界隈女子〜in the room〜

第六章

智華はいつものように夜の公園でラリっていた。

「智華さん、流美ちゃんが如恵留さんの店に早く来てって言っています。」
話しかけてきたのは、年下の彩海だった。

「わかった。」
智華はフラフラしながら如恵留の店に行くことにした。


ネオンの光が、智華の荒んだ瞳の中を照らしていた。
いつも通り近道のコンビニから曲がって裏手へ出た。
その時だった。
ーーあっーーー
後頭部を何かで智華は殴打され、その場に倒れて意識を失った。


智華は、激痛を堪えて目を覚ました。
ーーえ、ここどこ？ーー

なんと智華がいたのは、マンションらしき一室だった。
智華の首には、鎖の首輪がつけてあった。
その鎖は柱に結び付けられていた。
そして、智華は裸の姿だった。
智華は誰もいないその部屋と自分の姿に脅えた。