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キャラダイスの町
タンポポのお仕事その2
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・タンポポのお仕事その2
「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ高いっ高いですっ!」
「タンポポー大丈夫か?」
「だだだだだだだ、大丈夫ですー!」
「鍛冶屋ってこっちの方角で大丈夫か?」
「はいぃぃぃ。煙の出ているところですぅぅ」
今、俺は使い古されてぼろぼろになった盾になって空を飛んでいる。そして、タンポポはそんな盾に全身を使って全力でしがみついている。もっふりとした身体やしっぽが身体に当たる感触がしっかりあるのは正直に言えば悪い気分ではない。なぜこんな状況になっているかと言えば、全ての荷物を乗せても余裕を感じたので試しにタンポポに乗ってもらったが、まだまだ余裕があったのでそのまま動いてみたのだが、素早く動こうと思うと自分のサイズ感を間違えてしまい人にぶつかりそうになってしまったので、人がいない空へと逃げ場を求めたのだ。速度としては成人男性の全力疾走のトップスピード程度なのでそれほど無茶苦茶速いというわけではないのだが、俺には身体がないからなのか体力というものが存在しておらずその速度をずっとキープすることができる。直線距離での移動なのであっという間に目的地付近に到着するとゆっくりと高度をおとしていく。
地面ぎりぎりまで高度を落とすとタンポポがふらふらになりながら、玄関に備え付けてあるベルを鳴らす。
「●●●●! ●●●●?」
「だ、大丈夫です……運んだから疲れたというわけじゃないので……こ、ここにサインをお願いします」
荷物を受け渡すと同時に俺にかけられた魔術も解かれる。正直すまんかった。
タンポポは落ち着くまで大きくゆっくりと深呼吸をしてからゆっくりと歩き始める。
「ヤクモさん、疲れてませんか?」
「疲れたというのはないな」
「そ、そうですか……今の魔術、普通の霊は身体を動かすので手一杯で荷物を持つなんてできないんです。やっぱりヤクモさんは規格外ですね。因みに昨日使った時は姿が変わりましたけど、今回はどうでしたか?」
「いや、特にそういうのは……たぶん、魔素が関係しているんじゃないか? それか元々の大きさが大きいから変化しなかったとか」
タンポポは俺の言葉になるほどと一言呟くと難しい顔をして悩んでしまった。悩んでいるがどこか楽しげにも見えるので俺は次の依頼の場所につくまでタンポポの後ろについていくだけにした。
次の依頼はすぐ近くの職人からの依頼で、完成したベッドの枠を指定の場所まで運ぶという冒険者は本当に何でも屋なんだなと理解させられる仕事だった。タンポポが扉を叩くと職人らしき男が驚いた顔をしていたが、タンポポが話すとすぐに荷物の所へ案内してくれた。タンポポの魔術によりさくっと俺はベッドの枠の中へと入れられる。
「ヤクモさん……あの、大丈夫なので、しっかりと職人の人に広さのある道を教えてもらっていますから」
「でも、早い方がよくないか? 今受けている依頼が全部おわったら次、別の依頼うけられるぞ?」
盾よりも大きく複雑なベッドの骨組みに押し込められても俺は相変わらず、動きに支障はないしタンポポぐらいなら乗せても問題ないと確信していた。タンポポも追加で依頼が受けられるという言葉に揺らいだらしく……
「ふぅぅぅぅぅっっっっ。た、盾よりは安定しているので安心感があります」
「お、おう……これは何処だ?」
「あ、あちらです。あちらの宿屋さんです」
全身の毛を威嚇しているかのようにもっこもこにしながらなんとか指示してくれた方向へと俺は出来るだけタンポポを怖がらせないような速度で移動していく。宿屋は昨日の夜の見回りで場所を覚えていたので特に迷うことなく到着できた。高度を避けてタンポポが降りれる高さになるとタンポポはよろめきながらも宿屋の中へと入っていく。
「ヤクモさん、お部屋の中に入れるまでが依頼なんですが、大丈夫ですか?」
「なんとかしてみる」
ベッドを傷つけないように部屋の中に入れるというのは、空を飛ぶとは違いかなり繊細な身体の操作を要求された。身体のどこかが壁に触れたらアウトなのでさながらスパイ映画の気分である。
「……ヤクモさん、なんかちょっと小さくなってませんか?」
「え、そうなの? ちょ、ちょっとわからん」
宿屋の中を移動中にタンポポが不思議そうにこちらを見ていたが、俺は必死過ぎて小さくなったとかはよくわからない。しかし、無傷で部屋の中に運び込むことに成功はした。運び終えると宿屋のおかみさんらしき人が豪快に笑いながらタンポポの背中をばしんばしんと叩いているのが見える。お客さんが喜んでいるところをみると悪い気はしない。
そこからは同じことの繰り返しだった。次の依頼の所まで徒歩で動くと荷物に俺が入り込んで、タンポポを乗せて飛んでいく。届け先までついたら、お客さんに確認してもらって次へ。体感として2時間程度で6つの依頼をこなした所で、冒険者ギルドのお届け物を持って戻ってくることができた。まだまだ外は明るいどころかお日様が真上に来たころだ。
「ふぅ……なれると意外と楽しかったですね。ヤクモさんはここで待っててください。配達系の依頼全て受けてきちゃいます」
「いってらっしゃい」
タンポポは逞しいことに空中散歩に慣れてくれたようで後半になると楽しむ様子すら見られた。がっしりとしがみつかれることがなくなったのは少し残念だが、楽しそうにするタンポポが見られるのでむしろお釣りがくるだろう。しばらく冒険者ギルド近くの日陰で待っているとタンポポがにっこにこの笑顔で出てくる。手には残っていた依頼の紙とふたつの袋だ。
「サンドラさん……えっと、受付のお姉さんが驚いてました。ヤクモさんのことも褒めてましたよ。やっぱりリッチーロードがいると違うのねって。あ、これ半分ずつにしてもらいました。どちらでもお好きなほうをどうぞ」
「おぉ、そっか。役立てたなら嬉しいよ。とりあえず、持てないと思うからタンポポ預かっておいてほしい」
じゃりじゃりと金属が擦れる音がする袋はどうやら今回の仕事の報酬のようだ。見た感じ結構入っているように見える。
「少し働いただけで1日分の稼ぎ……更にこれを全て終わらせたらもう1日分……」
「それだけでどんなことができるんだ?」
「んーそうですね……ベッドを運んだ宿屋さんで朝食付きで2泊に加えて、ボクが食べていたパンとスープを4食分ぐらい食べられますよ」
つまり、2日ほど丸っと休むことができる程度に稼いでいるらしい。日本円にすると大体1万円前後だろうか。運んだ物量の事を考えると……普通にやっていたら割に合わないのは間違いない。しかし、それでも冒険者は依頼をこなさないとお金がもらえない……お小遣い稼ぎや隙間時間にやるのならいいが、本業にすると辛そうである。
ぐぅ。タンポポのお腹から可愛らしい音が鳴る。タンポポは気まずそうにわたわたと手を動かしてごまかすように口を開く。
「さ、さぁ、今日はこれだけやったらお終いです! はきりっていきましょう!」
俺は照れ隠しをするタンポポの後ろに続いて、午後の仕事に向かうことにした。
午後の仕事はとにかくサクサクと進んだ。タンポポは午前のうちに慣れてしまったこともあり、飛ぶという行為がもう特別なものではなくなってしまったのだ。依頼を回る順番も俺が物の中に入って飛び回ることを前提にしたので効率もぐんっと上がった。受けた依頼は午前よりも少し多く8つだったが、体感で2時間と午前と同じぐらいの時間しかかかっていなかった。
「ヤクモさん、まだ日が高いのにこんなに稼げちゃいました! これだけあれば妹にまた仕送りができます! まさかランクもあげてもらえるとは思いませんでしたし……」
「うんうん……なぁ、タンポポ。これからあとは死霊術士ギルドにいくだけか?」
依頼の達成報告をしてきたタンポポは、先ほどよりも膨れた袋をぎゅぅっと思い切り抱きしめながら良い笑顔をしている。今回、俺はタンポポが達成の報告をしている間、受付の反応を見ていたが驚愕の表情を浮かべており……たまたま通りかかったギルド長がタンポポの依頼報告書を確認してランクアップとなったらしい。Dランクになるとパーティを組んでダンジョンに潜ったり、簡単な害獣の討伐にソロで挑むことができるようになって危険は増えるが稼ぎやすくなるとタンポポが興奮気味に教えてくれた。危険が増えるということはDランクの依頼を受けるのであればしっかりと装備を整えるべきなのだろう。
「そうですね……論文をまとめるのもありかなと思ってます」
「もし、よかったら買い物に付き合ってほしいんだけど」
「あ、大丈夫です! ボクでよかったらいくらでも付き合いますよ! ヤクモさんに全然恩返しできていないですから! ようやくヤクモさんの役に立てます」
安心と喜びの半々の表情でタンポポが商店がある区画へと歩き始める。
そう、装備を整えるべきだし、俺にはやりたいことがあった……これは半分、俺が成仏するためでもある。もう半分はたぶんタンポポの為だ。しかし、先に謝っておこう。すまないタンポポ。
「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ高いっ高いですっ!」
「タンポポー大丈夫か?」
「だだだだだだだ、大丈夫ですー!」
「鍛冶屋ってこっちの方角で大丈夫か?」
「はいぃぃぃ。煙の出ているところですぅぅ」
今、俺は使い古されてぼろぼろになった盾になって空を飛んでいる。そして、タンポポはそんな盾に全身を使って全力でしがみついている。もっふりとした身体やしっぽが身体に当たる感触がしっかりあるのは正直に言えば悪い気分ではない。なぜこんな状況になっているかと言えば、全ての荷物を乗せても余裕を感じたので試しにタンポポに乗ってもらったが、まだまだ余裕があったのでそのまま動いてみたのだが、素早く動こうと思うと自分のサイズ感を間違えてしまい人にぶつかりそうになってしまったので、人がいない空へと逃げ場を求めたのだ。速度としては成人男性の全力疾走のトップスピード程度なのでそれほど無茶苦茶速いというわけではないのだが、俺には身体がないからなのか体力というものが存在しておらずその速度をずっとキープすることができる。直線距離での移動なのであっという間に目的地付近に到着するとゆっくりと高度をおとしていく。
地面ぎりぎりまで高度を落とすとタンポポがふらふらになりながら、玄関に備え付けてあるベルを鳴らす。
「●●●●! ●●●●?」
「だ、大丈夫です……運んだから疲れたというわけじゃないので……こ、ここにサインをお願いします」
荷物を受け渡すと同時に俺にかけられた魔術も解かれる。正直すまんかった。
タンポポは落ち着くまで大きくゆっくりと深呼吸をしてからゆっくりと歩き始める。
「ヤクモさん、疲れてませんか?」
「疲れたというのはないな」
「そ、そうですか……今の魔術、普通の霊は身体を動かすので手一杯で荷物を持つなんてできないんです。やっぱりヤクモさんは規格外ですね。因みに昨日使った時は姿が変わりましたけど、今回はどうでしたか?」
「いや、特にそういうのは……たぶん、魔素が関係しているんじゃないか? それか元々の大きさが大きいから変化しなかったとか」
タンポポは俺の言葉になるほどと一言呟くと難しい顔をして悩んでしまった。悩んでいるがどこか楽しげにも見えるので俺は次の依頼の場所につくまでタンポポの後ろについていくだけにした。
次の依頼はすぐ近くの職人からの依頼で、完成したベッドの枠を指定の場所まで運ぶという冒険者は本当に何でも屋なんだなと理解させられる仕事だった。タンポポが扉を叩くと職人らしき男が驚いた顔をしていたが、タンポポが話すとすぐに荷物の所へ案内してくれた。タンポポの魔術によりさくっと俺はベッドの枠の中へと入れられる。
「ヤクモさん……あの、大丈夫なので、しっかりと職人の人に広さのある道を教えてもらっていますから」
「でも、早い方がよくないか? 今受けている依頼が全部おわったら次、別の依頼うけられるぞ?」
盾よりも大きく複雑なベッドの骨組みに押し込められても俺は相変わらず、動きに支障はないしタンポポぐらいなら乗せても問題ないと確信していた。タンポポも追加で依頼が受けられるという言葉に揺らいだらしく……
「ふぅぅぅぅぅっっっっ。た、盾よりは安定しているので安心感があります」
「お、おう……これは何処だ?」
「あ、あちらです。あちらの宿屋さんです」
全身の毛を威嚇しているかのようにもっこもこにしながらなんとか指示してくれた方向へと俺は出来るだけタンポポを怖がらせないような速度で移動していく。宿屋は昨日の夜の見回りで場所を覚えていたので特に迷うことなく到着できた。高度を避けてタンポポが降りれる高さになるとタンポポはよろめきながらも宿屋の中へと入っていく。
「ヤクモさん、お部屋の中に入れるまでが依頼なんですが、大丈夫ですか?」
「なんとかしてみる」
ベッドを傷つけないように部屋の中に入れるというのは、空を飛ぶとは違いかなり繊細な身体の操作を要求された。身体のどこかが壁に触れたらアウトなのでさながらスパイ映画の気分である。
「……ヤクモさん、なんかちょっと小さくなってませんか?」
「え、そうなの? ちょ、ちょっとわからん」
宿屋の中を移動中にタンポポが不思議そうにこちらを見ていたが、俺は必死過ぎて小さくなったとかはよくわからない。しかし、無傷で部屋の中に運び込むことに成功はした。運び終えると宿屋のおかみさんらしき人が豪快に笑いながらタンポポの背中をばしんばしんと叩いているのが見える。お客さんが喜んでいるところをみると悪い気はしない。
そこからは同じことの繰り返しだった。次の依頼の所まで徒歩で動くと荷物に俺が入り込んで、タンポポを乗せて飛んでいく。届け先までついたら、お客さんに確認してもらって次へ。体感として2時間程度で6つの依頼をこなした所で、冒険者ギルドのお届け物を持って戻ってくることができた。まだまだ外は明るいどころかお日様が真上に来たころだ。
「ふぅ……なれると意外と楽しかったですね。ヤクモさんはここで待っててください。配達系の依頼全て受けてきちゃいます」
「いってらっしゃい」
タンポポは逞しいことに空中散歩に慣れてくれたようで後半になると楽しむ様子すら見られた。がっしりとしがみつかれることがなくなったのは少し残念だが、楽しそうにするタンポポが見られるのでむしろお釣りがくるだろう。しばらく冒険者ギルド近くの日陰で待っているとタンポポがにっこにこの笑顔で出てくる。手には残っていた依頼の紙とふたつの袋だ。
「サンドラさん……えっと、受付のお姉さんが驚いてました。ヤクモさんのことも褒めてましたよ。やっぱりリッチーロードがいると違うのねって。あ、これ半分ずつにしてもらいました。どちらでもお好きなほうをどうぞ」
「おぉ、そっか。役立てたなら嬉しいよ。とりあえず、持てないと思うからタンポポ預かっておいてほしい」
じゃりじゃりと金属が擦れる音がする袋はどうやら今回の仕事の報酬のようだ。見た感じ結構入っているように見える。
「少し働いただけで1日分の稼ぎ……更にこれを全て終わらせたらもう1日分……」
「それだけでどんなことができるんだ?」
「んーそうですね……ベッドを運んだ宿屋さんで朝食付きで2泊に加えて、ボクが食べていたパンとスープを4食分ぐらい食べられますよ」
つまり、2日ほど丸っと休むことができる程度に稼いでいるらしい。日本円にすると大体1万円前後だろうか。運んだ物量の事を考えると……普通にやっていたら割に合わないのは間違いない。しかし、それでも冒険者は依頼をこなさないとお金がもらえない……お小遣い稼ぎや隙間時間にやるのならいいが、本業にすると辛そうである。
ぐぅ。タンポポのお腹から可愛らしい音が鳴る。タンポポは気まずそうにわたわたと手を動かしてごまかすように口を開く。
「さ、さぁ、今日はこれだけやったらお終いです! はきりっていきましょう!」
俺は照れ隠しをするタンポポの後ろに続いて、午後の仕事に向かうことにした。
午後の仕事はとにかくサクサクと進んだ。タンポポは午前のうちに慣れてしまったこともあり、飛ぶという行為がもう特別なものではなくなってしまったのだ。依頼を回る順番も俺が物の中に入って飛び回ることを前提にしたので効率もぐんっと上がった。受けた依頼は午前よりも少し多く8つだったが、体感で2時間と午前と同じぐらいの時間しかかかっていなかった。
「ヤクモさん、まだ日が高いのにこんなに稼げちゃいました! これだけあれば妹にまた仕送りができます! まさかランクもあげてもらえるとは思いませんでしたし……」
「うんうん……なぁ、タンポポ。これからあとは死霊術士ギルドにいくだけか?」
依頼の達成報告をしてきたタンポポは、先ほどよりも膨れた袋をぎゅぅっと思い切り抱きしめながら良い笑顔をしている。今回、俺はタンポポが達成の報告をしている間、受付の反応を見ていたが驚愕の表情を浮かべており……たまたま通りかかったギルド長がタンポポの依頼報告書を確認してランクアップとなったらしい。Dランクになるとパーティを組んでダンジョンに潜ったり、簡単な害獣の討伐にソロで挑むことができるようになって危険は増えるが稼ぎやすくなるとタンポポが興奮気味に教えてくれた。危険が増えるということはDランクの依頼を受けるのであればしっかりと装備を整えるべきなのだろう。
「そうですね……論文をまとめるのもありかなと思ってます」
「もし、よかったら買い物に付き合ってほしいんだけど」
「あ、大丈夫です! ボクでよかったらいくらでも付き合いますよ! ヤクモさんに全然恩返しできていないですから! ようやくヤクモさんの役に立てます」
安心と喜びの半々の表情でタンポポが商店がある区画へと歩き始める。
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