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友情抱擁
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次の日の朝、
堂島くんは不安そうに立っていた。
「お、おはよう。」
「おはようっ!」
「きょ、今日の帰り、時間あるかな?」
「あるよ、もちろん!」
朝は二人ともぎこちなくて、
特に会話もしないで登校した。
放課後、
昨日きた公園にきた。
たった一日、
たった一言、
「好き」って言われただけで、
こんなにも世界は違う。
「あ、あのね。」
「うん。」
「私、ずっと好きな人がいるの。」
「え?」
「だから、ごめんなさい。
堂島くんの気持ちには、答えられないの。」
「誰?」
「ごめん、違う高校の人なの。」
「そうなんだ。」
「その人の夢を応援したいと思ってる。」
「何してる人なの?」
「サッカーしてて、毎日頑張ってるよ。」
「俺はその人に1ミリも勝てない?」
「 私にとって、その人は、特別、なんだ。」
「どういうこと?」
「ずっと昔から憧れてて、
遠くから見てるだけで良かった。
でも、あることがきっかけで接点をもつようになったんだけど、
やっぱり、素敵な人で。
私、いまは彼しか見えない。」
「長谷川。」
「本当、ごめんね。」
「最後に我儘いっていい?」
「なに?」
「抱きしめていい?」って言い終わる前に、
私は堂島くんに抱きしめられていた。
彼の香水が微かに香る。
「俺、初めて人に告白したよ。」
「うん。」
「悲しい。」
「うん。」
「でも、これからも一緒にいてもいい?」
「トモダチだもん。」
「ありがとう。」
鼻声の彼の言葉が耳に入ってくる。
こっちこそ、
勇気を出して伝えてくれてありがとうだよ。
堂島くんは不安そうに立っていた。
「お、おはよう。」
「おはようっ!」
「きょ、今日の帰り、時間あるかな?」
「あるよ、もちろん!」
朝は二人ともぎこちなくて、
特に会話もしないで登校した。
放課後、
昨日きた公園にきた。
たった一日、
たった一言、
「好き」って言われただけで、
こんなにも世界は違う。
「あ、あのね。」
「うん。」
「私、ずっと好きな人がいるの。」
「え?」
「だから、ごめんなさい。
堂島くんの気持ちには、答えられないの。」
「誰?」
「ごめん、違う高校の人なの。」
「そうなんだ。」
「その人の夢を応援したいと思ってる。」
「何してる人なの?」
「サッカーしてて、毎日頑張ってるよ。」
「俺はその人に1ミリも勝てない?」
「 私にとって、その人は、特別、なんだ。」
「どういうこと?」
「ずっと昔から憧れてて、
遠くから見てるだけで良かった。
でも、あることがきっかけで接点をもつようになったんだけど、
やっぱり、素敵な人で。
私、いまは彼しか見えない。」
「長谷川。」
「本当、ごめんね。」
「最後に我儘いっていい?」
「なに?」
「抱きしめていい?」って言い終わる前に、
私は堂島くんに抱きしめられていた。
彼の香水が微かに香る。
「俺、初めて人に告白したよ。」
「うん。」
「悲しい。」
「うん。」
「でも、これからも一緒にいてもいい?」
「トモダチだもん。」
「ありがとう。」
鼻声の彼の言葉が耳に入ってくる。
こっちこそ、
勇気を出して伝えてくれてありがとうだよ。
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