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5.光と闇
思い出
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橙色の夕陽の光が、カーテンの隙間から差し込んでいる。
あれ……?
俺、いつの間に眠ってしまったんだろう。
何か、まだボーッとするし。
奈緒は、総のベッドの上で目を覚ました。
最後の記憶は……、総とご飯を食べたとこで終わっている。
おなかいっぱいになったら眠くなる事は確かにある。
しかし、食べ終わってすぐにねたりはしない、はず……。
だって、小さい頃からずーっと、食べてからすぐ寝ると太っちゃうぞーって、両親に言われ続けているし。
はぁーー。
もしかして相当疲れてたのかなぁ。
また長い間眠っていたのかもしれない。
そんなに寝て、夜に眠れなくなったらどうしよう……。
暗闇の中、目が冴えて寝れない時ほど暇なものはない。
ベッドから降りて、大きく伸びをした。
うーーーんっ
あれ、総はどこにいったんだろ?
下の階にいるのかな……
んっ!?
んんん!?
奈緒は部屋から出ようとして、とんでもない事に気付いた。
ガチャガチャ
ガチャガチャ
「あれっ!?開かないっ」
え、何っ?
今まで普通に開いてたのに。
押しても引いてもダメだ。
何がやばいって、この扉は鍵がついてないはずなのだ。
もしかして、俺……。
壊しちゃったのかもしれない。
ど、ど、どうしよっ!
ドンドンっ!
「総!!開けてくれっ!!
扉が開かないんだっ!」
奈緒は拳を握ってドアを叩いた。
ドンドンっ
扉の向こうからの反応はひとつもない。
あまり叩いて、これ以上壊しても嫌だから手を下ろした。
総の事だ。
また様子を見にこの部屋に来てくれるだろう。
その時まで待つ事にしよう。
奈緒は改めて部屋をぐるりと見渡した。
すると、本棚に卒業アルバムが挟まっているのを見つけた。
「おっ、懐かしー。」
勝手に見ると怒られるかもしれないけど、何もする事ないし、いっかなー。
ペラペラとページをめくっていく。
幼い時の写真や、文集なんかも入っている。
ん?付箋がついてる。
そのページを開けると、友達と一緒に写った俺の写真が載っていた。
わざわざ付箋して、後でページを教えてくれるつもりだったのだろうか。
変なとこ優しいなぁー。
でも、ずっと見てると恥ずかしくなってきた。
俺はパタンと卒業アルバムを閉じて元の場所に戻した。
隣にも、アルバム用のファイルがいくつか並んでいる。
総はまめだなぁ。
どんだけ、写真好きなんだよー。
一体何を撮ってるのかなー?
奈緒は好奇心を抑えられずに、ファイルに目を通す。
なっ!
なに、これ……。
その瞬間、手から力が抜けてファイルが下に落ちる。
数枚、写真が飛び散ってしまった。
そのどれもに、俺が写っている。
この時ばかりは、自分の好奇心の強さには辟易とした。
見てはいけないものを見てしまったのだ……。
学校での写真、着替えてるとこ、自宅で眠っている写真……
あらゆる、日常が切り取られていた。
総はなぜ、こんな事を?
写真に写っている自分は色んな角度から撮られている。
しかも、カメラ目線のものは一切ない。
これが意味する事は、全部、盗撮写真だという事だ。
こんな……。
俺は一体、どう反応すればいいんだっ……。
とりあえず、真っ先に片付けよう。
落ち着いて、冷静に……。
ーーー撮られた記憶はないものでーーー
あれ……?
俺、いつの間に眠ってしまったんだろう。
何か、まだボーッとするし。
奈緒は、総のベッドの上で目を覚ました。
最後の記憶は……、総とご飯を食べたとこで終わっている。
おなかいっぱいになったら眠くなる事は確かにある。
しかし、食べ終わってすぐにねたりはしない、はず……。
だって、小さい頃からずーっと、食べてからすぐ寝ると太っちゃうぞーって、両親に言われ続けているし。
はぁーー。
もしかして相当疲れてたのかなぁ。
また長い間眠っていたのかもしれない。
そんなに寝て、夜に眠れなくなったらどうしよう……。
暗闇の中、目が冴えて寝れない時ほど暇なものはない。
ベッドから降りて、大きく伸びをした。
うーーーんっ
あれ、総はどこにいったんだろ?
下の階にいるのかな……
んっ!?
んんん!?
奈緒は部屋から出ようとして、とんでもない事に気付いた。
ガチャガチャ
ガチャガチャ
「あれっ!?開かないっ」
え、何っ?
今まで普通に開いてたのに。
押しても引いてもダメだ。
何がやばいって、この扉は鍵がついてないはずなのだ。
もしかして、俺……。
壊しちゃったのかもしれない。
ど、ど、どうしよっ!
ドンドンっ!
「総!!開けてくれっ!!
扉が開かないんだっ!」
奈緒は拳を握ってドアを叩いた。
ドンドンっ
扉の向こうからの反応はひとつもない。
あまり叩いて、これ以上壊しても嫌だから手を下ろした。
総の事だ。
また様子を見にこの部屋に来てくれるだろう。
その時まで待つ事にしよう。
奈緒は改めて部屋をぐるりと見渡した。
すると、本棚に卒業アルバムが挟まっているのを見つけた。
「おっ、懐かしー。」
勝手に見ると怒られるかもしれないけど、何もする事ないし、いっかなー。
ペラペラとページをめくっていく。
幼い時の写真や、文集なんかも入っている。
ん?付箋がついてる。
そのページを開けると、友達と一緒に写った俺の写真が載っていた。
わざわざ付箋して、後でページを教えてくれるつもりだったのだろうか。
変なとこ優しいなぁー。
でも、ずっと見てると恥ずかしくなってきた。
俺はパタンと卒業アルバムを閉じて元の場所に戻した。
隣にも、アルバム用のファイルがいくつか並んでいる。
総はまめだなぁ。
どんだけ、写真好きなんだよー。
一体何を撮ってるのかなー?
奈緒は好奇心を抑えられずに、ファイルに目を通す。
なっ!
なに、これ……。
その瞬間、手から力が抜けてファイルが下に落ちる。
数枚、写真が飛び散ってしまった。
そのどれもに、俺が写っている。
この時ばかりは、自分の好奇心の強さには辟易とした。
見てはいけないものを見てしまったのだ……。
学校での写真、着替えてるとこ、自宅で眠っている写真……
あらゆる、日常が切り取られていた。
総はなぜ、こんな事を?
写真に写っている自分は色んな角度から撮られている。
しかも、カメラ目線のものは一切ない。
これが意味する事は、全部、盗撮写真だという事だ。
こんな……。
俺は一体、どう反応すればいいんだっ……。
とりあえず、真っ先に片付けよう。
落ち着いて、冷静に……。
ーーー撮られた記憶はないものでーーー
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