私だけでしょ?!

神奈川雪枝

文字の大きさ
1 / 1

嫌なドキドキ…

しおりを挟む
ろっく。
岩じゃないよ。←
ストイックな事でもないよ。←
69でもないよ。←

ろっく。

( 携帯にロックかけるってさ !)

太郎ちゃん、
シャワー室。

私の手にあるの、
太郎ちゃんの携帯。


覗いてみよっていう軽い気持ちだったのに。←


ろっく。
( どーしよ、絶対ロックとかとは無縁だと思ってたのに !)

だって、だって!
あの、はにゃ~んって優しい笑顔の人がロックって!
自らドエムですって言っちゃうようなあほっこなのに!

浮気とか、浮気とか、浮気とか。

一途そうなのに?
隠し事下手そうなのに?
繊細すぎて複雑になりすぎて、結局単純に見えちゃってるのに?


浮気とか。

ロックとか。

浮気・ロック 。

浮気は文化とかイっちゃうの?


どーしよ。
あぁ~なんでかな~。

涙が出ちゃう。
違うか、目から鼻水だ。←

涙がね、流れてる。
だって女の子だもん。←



違うね。
全部、違ったの?


あぁ~。

私は太郎ちゃんの事大好きだから、
酷く哀しいよ。



「 ちょ、何してんの?!」

「えっ、何でっ?
 お腹でも痛いんっ?!」

「えっ、手に持ってんの俺の携帯?」

「なんで?」


太郎ちゃんの髪から水が滴り落ちる。
わたしの目からはなみだが零れ落ちる。


お馬鹿さんだからね。
はっきりじゃないといやなの。

白なの?黒なの?


「 何で携帯ロックかけてるの?」

彼は面食らったような顔をして苦笑いをした。

「 浮気、 してるの ?」

やっぱり彼は苦笑いした 。


「 してへんよ。」


「携帯って個人情報の塊やん?
 落とした時とかの為にただロックかけてるだけやで?」

くしゃくしゃって私の頭撫でてた。

「てか~人の携帯勝手に見たらアカンやろ?」

ちょっと、
怒ってる?

「 ごめん 。」

「ん。」

彼を見ればにっこり笑ってて。
そのまま彼の顔が近づいてきた。

唇と唇、間1cm位。

息かかる距離。


「俺にはお前だけやで?」

どやって得意そうな顔に甘い囁き。
そのまま触れ合って。


やっぱりね、
彼には私だけなのかなぁ~とかって思っちゃった。って話しだよ。







        ★        不安になってみたりして、以外に乙女だった件。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

冷遇妃マリアベルの監視報告書

Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。 第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。 そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。 王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。 (小説家になろう様にも投稿しています)

夫から「用済み」と言われ追い出されましたけれども

神々廻
恋愛
2人でいつも通り朝食をとっていたら、「お前はもう用済みだ。門の前に最低限の荷物をまとめさせた。朝食をとったら出ていけ」 と言われてしまいました。夫とは恋愛結婚だと思っていたのですが違ったようです。 大人しく出ていきますが、後悔しないで下さいね。 文字数が少ないのでサクッと読めます。お気に入り登録、コメントください!

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

あなたのことなんて、もうどうでもいいです

もるだ
恋愛
舞踏会でレオニーに突きつけられたのは婚約破棄だった。婚約者の相手にぶつかられて派手に転んだせいで、大騒ぎになったのに……。日々の業務を押しつけられ怒鳴りつけられいいように扱われていたレオニーは限界を迎える。そして、気がつくと魔法が使えるようになっていた。 元婚約者にこき使われていたレオニーは復讐を始める。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

処理中です...