63 / 103
第七章
8
しおりを挟む
「大海、俺が新しく作ったパチンコだぞ。一緒に鳥を打ちに行こうぜ!」
鼻水を擦りながら子供がそう言った。顧海は驚く。白くて丸っこい子供が大きな目をキラキラさせ、小さい口を動かしている。その顔にはとても見覚えがある気がするのだが……。
「お前は誰だ?」
「俺は因子だよ!」
顧海はびっくりして腰を抜かす。
「なんでまたこんなちびっこになっちまったんだ?」
「誰がちびっこだって?」
白洛因は腰に手を当てる。
「自分を見てみろよ。俺より小さいくせに」
下を向くとコーデュロイのオーバーオールに小さな布靴が見える。手を伸ばして眺めるとそこにあったのは蓮根のようにぽっちゃりした小さな腕だった。
「どういうことだ?」
白洛因が笑うとほっぺが真っ赤になる。
「俺たちは小さい頃から友達じゃないか!」
「小さい頃から?」
顧海は白洛因の手を引いた。白洛因は興奮して叫ぶ。
「うん! 俺たちは幼馴染だよ!」
幼馴染? 最高だな……顧海は白洛因の頬をこねる。なるほど俺たちは小さい頃に知り合って長い間ずっと一緒に過ごしてきたんだ。なんて嬉しいことだろう。いまから俺は白洛因とずっと遊びながら大きくなるんだ。
顧海が笑いながら白洛因を抱きしめると、白洛因は顧海の頬にキスをした。顧海もキスを返す。すると白洛因は顧海の唇にキスをした。顧海もまたキスを返し……二人でチュッチュしているうちに目が覚めた。
ホテルのデラックスルームでは温かみのあるウォールランプがかすかに光を放っている。
唇が湿っているような気がして手で触れると心が震えた。
因子、お前また掛け布団を蹴って床に落としてないか?
朝になって目を覚ました時、金璐璐の隣には誰もいなかった。起き上がってベッドを降り、部屋にある扉をすべて開けて捜した末にベランダに佇み煙草を吸っている顧海を見つけた。彼がいつからそこにいたのかはわからなかった。
金璐璐はあくびをしながらゆっくり顧海のほうへ歩き、後ろから彼の腰に抱きつく。
「まだ早いのにもう起きたの?」
顧海は冷淡にうんと答え、手の中の煙草をもみ消した。
灰皿の中に積み上がった吸い殻は折れたチョークのように乱雑に刺さり、まるで顧海の心を表しているかのようだった。
「夕べは眠れなかったの?」
「よく眠れたよ」
顧海は金璐璐の手を自分の腰から外して振り向く。目の下は青く隈になっていた。
「荷物をまとめろ。送って行くよ」
金璐璐は鋭い目線で顧海を睨み、しばらくしてから口を開く。
「そんなに急いで私を追い返したいの?」
顧海は何も言わず、部屋に戻って上着を着た。
「もう一度一緒にご飯を食べましょうよ。白洛因も誘って。昨日携帯を壊したからきっと悪い印象を与えちゃったわ。一緒にご飯を食べてイメージを挽回したいの」
顧海はやはり黙っていたが、金璐璐はそれを黙認と捉えた。
二人が白洛因の家につくと、白洛因はまだ起きたばかりのようで中庭に屈んで歯磨きをし、顔を洗っていた。金璐璐は思わず嘆きの声を上げる。
「ここに越してくるなんて嘘だと言って」
顧海は金璐璐を完全に無視して白洛因をじっと見つめ、なんとも言えない気持ちになった。
「こんなに寒いのにまだ冷たい水で顔を洗ってるの?」
金璐璐は我慢できないという顔をする。
「あなたにも冷たい水で顔を洗わせたりしないでしょうね?」
顧海は何も言わずに中庭に入り、金璐璐もその後に続いた。
阿郎は知らない人間を見て必死にケージの中で吠え、驚いた金璐璐は顧海の腕に抱きつく。
「嘘でしょう。なんでチベタンマスティフなんて飼ってるの?」
白洛因は阿郎が吠える声に顔を上げると、ちょうど金璐璐が顧海の腕にぶら下がって歩いてくるところだった。
「お昼を一緒に食べましょうよ!」
「いいよ」
白洛因は快諾する。
「部屋に戻って着替えてくるよ」
白洛因が部屋に入ると顧海もやってきた。金璐璐は一人で中庭を散歩している。
「おい、ちょっと待てよ」
白洛因は頭から服を被ったところで顧海の声に動きを止める。
「なんだ?」
顧海は白洛因の前にやってくると、彼の顔を手で支えてじっくり眺め眉をひそめる。
「おでこに小さな吹き出物ができてるじゃないか」
白洛因は自分でも気づかなかった。
「炎症を起こしたかな」
顧海はニヤリと笑う。
「俺のことを想ってたからだろう?」
「失せろ!できるだけ遠くへ離れろ!」
この十数時間感じていた顧海の憂鬱さはこのときやっと解消した。食事をしながら金璐璐は含んだような言葉を白洛因に向ける。
「顧海は私よりあなたに優しいのよ」
「なんでそう思うんだ?」
白洛因が尋ねると、金璐璐は半分冗談で返した。
「私にはいつも仏頂面だけど、あなたにはいつも笑ってるんだもん」
顧海は無表情で答える。
「俺が冷たいほうが安心するってお前が言ったんだろう」
金璐璐は顧海のこの話は納得がいかなかった。白洛因は冷静に分析する。
「どの男も自分の彼女と友達の前では違う顔をするよ。彼女の前では自分のカッコいいイメージを守るためにおしゃれをしたり財布に金があるふりをしないとならない。でなきゃ彼女の心を掴んでおけないだろう? 友達の前では違うよ。イメージも気にしなくていいし、気を抜いて好きなようにふるまえる。だから友達のほうが親しいように見えるんだ」
金璐璐はやっと笑った。
「見てよ、彼はあなたよりも口が立つわ」
顧海は彼女が別の男を褒めてもまったくいじける様子はなく、逆に得意げな顔になった。
食事が終わると、金璐璐は突然顧海に言った。
「白洛因を殴ってよ」
顧海の表情は曇る。
「なんで殴らなきゃならないんだ」
「理由なんてないわよ。見てみたいの。男友達同士ってしょっちゅう殴り合ったり罵り合ったりするんでしょう?」
「つまらないことを言うなよ」
顧海は冷たくいなす。
金璐璐は冗談めかして顧海の白洛因への感情を探ったが、彼の反応についに我慢ができなくなった。
「顧海、私は冗談を言ってるだけよ。なに怒ってるの? そんなにこの人が大事なの? 彼は大の男よ。殴ったからってどうってことないでしょ。ちょっと軽く叩くだけでもダメなの?」
「ダメだ!」
顧海ははっきりと告げる。
「俺だけじゃない。相手が誰であろうと白洛因には指一本触れさせない!」
金璐璐は勢いよく箸を投げ捨てる。
「顧海、あんたほんとキモいわ!」
「なら帰れよ!」
金璐璐は脇にあった椅子を蹴り、店を飛び出していった。
鼻水を擦りながら子供がそう言った。顧海は驚く。白くて丸っこい子供が大きな目をキラキラさせ、小さい口を動かしている。その顔にはとても見覚えがある気がするのだが……。
「お前は誰だ?」
「俺は因子だよ!」
顧海はびっくりして腰を抜かす。
「なんでまたこんなちびっこになっちまったんだ?」
「誰がちびっこだって?」
白洛因は腰に手を当てる。
「自分を見てみろよ。俺より小さいくせに」
下を向くとコーデュロイのオーバーオールに小さな布靴が見える。手を伸ばして眺めるとそこにあったのは蓮根のようにぽっちゃりした小さな腕だった。
「どういうことだ?」
白洛因が笑うとほっぺが真っ赤になる。
「俺たちは小さい頃から友達じゃないか!」
「小さい頃から?」
顧海は白洛因の手を引いた。白洛因は興奮して叫ぶ。
「うん! 俺たちは幼馴染だよ!」
幼馴染? 最高だな……顧海は白洛因の頬をこねる。なるほど俺たちは小さい頃に知り合って長い間ずっと一緒に過ごしてきたんだ。なんて嬉しいことだろう。いまから俺は白洛因とずっと遊びながら大きくなるんだ。
顧海が笑いながら白洛因を抱きしめると、白洛因は顧海の頬にキスをした。顧海もキスを返す。すると白洛因は顧海の唇にキスをした。顧海もまたキスを返し……二人でチュッチュしているうちに目が覚めた。
ホテルのデラックスルームでは温かみのあるウォールランプがかすかに光を放っている。
唇が湿っているような気がして手で触れると心が震えた。
因子、お前また掛け布団を蹴って床に落としてないか?
朝になって目を覚ました時、金璐璐の隣には誰もいなかった。起き上がってベッドを降り、部屋にある扉をすべて開けて捜した末にベランダに佇み煙草を吸っている顧海を見つけた。彼がいつからそこにいたのかはわからなかった。
金璐璐はあくびをしながらゆっくり顧海のほうへ歩き、後ろから彼の腰に抱きつく。
「まだ早いのにもう起きたの?」
顧海は冷淡にうんと答え、手の中の煙草をもみ消した。
灰皿の中に積み上がった吸い殻は折れたチョークのように乱雑に刺さり、まるで顧海の心を表しているかのようだった。
「夕べは眠れなかったの?」
「よく眠れたよ」
顧海は金璐璐の手を自分の腰から外して振り向く。目の下は青く隈になっていた。
「荷物をまとめろ。送って行くよ」
金璐璐は鋭い目線で顧海を睨み、しばらくしてから口を開く。
「そんなに急いで私を追い返したいの?」
顧海は何も言わず、部屋に戻って上着を着た。
「もう一度一緒にご飯を食べましょうよ。白洛因も誘って。昨日携帯を壊したからきっと悪い印象を与えちゃったわ。一緒にご飯を食べてイメージを挽回したいの」
顧海はやはり黙っていたが、金璐璐はそれを黙認と捉えた。
二人が白洛因の家につくと、白洛因はまだ起きたばかりのようで中庭に屈んで歯磨きをし、顔を洗っていた。金璐璐は思わず嘆きの声を上げる。
「ここに越してくるなんて嘘だと言って」
顧海は金璐璐を完全に無視して白洛因をじっと見つめ、なんとも言えない気持ちになった。
「こんなに寒いのにまだ冷たい水で顔を洗ってるの?」
金璐璐は我慢できないという顔をする。
「あなたにも冷たい水で顔を洗わせたりしないでしょうね?」
顧海は何も言わずに中庭に入り、金璐璐もその後に続いた。
阿郎は知らない人間を見て必死にケージの中で吠え、驚いた金璐璐は顧海の腕に抱きつく。
「嘘でしょう。なんでチベタンマスティフなんて飼ってるの?」
白洛因は阿郎が吠える声に顔を上げると、ちょうど金璐璐が顧海の腕にぶら下がって歩いてくるところだった。
「お昼を一緒に食べましょうよ!」
「いいよ」
白洛因は快諾する。
「部屋に戻って着替えてくるよ」
白洛因が部屋に入ると顧海もやってきた。金璐璐は一人で中庭を散歩している。
「おい、ちょっと待てよ」
白洛因は頭から服を被ったところで顧海の声に動きを止める。
「なんだ?」
顧海は白洛因の前にやってくると、彼の顔を手で支えてじっくり眺め眉をひそめる。
「おでこに小さな吹き出物ができてるじゃないか」
白洛因は自分でも気づかなかった。
「炎症を起こしたかな」
顧海はニヤリと笑う。
「俺のことを想ってたからだろう?」
「失せろ!できるだけ遠くへ離れろ!」
この十数時間感じていた顧海の憂鬱さはこのときやっと解消した。食事をしながら金璐璐は含んだような言葉を白洛因に向ける。
「顧海は私よりあなたに優しいのよ」
「なんでそう思うんだ?」
白洛因が尋ねると、金璐璐は半分冗談で返した。
「私にはいつも仏頂面だけど、あなたにはいつも笑ってるんだもん」
顧海は無表情で答える。
「俺が冷たいほうが安心するってお前が言ったんだろう」
金璐璐は顧海のこの話は納得がいかなかった。白洛因は冷静に分析する。
「どの男も自分の彼女と友達の前では違う顔をするよ。彼女の前では自分のカッコいいイメージを守るためにおしゃれをしたり財布に金があるふりをしないとならない。でなきゃ彼女の心を掴んでおけないだろう? 友達の前では違うよ。イメージも気にしなくていいし、気を抜いて好きなようにふるまえる。だから友達のほうが親しいように見えるんだ」
金璐璐はやっと笑った。
「見てよ、彼はあなたよりも口が立つわ」
顧海は彼女が別の男を褒めてもまったくいじける様子はなく、逆に得意げな顔になった。
食事が終わると、金璐璐は突然顧海に言った。
「白洛因を殴ってよ」
顧海の表情は曇る。
「なんで殴らなきゃならないんだ」
「理由なんてないわよ。見てみたいの。男友達同士ってしょっちゅう殴り合ったり罵り合ったりするんでしょう?」
「つまらないことを言うなよ」
顧海は冷たくいなす。
金璐璐は冗談めかして顧海の白洛因への感情を探ったが、彼の反応についに我慢ができなくなった。
「顧海、私は冗談を言ってるだけよ。なに怒ってるの? そんなにこの人が大事なの? 彼は大の男よ。殴ったからってどうってことないでしょ。ちょっと軽く叩くだけでもダメなの?」
「ダメだ!」
顧海ははっきりと告げる。
「俺だけじゃない。相手が誰であろうと白洛因には指一本触れさせない!」
金璐璐は勢いよく箸を投げ捨てる。
「顧海、あんたほんとキモいわ!」
「なら帰れよ!」
金璐璐は脇にあった椅子を蹴り、店を飛び出していった。
2
あなたにおすすめの小説
アイドルですがピュアな恋をしています。
雪 いつき
BL
人気アイドルユニットに所属する見た目はクールな隼音(しゅん)は、たまたま入ったケーキ屋のパティシエ、花楓(かえで)に恋をしてしまった。
気のせいかも、と通い続けること数ヶ月。やはりこれは恋だった。
見た目はクール、中身はフレンドリーな隼音は、持ち前の緩さで花楓との距離を縮めていく。じわりじわりと周囲を巻き込みながら。
二十歳イケメンアイドル×年上パティシエのピュアな恋のお話。
先輩たちの心の声に翻弄されています!
七瀬
BL
人と関わるのが少し苦手な高校1年生・綾瀬遙真(あやせとうま)。
ある日、食堂へ向かう人混みの中で先輩にぶつかった瞬間──彼は「触れた相手の心の声」が聞こえるようになった。
最初に声を拾ってしまったのは、対照的な二人の先輩。
乱暴そうな俺様ヤンキー・不破春樹(ふわはるき)と、爽やかで優しい王子様・橘司(たちばなつかさ)。
見せる顔と心の声の落差に戸惑う遙真。けれど、彼らはなぜか遙真に強い関心を示しはじめる。
****
三作目の投稿になります。三角関係の学園BLですが、なるべくみんなを幸せにして終わりますのでご安心ください。
ご感想・ご指摘など気軽にコメントいただけると嬉しいです‼️
冬は寒いから
青埜澄
BL
誰かの一番になれなくても、そばにいたいと思ってしまう。
片想いのまま時間だけが過ぎていく冬。
そんな僕の前に現れたのは、誰よりも強引で、優しい人だった。
「二番目でもいいから、好きになって」
忘れたふりをしていた気持ちが、少しずつ溶けていく。
冬のラブストーリー。
『主な登場人物』
橋平司
九条冬馬
浜本浩二
※すみません、最初アップしていたものをもう一度加筆修正しアップしなおしました。大まかなストーリー、登場人物は変更ありません。
「目を閉じ耳を塞いだ俺の、君は唯一の救いだった」
濃子
BL
「知ってる?2―Aの安曇野先輩ってさ、中学のとき付き合ってたひとが死んでるんだってーー………」
その会話が耳にはいったのは、本当に偶然だったんだーー。
図書委員の僕、遠野悠月は、親の仕事からボッチでいることが多かった。けれどその日、読書をしていた安曇野晴日に話をふられ、彼の抱えている問題を知ることになる。
「ーー向こうの母親から好かれているのは事実だ」
「ふうん」
相手は亡くなってるんだよね?じゃあ、彼女をつくらない、っていうのが嘘なのか?すでに、彼女もちーー?
「本当はーー……」
「うん」
「亡くなった子のこと、全然知らないんだ」
ーーそれは一体どういうことなのか……?その日を境に一緒にいるようになった僕と晴日だけど、彼の心の傷は思った以上に深いものでーー……。
※恋を知らない悠月が、晴日の心の痛みを知り、彼に惹かれていくお話です。青春にしては重いテーマかもしれませんが、悠月の明るい性格で、あまり重くならないようにしています。
青春BLカップにエントリーしましたが、前半は恋愛少なめです。後半の悠月と晴日にご期待ください😊
BETくださった方、本当にありがとうございます😁
※挿絵はAI画像を使用していますが、あくまでイメージです。
灰かぶり君
渡里あずま
BL
谷出灰(たに いずりは)十六歳。平凡だが、職業(ケータイ小説家)はちょっと非凡(本人談)。
お嬢様学校でのガールズライフを書いていた彼だったがある日、担当から「次は王道学園物(BL)ね♪」と無茶振りされてしまう。
「出灰君は安心して、王道君を主人公にした王道学園物を書いてちょうだい!」
「……禿げる」
テンション低め(脳内ではお喋り)な主人公の運命はいかに?
※重複投稿作品※
坂木兄弟が家にやってきました。
風見鶏ーKazamidoriー
BL
父子家庭のマイホームに暮らす|鷹野《たかの》|楓《かえで》は家事をこなす高校生。ある日、父の再婚話が持ちあがり相手の家族とひとつ屋根のしたで生活することに、再婚相手には年の近い息子たちがいた。
ふてぶてしい兄弟に楓は手を焼きながら、しだいに惹かれていく。
彼はオレを推しているらしい
まと
BL
クラスのイケメン男子が、なぜか平凡男子のオレに視線を向けてくる。
どうせ絶対に嫌われているのだと思っていたんだけど...?
きっかけは突然の雨。
ほのぼのした世界観が書きたくて。
4話で完結です(執筆済み)
需要がありそうでしたら続編も書いていこうかなと思っておいます(*^^*)
もし良ければコメントお待ちしております。
⚠️趣味で書いておりますので、誤字脱字のご報告や、世界観に対する批判コメントはご遠慮します。そういったコメントにはお返しできませんので宜しくお願いします。
義兄が溺愛してきます
ゆう
BL
桜木恋(16)は交通事故に遭う。
その翌日からだ。
義兄である桜木翔(17)が過保護になったのは。
翔は恋に好意を寄せているのだった。
本人はその事を知るよしもない。
その様子を見ていた友人の凛から告白され、戸惑う恋。
成り行きで惚れさせる宣言をした凛と一週間付き合う(仮)になった。
翔は色々と思う所があり、距離を置こうと彼女(偽)をつくる。
すれ違う思いは交わるのか─────。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる