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私から言えばいいだけっていうのは分かってるんだけど!
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私には、
腐れ縁的な男子の知り合いが居て。
小中高って、
2人して水泳部で、
部長同士になったりして。
顔合わせれば、
挨拶して!
ちょっと時間あれば、
雑談したりする関係。
会うと嬉しいなって気づいたのは、
高校生の時で。
(ああ、私って柏木の事好きなのか?)
実感したら、
なんか恥ずかしくなった。
多分、初恋だった。
「高田!」って、
私のことを柏木は苗字で呼ぶし、
私も柏木って呼ぶ。
同じ部活。
大会も必然的に一緒になる。
私たちは、
自由形の選手だ。
歳を重ねると、
男女で体格差が出る。
昔は同じくらいのスピードだったのに。
柏木は最近体が大きくなって、
私の一かきより、
遥かに一かきが大きくて、
羨ましいまである。
牛乳を飲みながら、
私も柏木みたいに身体大きくならないかな。とか考える。
高校の卒業式。
私は専門学校、
柏木は短大。
小中高って一緒だったのに、
離れ離れになる。
(もう会えないのかな?)
(そんなの嫌だ。)
柏木を探すと、
プールにいて、
「柏木?」と声をかけた。
「高田かぁ。」
「卒業しちゃった、ね。」
「ああ、このプールもお世話になったな。」
(第二ボタン、欲しいな。)
でも、言えなくて。
「高田は、専門学校だっけ?」
「うん、介護の専門学校だよ。」
「すげぇな。」
「柏木は、短大だったよね?」
「うん。」
(ねぇ、柏木。
私たち離れ離れになるんだよ?)
肝心な事は言えなくて、
言われもしなくて、
雑談して、
校門前でわかれた。
(ああ、言えなかった。)
私は不甲斐ない自分に泣きそうになった。
(もう、会えないかも。)
辛うじて、
連絡先は知っている。
同窓会とかで、
会えたらいいな。
なんて、
私はどこまでも他力本願だ。
柏木から連絡が来ることもなく、
私から連絡できる訳もなく。
専門学校を卒業して、
私は就職した。
社会人になっても、
彼氏がいないのはどうなのかなって思って。
友達も彼氏いる子多いし。
マッチングアプリを登録してみた。
アイコンの写真は、
かなり抵抗があった。
私はSNSでは見る専門だから。
何とか登録して、
出会いを待った。
連絡が来る。
見ず知らずの人とやり取りするのって
なんかモヤモヤした。
何となくいいね押したり、
何となくメッセージのやり取りをしたり。
したけど、
なんかしっくりこない。
そんな時に、
見慣れた後頭部の写真のアイコンが
目に入った。
迷わずいいねを押した。
(マッチングしますように!)
願いは叶って、
マッチングして、
メッセージが来た。
【え、高田だったりする?】
【柏木、だよね?】
私たちはメッセージのやり取りをした。
やっぱり、
私の運命の人は柏木なんだ!と、
ニンマリした。
会うことになった。
高校卒業して、
4年ぶり?!
凄い緊張した。
でも、チャンスだと思った。
雑誌を買って、
服と化粧品を買いに行って、
美容院にまでいった。
待ち合わせ場所に行くと、
4年ぶりに見る柏木がいた。
(全然変わってない!)
4年ぶりなのに、
駅前にいる柏木を、
私は直ぐに見つけた!
「か、柏木!」と声をかける。
顔をあげた柏木は、
私を見つけて、
「久しぶり!」と笑った。
二人で居酒屋でご飯を食べた。
やっぱり、話してて楽しい!
終電で帰った。
私は嬉しくて、楽しくて
興奮がさめなかった。
その後もメッセージのやり取りをして、
何度かあった。
でも私たちは、
中々交際に発展しなかった。
柏木が、告白してこないからだ。
お酒を飲んでも、
朝までカラオケでバカ騒ぎしても、
私たちは一線を超えることはなかった。
柏木が、私に手を出してこないからだ。
受け身じゃだめだ!
高校生の時みたいになる。
私から!
告白しなきゃ!
手を繋いでみたりしなきゃ!
頭じゃそうしなきゃって思うのに、
思ってるより受け身の私は、
中々行動にうつせなかった。
そんな関係が3年くらい続いてた。
いつもみたいに、
柏木と夜ご飯を食べていた。
「なぁ、高田。」
私たちは未だに苗字で呼びあってる。
「ん?どうした?」
「俺、結婚することになった。」
え?
どういうこと?
結婚?
彼女、居たの?
誰?
頭が真っ白になった。
「え?」
「実は、アプリで出会った子と付き合ってて!」
「そう、なの?」
(それは、私じゃないの?)
「高田とは、友達っていうか。
ごめん、言えてなくて。」
「ああ、びっくりしたよ。」
「3年くらい付き合ってて!
そろそろ籍いれようか
みたいに話してて!」
(3年?
私とマッチングしたあとってこと?!)
「彼女には、
高田の事、この前話して。
そしたら、
やっぱり2人きりであってるから、
いい気しないって言われて。
結婚するなら、
二人きりであうのは控えて欲しいって
言われて。」
(また、会えなくなるの?)
「そっか、そう、だよね。」
「高田と話すの楽しいんだけど、
ごめん、もう……。」
(ひどいよ。)
(ずるいよ。)
彼女できたなら
その時に言って欲しかった。
柏木って、告白するんだ?
私全然されてないけど?
(最後に、キスだけでも。)なんて思ってしまったけど、
私はやっぱり言えなくて。
お店の外を出て、
「柏木、幸せにね?」というと、
「高田も、な!」って言われて、
泣きそうになった。
最後に握手をした。
初めて、触れた。
でも、
私の恋はもう叶わない。
高校生の時みたいに、
私たちはまた別々の道を進む。
高田と、再会なんてしなきゃ良かった。
高校生の時が最後だったら、
私の初恋だったなで済んだのに。
思い出が濃くなった分、
辛いよ。
(ああ、もっと早くに
気持ちを伝えればよかった。)
そしたら、
私、柏木と付き合えてたのかな?
涙が止まらなかった。
腐れ縁的な男子の知り合いが居て。
小中高って、
2人して水泳部で、
部長同士になったりして。
顔合わせれば、
挨拶して!
ちょっと時間あれば、
雑談したりする関係。
会うと嬉しいなって気づいたのは、
高校生の時で。
(ああ、私って柏木の事好きなのか?)
実感したら、
なんか恥ずかしくなった。
多分、初恋だった。
「高田!」って、
私のことを柏木は苗字で呼ぶし、
私も柏木って呼ぶ。
同じ部活。
大会も必然的に一緒になる。
私たちは、
自由形の選手だ。
歳を重ねると、
男女で体格差が出る。
昔は同じくらいのスピードだったのに。
柏木は最近体が大きくなって、
私の一かきより、
遥かに一かきが大きくて、
羨ましいまである。
牛乳を飲みながら、
私も柏木みたいに身体大きくならないかな。とか考える。
高校の卒業式。
私は専門学校、
柏木は短大。
小中高って一緒だったのに、
離れ離れになる。
(もう会えないのかな?)
(そんなの嫌だ。)
柏木を探すと、
プールにいて、
「柏木?」と声をかけた。
「高田かぁ。」
「卒業しちゃった、ね。」
「ああ、このプールもお世話になったな。」
(第二ボタン、欲しいな。)
でも、言えなくて。
「高田は、専門学校だっけ?」
「うん、介護の専門学校だよ。」
「すげぇな。」
「柏木は、短大だったよね?」
「うん。」
(ねぇ、柏木。
私たち離れ離れになるんだよ?)
肝心な事は言えなくて、
言われもしなくて、
雑談して、
校門前でわかれた。
(ああ、言えなかった。)
私は不甲斐ない自分に泣きそうになった。
(もう、会えないかも。)
辛うじて、
連絡先は知っている。
同窓会とかで、
会えたらいいな。
なんて、
私はどこまでも他力本願だ。
柏木から連絡が来ることもなく、
私から連絡できる訳もなく。
専門学校を卒業して、
私は就職した。
社会人になっても、
彼氏がいないのはどうなのかなって思って。
友達も彼氏いる子多いし。
マッチングアプリを登録してみた。
アイコンの写真は、
かなり抵抗があった。
私はSNSでは見る専門だから。
何とか登録して、
出会いを待った。
連絡が来る。
見ず知らずの人とやり取りするのって
なんかモヤモヤした。
何となくいいね押したり、
何となくメッセージのやり取りをしたり。
したけど、
なんかしっくりこない。
そんな時に、
見慣れた後頭部の写真のアイコンが
目に入った。
迷わずいいねを押した。
(マッチングしますように!)
願いは叶って、
マッチングして、
メッセージが来た。
【え、高田だったりする?】
【柏木、だよね?】
私たちはメッセージのやり取りをした。
やっぱり、
私の運命の人は柏木なんだ!と、
ニンマリした。
会うことになった。
高校卒業して、
4年ぶり?!
凄い緊張した。
でも、チャンスだと思った。
雑誌を買って、
服と化粧品を買いに行って、
美容院にまでいった。
待ち合わせ場所に行くと、
4年ぶりに見る柏木がいた。
(全然変わってない!)
4年ぶりなのに、
駅前にいる柏木を、
私は直ぐに見つけた!
「か、柏木!」と声をかける。
顔をあげた柏木は、
私を見つけて、
「久しぶり!」と笑った。
二人で居酒屋でご飯を食べた。
やっぱり、話してて楽しい!
終電で帰った。
私は嬉しくて、楽しくて
興奮がさめなかった。
その後もメッセージのやり取りをして、
何度かあった。
でも私たちは、
中々交際に発展しなかった。
柏木が、告白してこないからだ。
お酒を飲んでも、
朝までカラオケでバカ騒ぎしても、
私たちは一線を超えることはなかった。
柏木が、私に手を出してこないからだ。
受け身じゃだめだ!
高校生の時みたいになる。
私から!
告白しなきゃ!
手を繋いでみたりしなきゃ!
頭じゃそうしなきゃって思うのに、
思ってるより受け身の私は、
中々行動にうつせなかった。
そんな関係が3年くらい続いてた。
いつもみたいに、
柏木と夜ご飯を食べていた。
「なぁ、高田。」
私たちは未だに苗字で呼びあってる。
「ん?どうした?」
「俺、結婚することになった。」
え?
どういうこと?
結婚?
彼女、居たの?
誰?
頭が真っ白になった。
「え?」
「実は、アプリで出会った子と付き合ってて!」
「そう、なの?」
(それは、私じゃないの?)
「高田とは、友達っていうか。
ごめん、言えてなくて。」
「ああ、びっくりしたよ。」
「3年くらい付き合ってて!
そろそろ籍いれようか
みたいに話してて!」
(3年?
私とマッチングしたあとってこと?!)
「彼女には、
高田の事、この前話して。
そしたら、
やっぱり2人きりであってるから、
いい気しないって言われて。
結婚するなら、
二人きりであうのは控えて欲しいって
言われて。」
(また、会えなくなるの?)
「そっか、そう、だよね。」
「高田と話すの楽しいんだけど、
ごめん、もう……。」
(ひどいよ。)
(ずるいよ。)
彼女できたなら
その時に言って欲しかった。
柏木って、告白するんだ?
私全然されてないけど?
(最後に、キスだけでも。)なんて思ってしまったけど、
私はやっぱり言えなくて。
お店の外を出て、
「柏木、幸せにね?」というと、
「高田も、な!」って言われて、
泣きそうになった。
最後に握手をした。
初めて、触れた。
でも、
私の恋はもう叶わない。
高校生の時みたいに、
私たちはまた別々の道を進む。
高田と、再会なんてしなきゃ良かった。
高校生の時が最後だったら、
私の初恋だったなで済んだのに。
思い出が濃くなった分、
辛いよ。
(ああ、もっと早くに
気持ちを伝えればよかった。)
そしたら、
私、柏木と付き合えてたのかな?
涙が止まらなかった。
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