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1.理不尽な世界へようこそ
美味しいご飯
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テーブルに並んだ料理に俺は見惚れた。
こんなにおいしそうなオムライスはなかなかお目に掛かれないだろう。
ふんわりとした卵は、厚みがあり、スプーンで割ると半熟になっていてとろけ出てくるに違いない。
その上には、自家製のトマトソースがかけられていて、食卓を彩っている。
もちろん栄養にも気を遣っていて、シーザーサラダが用意されていた。
「さ、一緒に食べよう。今日は張り切ってみたんだー。」
ミナトは腕まくりをしていたカッターシャツの袖をおろし、
グラスと飲み物のボトルを持ってキッチンから出てきた。
グラスをテーブルに置き、ポンッと心地いい音を奏でながら、
コルクを抜いて、グラスに注ぐ。
俺も、ソファから腰を上げ、テーブルの席に着く。
ミナトは、奈緒に芳醇な香りのする飲み物が入ったグラスを手渡す。
「俺、まだ未成年だからワインとか飲めないんだけど」
「大丈夫。これは君の世界でいうお酒じゃないから」
俺はグラスを口につけて一口味見してみた。
苦味や渋みといったものはなく、果物の独特な甘さが口の中に広がり、
喉を通った後も、すっきりとした爽やかさだけが残った。
「ふーん、案外いけるね。」
「特別だよ。今日は奈緒が帰ってきてくれたから特別に用意したんだぁー」
グラスをテーブルに置き、俺は食卓に手を付けた。
思っていたよりもお腹がすいていたようで、
一度、食べ始めると手が止まらなかった。
「たーんと、お食べ。」
バディのクロとレオも床の上で一緒にご飯を食べていた。
クロはエサを取られるのを心配しているかのように早食いをしていた。
~*。・*~*。・*~*。・*~*。・*~~*。・*~*。・*~*。・*~
俺はひとつも残らず、完食してしまった。
最後に、またあのドリンクをおかわりさせてもらって満腹感に浸る。
このまま、じっとしていると今にも寝てしまいそうなので、
お風呂に入ることにする。
ここでは、湯をためるために栓をする必要がなく、
全て、タッチパネルで操作することが出来る。
といっても、これを操作できるのはミナトが自宅にいる時だけだ。
俺が勝手な事をできないように、制限をかけているらしかった。
風呂の湯は待たなくても、すぐに溜まるので脱衣所に向かう。
服をかごの中に入れてお風呂場に足を踏み入れる。
いつも思うのだが、なぜこんなにも広いのだろうか。
大きな浴槽のジャグジーが備え付けられていて、
大人が数人入っても足を延ばせるくらい広々としている。
俺は、先に髪と身体を洗って清潔にしてから、お湯に浸かった。
随分と走ったから、足を少しマッサージする。
それにしても本当に気持ちいい。
お風呂で寝たら駄目な事は頭では分かってはいるけど、
身体の力が抜けていく。
少しの間、頭をからっぽにしてこの幸せに浸かることにした。
ーー溺れそうな幸せにーーー
こんなにおいしそうなオムライスはなかなかお目に掛かれないだろう。
ふんわりとした卵は、厚みがあり、スプーンで割ると半熟になっていてとろけ出てくるに違いない。
その上には、自家製のトマトソースがかけられていて、食卓を彩っている。
もちろん栄養にも気を遣っていて、シーザーサラダが用意されていた。
「さ、一緒に食べよう。今日は張り切ってみたんだー。」
ミナトは腕まくりをしていたカッターシャツの袖をおろし、
グラスと飲み物のボトルを持ってキッチンから出てきた。
グラスをテーブルに置き、ポンッと心地いい音を奏でながら、
コルクを抜いて、グラスに注ぐ。
俺も、ソファから腰を上げ、テーブルの席に着く。
ミナトは、奈緒に芳醇な香りのする飲み物が入ったグラスを手渡す。
「俺、まだ未成年だからワインとか飲めないんだけど」
「大丈夫。これは君の世界でいうお酒じゃないから」
俺はグラスを口につけて一口味見してみた。
苦味や渋みといったものはなく、果物の独特な甘さが口の中に広がり、
喉を通った後も、すっきりとした爽やかさだけが残った。
「ふーん、案外いけるね。」
「特別だよ。今日は奈緒が帰ってきてくれたから特別に用意したんだぁー」
グラスをテーブルに置き、俺は食卓に手を付けた。
思っていたよりもお腹がすいていたようで、
一度、食べ始めると手が止まらなかった。
「たーんと、お食べ。」
バディのクロとレオも床の上で一緒にご飯を食べていた。
クロはエサを取られるのを心配しているかのように早食いをしていた。
~*。・*~*。・*~*。・*~*。・*~~*。・*~*。・*~*。・*~
俺はひとつも残らず、完食してしまった。
最後に、またあのドリンクをおかわりさせてもらって満腹感に浸る。
このまま、じっとしていると今にも寝てしまいそうなので、
お風呂に入ることにする。
ここでは、湯をためるために栓をする必要がなく、
全て、タッチパネルで操作することが出来る。
といっても、これを操作できるのはミナトが自宅にいる時だけだ。
俺が勝手な事をできないように、制限をかけているらしかった。
風呂の湯は待たなくても、すぐに溜まるので脱衣所に向かう。
服をかごの中に入れてお風呂場に足を踏み入れる。
いつも思うのだが、なぜこんなにも広いのだろうか。
大きな浴槽のジャグジーが備え付けられていて、
大人が数人入っても足を延ばせるくらい広々としている。
俺は、先に髪と身体を洗って清潔にしてから、お湯に浸かった。
随分と走ったから、足を少しマッサージする。
それにしても本当に気持ちいい。
お風呂で寝たら駄目な事は頭では分かってはいるけど、
身体の力が抜けていく。
少しの間、頭をからっぽにしてこの幸せに浸かることにした。
ーー溺れそうな幸せにーーー
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