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謀叛の計画
しおりを挟む私、ナタリー・デュ・フィールディングスは、フィールディングス王国の王弟の娘だ。
王弟である父は公爵として、王を支えていた。
王と父が仲が悪いとは、私は思ってもいなかった。
王も王妃も私を可愛がってくれていたし、たった1人の王子のジェラルドも、小さい頃から私を妹として接してくれていた。
だから、父が謀叛を起こすなどとは夢にも思わなかった。
王と王妃が飲んだワインには、毒が入っていた。
そしてジェラルドのワインにも毒が入っていた。
私がよろめいたせいでワインがこぼれ、ジェラルドが飲むことはなく、助かったのだ。
しかし、私にかかったワインの毒が気化したのか、体に微量入ってしまったことによって、私も軽い中毒を起こして倒れた。
私の目が覚めたのは、父が毒を盛った犯人を仕立て上げ、処刑した後だった。
ジェラルドも体調を崩し寝込んでいるらしい。
彼は父によって監禁された。
その隙に、父は自分が王になる準備を進めていた。
なぜ父が王になろうとするのか、私にはわからなかった。
父が王になろうとしていることで、王家毒殺の真犯人が王弟だということは人々にも気づかれていた。
しかし、父は前から準備をしており、軍も文官たちのことも掌握済みだった。
誰も手出しできないまま、父の息のかかった軍人たちが貴族たちに睨みをきかせていた。
私はジェラルドに会いたいと訴えたが、却下された。
ジェラルドの状態が心配だった。
父によって監禁されているのであれば、いつ命を奪われてもおかしくない。
だが、ジェラルドは味方の手によって監禁から逃れて王城を後にしていた。
私はそのことも知らなかった。
ジェラルドは、両親を殺した犯人の娘である私を憎んでいるはずだった。
そんな私に会いたいと思うはずがなかった。
会うことを禁止された時、侍女にそう諭された。
私は泣いた。
私の父が、私の愛する人を殺そうとし、またその両親を殺した。
父の罪は私の罪である。
何も知らなかった私の罪である。
私は憎まれて当然だった。
会いたいなどと言うのは、おこがましいことだったのだ。
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