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王都へ向かう。その前に、
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思わぬサニーの進化に驚いたダン。
「ま、それでも残念狼が人化出来たんですから、それほど驚くことでもないのかな?」
「待てダン殿! その残念狼とは誰の事を言っているのだ!?」
ダンの呟きに後ろからロウキが反応を見せた。というか反応した時点でダメだと思うが。
そんなロウキにダンよりも先に反応した者が居た。
「駄狼。阿呆な事を言っていないで、ポーラにもっと優しくしろ」
サニーだ。
いつもポーラにべったりなサニーは、そんなポーラへ対抗意識を剥き出しにしているロウキの姿をいつもバッチリ見ていた。
それ故、サニーはロウキに対しては過剰なまでに反応する。
「誰が駄狼だ! 人化したからと言って、我と対等だと思っているのかサニー!」
ロウキが鼻息荒くサニーに詰め寄る。寄られたサニーも鼻先がぶつかる程――いや、鼻先が既にぶつかっている状態でロウキの目をしっかりと見返していた。
「ちゅーでもしたいの? あんたたち」
キョーコに言われて、サニー達はお互いはじける様に身を引いている。
それを見て、やれやれとダンはまた草を刈る作業に戻った。
「しかしダン様も巧みに闘気を使いになられますね」
ダンの様子を見ていたエミリーがダンをそう評価した。
「まあ日常的に使ってますからね」
ダンは闘気を使って武器の射程を伸ばして草刈りをしていた。切る瞬間だけダンが闘気を伸ばしていることをエミリーは気が付いていたのだ。ちなみに普通は草刈り程度に使う技術ではない。
「それほど巧みに使われるということは、幼少期より鍛錬をしていたのではないでしょう。差し支えなければどなたに師事されていたのでしょうか?」
ダンは草を刈る手は止めずに、自身の記憶の中を掘り返して思い出した。
「師事……う~ん、一応は両親ですかね? 闘気の発現や出し方なんかは魔物との戦いで無我夢中の中で覚えましたけど、具体的なアーツとかは目の前で見せてくれましたから」
ダンの言葉にエミリーは思わず顔を引きつらせた。
普通、闘気やアーツを師事するとなれば師として手本は見せる。それだけではなく最初に覚えさせるときは――人にもよるが――、師から闘気の操作などサポートするのが普通だ。
ダンの言った方法は、冒険者など正式な道場に通わなかった者が良く行う教え方だ。
つまり「やって覚えろ」という脳筋的な方法だ。
「ずいぶんと過激な方法ですね。ご両親は元冒険者ですか?」
「一応? ウチのオヤジは剣の一族の直系で、母は冒険者をやる前はアマゾネスの出身だそうで」
「アマゾネス!? 今アマゾネスと言ったかダン!?」
ちょっとはなれた位置で魔法を使い草を刈っていたルフが、その手を止めてダンへと詰め寄ってくる。
鼻息が荒かったのでダンは片手でルフを制止して聞き返した。
「ええ、確かにそう言いましたが?」
「それが何か?」とダンも聞き返す。
「アマゾネスといえば、その国が在るのは帝国領ではないか! 帝国皇帝とも繋がりがあると言われる部族の一人が、お前の母親だというのか!?」
焦ったようなルフの言葉に、「あ~、そんなことも言っていたような気がしますね」とダンはのんびりとした口調で「大丈夫ですよ?」とルフに返答する。
王国と帝国は領土の取り合いをするような間柄だ。昔からそれは変わっていない。
「何をもって『大丈夫』と言えるのだ!?」
「ウチの母から聞いたんですけど、アマゾネスの里――あ、ウチの母はそう言っていたので――は帝国に自治領として認められているのは間違いないそうなんですが、それは『アマゾネスの武力にビビっているからだ』って言ってましたね」
ダンの説明にルフの焦りが止まる。さらにダンの説明は続く。
「帝国がアマゾネスの里にちょっかいをかけた時代があったそうなんですが、その時に手ひどく帝国がアマゾネスにボロ負けしたそうで。それもあってアマゾネスの里と帝国側とで不可侵の約束が交わされたそうです」
詳しい事情としては、その当時の皇帝一族の男がアマゾネスの1人に懸想を持って近づき、紆余曲折あってアマゾネス達と帝国軍が衝突する事態となったようだ。
元々の原因が男から女へちょっかいを掛けた。というモチベーションの上がらない状況と、アマゾネス達の戦闘欲というものを甘く見てしまったがゆえに、当時の帝国軍は相当に悲惨な負け方をしたらしい。
それで最終的には原因と成った皇帝一族の男とアマゾネスの代表が一騎打ちを行い、皇帝一族の男は見事に首を取られたということであった。
一族直系の男子ではなかった為、当時の皇帝はそれをもって手打ちとすることを申し出て、アマゾネス達が承諾して和解。
その際に「今後、軟弱な者が我が里に来た場合は、全てこちらで判断して殺す」とか何とか脅し(ダンの母は「いやありゃマジだ」と述べた)、帝国内において『アマゾネスの領内に入った者の命は、帝国内であっても帝国は一切関知しない』という法が施行されているという。
「だが帝国は代々アマゾネスの将軍が居ると聞いているぞ? 帝国に従わないアマゾネスがなぜ力を貸す? 矛盾しているではないか」
ルフに詰め寄られたダンは左右に視線を動かし、そしてとても言いづらそうにその質問に答えた。
「あ~、その~……、戦いたいから。だそうですよ」
「……は?」
「いえ、里の方に居てもアマゾネスの里はこっちで言えば『秘境』みたいな土地で、強い魔物には事欠かないみたいなのですが……。出会いが無い。と」
「あっ、そういえば風の噂でアマゾネスは女子は育てて、男は放逐する部族だと聞いたな。……マジなのか?」
ルフは貯め込んだ知識からアマゾネスの習慣を思い出してダンへと確認する。
「マジですよ」とダンは身内の恥じのように顔を逸らしながら答える。
「しかし男日照りだからと、わざわざ将軍職に就くアマゾネスが居るのか?」
「あ~、ちょっと誤解しているかもしれませんが、普通の男には興味ないはずですよ?」
わざわざ普通を強調して言うダン。
ルフは少し口を閉ざして考えると、その導き出した答えを確認した。
「まさか……、強い男と出会う機会を求めて将軍をしているのか!?」
「はい正解」
これもダンの母からの情報であるが、アマゾネスとて1人で子供を産める訳もなく、そして子供を求めるならばより強い男の子種を欲するらしい。それを聞かされた当時のダンはどういった顔をしたものかと、子供ながらに無表情を作ったものだ。
里に居ては当然男は居ないし、よほどの酔狂な者でなければ里に近づいても来ない。昔はちらほらと男が迷い込んできていたらしいのだが、帝国と一戦やらかした後はその数が激減。
それゆえにアマゾネス達が考え出したのが、当代一の実力者を帝国に送り出し、アマゾネスの勇名を帝国内外に知らしめてやる。といった脳筋の考えだ。
「それは、成功するのか?」
「どうなんでしょうね? 捕獲率は上がったと母は言っていましたが」
捕獲率というパワーワードにルフの顔が引きつった。
そして話題を変えようと、話題をダンの母へと切り替える。
「そういえばダンの母はどうやってダンの父に出会ったのだ?……まさかダンの父は帝国領に行ったことがあるのか?」
王国領と帝国領の間には関所がある。お互いの領内に作ってあり、関所同士の間には空白の緩衝地帯が設けてある。そのような造りになっていることから、お互いの国に行き来するとなれば少人数で監視の目を逃れるか、もしくは関所を作ることも出来ないような厳しい地形を移動するしかない。
「いえ、オヤジが母と会ったのは王国内らしいですよ?」
ダンは母が密入国して王国へ来たと聞いている。その理由は――
「なんでも母は、帝国内に目ぼしいヤツが居なくなったとか言って王国に移動したみたいです。それでちょうどオヤジと出会って殺し合ったと」
「何か今、物騒な雰囲気じゃなかったか?」
さらりと言ってのけたダンにルフがツッコミを入れる。それを気にも留めず、しかしダンは首を捻りながらも自身の疑問を告げる。
「と言いますか、王国にも結構な数のアマゾネスが居るはずなんですか?」
「な・ん・だっ・て!?」
ダンも母から聞いただけで正確な数などは知らないのだが、母が使った王国に入るルートというのはアマゾネス達の間で口伝により伝わったものだという。となれば行って戻った者が居るという事だ。
王国の関所が『結構なザル』だと知らされたルフは頭を抱えてしまった。
「そういえばこのまま王都へ向かわれるのでしょうか?」
そんなルフを放置して(悩んでいるだけで命の危険などは無いため)、エミリーはダンへと質問した。
「まず向かうのは途中の街ですね。え~っと、ボッカ、でしたか?」
「ああ、宿場町のボッカですか」
ボッカはエミリーの時代にもあったようだ。何かニュアンスが違った気がしたが。
「王様やアレックスさんの服とか必要な物が出てきましたからね。補充のために立ち寄りますよ」
そういってダンは草刈りへと戻った。
歩みが遅くなったルフをエミリーが引っ張りながらも、一行は西へと向かう。
「ま、それでも残念狼が人化出来たんですから、それほど驚くことでもないのかな?」
「待てダン殿! その残念狼とは誰の事を言っているのだ!?」
ダンの呟きに後ろからロウキが反応を見せた。というか反応した時点でダメだと思うが。
そんなロウキにダンよりも先に反応した者が居た。
「駄狼。阿呆な事を言っていないで、ポーラにもっと優しくしろ」
サニーだ。
いつもポーラにべったりなサニーは、そんなポーラへ対抗意識を剥き出しにしているロウキの姿をいつもバッチリ見ていた。
それ故、サニーはロウキに対しては過剰なまでに反応する。
「誰が駄狼だ! 人化したからと言って、我と対等だと思っているのかサニー!」
ロウキが鼻息荒くサニーに詰め寄る。寄られたサニーも鼻先がぶつかる程――いや、鼻先が既にぶつかっている状態でロウキの目をしっかりと見返していた。
「ちゅーでもしたいの? あんたたち」
キョーコに言われて、サニー達はお互いはじける様に身を引いている。
それを見て、やれやれとダンはまた草を刈る作業に戻った。
「しかしダン様も巧みに闘気を使いになられますね」
ダンの様子を見ていたエミリーがダンをそう評価した。
「まあ日常的に使ってますからね」
ダンは闘気を使って武器の射程を伸ばして草刈りをしていた。切る瞬間だけダンが闘気を伸ばしていることをエミリーは気が付いていたのだ。ちなみに普通は草刈り程度に使う技術ではない。
「それほど巧みに使われるということは、幼少期より鍛錬をしていたのではないでしょう。差し支えなければどなたに師事されていたのでしょうか?」
ダンは草を刈る手は止めずに、自身の記憶の中を掘り返して思い出した。
「師事……う~ん、一応は両親ですかね? 闘気の発現や出し方なんかは魔物との戦いで無我夢中の中で覚えましたけど、具体的なアーツとかは目の前で見せてくれましたから」
ダンの言葉にエミリーは思わず顔を引きつらせた。
普通、闘気やアーツを師事するとなれば師として手本は見せる。それだけではなく最初に覚えさせるときは――人にもよるが――、師から闘気の操作などサポートするのが普通だ。
ダンの言った方法は、冒険者など正式な道場に通わなかった者が良く行う教え方だ。
つまり「やって覚えろ」という脳筋的な方法だ。
「ずいぶんと過激な方法ですね。ご両親は元冒険者ですか?」
「一応? ウチのオヤジは剣の一族の直系で、母は冒険者をやる前はアマゾネスの出身だそうで」
「アマゾネス!? 今アマゾネスと言ったかダン!?」
ちょっとはなれた位置で魔法を使い草を刈っていたルフが、その手を止めてダンへと詰め寄ってくる。
鼻息が荒かったのでダンは片手でルフを制止して聞き返した。
「ええ、確かにそう言いましたが?」
「それが何か?」とダンも聞き返す。
「アマゾネスといえば、その国が在るのは帝国領ではないか! 帝国皇帝とも繋がりがあると言われる部族の一人が、お前の母親だというのか!?」
焦ったようなルフの言葉に、「あ~、そんなことも言っていたような気がしますね」とダンはのんびりとした口調で「大丈夫ですよ?」とルフに返答する。
王国と帝国は領土の取り合いをするような間柄だ。昔からそれは変わっていない。
「何をもって『大丈夫』と言えるのだ!?」
「ウチの母から聞いたんですけど、アマゾネスの里――あ、ウチの母はそう言っていたので――は帝国に自治領として認められているのは間違いないそうなんですが、それは『アマゾネスの武力にビビっているからだ』って言ってましたね」
ダンの説明にルフの焦りが止まる。さらにダンの説明は続く。
「帝国がアマゾネスの里にちょっかいをかけた時代があったそうなんですが、その時に手ひどく帝国がアマゾネスにボロ負けしたそうで。それもあってアマゾネスの里と帝国側とで不可侵の約束が交わされたそうです」
詳しい事情としては、その当時の皇帝一族の男がアマゾネスの1人に懸想を持って近づき、紆余曲折あってアマゾネス達と帝国軍が衝突する事態となったようだ。
元々の原因が男から女へちょっかいを掛けた。というモチベーションの上がらない状況と、アマゾネス達の戦闘欲というものを甘く見てしまったがゆえに、当時の帝国軍は相当に悲惨な負け方をしたらしい。
それで最終的には原因と成った皇帝一族の男とアマゾネスの代表が一騎打ちを行い、皇帝一族の男は見事に首を取られたということであった。
一族直系の男子ではなかった為、当時の皇帝はそれをもって手打ちとすることを申し出て、アマゾネス達が承諾して和解。
その際に「今後、軟弱な者が我が里に来た場合は、全てこちらで判断して殺す」とか何とか脅し(ダンの母は「いやありゃマジだ」と述べた)、帝国内において『アマゾネスの領内に入った者の命は、帝国内であっても帝国は一切関知しない』という法が施行されているという。
「だが帝国は代々アマゾネスの将軍が居ると聞いているぞ? 帝国に従わないアマゾネスがなぜ力を貸す? 矛盾しているではないか」
ルフに詰め寄られたダンは左右に視線を動かし、そしてとても言いづらそうにその質問に答えた。
「あ~、その~……、戦いたいから。だそうですよ」
「……は?」
「いえ、里の方に居てもアマゾネスの里はこっちで言えば『秘境』みたいな土地で、強い魔物には事欠かないみたいなのですが……。出会いが無い。と」
「あっ、そういえば風の噂でアマゾネスは女子は育てて、男は放逐する部族だと聞いたな。……マジなのか?」
ルフは貯め込んだ知識からアマゾネスの習慣を思い出してダンへと確認する。
「マジですよ」とダンは身内の恥じのように顔を逸らしながら答える。
「しかし男日照りだからと、わざわざ将軍職に就くアマゾネスが居るのか?」
「あ~、ちょっと誤解しているかもしれませんが、普通の男には興味ないはずですよ?」
わざわざ普通を強調して言うダン。
ルフは少し口を閉ざして考えると、その導き出した答えを確認した。
「まさか……、強い男と出会う機会を求めて将軍をしているのか!?」
「はい正解」
これもダンの母からの情報であるが、アマゾネスとて1人で子供を産める訳もなく、そして子供を求めるならばより強い男の子種を欲するらしい。それを聞かされた当時のダンはどういった顔をしたものかと、子供ながらに無表情を作ったものだ。
里に居ては当然男は居ないし、よほどの酔狂な者でなければ里に近づいても来ない。昔はちらほらと男が迷い込んできていたらしいのだが、帝国と一戦やらかした後はその数が激減。
それゆえにアマゾネス達が考え出したのが、当代一の実力者を帝国に送り出し、アマゾネスの勇名を帝国内外に知らしめてやる。といった脳筋の考えだ。
「それは、成功するのか?」
「どうなんでしょうね? 捕獲率は上がったと母は言っていましたが」
捕獲率というパワーワードにルフの顔が引きつった。
そして話題を変えようと、話題をダンの母へと切り替える。
「そういえばダンの母はどうやってダンの父に出会ったのだ?……まさかダンの父は帝国領に行ったことがあるのか?」
王国領と帝国領の間には関所がある。お互いの領内に作ってあり、関所同士の間には空白の緩衝地帯が設けてある。そのような造りになっていることから、お互いの国に行き来するとなれば少人数で監視の目を逃れるか、もしくは関所を作ることも出来ないような厳しい地形を移動するしかない。
「いえ、オヤジが母と会ったのは王国内らしいですよ?」
ダンは母が密入国して王国へ来たと聞いている。その理由は――
「なんでも母は、帝国内に目ぼしいヤツが居なくなったとか言って王国に移動したみたいです。それでちょうどオヤジと出会って殺し合ったと」
「何か今、物騒な雰囲気じゃなかったか?」
さらりと言ってのけたダンにルフがツッコミを入れる。それを気にも留めず、しかしダンは首を捻りながらも自身の疑問を告げる。
「と言いますか、王国にも結構な数のアマゾネスが居るはずなんですか?」
「な・ん・だっ・て!?」
ダンも母から聞いただけで正確な数などは知らないのだが、母が使った王国に入るルートというのはアマゾネス達の間で口伝により伝わったものだという。となれば行って戻った者が居るという事だ。
王国の関所が『結構なザル』だと知らされたルフは頭を抱えてしまった。
「そういえばこのまま王都へ向かわれるのでしょうか?」
そんなルフを放置して(悩んでいるだけで命の危険などは無いため)、エミリーはダンへと質問した。
「まず向かうのは途中の街ですね。え~っと、ボッカ、でしたか?」
「ああ、宿場町のボッカですか」
ボッカはエミリーの時代にもあったようだ。何かニュアンスが違った気がしたが。
「王様やアレックスさんの服とか必要な物が出てきましたからね。補充のために立ち寄りますよ」
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