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三.変態観測と無毛定理
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さて、吾輩が最初に寺に忍び込んで住職と遭遇したところへ話を戻そう。
住職は吾輩のことなど毫も気にかける容子もなく、酒樽の底の如き巨大な尻を床に下ろし、狸然とした胡散臭そうな面を広い和紙のほうへ向けた。そこで目を瞑り太鼓腹の上で腕組みをしてしばしの間沈思黙考する。そうしてしばらくじっとしていたが、何か思いついたのかふいに腕を解いて硯の上で墨を磨り、磨った墨を四つの小皿に取り分けて水を足した。そこで何か書き始めるのかと思ったらまた腕を組んだ。今度はじっと紙を見据えている。さっきよりも長い。今日はどの経を写そうか、などと殊勝な思案に暮れているのかもしれぬ。どれ吾輩はこの隙に住職の隠し持ちたる極彩色の肉感的交歓の書画でも確かめるとしよう。当然慈悲的正念を以てのことである。そう思って、心持ちの足を本棚の方へ向けかけた、その時である。
住職が机の端の筆の一本を取り、墨をつけ、白紙の上に持ち上げた。紙面の上を筆が走った。すっすっすっと滑った。どうも写経ではない。筆先の動くに従って乱雑に引かれたと思われた線のひとつが鼻筋となり、別の線が眉となり、そこから切れ長の眼が開き、筆がいくらも動かないうちに綺麗に整った目鼻ができた。また筆が走る。つやのある唇が薄く開き、顎の輪郭が引かれ、耳が覗いた。黒く艶のある髪が長く垂れ、そのうち数本がせつなそうに頬に流れる。あっという間に、喘ぐ女の顔が和紙の上に浮かび上がった。
住職は再び筆に墨をつけると今度はその顎の下に線を引いた。そこに肩ができ、腕がすうっと下に伸びた。肘が曲がって体を支える。腕に半分隠れた乳房がなめらかな膨らみを帯び、わずかに見えるその先端が、つんっと立つ。それから筆は首筋に戻り、うなじから背中につうっと抜ける。のけぞった背中の後ろで腰がくびれ、丸みを帯びた尻が浮き上がる。尻の丸みが折り返しそのまま太ももになって下に伸び、太ももの先で曲がった膝が肘と同じ高さの平面上で体を支えた。あっという間に四つん這いの艶めかしい若い娘が出来上がった。
吾輩は驚きのあまり慈悲的正念すら忘れ、しばらくこれに見入ってしまった。春画や艶本の絵などよりもこちらのほうが遥かに良い。吾輩も無い舌を巻かざるを得ない。いやこれは才能である。実に住職にしておくのが勿体ない。
いや吾輩は決してこの住職の煩悩の発露たる若い娘の裸体を見てただ感動しておっただけではない。淫らな書画を隠し持つだけでなくみずから生産しておるとはますます怪しからん、どんなものを生産するのか最後まで見届けねばなるまい、と憤っておったわけである。当然それは、吾輩の強い慈悲的正念のしからしむところである。
住職は腕組をして考え始めた。煩悶とした容子で和紙の上の裸の娘を見る。しばらくじいっと見ていたがようやく筆をとった。墨に浸され筆先がまた走る。これまたあっという間に女の後ろに人の姿ができあがる。今度は男だ。太い腰の逸物が女の花蕊を後ろから貫いている。ぬちゅりぬちゅりとぬかるむ音まで和紙の奥から聞こえてきそうだ。
だがここで吾輩は、落胆した。甚だ遺憾であった。何が吾輩をかくも落胆せしめたかと云うと、そこに描かれた相手が美男子だったことである。見事なまでに娘と釣り合いの取れた美しい顔の男なのだ。釣り合いが取れておりながらそれが吾輩を落胆せしめたのは至極当然である。釣り合いが取れて居ればこそ落胆したのである。確かに見た目の調和はいいかもしれぬが、調和しすぎて単調なのだ。
よく考えなくてもわかるであろう。美男と美女の絡みは恋である。恋愛である。恋愛でなければ鏡合わせの自己愛である。何の屈曲も摩擦もない。砂糖に砂糖をまぶして喰ってみるがいい。一口目は甘くともふた口目にはもう飽きる。同じことである。真の興奮の色めきは同質の調和からは生まれない。それは異質なものがぶつかる不調和から生まれるのである。即ち、美麗と醜悪である。高貴と低俗である。快感と嫌悪である。
しかしあろうことかこの住職は俗も俗なる美男美女を描き出した。この男の煩悩はこの程度だったようである。吾輩はちと買い被りすぎた。この住職は凡眼しか持たぬ庸人だった。とすれば真に探すべきは、この住職のごとく外身はぶくぶく無駄に肥って中身が和紙のように薄っぺらな男ではない。あの淫猥な書画を溜め込む悪がほかにおるはずだ。この住職にもう用はない。吾輩は慈悲的正念を以て本棚の書画を検閲するのみである。
吾輩がそう思ったところでまた住職が動いた。筆を変えた。その持ち方は字を書くときのそれである。美男美女をさらに文字で飾るのだろう。
どうせ『昔から思いを寄せていた美男美女』だの『馬のごとき太き魔羅』だの『アア、モウ、アア、モウ』だの、しょうもないことを書くのだろうと思って冷然とした心持ちでこれを見ていると、住職は、ふっと一息大きく吐いて一気に筆を動かした。まず男の近くの余白に左の如く書きつけた。
『お前、わざとあの爺さんからここが見えるようにしておったであろう』
さらに続けざまに筆を走らせる。
『今ごろ好色な隠居仲間を集めて、お前の毛の生え具合から襞の濡れ具合まで言いふらしておるぞ』
『次はあの爺さんひとりでは済まんな。隠居どもが総出で来るはずだから、ひとりひとりにもっと近くで見てもらうんだぞ』
『また勝手に気を遣ったのか? いいと云うまで我慢しろと云ったであろう。よほど見られるのが気に入ったのだな』
『また気を遣ったな。もう次は、見せるだけではすまないかもしれんな』
『そういえば、あの爺さん、犬を連れておったな。あれもお前をしっかり見ておったぞ』
『……まさか、お前、犬を想像して気を遣ったのか? 困ったやつだ。今度勝手に気を遣ったらお仕置きだぞ。わかっておるな? 犬も相手がいなくて難儀しておるようだったからな』
かくの如き責め句を次々に書き込んでいった。
そして最後に女の言葉を短く収める。
『……いやっ……だめ……あああっ』
冷然としていた吾輩はこれをみて愕然と魂を震わせた。これは恋愛ではなく変態の所業である。吾輩が稚拙な二項の調和不調和を必死に語っているところへ、この住職はそれを鼻で笑うかのように三項めを持ち出してきたのだ。画の中には表れぬ謂わば虚軸の上にそれを据えて、実軸上に平然と並ぶ同質の間に不調和を生み出したのである。吾輩は無いはずの足元が崩れるような感覚に襲われた。この住職、やはり恐るべき煩悩を持ち合わせていたのである。吾輩のような朴直たる純心では到底敵わぬ境地だ。『悟り』の境地なぞのとうに超えてその向こうの『盛り』の境地に達しているのだ。
だが、いかに境地に達していようとも、その濃密な煩悩を書画に練り込むのはよほど苦心するものなのであろう。住職の干からびた蒟蒻のような頭には汗がじっとり滲んでいた。煩悩が濃く混じったような膏じみた汗だ。
吾輩はここで、先に述べた住職の煩悩の『源泉』たる三欠く術とは別のあらたな三角術を発見する。煩悩の『噴出』たる三かく術――これ即ち、絵を描く。文字を書く、汗をかく――である。だが賢明な読者はここでお気付きかもしれない。これでは煩悩的熱平衡に至らぬのだ。つまりこの三角術にはまだ続きがあったのだ。
女の言葉を書き終えた住職はそこで筆を置いた。おもむろに立ち上がり辺りを見廻す。まるで虎に怯える狸の如き動作である。もちろん吾輩に気付く容子はなく、吾輩以外に誰も居ない。住職は彼の認識しうる範囲において独りであると確信すると、そこで作務衣の腰紐を解きはじめた。
吾輩の背中に怖気が走った。当然背中は心持ちだが怖気は本物だ。
住職は煩悩の噴出たる三かく形にもうひとつのかくを付け加えようとしているのだ。かくを付け加えるといっても三角形から四角形を作るなどという愚かな考え方はしない。さすが三項めを虚軸に取ったほどの住職である。そのかくを同一平面には取らず空間の垂直方向の軸に取ったのだ。先の三角形を底面とする正四面体の頂点とも云うべきところだ。それはつまり新たな『かく』は煩悩を噴出せしめる特異点の如き頂点であることを意味する。言い換えるなら、摺り掻き至った頂点から住職の煩悩が噴出するのだ。
吾輩は住職のそのような姿などとても見るに堪えない。吾輩の慈悲的正念は住職の自慰的執念に敗北を喫した。敗北どころではない。惨敗だ。ここはひとまず退散するしかない。吾輩は逃げるように書斎の壁をくぐって外へ出た。
いま、外から観測し得るのは、部屋の明かりと、住職の酒樽の影と、その『搔く』運動量たる蠢きだけである。吾輩は今後はこれを観測してから部屋の中に入るべきだと悟るに至った。吾輩はこれを住職の禿げた頭になぞらえて『無毛定理』と名付け、この場を去ったのである。
住職は吾輩のことなど毫も気にかける容子もなく、酒樽の底の如き巨大な尻を床に下ろし、狸然とした胡散臭そうな面を広い和紙のほうへ向けた。そこで目を瞑り太鼓腹の上で腕組みをしてしばしの間沈思黙考する。そうしてしばらくじっとしていたが、何か思いついたのかふいに腕を解いて硯の上で墨を磨り、磨った墨を四つの小皿に取り分けて水を足した。そこで何か書き始めるのかと思ったらまた腕を組んだ。今度はじっと紙を見据えている。さっきよりも長い。今日はどの経を写そうか、などと殊勝な思案に暮れているのかもしれぬ。どれ吾輩はこの隙に住職の隠し持ちたる極彩色の肉感的交歓の書画でも確かめるとしよう。当然慈悲的正念を以てのことである。そう思って、心持ちの足を本棚の方へ向けかけた、その時である。
住職が机の端の筆の一本を取り、墨をつけ、白紙の上に持ち上げた。紙面の上を筆が走った。すっすっすっと滑った。どうも写経ではない。筆先の動くに従って乱雑に引かれたと思われた線のひとつが鼻筋となり、別の線が眉となり、そこから切れ長の眼が開き、筆がいくらも動かないうちに綺麗に整った目鼻ができた。また筆が走る。つやのある唇が薄く開き、顎の輪郭が引かれ、耳が覗いた。黒く艶のある髪が長く垂れ、そのうち数本がせつなそうに頬に流れる。あっという間に、喘ぐ女の顔が和紙の上に浮かび上がった。
住職は再び筆に墨をつけると今度はその顎の下に線を引いた。そこに肩ができ、腕がすうっと下に伸びた。肘が曲がって体を支える。腕に半分隠れた乳房がなめらかな膨らみを帯び、わずかに見えるその先端が、つんっと立つ。それから筆は首筋に戻り、うなじから背中につうっと抜ける。のけぞった背中の後ろで腰がくびれ、丸みを帯びた尻が浮き上がる。尻の丸みが折り返しそのまま太ももになって下に伸び、太ももの先で曲がった膝が肘と同じ高さの平面上で体を支えた。あっという間に四つん這いの艶めかしい若い娘が出来上がった。
吾輩は驚きのあまり慈悲的正念すら忘れ、しばらくこれに見入ってしまった。春画や艶本の絵などよりもこちらのほうが遥かに良い。吾輩も無い舌を巻かざるを得ない。いやこれは才能である。実に住職にしておくのが勿体ない。
いや吾輩は決してこの住職の煩悩の発露たる若い娘の裸体を見てただ感動しておっただけではない。淫らな書画を隠し持つだけでなくみずから生産しておるとはますます怪しからん、どんなものを生産するのか最後まで見届けねばなるまい、と憤っておったわけである。当然それは、吾輩の強い慈悲的正念のしからしむところである。
住職は腕組をして考え始めた。煩悶とした容子で和紙の上の裸の娘を見る。しばらくじいっと見ていたがようやく筆をとった。墨に浸され筆先がまた走る。これまたあっという間に女の後ろに人の姿ができあがる。今度は男だ。太い腰の逸物が女の花蕊を後ろから貫いている。ぬちゅりぬちゅりとぬかるむ音まで和紙の奥から聞こえてきそうだ。
だがここで吾輩は、落胆した。甚だ遺憾であった。何が吾輩をかくも落胆せしめたかと云うと、そこに描かれた相手が美男子だったことである。見事なまでに娘と釣り合いの取れた美しい顔の男なのだ。釣り合いが取れておりながらそれが吾輩を落胆せしめたのは至極当然である。釣り合いが取れて居ればこそ落胆したのである。確かに見た目の調和はいいかもしれぬが、調和しすぎて単調なのだ。
よく考えなくてもわかるであろう。美男と美女の絡みは恋である。恋愛である。恋愛でなければ鏡合わせの自己愛である。何の屈曲も摩擦もない。砂糖に砂糖をまぶして喰ってみるがいい。一口目は甘くともふた口目にはもう飽きる。同じことである。真の興奮の色めきは同質の調和からは生まれない。それは異質なものがぶつかる不調和から生まれるのである。即ち、美麗と醜悪である。高貴と低俗である。快感と嫌悪である。
しかしあろうことかこの住職は俗も俗なる美男美女を描き出した。この男の煩悩はこの程度だったようである。吾輩はちと買い被りすぎた。この住職は凡眼しか持たぬ庸人だった。とすれば真に探すべきは、この住職のごとく外身はぶくぶく無駄に肥って中身が和紙のように薄っぺらな男ではない。あの淫猥な書画を溜め込む悪がほかにおるはずだ。この住職にもう用はない。吾輩は慈悲的正念を以て本棚の書画を検閲するのみである。
吾輩がそう思ったところでまた住職が動いた。筆を変えた。その持ち方は字を書くときのそれである。美男美女をさらに文字で飾るのだろう。
どうせ『昔から思いを寄せていた美男美女』だの『馬のごとき太き魔羅』だの『アア、モウ、アア、モウ』だの、しょうもないことを書くのだろうと思って冷然とした心持ちでこれを見ていると、住職は、ふっと一息大きく吐いて一気に筆を動かした。まず男の近くの余白に左の如く書きつけた。
『お前、わざとあの爺さんからここが見えるようにしておったであろう』
さらに続けざまに筆を走らせる。
『今ごろ好色な隠居仲間を集めて、お前の毛の生え具合から襞の濡れ具合まで言いふらしておるぞ』
『次はあの爺さんひとりでは済まんな。隠居どもが総出で来るはずだから、ひとりひとりにもっと近くで見てもらうんだぞ』
『また勝手に気を遣ったのか? いいと云うまで我慢しろと云ったであろう。よほど見られるのが気に入ったのだな』
『また気を遣ったな。もう次は、見せるだけではすまないかもしれんな』
『そういえば、あの爺さん、犬を連れておったな。あれもお前をしっかり見ておったぞ』
『……まさか、お前、犬を想像して気を遣ったのか? 困ったやつだ。今度勝手に気を遣ったらお仕置きだぞ。わかっておるな? 犬も相手がいなくて難儀しておるようだったからな』
かくの如き責め句を次々に書き込んでいった。
そして最後に女の言葉を短く収める。
『……いやっ……だめ……あああっ』
冷然としていた吾輩はこれをみて愕然と魂を震わせた。これは恋愛ではなく変態の所業である。吾輩が稚拙な二項の調和不調和を必死に語っているところへ、この住職はそれを鼻で笑うかのように三項めを持ち出してきたのだ。画の中には表れぬ謂わば虚軸の上にそれを据えて、実軸上に平然と並ぶ同質の間に不調和を生み出したのである。吾輩は無いはずの足元が崩れるような感覚に襲われた。この住職、やはり恐るべき煩悩を持ち合わせていたのである。吾輩のような朴直たる純心では到底敵わぬ境地だ。『悟り』の境地なぞのとうに超えてその向こうの『盛り』の境地に達しているのだ。
だが、いかに境地に達していようとも、その濃密な煩悩を書画に練り込むのはよほど苦心するものなのであろう。住職の干からびた蒟蒻のような頭には汗がじっとり滲んでいた。煩悩が濃く混じったような膏じみた汗だ。
吾輩はここで、先に述べた住職の煩悩の『源泉』たる三欠く術とは別のあらたな三角術を発見する。煩悩の『噴出』たる三かく術――これ即ち、絵を描く。文字を書く、汗をかく――である。だが賢明な読者はここでお気付きかもしれない。これでは煩悩的熱平衡に至らぬのだ。つまりこの三角術にはまだ続きがあったのだ。
女の言葉を書き終えた住職はそこで筆を置いた。おもむろに立ち上がり辺りを見廻す。まるで虎に怯える狸の如き動作である。もちろん吾輩に気付く容子はなく、吾輩以外に誰も居ない。住職は彼の認識しうる範囲において独りであると確信すると、そこで作務衣の腰紐を解きはじめた。
吾輩の背中に怖気が走った。当然背中は心持ちだが怖気は本物だ。
住職は煩悩の噴出たる三かく形にもうひとつのかくを付け加えようとしているのだ。かくを付け加えるといっても三角形から四角形を作るなどという愚かな考え方はしない。さすが三項めを虚軸に取ったほどの住職である。そのかくを同一平面には取らず空間の垂直方向の軸に取ったのだ。先の三角形を底面とする正四面体の頂点とも云うべきところだ。それはつまり新たな『かく』は煩悩を噴出せしめる特異点の如き頂点であることを意味する。言い換えるなら、摺り掻き至った頂点から住職の煩悩が噴出するのだ。
吾輩は住職のそのような姿などとても見るに堪えない。吾輩の慈悲的正念は住職の自慰的執念に敗北を喫した。敗北どころではない。惨敗だ。ここはひとまず退散するしかない。吾輩は逃げるように書斎の壁をくぐって外へ出た。
いま、外から観測し得るのは、部屋の明かりと、住職の酒樽の影と、その『搔く』運動量たる蠢きだけである。吾輩は今後はこれを観測してから部屋の中に入るべきだと悟るに至った。吾輩はこれを住職の禿げた頭になぞらえて『無毛定理』と名付け、この場を去ったのである。
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