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第二章
78話 選んでよ おまけ
「じゃあな。気をつけて帰れよ」
俺の言葉に、フィンは目を合わそうとせず、小さく頷いた。
その顔は真っ赤だ。
俺はそれを見て、再び口に、ちゅっと口付けた。
フィンは面白いくらいに飛び上がる。
「ライン!」
「もう一回する?」
「し、しない!」
涙目になってきたので、仕方なく俺は手を離した。
あまり苛めると嫌われてしまう。
最後にぽんっと頭を撫でてから、馬車を降りた。
「送ってくれてありがとう。またな」
フィンの家の馬車が走り出したのを確認してから、家に戻ろうと少し歩いたところで、後ろから声をかけられた。
振り返ると、フィンの従者のエリクが立っていた。
「申し訳ございません。こちらをお渡しするのを忘れておりました。うちの料理長の新作でございます。よろしければ、ゴットフリート様とお召し上がりください」
「それは親切にどうも」
フィンは、たまにお土産と言って、家に勤めている料理長のお菓子をプレゼントしてくれる。
今日も帰りに渡そうと用意していたが、俺が好きだと言ったせいで動揺し、失念してしまっていたのだろう。
顔を合わせづらいのか、エリクに頼んだみたいだ。
律儀だなと思いつつ、甘い物は好物なので有り難く頂戴する。
そういえばと思い、俺はエリクに何気なく言った。
「今日のお昼のサンドイッチも、美味しかったと伝えておいてくれませんか?」
俺の言葉を聞いて、エリクは不思議そうな顔をした。
「ご自分でお伝えにならなかったのですか?」
「えっ?」
言われた意味が分からなく、俺が戸惑っていると、エリクが俺の勘違いに気づき、一人で頷いた。
「ラインハルト様が、今日のお昼にお召し上がりになられたサンドイッチは、料理長が作ったのではなく、フィン様の手作りでございます」
「フィンの手作り?」
「はい。『お外デートなら、お昼は手作りだよね』と言って、気合を入れて早起きして作っておられましたよ。ですので、感想はフィン様へ直接お伝えくださいませ」
それでは失礼致します、と言ってエリクは去って行った。
『お外デートなら、お昼は手作りだよね』
侯爵家で宰相の息子が厨房に立つなどあり得ない。
だが、フィンなら簡単に想像できた。
周りが一度止めたとしても、おねだりして厨房に立つことを許してもらったに違いない。
分かっているのか、いないのか。
どういうつもりで作ったんだろう。
「本当に天然だな、あいつは」
嬉しくて、俺は思わず顔がニヤけてしまった。
家に帰ると、ゴットフリートが待ち構えていた。
フィンをデートに誘ったと言った時から、ずっとソワソワしていたので、一日中気になっていたのだろう。
お昼はフィンの手作りだったと自慢したら、俺も食いたかった!と悔しそうに言われた。
「はっ?フィンに告白したのか?マジ?」
「気になる子がいるなら、婚約者候補を解消しようとか言い出したから、はっきり言わないとダメだと思った」
「まぁ、あいつは天然だからな」
「おかしくね?俺はデートって言って誘ったんだぞ」
「デートごっこくらいにしか、思ってなかったんじゃないか?」
「あり得る!」
「で?答えは」
「俺も選んで欲しいと言って、返事待ち」
「も?やっぱヴィルのこと好きなのか?」
「本人はまだって言ってたけど、時間の問題だろ。あと、婚約者候補に義理でなったと思っているのはフィンだけだからって言ったら、驚いてたぜ」
それは鈍すぎるな、とゴットフリートも呆れている。
ゴットフリートも、それなりにフィンにアプローチしていたのだが、全然伝わっていなかったことが分かり、ため息を吐いていた。
「お前、間接的に俺の気持ちバラすなよ」
フィンが気づくならまだしも、そういうことは自分で直接言いたかったと言われ、その点については反省する。
「ごめん。でもフィンのことだから、まだ気づいてないかもしれないじゃん」
「義理じゃなかったら、本気しかないだろうが!」
どう思い間違えるんだ、とゴットフリートに蹴られた。
まぁ確かに。
その後も、今日のことを話す途中で、胸が透けていて思わず触ってしまったことや、帰りの馬車で告白ついでに口付けたことを報告する度に、ゴットフリートから攻撃を受け、避けるのが大変だった。
「そんなに悔しいなら、お前も告白すればいいだろ」
他人にあまり執着しないゴットフリートが、ここまで気にする相手など、俺を除けばフィンとヴィルヘルムしかいない。
もちろん、俺とヴィルヘルムに対しては恋愛感情という意味ではない。
そんな感情を持たれても困る。
俺の言葉に、ゴットフリートは悩むように眉を顰めた。
「お前はそれでいいのか?」
「フィンには『ヴィルを選んでも、ゴットを選んでもいいから、俺も選んでよ』って伝えてある。四人で仲良く結婚してもいいと、俺は腹を決めた」
フィンと一緒にいられるならば、どんな形でもいい。
はっきりと告げた俺に、ゴットフリートは一言『分かった』とだけ答えた。
ラインハルトがゴットフリートに今日の報告会をしている頃、ローゼシュバルツ家では、フィンが従者から呆れたような顔をされていた。
「フィン様。本当にそんなことを言っちゃったんですか?」
「うぅ、だって」
「他の人を選んでもいいよ僕は身を引くから、なんて言葉、好きな人から言われたら、俺だったら傷つきますよ」
トリスタンの言葉に、フィンはシュンとしてしまった。
お茶を運んで来たエリクも、困ったような顔でフィンに問いかける。
「サンドイッチの件も、どうしてご自分で手作りしたと言わなかったのですか?ラインハルト様は驚いておられましたよ」
「えっ!言っちゃったの?」
「ダメでしたか?」
「ダメじゃない、けど…恥ずかしい」
恥ずかしいの基準がよく分からないなと、従者二人は顔を見合わせる。
てっきり『僕が作ったんだよ!』と言って自慢していると思っていた。
「不評だったんですか?俺も頂きましたけど、美味しかったですよ」
「俺も美味いと思いました」
お裾分けと言って、家族やトリスタンたちの分も作ってから、フィンは出かけて行った。
エリクは馬車で待機中に、トリスタンは留守番で屋敷にいたので、昼食に食べている。
「ううん。うまいなって言って、いっぱい食べてた」
「良かったじゃないですか」
「うん」
「愛情もたっぷり込めてあったんでしょ?」
「!!」
トリスタンの言葉に、フィンは真っ赤になった。
「こ、込めてない!込めてないよ!」
「デートって言って誘われて、どうして他に好きな人がいると勘違いするのか、俺は理解に苦しみますね」
「ねぇ!聞いてる!?」
「確かに。トリスタンの言う通りだな。お二人は直接的には言葉にされていなかったが、行動を見れば明らかだった」
「エリクも!ねぇってば!」
「フィン様も、少なからずお二人のことを想われていると」
「仲睦まじい姿を見る度に、俺たちは思っていたのですが」
「「思い違いでしたでしょうか?」」
ねぇ、それって答えないとダメなの?
フィンは、従者二人の質問に、何と答えようかと頭を悩ませたのだった。
俺の言葉に、フィンは目を合わそうとせず、小さく頷いた。
その顔は真っ赤だ。
俺はそれを見て、再び口に、ちゅっと口付けた。
フィンは面白いくらいに飛び上がる。
「ライン!」
「もう一回する?」
「し、しない!」
涙目になってきたので、仕方なく俺は手を離した。
あまり苛めると嫌われてしまう。
最後にぽんっと頭を撫でてから、馬車を降りた。
「送ってくれてありがとう。またな」
フィンの家の馬車が走り出したのを確認してから、家に戻ろうと少し歩いたところで、後ろから声をかけられた。
振り返ると、フィンの従者のエリクが立っていた。
「申し訳ございません。こちらをお渡しするのを忘れておりました。うちの料理長の新作でございます。よろしければ、ゴットフリート様とお召し上がりください」
「それは親切にどうも」
フィンは、たまにお土産と言って、家に勤めている料理長のお菓子をプレゼントしてくれる。
今日も帰りに渡そうと用意していたが、俺が好きだと言ったせいで動揺し、失念してしまっていたのだろう。
顔を合わせづらいのか、エリクに頼んだみたいだ。
律儀だなと思いつつ、甘い物は好物なので有り難く頂戴する。
そういえばと思い、俺はエリクに何気なく言った。
「今日のお昼のサンドイッチも、美味しかったと伝えておいてくれませんか?」
俺の言葉を聞いて、エリクは不思議そうな顔をした。
「ご自分でお伝えにならなかったのですか?」
「えっ?」
言われた意味が分からなく、俺が戸惑っていると、エリクが俺の勘違いに気づき、一人で頷いた。
「ラインハルト様が、今日のお昼にお召し上がりになられたサンドイッチは、料理長が作ったのではなく、フィン様の手作りでございます」
「フィンの手作り?」
「はい。『お外デートなら、お昼は手作りだよね』と言って、気合を入れて早起きして作っておられましたよ。ですので、感想はフィン様へ直接お伝えくださいませ」
それでは失礼致します、と言ってエリクは去って行った。
『お外デートなら、お昼は手作りだよね』
侯爵家で宰相の息子が厨房に立つなどあり得ない。
だが、フィンなら簡単に想像できた。
周りが一度止めたとしても、おねだりして厨房に立つことを許してもらったに違いない。
分かっているのか、いないのか。
どういうつもりで作ったんだろう。
「本当に天然だな、あいつは」
嬉しくて、俺は思わず顔がニヤけてしまった。
家に帰ると、ゴットフリートが待ち構えていた。
フィンをデートに誘ったと言った時から、ずっとソワソワしていたので、一日中気になっていたのだろう。
お昼はフィンの手作りだったと自慢したら、俺も食いたかった!と悔しそうに言われた。
「はっ?フィンに告白したのか?マジ?」
「気になる子がいるなら、婚約者候補を解消しようとか言い出したから、はっきり言わないとダメだと思った」
「まぁ、あいつは天然だからな」
「おかしくね?俺はデートって言って誘ったんだぞ」
「デートごっこくらいにしか、思ってなかったんじゃないか?」
「あり得る!」
「で?答えは」
「俺も選んで欲しいと言って、返事待ち」
「も?やっぱヴィルのこと好きなのか?」
「本人はまだって言ってたけど、時間の問題だろ。あと、婚約者候補に義理でなったと思っているのはフィンだけだからって言ったら、驚いてたぜ」
それは鈍すぎるな、とゴットフリートも呆れている。
ゴットフリートも、それなりにフィンにアプローチしていたのだが、全然伝わっていなかったことが分かり、ため息を吐いていた。
「お前、間接的に俺の気持ちバラすなよ」
フィンが気づくならまだしも、そういうことは自分で直接言いたかったと言われ、その点については反省する。
「ごめん。でもフィンのことだから、まだ気づいてないかもしれないじゃん」
「義理じゃなかったら、本気しかないだろうが!」
どう思い間違えるんだ、とゴットフリートに蹴られた。
まぁ確かに。
その後も、今日のことを話す途中で、胸が透けていて思わず触ってしまったことや、帰りの馬車で告白ついでに口付けたことを報告する度に、ゴットフリートから攻撃を受け、避けるのが大変だった。
「そんなに悔しいなら、お前も告白すればいいだろ」
他人にあまり執着しないゴットフリートが、ここまで気にする相手など、俺を除けばフィンとヴィルヘルムしかいない。
もちろん、俺とヴィルヘルムに対しては恋愛感情という意味ではない。
そんな感情を持たれても困る。
俺の言葉に、ゴットフリートは悩むように眉を顰めた。
「お前はそれでいいのか?」
「フィンには『ヴィルを選んでも、ゴットを選んでもいいから、俺も選んでよ』って伝えてある。四人で仲良く結婚してもいいと、俺は腹を決めた」
フィンと一緒にいられるならば、どんな形でもいい。
はっきりと告げた俺に、ゴットフリートは一言『分かった』とだけ答えた。
ラインハルトがゴットフリートに今日の報告会をしている頃、ローゼシュバルツ家では、フィンが従者から呆れたような顔をされていた。
「フィン様。本当にそんなことを言っちゃったんですか?」
「うぅ、だって」
「他の人を選んでもいいよ僕は身を引くから、なんて言葉、好きな人から言われたら、俺だったら傷つきますよ」
トリスタンの言葉に、フィンはシュンとしてしまった。
お茶を運んで来たエリクも、困ったような顔でフィンに問いかける。
「サンドイッチの件も、どうしてご自分で手作りしたと言わなかったのですか?ラインハルト様は驚いておられましたよ」
「えっ!言っちゃったの?」
「ダメでしたか?」
「ダメじゃない、けど…恥ずかしい」
恥ずかしいの基準がよく分からないなと、従者二人は顔を見合わせる。
てっきり『僕が作ったんだよ!』と言って自慢していると思っていた。
「不評だったんですか?俺も頂きましたけど、美味しかったですよ」
「俺も美味いと思いました」
お裾分けと言って、家族やトリスタンたちの分も作ってから、フィンは出かけて行った。
エリクは馬車で待機中に、トリスタンは留守番で屋敷にいたので、昼食に食べている。
「ううん。うまいなって言って、いっぱい食べてた」
「良かったじゃないですか」
「うん」
「愛情もたっぷり込めてあったんでしょ?」
「!!」
トリスタンの言葉に、フィンは真っ赤になった。
「こ、込めてない!込めてないよ!」
「デートって言って誘われて、どうして他に好きな人がいると勘違いするのか、俺は理解に苦しみますね」
「ねぇ!聞いてる!?」
「確かに。トリスタンの言う通りだな。お二人は直接的には言葉にされていなかったが、行動を見れば明らかだった」
「エリクも!ねぇってば!」
「フィン様も、少なからずお二人のことを想われていると」
「仲睦まじい姿を見る度に、俺たちは思っていたのですが」
「「思い違いでしたでしょうか?」」
ねぇ、それって答えないとダメなの?
フィンは、従者二人の質問に、何と答えようかと頭を悩ませたのだった。
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