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第6話
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どれだけ走ったろうか。
もうここまで来れば読経の声も聞こえない、寺の建物も見えない。
京子は立ち止まると手提げカバンからハンカチを取り出し、涙を拭き始めた。
「京子さん。」
彼女に声をかける者がいた。
京子が振り返ると、そこには見覚えのある男が立っていた。
「時雨さん…、でしたよね。」
「はい、時雨です。京子さん、今日は来てくださったんですね。」
今の時雨の顔は新聞記者のそれではない、一人の人間、少なくとも数年間を戦前の世で過ごし、わずかでも戦争を知る人間の顔だ。
「見ていたんですか。」
「はい…、すみません。」
手提げカバンにハンカチを収めた京子は、悲しい笑顔を空に向けながら話した。
「少し期待していたんですよ。もしかしたら、もう許されているのかなって。昔みたいに笑いながら京子ちゃんって言ってくれるのかなって。でも、駄目だったみたい。そうですよね、家族が死んだんですから。」
「しかし、あなたに責任があるわけではない。」
顔を少し空の方へ向けたままの京子、そして彼女をいたわるように話し続ける時雨。
「ハナエさんだって、お姉さんの最期の様子を知りたいだけであって。その時の様子とあなたの気持ちを正直に話しさえすれば…」
その時、京子が時雨の話を遮った。
「今さらそんなことを知ってどうなるっていうの。トミちゃんやみんなの最期を知ったからって何が変わるっていうの!」
激しい感情と絶望が入り混じった、そんな目を時雨へ向け、京子は思いを一気に吐き出した。
「人はそんなに簡単に死ねるんですか。あなたは簡単に死ねるんですか!」
「どうして一緒に死ななかったんだ。卑怯者、裏切り者、今からでも遅くないから後を追え、海に飛び込め。引揚船の上で何度そういうことを言われたか。北海道に来てからも、あなたみたいな人が何人も現れて、あの時のことを聞き出そうとする。逃げるように引っ越したこともあった。そして、今でも毎晩のようにうなされる。」
「電話機を見る度に思うんです。今の時代は交換機の自動化が進んで、あと何年かすれば交換手は必要なくなる。この札幌だって市内通話は自動化されている。でも、私はそんな時代に取り残されたまま。こんな便利な機械があれば、みんなも死なずに済んだのにって。毎日そんなことばかり考えてる。」
返す言葉が見つからず、悲しい目をした京子の前に立ち尽くすだけの時雨。
「ごめんなさい…、あなたにこんなことを話しても仕方ないですよね。」
自分の気持ちを吐き出したことで彼女も少し落ち着いたようだ。
「そんなことは…。また聞かせてください。いつでも…」
気遣う時雨に京子の笑顔が向けられた。
悲しく、寂しい笑顔が。
「時雨さん…、私の時間は止まったままなんです…」
日本人は ”死” ということを簡単に口にする。
自分もそうだ。
それは結局のところ、他人がどれだけ死のうが自分には関係ないからなのか。
玉砕や特攻を強制しながら、平和な戦後をのうのうと生きている軍人や政治家は腐るほどいる。
日本人の死生観なんて、所詮は無責任と利己主義の結果として生まれたものなのかもしれない。
それとも、うっぷん晴らしの集団リンチのための理由付けなのか。
”生きる” ということを真剣に論じる日本人はどれだけいるのだろうか。
そうだ、何年か前に一人だけ会ったことがある。
生きることを選んだ日本人に。
札幌駅のホームでは、駅員が乗客の誘導に追われていた。
「おい、そこで何をしているんだ。」
駅員が一人の乗客に声をかけた。
列車を待つ人々の列を離れ、今まさにホームへと滑り込んでくる列車へ向かって一人の女が歩いている。
振り返った女の顔を見た瞬間、駅員は背筋が凍ついたような感覚に襲われた。
顔が青白い、まるで幽霊だ…
「何があったかは知らんが、やめるんだ。頼むから、思い直してくれ。」
「…」
しかし、女は何も答えずに虚ろな目をしている。
「家族がいるんだろ、悲しむ人がいるんだろ、頼むよ…」
「…」
時雨は道都新聞社ビルの編集室へ戻ったのだが、編集長に今日の出来事を話す気にはどうしてもなれなかった。
そんな彼の気持ちを知るはずもない編集長が声をかけてきた。
「時雨、どうだった、来てたのか、10人目は。」
「…」
「おい、聞いてんのか!」
時雨はイラついている編集長の方へつかつかと歩いて行った。
「この案件ですが、やめませんか、記事にするの。」
「お前、何を言い出すんだ。これは、まだ誰も知らない話なんだぞ。うちが最初に世に出すんだぞ。」
「世に出すべきものなんですか、本当に。」
「お前、いったいどうしたんだ。」
しばし睨み合う二人に女子社員が声をかけてきた。
「時雨さん、お電話です。」
時雨は編集長を睨みつけたまま答えた。
「取り込み中だ、かけ直すと言ってくれ。」
時雨の気迫に押されそうになった女子社員であったが、思い直して時雨に告げた。
「それが、札幌中央警察署からなんですけど。」
「!」
それを聞いたとたん、時雨は机の上にある自分の帽子を鷲掴みにすると部屋を飛び出していった。
「時雨さん、電話! ちょっと! あ、もしもし、今ここを飛び出してそちらに向かったようです。」
警察署の受付に行くと、定年間近のような警察官が時雨を待っていた。
「札幌駅で保護されたんですよ。ホームをふらふらと歩いているところを。どうやら列車に飛び込もうとしたらしくて。」
「それで、彼女は無事なんですか。」
「無事ですよ。札幌に身寄りはいないのかって聞いたら、あなたの名前を言ったもんでね。」
警察官は時雨を女が保護されている部屋へ案内した。
「中にいますよ。それとね、列車に飛び込まれると大変なんだよね、後始末が。通勤している人にも迷惑だし、しばらく肉も食えなくなるし。あなたも新聞記者なら知ってるでしょう、ねえ。」
失礼極まりない警察官に何も答えずに時雨はドアを開けた。
殺風景な部屋にスチール製の事務机と椅子が置いてあり、そこに一人の女が座っていた。
「京子さん、どうしてこんなことを…」
京子はゆっくりと時雨の方へ顔を向け、少し唇を噛みしめるように話した。
「何となく、もういいかなって、終わりにしてもいいかなって…」
そして、真岡郵便局でのことを話し始めた。
多分、他人に話すのはこれが初めてのことだろう。
「時雨さん、あの時、怖くなったんです。みんなが苦しんで死んでいく姿を見ると、どうしても毒を飲むことができませんでした。それで机の下に隠れて。そうしたら、駆けつけてきた兄や男性局員に救い出されて。」
「引き揚げまでの間、兄がずっと私を守ってくれました。誰にも何も話すな、会う必要もないって。そして、兄が奔走して引揚船に乗せてくれたんです。」
「北海道に引き揚げてから、ずっと息を殺して生きてきました。でも、忘れようと思っても、トミちゃんや伊勢班長たちみんなのことが頭から離れない。心の中で、ごめんなさい、ごめんなさいと、ずっと言い続けてる…」
京子の話を聞いているうちに時雨も涙ぐんでしまっていた。
「今、お兄さんは。」
「私より1年くらい遅れて引き揚げることができました。今は釧路にいます。結局、私の家族はみんなが無事に引き揚げることができたんです。でも、ハナエちゃんのところは、トミちゃんが死んで、お父さんがシベリアで生きているかも分からない。どうしてなんでしょうね。」
時雨は、自分の起こした行動が京子を追い詰めたとのだと、申し訳ない思いでいっぱいであった。
最初は面倒な仕事だと思っていた。
しかし、卑怯者の汚名を着せられた者の存在を知り、新聞記者としての功名心と好奇心にかられて、静かに暮らしていた彼女を醜悪な現実社会へと引きずり出してしまった。
そのことが、せっかく生きることができた人間を再び死に追いやることになろうとは。
「すみません。私があなたを探し出しさえしなければ。」
「いいんです、お仕事ですもの。それに、いつかこんな日が来ると思ってました。」
「…」
「また失敗しちゃいました。これで二度目ですね。」
子どもがいたずらをした後の茶目っ気たっぷりの笑顔を真似しようとしたのだろうが、京子の顔はそれとは程遠い笑顔であった。
そんな彼女へ時雨は告げるのだった。
「京子さん、会って欲しい人がいるんです。その人に会えばあなたの中で何かが変わるかもしれない。お願いします。」
もうここまで来れば読経の声も聞こえない、寺の建物も見えない。
京子は立ち止まると手提げカバンからハンカチを取り出し、涙を拭き始めた。
「京子さん。」
彼女に声をかける者がいた。
京子が振り返ると、そこには見覚えのある男が立っていた。
「時雨さん…、でしたよね。」
「はい、時雨です。京子さん、今日は来てくださったんですね。」
今の時雨の顔は新聞記者のそれではない、一人の人間、少なくとも数年間を戦前の世で過ごし、わずかでも戦争を知る人間の顔だ。
「見ていたんですか。」
「はい…、すみません。」
手提げカバンにハンカチを収めた京子は、悲しい笑顔を空に向けながら話した。
「少し期待していたんですよ。もしかしたら、もう許されているのかなって。昔みたいに笑いながら京子ちゃんって言ってくれるのかなって。でも、駄目だったみたい。そうですよね、家族が死んだんですから。」
「しかし、あなたに責任があるわけではない。」
顔を少し空の方へ向けたままの京子、そして彼女をいたわるように話し続ける時雨。
「ハナエさんだって、お姉さんの最期の様子を知りたいだけであって。その時の様子とあなたの気持ちを正直に話しさえすれば…」
その時、京子が時雨の話を遮った。
「今さらそんなことを知ってどうなるっていうの。トミちゃんやみんなの最期を知ったからって何が変わるっていうの!」
激しい感情と絶望が入り混じった、そんな目を時雨へ向け、京子は思いを一気に吐き出した。
「人はそんなに簡単に死ねるんですか。あなたは簡単に死ねるんですか!」
「どうして一緒に死ななかったんだ。卑怯者、裏切り者、今からでも遅くないから後を追え、海に飛び込め。引揚船の上で何度そういうことを言われたか。北海道に来てからも、あなたみたいな人が何人も現れて、あの時のことを聞き出そうとする。逃げるように引っ越したこともあった。そして、今でも毎晩のようにうなされる。」
「電話機を見る度に思うんです。今の時代は交換機の自動化が進んで、あと何年かすれば交換手は必要なくなる。この札幌だって市内通話は自動化されている。でも、私はそんな時代に取り残されたまま。こんな便利な機械があれば、みんなも死なずに済んだのにって。毎日そんなことばかり考えてる。」
返す言葉が見つからず、悲しい目をした京子の前に立ち尽くすだけの時雨。
「ごめんなさい…、あなたにこんなことを話しても仕方ないですよね。」
自分の気持ちを吐き出したことで彼女も少し落ち着いたようだ。
「そんなことは…。また聞かせてください。いつでも…」
気遣う時雨に京子の笑顔が向けられた。
悲しく、寂しい笑顔が。
「時雨さん…、私の時間は止まったままなんです…」
日本人は ”死” ということを簡単に口にする。
自分もそうだ。
それは結局のところ、他人がどれだけ死のうが自分には関係ないからなのか。
玉砕や特攻を強制しながら、平和な戦後をのうのうと生きている軍人や政治家は腐るほどいる。
日本人の死生観なんて、所詮は無責任と利己主義の結果として生まれたものなのかもしれない。
それとも、うっぷん晴らしの集団リンチのための理由付けなのか。
”生きる” ということを真剣に論じる日本人はどれだけいるのだろうか。
そうだ、何年か前に一人だけ会ったことがある。
生きることを選んだ日本人に。
札幌駅のホームでは、駅員が乗客の誘導に追われていた。
「おい、そこで何をしているんだ。」
駅員が一人の乗客に声をかけた。
列車を待つ人々の列を離れ、今まさにホームへと滑り込んでくる列車へ向かって一人の女が歩いている。
振り返った女の顔を見た瞬間、駅員は背筋が凍ついたような感覚に襲われた。
顔が青白い、まるで幽霊だ…
「何があったかは知らんが、やめるんだ。頼むから、思い直してくれ。」
「…」
しかし、女は何も答えずに虚ろな目をしている。
「家族がいるんだろ、悲しむ人がいるんだろ、頼むよ…」
「…」
時雨は道都新聞社ビルの編集室へ戻ったのだが、編集長に今日の出来事を話す気にはどうしてもなれなかった。
そんな彼の気持ちを知るはずもない編集長が声をかけてきた。
「時雨、どうだった、来てたのか、10人目は。」
「…」
「おい、聞いてんのか!」
時雨はイラついている編集長の方へつかつかと歩いて行った。
「この案件ですが、やめませんか、記事にするの。」
「お前、何を言い出すんだ。これは、まだ誰も知らない話なんだぞ。うちが最初に世に出すんだぞ。」
「世に出すべきものなんですか、本当に。」
「お前、いったいどうしたんだ。」
しばし睨み合う二人に女子社員が声をかけてきた。
「時雨さん、お電話です。」
時雨は編集長を睨みつけたまま答えた。
「取り込み中だ、かけ直すと言ってくれ。」
時雨の気迫に押されそうになった女子社員であったが、思い直して時雨に告げた。
「それが、札幌中央警察署からなんですけど。」
「!」
それを聞いたとたん、時雨は机の上にある自分の帽子を鷲掴みにすると部屋を飛び出していった。
「時雨さん、電話! ちょっと! あ、もしもし、今ここを飛び出してそちらに向かったようです。」
警察署の受付に行くと、定年間近のような警察官が時雨を待っていた。
「札幌駅で保護されたんですよ。ホームをふらふらと歩いているところを。どうやら列車に飛び込もうとしたらしくて。」
「それで、彼女は無事なんですか。」
「無事ですよ。札幌に身寄りはいないのかって聞いたら、あなたの名前を言ったもんでね。」
警察官は時雨を女が保護されている部屋へ案内した。
「中にいますよ。それとね、列車に飛び込まれると大変なんだよね、後始末が。通勤している人にも迷惑だし、しばらく肉も食えなくなるし。あなたも新聞記者なら知ってるでしょう、ねえ。」
失礼極まりない警察官に何も答えずに時雨はドアを開けた。
殺風景な部屋にスチール製の事務机と椅子が置いてあり、そこに一人の女が座っていた。
「京子さん、どうしてこんなことを…」
京子はゆっくりと時雨の方へ顔を向け、少し唇を噛みしめるように話した。
「何となく、もういいかなって、終わりにしてもいいかなって…」
そして、真岡郵便局でのことを話し始めた。
多分、他人に話すのはこれが初めてのことだろう。
「時雨さん、あの時、怖くなったんです。みんなが苦しんで死んでいく姿を見ると、どうしても毒を飲むことができませんでした。それで机の下に隠れて。そうしたら、駆けつけてきた兄や男性局員に救い出されて。」
「引き揚げまでの間、兄がずっと私を守ってくれました。誰にも何も話すな、会う必要もないって。そして、兄が奔走して引揚船に乗せてくれたんです。」
「北海道に引き揚げてから、ずっと息を殺して生きてきました。でも、忘れようと思っても、トミちゃんや伊勢班長たちみんなのことが頭から離れない。心の中で、ごめんなさい、ごめんなさいと、ずっと言い続けてる…」
京子の話を聞いているうちに時雨も涙ぐんでしまっていた。
「今、お兄さんは。」
「私より1年くらい遅れて引き揚げることができました。今は釧路にいます。結局、私の家族はみんなが無事に引き揚げることができたんです。でも、ハナエちゃんのところは、トミちゃんが死んで、お父さんがシベリアで生きているかも分からない。どうしてなんでしょうね。」
時雨は、自分の起こした行動が京子を追い詰めたとのだと、申し訳ない思いでいっぱいであった。
最初は面倒な仕事だと思っていた。
しかし、卑怯者の汚名を着せられた者の存在を知り、新聞記者としての功名心と好奇心にかられて、静かに暮らしていた彼女を醜悪な現実社会へと引きずり出してしまった。
そのことが、せっかく生きることができた人間を再び死に追いやることになろうとは。
「すみません。私があなたを探し出しさえしなければ。」
「いいんです、お仕事ですもの。それに、いつかこんな日が来ると思ってました。」
「…」
「また失敗しちゃいました。これで二度目ですね。」
子どもがいたずらをした後の茶目っ気たっぷりの笑顔を真似しようとしたのだろうが、京子の顔はそれとは程遠い笑顔であった。
そんな彼女へ時雨は告げるのだった。
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