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出産!
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私はまもるに、
広徳と会ってることを言えないまま、
広徳に妊娠してる事を言えないまま、
お腹が大きくなった。
そんな私を見て、
広徳は、驚いた。
「まどか、妊娠、してんの?」
「……うん。」
「俺の子?」
「……。」
「青山の子?」
「……。」
何も答えない私を見て、
広徳は、
「俺の子って可能性もあるんか!」と、
笑った。
まもるにも、
妊娠したと伝えた。
「え、ほんとう?
凄い、嬉しい。」と、
純粋に喜ぶまもるを見て、
私は心が痛んだ。
妊娠によって、
私は仕事を休むことになった。
プロジェクトリーダーは、
広徳が立候補してくれて、
引き継いだ。
日に日にお腹が大きくなる。
(こんなお母さんで、ごめんね。)
まだ見ぬ子供に謝る。
無事に産まれた。
女の子だった。
まもるは立ち会ってくれて、
出産を終えた私に、
目に涙をためながら、
「ありがとう。」と、感謝した。
それから、
育休で、私は娘と過した。
その間も、
広徳から連絡が来て、
メッセージのやり取りだけはしていた。
気がつけば、
娘は3歳になった。
私も職場に復帰していた。
広徳とは、
たまにカフェにいく。
まもるが、たまにリフレッシュしてと
私に自由な時間をくれる。
そんな時に会う女友達が、
気がつけば、私には居なくて。
最初は一人で街をブラブラ歩いたりしていた。
そんな時に偶然広徳と会って、
嘘つけばいいのに、
馬鹿正直に話しちゃって。
「なら、その時は俺とでええやん。」となって、今に至る。
ホテルに行くわけでもないから、
別にいいかって思っちゃった、
私が悪いの。
広徳と話すのはやっぱり楽しかったし。
まもるが、
娘をつれて買い物した時に、
私が広徳とカフェで過ごしてるのを
見られちゃって。
家に帰ると、
娘は寝ていて。
「まもる、ありがとうね。」というと、
いつもなら、
笑顔で、
「ううん、気分転換できた?」ってわらってくれるのに、
「黒田さんと、いつから会ってたの?」って言われて、
耳鳴りがした。
「え?」
「今日、〇〇のカフェにいたでしょ?」
「うん。」
「黒田さんと、楽しそうだったね。」
「ただ、お茶してただけだよ。」
「言えなかったんだけど、
前に偶然、まどかの携帯見ちゃって。
黒田さんと、やり取りしてるよね?」
「え。」
「ひかるが生まれる前は、
ホテルにも行ってたみたいだよね?」
「……っ……。」
「ヒカルの父親って、
黒田さんだったりして?」
「……。」
「まどか、その浮気癖なおさないと
ダメだよ?」
「ごめんなさい。」
「別れよう。」
「え?」
「まどかの昔の話聞いて、
俺とならそんな事にならないと思って、
結婚したけど、
まどかは、俺を裏切ってるよね?」
「まもる。」
「ひかるは、俺が育てるから。
いいよね、それで。」
「ねぇ、待ってよ。」
「まどかには、子育て無理だと思う。」
そのまま、全部図星で
反論もできなくて、
まもると離婚した。
ひかるとも離れ離れになってしまった。
そんな時に、
広徳と会った。
元気の無い私を見て、
「どうしたん?」という。
涙が溢れて、
広徳に全部話した。
広徳は、
「悪いけど、俺は嬉しいと思ってまう。」と、私を見つめた。
キョトンとしていると、
「俺と一緒に居れるってことやろ?」と、
抱きしめられた。
(私、怖いの。)
また、喧嘩ばっかりになったらと思うと。
久しぶりに、
広徳に抱かれた。
この温もりって、
なんでこんなに恋しくさせるのか。
私は会社をやめて、
誰にも告げずに、
連絡先も消して、
四国に来た。
私の事何も知らない人ばかりいる。
潮風が気持ちいい。
やり直そうとかじゃなくて、
ひっそり生きて生きていきたい。
広徳と会ってることを言えないまま、
広徳に妊娠してる事を言えないまま、
お腹が大きくなった。
そんな私を見て、
広徳は、驚いた。
「まどか、妊娠、してんの?」
「……うん。」
「俺の子?」
「……。」
「青山の子?」
「……。」
何も答えない私を見て、
広徳は、
「俺の子って可能性もあるんか!」と、
笑った。
まもるにも、
妊娠したと伝えた。
「え、ほんとう?
凄い、嬉しい。」と、
純粋に喜ぶまもるを見て、
私は心が痛んだ。
妊娠によって、
私は仕事を休むことになった。
プロジェクトリーダーは、
広徳が立候補してくれて、
引き継いだ。
日に日にお腹が大きくなる。
(こんなお母さんで、ごめんね。)
まだ見ぬ子供に謝る。
無事に産まれた。
女の子だった。
まもるは立ち会ってくれて、
出産を終えた私に、
目に涙をためながら、
「ありがとう。」と、感謝した。
それから、
育休で、私は娘と過した。
その間も、
広徳から連絡が来て、
メッセージのやり取りだけはしていた。
気がつけば、
娘は3歳になった。
私も職場に復帰していた。
広徳とは、
たまにカフェにいく。
まもるが、たまにリフレッシュしてと
私に自由な時間をくれる。
そんな時に会う女友達が、
気がつけば、私には居なくて。
最初は一人で街をブラブラ歩いたりしていた。
そんな時に偶然広徳と会って、
嘘つけばいいのに、
馬鹿正直に話しちゃって。
「なら、その時は俺とでええやん。」となって、今に至る。
ホテルに行くわけでもないから、
別にいいかって思っちゃった、
私が悪いの。
広徳と話すのはやっぱり楽しかったし。
まもるが、
娘をつれて買い物した時に、
私が広徳とカフェで過ごしてるのを
見られちゃって。
家に帰ると、
娘は寝ていて。
「まもる、ありがとうね。」というと、
いつもなら、
笑顔で、
「ううん、気分転換できた?」ってわらってくれるのに、
「黒田さんと、いつから会ってたの?」って言われて、
耳鳴りがした。
「え?」
「今日、〇〇のカフェにいたでしょ?」
「うん。」
「黒田さんと、楽しそうだったね。」
「ただ、お茶してただけだよ。」
「言えなかったんだけど、
前に偶然、まどかの携帯見ちゃって。
黒田さんと、やり取りしてるよね?」
「え。」
「ひかるが生まれる前は、
ホテルにも行ってたみたいだよね?」
「……っ……。」
「ヒカルの父親って、
黒田さんだったりして?」
「……。」
「まどか、その浮気癖なおさないと
ダメだよ?」
「ごめんなさい。」
「別れよう。」
「え?」
「まどかの昔の話聞いて、
俺とならそんな事にならないと思って、
結婚したけど、
まどかは、俺を裏切ってるよね?」
「まもる。」
「ひかるは、俺が育てるから。
いいよね、それで。」
「ねぇ、待ってよ。」
「まどかには、子育て無理だと思う。」
そのまま、全部図星で
反論もできなくて、
まもると離婚した。
ひかるとも離れ離れになってしまった。
そんな時に、
広徳と会った。
元気の無い私を見て、
「どうしたん?」という。
涙が溢れて、
広徳に全部話した。
広徳は、
「悪いけど、俺は嬉しいと思ってまう。」と、私を見つめた。
キョトンとしていると、
「俺と一緒に居れるってことやろ?」と、
抱きしめられた。
(私、怖いの。)
また、喧嘩ばっかりになったらと思うと。
久しぶりに、
広徳に抱かれた。
この温もりって、
なんでこんなに恋しくさせるのか。
私は会社をやめて、
誰にも告げずに、
連絡先も消して、
四国に来た。
私の事何も知らない人ばかりいる。
潮風が気持ちいい。
やり直そうとかじゃなくて、
ひっそり生きて生きていきたい。
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