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3.囚われの華
呼び声
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――なお、――なおっ――
誰かの俺を呼ぶ声が聞こえてくる。
最近はゆっくり眠れていないような気もして、寝覚めも悪い。
俺はゆっくりと瞼をあけると、
そのぼやける視界には石畳の床が写った。
俺の眠りを妨げたやつに一言文句を言ってやろうと思っていたのに、周りには人の気配はなく、あの声ももう聞こえなくなってしまった。
単なる夢だったのだろうか。
それにしても、目を覚ませば床っておかしくない?
ずっと俯いていた姿勢のせいか、首に痛みを感じる。
他にも、手首のあたりとか膝も痛いのだけどどうなってるんだ!?
そして、俺は首をマッサージがてら回して、はっと気づく。
俺はどうやら意識を失う前に居た、あの部屋にあった祭壇の上に居るようだった。
そして天井からぶら下がっている鎖が俺の両方の手首を戒めて、俺の身体を強制的に吊り上げている。
この鎖は、俺の膝が丁度祭壇に着くような長さに設定されているようだ。
道理で、身体は痛いし、動けない訳だ。
それにしても、どうしてこんな事に……。
俺がいったい、何をしたというのだろう。
この世界では、変な人が多いのかな……?
何かもう、おかしな事が起こりすぎて、
頭の中が麻痺してしまっているような気がする。
「んっ――」
力を入れて踏ん張ってみたけれど、やはり鎖は外れる訳でもないし、簡単に切れたりもしない。
チャラチャラとその音が部屋の中に響いただけだった。
どのくらい眠っていたのか分からないけれど、
腕も痺れてきたような感覚がするし、早くどうにかしてほしい。
そういえば、俺が意識を失う前に、
クロヒョウとやんわりとした黒髪と真っ黒い瞳を持つミツヒコという男に出会ったのだけれど、どこに行ったんだ?
何故か、俺を知っているみたいだったし……。
ミナトの兄貴って言っていたのが本当だとしたら、
ミナトから俺の事を聞いたのだろうか?
うーーーん、一人で考えていても、分からない事は増えるばかりだ。
「あっ、やっと起きたねー。」
俺は突然の声に身体をビクッと震わせてしまった。
いきなり現れるのはやめて頂きたい。
ミツヒコという男は、また以前のように突然この部屋に現れた。
まるで幽霊みたいな男だ。
「おいっ、急にびっくりしただろっ!!
それよりも、俺を何とかしろっ」
「おー。威勢がいいねー。
でも、君、一体どういう状況なのか分かってるのかな?」
「それはっ……」
「ふふふ、君がどうなるのかは
全て私次第って事なんだよー。
なんたって、今も能力使ってるし。」
「えっ、どこがっ……」
「わからない?
じゃあ、ヒントをあげよう。」
ミツヒコは俺がいる祭壇の前まで歩いて来ると、
俺の胸へと手を伸ばしてくる。
俺は鎖のせいで、手が上へとあげられているため、
ミツヒコの行動を止める事ができない。
そして、ミツヒコは優しく片方の手の指先で
俺の胸で赤く色づいている所を触れてくる。
「ふっ」
俺の身体は、突然の刺激で身をすくめてしまいながらも、
一瞬のうちに俺の身体に走る快感で息が漏れてしまう。
ミツヒコはその手を止めることなく、
あろう事か、敏感になった乳首を爪でひっかいたりもしてくる。
「あんっ!!やめろっ」
「ふふふー。君はこうして痛みや快感を感じている。
君がここに来てから、随分と時間が経っているというのに、
食欲や、尿意も感じていない。
これが、どういう事かわかるかい――?」
――俺の身体はいったい?――
誰かの俺を呼ぶ声が聞こえてくる。
最近はゆっくり眠れていないような気もして、寝覚めも悪い。
俺はゆっくりと瞼をあけると、
そのぼやける視界には石畳の床が写った。
俺の眠りを妨げたやつに一言文句を言ってやろうと思っていたのに、周りには人の気配はなく、あの声ももう聞こえなくなってしまった。
単なる夢だったのだろうか。
それにしても、目を覚ませば床っておかしくない?
ずっと俯いていた姿勢のせいか、首に痛みを感じる。
他にも、手首のあたりとか膝も痛いのだけどどうなってるんだ!?
そして、俺は首をマッサージがてら回して、はっと気づく。
俺はどうやら意識を失う前に居た、あの部屋にあった祭壇の上に居るようだった。
そして天井からぶら下がっている鎖が俺の両方の手首を戒めて、俺の身体を強制的に吊り上げている。
この鎖は、俺の膝が丁度祭壇に着くような長さに設定されているようだ。
道理で、身体は痛いし、動けない訳だ。
それにしても、どうしてこんな事に……。
俺がいったい、何をしたというのだろう。
この世界では、変な人が多いのかな……?
何かもう、おかしな事が起こりすぎて、
頭の中が麻痺してしまっているような気がする。
「んっ――」
力を入れて踏ん張ってみたけれど、やはり鎖は外れる訳でもないし、簡単に切れたりもしない。
チャラチャラとその音が部屋の中に響いただけだった。
どのくらい眠っていたのか分からないけれど、
腕も痺れてきたような感覚がするし、早くどうにかしてほしい。
そういえば、俺が意識を失う前に、
クロヒョウとやんわりとした黒髪と真っ黒い瞳を持つミツヒコという男に出会ったのだけれど、どこに行ったんだ?
何故か、俺を知っているみたいだったし……。
ミナトの兄貴って言っていたのが本当だとしたら、
ミナトから俺の事を聞いたのだろうか?
うーーーん、一人で考えていても、分からない事は増えるばかりだ。
「あっ、やっと起きたねー。」
俺は突然の声に身体をビクッと震わせてしまった。
いきなり現れるのはやめて頂きたい。
ミツヒコという男は、また以前のように突然この部屋に現れた。
まるで幽霊みたいな男だ。
「おいっ、急にびっくりしただろっ!!
それよりも、俺を何とかしろっ」
「おー。威勢がいいねー。
でも、君、一体どういう状況なのか分かってるのかな?」
「それはっ……」
「ふふふ、君がどうなるのかは
全て私次第って事なんだよー。
なんたって、今も能力使ってるし。」
「えっ、どこがっ……」
「わからない?
じゃあ、ヒントをあげよう。」
ミツヒコは俺がいる祭壇の前まで歩いて来ると、
俺の胸へと手を伸ばしてくる。
俺は鎖のせいで、手が上へとあげられているため、
ミツヒコの行動を止める事ができない。
そして、ミツヒコは優しく片方の手の指先で
俺の胸で赤く色づいている所を触れてくる。
「ふっ」
俺の身体は、突然の刺激で身をすくめてしまいながらも、
一瞬のうちに俺の身体に走る快感で息が漏れてしまう。
ミツヒコはその手を止めることなく、
あろう事か、敏感になった乳首を爪でひっかいたりもしてくる。
「あんっ!!やめろっ」
「ふふふー。君はこうして痛みや快感を感じている。
君がここに来てから、随分と時間が経っているというのに、
食欲や、尿意も感じていない。
これが、どういう事かわかるかい――?」
――俺の身体はいったい?――
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