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第五章
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最近気温は下がり続けていて、特に朝晩自転車に乗るときには風が冷たく感じる。顧海は首をすくめた。厚手の服は家に置いてきてしまい、取りに帰るのも気まずい。悩んだ挙句、顧海は買い物に出ることにした。
「なあ、北京で一番安く服が買えるのはどこだ?」
顧海は首をひねって白洛因のほうを向く。
「動物園(の脇にある市場)だな!」
白洛因の言葉に顧海は頷いた。
「じゃあ明日厚手の服を買いに行くから一緒につきあってくれよ」
「ああ」
いつのまにか白洛因はほとんど自分を拒絶しなくなっている。
「お前、値切れる? やり方教えろよ」
「教えられなくても、現場に行けば自然とできるようになるよ」
次の朝早く、白洛因と顧海は地下鉄に乗った。土曜日は混まないはずだが、二人はたまたま車両二台分をびっちり埋めるほどの団体旅行客と乗り合わせてしまう。
顧海と白洛因は列車の隅に立っていたが、団体旅行客が一斉に乗り込んできたので、顧海は急いで車両の壁に両手をついて白洛因の空間を確保し、少しでも楽に過ごせるようにと考えた。白洛因は顧海の襟を引っ張る。
「もっと俺のほうに寄れよ」
だが顧海は動かなかった。隣の女子がじっと顧海と白洛因を凝視し、固まっている。
顧海は気づいて冷たく言い放った。
「何見てるんだ?」
女子はあわてて顔を逸らす。
白洛因は顧海の頭を自分に向け、怒りとも笑顔ともつかない表情になった。
「あの子が何を見てたかわかるか?」
顧海が答える前に白洛因は口を開く。
「もしお前が俺にキスでもしようものなら、ここにいる全員が俺たちを見ただろうよ!」
「……」
「この服いくら?」
「三十九元以下では売らないよ」
白洛因は淡々と答える。
「俺は仕入れにきたんだけど、卸値で十五元にならないか?」
顧海は本気で白洛因は値切りすぎだと思った。十五元の値が付くのは服ではなく雑巾だ。
「卸値だって無理だよ!」
「じゃあいいよ」
白洛因が立ち去ろうとすると、店主は身を起こして彼を呼び止めた。
「おい小僧、お前に良心ってものがあるなら話し合おうぜ」
「話し合いはしない。十五元だ」
「わかったわかった。こっちに来て選べ。小僧っこめ。値切りがうますぎる」
そこで二人は大量の服を選んだが、総額は二百元にも満たなかった。安いにもほどがある。
別の店に移動すると、顧海は綿入りの服に目を止めた。
「これはいくら?」
店にいたおばあちゃんは顔を上げて顧海を見た。
「二百元以下では売らないよ」
「俺は仕入れに来たんだけど、十五元でどう?」
おばあちゃんは編み物をしていた手を止め、嫌味をこめた目を向ける。
「仕入れだって? あんたが強盗だとしても売らないよ。十五元? 冗談じゃない」
顧海は決して譲らない。
「十五元だ。嫌なら別にいいよ!」
そう言い捨て、白洛因を引っ張り決然と立ち去るふりをした。
「とっとと失せな!」
おばあちゃんは後ろから叫ぶ。
「貧乏すぎてどうかしちまったんじゃないか? 十五元だって? この服の中に入ってるのは草だとでもいうのかい!」
美しい並木道の両側に洋館が建ち並んでいる。アーチ形の窓には石膏で装飾が施され、高級感を醸していた。車の後部に座っている人物は窓の外に目を向ける。その表情は穏やかだったが、目の奥には厳粛さを湛えていた。
「首長、到着しました」
軍服に身を包んだ二人の青年が車のドアを開け、顧威霆が降りてくるのを見守った。その前方では二人の警備員が屋敷の大門を開き、恭しく見送る。
「やっと帰ってきたのね!」
姜圓は親しみを込めた声を上げて顧威霆を家に引っ張りこみ、コートのボタンを外しながら笑った。
「料理を作ったのにあなたが遅くてすっかり冷めてしまったから、また鍋に戻して温めていたところよ」
顧威霆の強張った冷徹な面差しが、やっと少し和らいだ。服を着替えて洗面所で手を洗おうとしたとき、顧海の歯ブラシとコップが目に入る。顧威霆はそれに気を取られ、水道の蛇口から水が流れ続けていてもまるで気づかなかった。
食事中、姜圓は慎重に口を開く。
「小海はやっぱり帰ってきたくないのかしら」
顧威霆はそれを聞いて表情を曇らせた。
「あいつのことにはかまうな。しつけが足りないんだ。苦労をしなければ家庭のありがたみに気づかないままだ」
姜圓はため息をつき、柔らかく美しい表情が憂いに陰る。
「でもこのまま放っておくわけにはいかないわよ! 十七歳は人生で一番大事な時期よ。もし苦労をしたせいで病気にでもなれば、あなたを一生恨むかもしれないでしょう」
「そんなに過保護にする必要はない。苦労も鍛錬のうちだ。俺が若い頃なんて……」
「あなたが若い頃に『下水油』はあった?」
姜圓は顧威霆の言葉を遮る。
「あなたが若い頃、粉ミルクに『メラミン』は入ってた? 病院で処方された薬に『毒カプセル』はあった?……今は昔と違うのよ。あの子を追い出しても鍛錬にはならず苦しむだけで、被害に遭えば社会的弱者にさせてしまうわ」
顧威霆は姜圓のように家にいる主婦がこのように鋭い言葉を放つのが意外で反論の言葉を失う。彼は黙って食事を続けるしかなかった。
姜圓は箸で米をつつきながら顧威霆にチラリと目をやり、探るように問いかける。
「もしよければ私が話しに行ってみましょうか?」
「行かなくていい。あいつはお前を相手にしないだろう」
「やってみるわよ! あの子は私のせいで出て行ったのよ。結局のところ私が目障りなの。だから彼を説得して私への印象が変われば、あなたたち親子のわだかまりも解けるんじゃない?」
「いいから心配するな!」
顧威霆は姜圓に料理を取り分けながら言葉を継ぐ。
「お前は自分の息子のことだけを心配しろ。彼こそ苦労してきたんだろう。なんとか早いうちに引っ越させろ。もしここが嫌なら、部屋を用意してやればいい。国貿橋にある部屋はまだ空いてるんだろう? この家が無理ならあそこに越させてやれ」
「それはよくないわ」
姜圓は箸を置いた。
「あれは小海のために用意した部屋でしょう。もし洛因を住ませれば、小海は怒ってあなたと喧嘩になると思うわ」
「ふん」
顧威霆は顔色を変える。
「あの様子だと戻るつもりはないんだろう。それなら部屋を残してやることなどない!」
「私が小海に戻って来るよう説得するわよ」
姜圓は顧威霆の腕を引き、請うように訴える。顧威霆は少し間を置いてうなずいた。
「だが、洛因はどうする」
姜圓は白洛因の名前を聞いた途端に顔を曇らせた。
「お手上げよ。あの子は私に会ってくれないもの!」
「じゃあ俺が行こう」
「え?」
姜圓は驚く。顧威霆は箸を置いた。
「俺が説得してみよう」
「でも……あの子はとても頑固だから……あまり無理強いはしないでね」
姜圓はそれでも息子を案じた。
「安心しろ」
顧威霆は姜圓の手を取って慰める。
「俺もさじ加減はわかっている」
「なあ、北京で一番安く服が買えるのはどこだ?」
顧海は首をひねって白洛因のほうを向く。
「動物園(の脇にある市場)だな!」
白洛因の言葉に顧海は頷いた。
「じゃあ明日厚手の服を買いに行くから一緒につきあってくれよ」
「ああ」
いつのまにか白洛因はほとんど自分を拒絶しなくなっている。
「お前、値切れる? やり方教えろよ」
「教えられなくても、現場に行けば自然とできるようになるよ」
次の朝早く、白洛因と顧海は地下鉄に乗った。土曜日は混まないはずだが、二人はたまたま車両二台分をびっちり埋めるほどの団体旅行客と乗り合わせてしまう。
顧海と白洛因は列車の隅に立っていたが、団体旅行客が一斉に乗り込んできたので、顧海は急いで車両の壁に両手をついて白洛因の空間を確保し、少しでも楽に過ごせるようにと考えた。白洛因は顧海の襟を引っ張る。
「もっと俺のほうに寄れよ」
だが顧海は動かなかった。隣の女子がじっと顧海と白洛因を凝視し、固まっている。
顧海は気づいて冷たく言い放った。
「何見てるんだ?」
女子はあわてて顔を逸らす。
白洛因は顧海の頭を自分に向け、怒りとも笑顔ともつかない表情になった。
「あの子が何を見てたかわかるか?」
顧海が答える前に白洛因は口を開く。
「もしお前が俺にキスでもしようものなら、ここにいる全員が俺たちを見ただろうよ!」
「……」
「この服いくら?」
「三十九元以下では売らないよ」
白洛因は淡々と答える。
「俺は仕入れにきたんだけど、卸値で十五元にならないか?」
顧海は本気で白洛因は値切りすぎだと思った。十五元の値が付くのは服ではなく雑巾だ。
「卸値だって無理だよ!」
「じゃあいいよ」
白洛因が立ち去ろうとすると、店主は身を起こして彼を呼び止めた。
「おい小僧、お前に良心ってものがあるなら話し合おうぜ」
「話し合いはしない。十五元だ」
「わかったわかった。こっちに来て選べ。小僧っこめ。値切りがうますぎる」
そこで二人は大量の服を選んだが、総額は二百元にも満たなかった。安いにもほどがある。
別の店に移動すると、顧海は綿入りの服に目を止めた。
「これはいくら?」
店にいたおばあちゃんは顔を上げて顧海を見た。
「二百元以下では売らないよ」
「俺は仕入れに来たんだけど、十五元でどう?」
おばあちゃんは編み物をしていた手を止め、嫌味をこめた目を向ける。
「仕入れだって? あんたが強盗だとしても売らないよ。十五元? 冗談じゃない」
顧海は決して譲らない。
「十五元だ。嫌なら別にいいよ!」
そう言い捨て、白洛因を引っ張り決然と立ち去るふりをした。
「とっとと失せな!」
おばあちゃんは後ろから叫ぶ。
「貧乏すぎてどうかしちまったんじゃないか? 十五元だって? この服の中に入ってるのは草だとでもいうのかい!」
美しい並木道の両側に洋館が建ち並んでいる。アーチ形の窓には石膏で装飾が施され、高級感を醸していた。車の後部に座っている人物は窓の外に目を向ける。その表情は穏やかだったが、目の奥には厳粛さを湛えていた。
「首長、到着しました」
軍服に身を包んだ二人の青年が車のドアを開け、顧威霆が降りてくるのを見守った。その前方では二人の警備員が屋敷の大門を開き、恭しく見送る。
「やっと帰ってきたのね!」
姜圓は親しみを込めた声を上げて顧威霆を家に引っ張りこみ、コートのボタンを外しながら笑った。
「料理を作ったのにあなたが遅くてすっかり冷めてしまったから、また鍋に戻して温めていたところよ」
顧威霆の強張った冷徹な面差しが、やっと少し和らいだ。服を着替えて洗面所で手を洗おうとしたとき、顧海の歯ブラシとコップが目に入る。顧威霆はそれに気を取られ、水道の蛇口から水が流れ続けていてもまるで気づかなかった。
食事中、姜圓は慎重に口を開く。
「小海はやっぱり帰ってきたくないのかしら」
顧威霆はそれを聞いて表情を曇らせた。
「あいつのことにはかまうな。しつけが足りないんだ。苦労をしなければ家庭のありがたみに気づかないままだ」
姜圓はため息をつき、柔らかく美しい表情が憂いに陰る。
「でもこのまま放っておくわけにはいかないわよ! 十七歳は人生で一番大事な時期よ。もし苦労をしたせいで病気にでもなれば、あなたを一生恨むかもしれないでしょう」
「そんなに過保護にする必要はない。苦労も鍛錬のうちだ。俺が若い頃なんて……」
「あなたが若い頃に『下水油』はあった?」
姜圓は顧威霆の言葉を遮る。
「あなたが若い頃、粉ミルクに『メラミン』は入ってた? 病院で処方された薬に『毒カプセル』はあった?……今は昔と違うのよ。あの子を追い出しても鍛錬にはならず苦しむだけで、被害に遭えば社会的弱者にさせてしまうわ」
顧威霆は姜圓のように家にいる主婦がこのように鋭い言葉を放つのが意外で反論の言葉を失う。彼は黙って食事を続けるしかなかった。
姜圓は箸で米をつつきながら顧威霆にチラリと目をやり、探るように問いかける。
「もしよければ私が話しに行ってみましょうか?」
「行かなくていい。あいつはお前を相手にしないだろう」
「やってみるわよ! あの子は私のせいで出て行ったのよ。結局のところ私が目障りなの。だから彼を説得して私への印象が変われば、あなたたち親子のわだかまりも解けるんじゃない?」
「いいから心配するな!」
顧威霆は姜圓に料理を取り分けながら言葉を継ぐ。
「お前は自分の息子のことだけを心配しろ。彼こそ苦労してきたんだろう。なんとか早いうちに引っ越させろ。もしここが嫌なら、部屋を用意してやればいい。国貿橋にある部屋はまだ空いてるんだろう? この家が無理ならあそこに越させてやれ」
「それはよくないわ」
姜圓は箸を置いた。
「あれは小海のために用意した部屋でしょう。もし洛因を住ませれば、小海は怒ってあなたと喧嘩になると思うわ」
「ふん」
顧威霆は顔色を変える。
「あの様子だと戻るつもりはないんだろう。それなら部屋を残してやることなどない!」
「私が小海に戻って来るよう説得するわよ」
姜圓は顧威霆の腕を引き、請うように訴える。顧威霆は少し間を置いてうなずいた。
「だが、洛因はどうする」
姜圓は白洛因の名前を聞いた途端に顔を曇らせた。
「お手上げよ。あの子は私に会ってくれないもの!」
「じゃあ俺が行こう」
「え?」
姜圓は驚く。顧威霆は箸を置いた。
「俺が説得してみよう」
「でも……あの子はとても頑固だから……あまり無理強いはしないでね」
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