来た頃、ある異変が起こった。
相も変わらず同じ風景に飽き飽きしていると、闇の商人がふとあることを呟いた。
「なにか……こう……声、聞こえません?」
「えっ?」
「だーかーらー……声、聞こえません?」
「声……?気のせいじゃね?……まさか……更年期障害……?」
「いや、更年期障害にそんな症状ありましたっけ?」
「あったんじゃね?……多分」
闇の商人はその返答に、ため息をついた。
そして頭をポリポリとかくと、突拍子もなしに驚いたような声を出した。
「……えっ」
闇の商人は私の後ろ側を指さしており、私がハテナ、という顔をすると、あれ……とだけ呟いた。
何を驚いているか分からなかったが、闇の商人が"あれ……あれ……"としつこく言ってきたので、私は仕方なく後ろを向いた。
するとそこには……なんだこれ!?
そこには、"ハデスの部屋"と書かれた看板が掛かった扉があった。
木製のその看板には右下に小さく、"ただいまお出かけ中"と、達筆な字で書かれており、幽霊を自室に侵入させないための対策なのか、ドアの前に山のように高く真っ白な塩が積まれていた。
時折、宙に浮いているぬいぐるみが塩に当たり、「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」と、死んでいる人間とは思えないほどの絶叫を聞くことが出来た。
(これからはお葬式行った後に、塩を撒くのやめよ……)
……とりあえず私達はハデスが部屋の中にいないということなので、彼の部屋の中に入った。
*
「こ、これは……!」
「かなり……メルヘンぞよ……」
「なんか……男としてヤバイな……」
「女子……だね……」
「俺の部屋の映し鏡だな……」
「勇者……息をするように嘘をつかないでください……明らか、勇者の性格から考えて、勇者の部屋って、脱ぎ捨てた服が散らばっていますよね?片付けるのが面倒臭いからって、部屋中にプリントが散乱してますよね?」
「……あぁ……うーん……テヘペロ?」
「気持ち悪いからやめてください……」
「えぇ……しょぼんぬ……」
と、言う事で、私達はハデスの部屋、通称"ハデスルーム"に不法侵入した。
……いや、"不法侵入"と言ったら人聞きが悪いな……よしっ!……take2!
……と、言う事で、私達はハデスの部屋、通称"ハデスルーム"におじゃMAP!!した。
決して、"不法侵入"した訳では無い。
"おじゃMAP"したのだ。
"おじゃMAP"した(ry
……とにかくハデスルームに入った私達の第一印象は、きっと共通だと思うが、すごく引きこもりの部屋っぽいと思った。それでいて、メルヘンだった。
な、何を言ってるかわからないと思うが、正直この部屋を形容する動詞や形容詞や形容動詞や副詞は、
きっと存在しない、そんな部屋だったということぐらいしか俺にも、わ、分からねぇんだ。
……また、クマやらイヌやらネコのヌイグルミが、3mほどの高さの部屋の天井まで積み重なっており、そのすぐ側には可愛い動物達が描かれた布団が敷いてあった。
そんな光景に絶句しない生物が、この世界線に存在するだろうか。
……いや、いるか。ギャップ萌えというものがそう言えばあった。
まぁとにかく、ギャップ萌えを持ち合わせていない生物がつい絶句してしまう雰囲気。
そんな雰囲気が、ハデスルームにはあった。
まぁそんな感じで、部屋をマジマジと見つめていると、エキドナが突然ドアに耳を当てて、ひそひそ声で何かを話し始めた。
「ヤバイぞよ!この部屋に、ハデスが向かってきてるぞよ!足音からして、ハデスとあともう1人が来てるぞよ!……とりあえず、隠れるぞよ!」
「ぞよ以外の語尾ないの?てか、ぞよぞようるさい」
「仕方ないぞよ。そういう設定だから、仕方ないぞよ。」
「まぁ、うん。仕方ないね。……とりあえず、ヌイグルミの中に隠れるか……?……あれ?この展開、どこかで見たような気がする……」
私は一瞬躊躇したが、エキドナがかなり急かしてきたので仕方なく、ヌイグルミの山の中へと入っていった。
ヌイグルミの中は暖かくて、ポカポカしていた。
まるでゆたんぽの中に入っているお湯を被ったように暖かかった。
ヌイグルミの中には時折、うま〇ぼうなど、私達の世界のお菓子が混ざっており、私は、(さすが神様、お目が高い、敵ながら天晴れ)と、心の中で褒めた。
「ガチャガチャガチャガチャ……ガチャん!」
かなりドアをガチャガチャして、ハデスルームにハデスが帰ってきた。
そしてハデスの同行人は……女性だった。
赤い両目に、手に彫られている"OJ"のマーク、凛とした顔、スラリとした身体付き、某アプロディテ以来の豊かなもといボンキュボンな胸をしていた。
……ま、まぁ、ヘスティアも負けてないのだが、完全にインパクト負けしている。
ヘスティアがオマケの胸だとしたら、この女性は、
あるべきしてある胸という感じがする。
……女性が何か話し始めた。
「ったく。ハデス!ダーク勇者一行、やっぱり生きていたんだってな。お前の目、節穴なのか?だいたい、勇者一行には役に立つキャラばっかりなのにお前はどうだ?こんなメルヘンな部屋にいつもひ……」
(眠い……)
私はつい女性がハデスに対してしていた説教が長過ぎて、ヌイグルミの中で眠ってしまった。
*
「ここ……どこだ?」
私は寝起きの身体を動かそうとした。
しかし、動かなかった。
「エキドナ……闇の商人……ヘスティア……アルゴス……」
誰かいるかなと思い、小声でみんなを呼んでみた。
「……」
返事がない、ただの屍のようだ。
……いや、屍に話してねぇから。
「……もしかして俺、ヌイグルミの中で窒息死してしまった……って、ん?」
私はふと、後ろを向いてみた。
するとそこには……三つ首の犬がいた。
いや、正確には犬じゃないかもしれないが、多分、犬だ。うん、犬だ。
そんな犬が、切実な目で私の方を向いてきて、なんとびっくり仰天、カタコトだが、日本語を喋り出したのだ。
「ユウシャ、エキドナ、デンゴン、ツタエル。"そのワンコは我の息子ぞよ!名はケルベロス!表沙汰は冥界の門番だが、裏では我に冥界についての情報を流してくれていた、誇るべき息子ぞよ!……そして、なぜ汝をそこに置きっぱなしにしたかというと、至極簡単ぞよ!"ハデス達に我等、捕まちゃった!☆ミ(ゞω・)"からぞよ!
というわけで、ケルベロスに道案内するように頼んでおいたから、冥界にある上層・中層・下層のうち、"中層と下層の途中の階段の下辺りの牢屋"まで来てぞよ!"デンゴン、コレデ、オワリ、33-4」
「なんでや!阪神関係ないやろ!……というか、なんでこの世界の住人は、こっちの世界の住人達が作った言葉を知ってるんだろ……ゼウスとかがお告げとして教えているのか?」
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