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死の森に入る
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「それじゃ森に入ってきます」
「はえぇよ! さっき戻ったばかりだろうが!」
あの後宿に戻り手早く装備を整えて戻ってきたダンは、東門の門番に何故か呼び止められて足止めされていた。先ほどはこんなことはなかったのに。『めんどくさいなぁ』とダンは思っていた。
「とりあえずマジで入るんなら記帳してからいけ」と門番は据え付けの書き物台を指さした。なるほどルールなんだなダンは納得して自分の名前を記帳する。
「で? 何時間で戻る予定なんだ?」
「そうですねぇ、2,3日といったところですかね」と言ったダンの肩が掴まれる。殺気はないが何だろうと門番の顔を見ると真剣な表情をしていた。
「いいか、この森はほかの森とは訳が違うんだ。無理せずに夜になる前には帰ってくるんだ。命を粗末にすんじゃねぇぞ」と門番はダンの身を案じて、真剣な表情で言ってくれているのだ。これにはダンもしっかりと答えねばならない。
「大丈夫。死にに行くなんてことはしませんから。ここから真っすぐ森に向かうので。あ、そうだ」
「なんだ? 遺言とかは聞かんからな」
「いえいえ。あの森の木、伐採しても構いませんか?」
「は?」と門番が変な顔をした。
現在ダンの姿を東門から確認できる。
ダンが森に入っていないわけではない。
「ふう、結構奥まで入ったかな?……いや、まだ街の外壁が見えてるしなぁ」
ダンは東門からうっすらと見える獣道をある程度の幅で木を伐採しながら進んでいるのだ。
手に持つは長大な柄を持つ戦斧。その柄の届く範囲の木を薙ぎ払う青年。門番は自分が昨日の酒がまだ残っているのではないかと自分自身を疑い始めた。
そもそも死の森の木々はとてつもない生命力を持つ木で、その昔資源として使えないかと検証したが、そもそも木が1本も切れなかったという事実が分かったそうだ。
そしてその検証の際にもあったことだがーー
「いかん! 魔物がーー」
青年の手刀で首を落とされていた。
うん、たぶん手刀だよね? 腕が早すぎて分かんないんだけどさ。
青年が木と魔物をそれぞれ別の袋にしまうとまた伐採を再開した。
「うん、心配してもしょうがないわ、アレ」
門番は街への報告をどうするか考え始めた。
獣道は若干の蛇行をしながら街からほぼ真っすぐ続いていた。
「ん~、どのぐらいかかるかぁ」とダンは『切るの後にして目的地確認してこようかな? でも門番さん心配させると悪いし』などと考えていた。ちなみに門番はすでにダンに注目していなかったりする。
その時ダンの耳に女性の声が聞こえた。さらに複数の足音が聞こえる。共に森の中からだ。
若干怪しんだが、女性の声で「助けて!」と聞こえてきたとき、ダンはすぐさま声の下方向へ走り始めた。戦斧をその場に残して手ぶらになると森の中を猛然と駆ける。いくつかの木々を躱したダンは女性が狼型の魔物に追われている光景を目撃した。
「こっちだ!」と声をかけるダン。女性も声に気づいてダンへと向かってくる。しかし魔物の方が当然足が速い。単純な目測ではダンと女性が合流する前に魔物に追いつかれてしまうだろう。
ダンは奥の手を切った。
「『戦乙女の加護』解放!」
瞬間、ダンは全てを抜き去った。
ダンの身体が一気に魔物達の後方に現れ、魔物達はその体を切断された。断面をハッキリと残して、自らのスピードでバラバラと散る魔物達。ダンは両手についた血を払うとゆっくりと振り返った。
「大丈夫でしたか……。え~っと」
「助けていただきありがとうございます」
「ちょ、まっ」
「命永らえたことに感謝を」
「服はどうしたぁ!?」
助けた女性は全裸でした。
「重ね重ね、ありがとうございます」
「さすがにあの状態は僕が変態呼ばわりされますからね……」
とりあえず予備の上着と寝具代わりのマントを着てもらい、一旦街へと戻ることにしたダンと助けた女性。先ほどまでダンが伐採をしていた道まで戻ってから街を目指していた。
たまに魔物が迷い出てもダンが手刀でぶった切り、袋にしまうという流れ作業で森を抜け、街の東門まで無事にたどり着いた。
「すみませ~ん、戻りましたけど何かすることがあるんでしょうか?」
「おお、戻ったか。……うん、やっぱり道があるな。ん? その女性はどうした」
「森で救助したんです」
門番は目を見開いて女性を見て、ダンを見て、また女性を見た。
眉間を揉みこみ何かを堪えるような顔をする。
「どうしました?」
「いや、ま、そんなこともあるか? とりあえず外から来た人物なら悪いが『チェック』してから入ってくれ」
と後ろに置いてある水晶を示して門番が言う。
ここで言う『チェック』とは犯罪歴チェックのことだろう。これは神の作ったシステムの一部で犯罪歴等の賞罰、その罰の部分を抜き出して水晶に映し出すという作業だ。これを騙そうとすると恐ろしく手間がかかるという。どのくらい手間なのか第一軍に居た小人族の人に聞いたら、「鑑定士に見破れない贋金を作るぐらい」という微妙に判断が出来ない教え方をされた。
どうやるの? と顔で聞かれたので、ダンが試しに触ってみる。
浮かんでくる文字は『畜生大量虐』
「今のなし」
「おい?」
パッと離して再度触れる。そこには文字はなく青い色の光だけだった。
「こんな感じで分かります」
「おい、その前」
「こう? ですか」
女性が触るとそこには青い光だけ。
「犯罪歴は無しですね」
「待て待て。おい兄ちゃん、さっきのなんだ?」
とうとう割り込んできた門番。
「あ~、魔物でも倒しすぎるとたまに出るんですよ。なんでかは知らないんですけどね。聞いた話だとその系統の魔物に狙われやすくなるみたいですが」
といって再度触るダン。そこのは青い光と『オーク大量』
「ね? 青いでしょ?」
「おま、コレ魔物行進が街に向かってきたりしねぇだろうなぁ!?」
「たぶん……? しばらく王都に居ましたけど、そんな情報入ってきたことなかったですしね」
門番も初めての事なので後日事情聴取するかもしれないとのことで滞在先の宿と名前を聞かれた。先ほどの水晶を使うと嘘をついた瞬間に赤くなることを利用しての念の入りようだった。
とりあえず街に入ることの許可が出たダンと女性はダンの宿泊するギルドに宿へと向かった。
宿に戻りもう一部屋借り受け、まずダンは女性を部屋に案内した。その間に受付の女性に話もしておく。
「すみません、あなたの服を売ってほしいのですが」
「! な、何に使うつもりで?」
「え? 着るためですよ?」
「……わかりました。後でお部屋に行きます」
「助かります」
頼み事をしてから部屋に入って女性と向き合うダン。ダンは備え付けの椅子。女性はベットに腰かけている。
「さて、何から話したものか?」
小型の水筒をポーチから出して水を飲んだダンは女性にも勧める。女性はそれを受け取ると匂いを嗅いでから水を飲み始めた。
ごくごくごく……
ごっきゅごっきゅと喉が鳴る。
ごくごくごく……
「いや、飲みすぎじゃないですか? それ底無しの水筒って魔法道具で、水がめ1杯以上入ってるんですけど」
ダンの顔が引きつる。
ぷはぁと女性が口を離した。おずおずと返される水筒を手に持つとチャプンとも音がしない。まあ、水は後で入れればいいかとポーチに水筒をしまう。
「え~、自分はダンと言います。あなたは?」
「私はフェンリ……、リルと言います」
「いやそこはフェンでしょう。あの白狼の娘さんじゃないですかぁ」
もうヤダと名前を聞いて顔を抑えて呻くダン。
その時扉がノックされる。
「? はいどうぞ」
「お客様、失礼します。こちらの服が私の一番ですが……」
なぜかド派手で煽情的な服を着た受付の女性が入ってきた。
受付の女性は椅子に座るダンを見て、ベットに座るリル? を見てまたダンを見て部屋を見渡した。
「どんな変態プレイをするつもりですか!?」
「誤解だ!」
ダンの声が寂しく響いた。
「はえぇよ! さっき戻ったばかりだろうが!」
あの後宿に戻り手早く装備を整えて戻ってきたダンは、東門の門番に何故か呼び止められて足止めされていた。先ほどはこんなことはなかったのに。『めんどくさいなぁ』とダンは思っていた。
「とりあえずマジで入るんなら記帳してからいけ」と門番は据え付けの書き物台を指さした。なるほどルールなんだなダンは納得して自分の名前を記帳する。
「で? 何時間で戻る予定なんだ?」
「そうですねぇ、2,3日といったところですかね」と言ったダンの肩が掴まれる。殺気はないが何だろうと門番の顔を見ると真剣な表情をしていた。
「いいか、この森はほかの森とは訳が違うんだ。無理せずに夜になる前には帰ってくるんだ。命を粗末にすんじゃねぇぞ」と門番はダンの身を案じて、真剣な表情で言ってくれているのだ。これにはダンもしっかりと答えねばならない。
「大丈夫。死にに行くなんてことはしませんから。ここから真っすぐ森に向かうので。あ、そうだ」
「なんだ? 遺言とかは聞かんからな」
「いえいえ。あの森の木、伐採しても構いませんか?」
「は?」と門番が変な顔をした。
現在ダンの姿を東門から確認できる。
ダンが森に入っていないわけではない。
「ふう、結構奥まで入ったかな?……いや、まだ街の外壁が見えてるしなぁ」
ダンは東門からうっすらと見える獣道をある程度の幅で木を伐採しながら進んでいるのだ。
手に持つは長大な柄を持つ戦斧。その柄の届く範囲の木を薙ぎ払う青年。門番は自分が昨日の酒がまだ残っているのではないかと自分自身を疑い始めた。
そもそも死の森の木々はとてつもない生命力を持つ木で、その昔資源として使えないかと検証したが、そもそも木が1本も切れなかったという事実が分かったそうだ。
そしてその検証の際にもあったことだがーー
「いかん! 魔物がーー」
青年の手刀で首を落とされていた。
うん、たぶん手刀だよね? 腕が早すぎて分かんないんだけどさ。
青年が木と魔物をそれぞれ別の袋にしまうとまた伐採を再開した。
「うん、心配してもしょうがないわ、アレ」
門番は街への報告をどうするか考え始めた。
獣道は若干の蛇行をしながら街からほぼ真っすぐ続いていた。
「ん~、どのぐらいかかるかぁ」とダンは『切るの後にして目的地確認してこようかな? でも門番さん心配させると悪いし』などと考えていた。ちなみに門番はすでにダンに注目していなかったりする。
その時ダンの耳に女性の声が聞こえた。さらに複数の足音が聞こえる。共に森の中からだ。
若干怪しんだが、女性の声で「助けて!」と聞こえてきたとき、ダンはすぐさま声の下方向へ走り始めた。戦斧をその場に残して手ぶらになると森の中を猛然と駆ける。いくつかの木々を躱したダンは女性が狼型の魔物に追われている光景を目撃した。
「こっちだ!」と声をかけるダン。女性も声に気づいてダンへと向かってくる。しかし魔物の方が当然足が速い。単純な目測ではダンと女性が合流する前に魔物に追いつかれてしまうだろう。
ダンは奥の手を切った。
「『戦乙女の加護』解放!」
瞬間、ダンは全てを抜き去った。
ダンの身体が一気に魔物達の後方に現れ、魔物達はその体を切断された。断面をハッキリと残して、自らのスピードでバラバラと散る魔物達。ダンは両手についた血を払うとゆっくりと振り返った。
「大丈夫でしたか……。え~っと」
「助けていただきありがとうございます」
「ちょ、まっ」
「命永らえたことに感謝を」
「服はどうしたぁ!?」
助けた女性は全裸でした。
「重ね重ね、ありがとうございます」
「さすがにあの状態は僕が変態呼ばわりされますからね……」
とりあえず予備の上着と寝具代わりのマントを着てもらい、一旦街へと戻ることにしたダンと助けた女性。先ほどまでダンが伐採をしていた道まで戻ってから街を目指していた。
たまに魔物が迷い出てもダンが手刀でぶった切り、袋にしまうという流れ作業で森を抜け、街の東門まで無事にたどり着いた。
「すみませ~ん、戻りましたけど何かすることがあるんでしょうか?」
「おお、戻ったか。……うん、やっぱり道があるな。ん? その女性はどうした」
「森で救助したんです」
門番は目を見開いて女性を見て、ダンを見て、また女性を見た。
眉間を揉みこみ何かを堪えるような顔をする。
「どうしました?」
「いや、ま、そんなこともあるか? とりあえず外から来た人物なら悪いが『チェック』してから入ってくれ」
と後ろに置いてある水晶を示して門番が言う。
ここで言う『チェック』とは犯罪歴チェックのことだろう。これは神の作ったシステムの一部で犯罪歴等の賞罰、その罰の部分を抜き出して水晶に映し出すという作業だ。これを騙そうとすると恐ろしく手間がかかるという。どのくらい手間なのか第一軍に居た小人族の人に聞いたら、「鑑定士に見破れない贋金を作るぐらい」という微妙に判断が出来ない教え方をされた。
どうやるの? と顔で聞かれたので、ダンが試しに触ってみる。
浮かんでくる文字は『畜生大量虐』
「今のなし」
「おい?」
パッと離して再度触れる。そこには文字はなく青い色の光だけだった。
「こんな感じで分かります」
「おい、その前」
「こう? ですか」
女性が触るとそこには青い光だけ。
「犯罪歴は無しですね」
「待て待て。おい兄ちゃん、さっきのなんだ?」
とうとう割り込んできた門番。
「あ~、魔物でも倒しすぎるとたまに出るんですよ。なんでかは知らないんですけどね。聞いた話だとその系統の魔物に狙われやすくなるみたいですが」
といって再度触るダン。そこのは青い光と『オーク大量』
「ね? 青いでしょ?」
「おま、コレ魔物行進が街に向かってきたりしねぇだろうなぁ!?」
「たぶん……? しばらく王都に居ましたけど、そんな情報入ってきたことなかったですしね」
門番も初めての事なので後日事情聴取するかもしれないとのことで滞在先の宿と名前を聞かれた。先ほどの水晶を使うと嘘をついた瞬間に赤くなることを利用しての念の入りようだった。
とりあえず街に入ることの許可が出たダンと女性はダンの宿泊するギルドに宿へと向かった。
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「すみません、あなたの服を売ってほしいのですが」
「! な、何に使うつもりで?」
「え? 着るためですよ?」
「……わかりました。後でお部屋に行きます」
「助かります」
頼み事をしてから部屋に入って女性と向き合うダン。ダンは備え付けの椅子。女性はベットに腰かけている。
「さて、何から話したものか?」
小型の水筒をポーチから出して水を飲んだダンは女性にも勧める。女性はそれを受け取ると匂いを嗅いでから水を飲み始めた。
ごくごくごく……
ごっきゅごっきゅと喉が鳴る。
ごくごくごく……
「いや、飲みすぎじゃないですか? それ底無しの水筒って魔法道具で、水がめ1杯以上入ってるんですけど」
ダンの顔が引きつる。
ぷはぁと女性が口を離した。おずおずと返される水筒を手に持つとチャプンとも音がしない。まあ、水は後で入れればいいかとポーチに水筒をしまう。
「え~、自分はダンと言います。あなたは?」
「私はフェンリ……、リルと言います」
「いやそこはフェンでしょう。あの白狼の娘さんじゃないですかぁ」
もうヤダと名前を聞いて顔を抑えて呻くダン。
その時扉がノックされる。
「? はいどうぞ」
「お客様、失礼します。こちらの服が私の一番ですが……」
なぜかド派手で煽情的な服を着た受付の女性が入ってきた。
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