112 / 116
床下からこんにちはする
しおりを挟む
時間を少し巻き戻し。
王都東門の警備を見て正面突破は少々面倒そうだと判断したダンは、仲間を引き連れてとある場所へと移動をしていた。
「……ここってなんなんですか?」
誰かがそう漏らした言葉に、ダンはあっけらかんとした様子で答える。
「ん? 王都の下水排水口ですけど?」
そこは王都から見れば下流に当たる場所の川の中ほどに接続された、明らかに人の手で作られた人工物のトンネルであった。そしてそこから川へとわずかに臭う水が吐き出されているのがその目に見える。
とはいえダンに案内されなければトンネルの存在すら分からないように偽装された造りをしており、よくよく見れば明らかに人の手で植えられたようなトンネルを隠すような周りに生えた不自然な植樹や、人の視覚の隙をつくように傾斜をつけて作られたトンネルの出口部分の構造など、よほど注視して見ていなければ見落とすようなカモフラージュをされていた下水排水口。
さらに表から見えないような位置には侵入防止用として鉄柵が作られているソレは、王都へと無断で入ろうとする人や動物を防ぐための物であり――
「え? まさか――」
「仕方ありませんので、裏口を使わせていただこうかなぁ、と」
サササッとトンネルの入り口まで降りたダンは、トンネルの入り口に付けられた鉄柵の中の1本を握りしめると、グリグリと回すように捻り始める。
連結されているように見えて、その一本は元々外すことを想定されていたのだろう。よくよくダンの手元を見れば同じ方向へと回していることから、その棒はねじ込み式にて固定されていたのだろうと分かる。
そしてダンがしばらく回していた棒がトンネルから抜けると、その棒を取っ手のように奥へと押し込む。するとそれにつられて2,3本ほど連結されたように動いた。
まるで扉の様だ。
「職人技の仕掛けだな」
「まあ見てすぐに分かってしまう様では、悪人達に良いようにされてしまいますからねぇ」
「……私が生きていた頃から在った仕掛けなのか?」
「噂はありましたけどね?」
ルフがボソリと呟くと、アレックスが苦笑交じりに答える。
ちなみにエミリーは知っていたが、元々の性分ゆえにか、いつか自身が使えるかもしれない情報はあまり他人へと教えたことは無かった。
『何』に使うつもりだったのかは本人の胸の内にしか分からないが。
とりあえず全員がトンネルの内側に入った時点で、またダンが鉄柵を元通りの状態へと戻す。
そしてトンネル内の壁に隠されるように備えられていた、油の染みた布が巻かれた松明を取り出すと『炉の火入れ』と小さな火種(超高温)を生み出して着火する。
「さて、記憶を思い出して――こっちの方角ですね」
トントンと頭を叩き、そう宣言した下水トンネルを歩き始めるダン。
「思い出して。って無事にたどり着けるんだよねダンさん?」
思いっきり不審な事を言ったダンに、確認するように質問するファーニ。手には念のためにとマッピング用に手帳を開いていた。
「あー、たぶん? 何せ一度だけしか利用したことが無いものでして」
「……それ、いつの話?」
「えー……。2、いや3年前?」
ダンの答えを聞くなり、他にも手帳を開いてマッピングを始める者が出た。
「だ、大丈夫だと思いますよ? そう複雑な道では無かったはずですから」
そう言ってダンはトンネルを進んで行く。
下水トンネルは基本円形に作られているが、その後のメンテナンスなどの為に人が入ることを想定して足場となる床が作られており、ダン達はそこを歩いていた。
しばらく進んでいるとリルとロウキが何かに気づいたのかダンへと質問する。
「ちょっと聞いてもいいダンさん?」
ダンが首だけ振り返って「何か?」と視線で問いかける。
「入るときに感じた臭いだが……、奥に進んでもそれほど臭いが強くなった気がしないのは何故だ?」
リルとロウキの2人は強い臭いというのは嫌いではあるが、元々野生で生きてきた経験を持っているので排せつ物などの臭いぐらいで参ることは無い。
……嗅ぎたいかどうかは別問題だが。
だが普通考えれば臭いの元に近づけば更に臭いが強くなるはずと考えていた2人には、トンネルを奥へ奥へと進むのに臭気が変化していないことに疑問を感じていたのだ。
その疑問にダンがちょっと言いづらそうに答える。
「う~ん。実は王都の排水って、本当は臭いがしない造りになってるはずなんですよね~」
「「え? 臭いがしない?」」
「ふむ。それは私が説明しようか」
話を聞いていたルフが進み出て説明を始めた。
「王都で出された生活排水は、王都の地下に張り巡らされた下水網に落ちてくる。それは更に複数個所作られた『処理槽』と呼ばれる水槽に一度入り、そこで処理された水の『うわ水』が最終的に外へと流れ出る構造になっておるのだ」
「「『しょりそう』?」」
「ああ。正式名称は『スライム式処理分解水槽』と名付けられた場所だ。水の中のモノをスライムに食わせて、残った水が溢れて外に流すように設計されているのだが……。臭いがするという事はスライムの処理能力を超えているのか?」
ルフが自信満々に言うのは、王都を作る際に上下水道や道などを初代王族時代から、王族が主体となって計画的に作ってきたという経緯があるからだろう。
しかし――
「あー、たぶん臭いがするのは『誤接続』があるからだと思いますね」とダンが言った事に、ルフの顔が「まさか!?」といったモノへと変わった。
「ご、『誤接続』だと?」
「または工事ミスとも言いますか……。ほら、あそこを見てください」
そう言ってダンが指さす方を追う。ダンが松明を上に掲げると、そこには色のついた水が落ちてくる細い管が見えた。
「本来ならスライムが居る場所まで持っていくはずが、途中で繋ぎ間違えたんでしょうね。そう多くはありませんけど、割と見かけますね」
「な!? そういった事が無いように、工事をする際に審査する部署があるはずなのだが?」
「形骸化してると言いますか……。ぶっちゃけ現場確認をしてないんじゃないですかね?」
ダンの言葉にガックリと肩を落とすルフ。
ここが下水トンネルでなければ跪きそうなくらいに気落ちしていた。
「ま、そういった事は全て解決した後で――ふむ?」
そんなルフを慰めていたダンが何かに気づいて前方を松明で照らす。
松明で照らされた範囲に、黒い色をしたスライムが侵入してきた。
「またスライム池からの脱走ですか。――定期処理もしてないんですかね?」
スライムを利用した汚水処理では、定期的に増殖したスライムを間引く必要がある。公共施設である下水道も王国軍の見るべき管轄なのだが、最近は冒険者ギルドへ『下請け』を出していたはず。
まあ好き好んで受けたい依頼でもないから後回しにされてしまった可能性もあるかと、ダンは武器ポーチから剣を抜いた。
『――我は暗闇の中で生まれたモノ。そしてこの暗闇に住むスライム達の王であり、頂点の』
「よいしょ!」
バンッ! と『鞘』の広い面を生かして叩き潰すダン。闘気も併用して、容赦なく擦り潰されたスライムが生命活動を終えた。
「え? 今なにか喋ってなかった? そのスライム??」
「たま~に喋る個体が出てくるんですよねぇ。何か怪しい魔法薬を下水に流してる人でも居るんでしょうか?」
「「「いやいや、え? 今のは違うんじゃ?」」」
などと言いつつも、ダンの記憶が確かだったのか、無事に王都へ通じる隠し通路に到着した。
壁の一部がスライドして開いた通路の先にある小部屋。
その壁の一面に設けられた階段を登って、ダンが天井の板を何やら小刻みに動かすと、パカリと蓋が開くように天井の板が持ち上がった。
途中何か声が聞こえた気もしたが、ダンがそのまま開けたのだから問題ないだろうと全員が見ていると、なにやらダンの動きが止まったように見えた。
何かあったのか? と訝しんでいると、ダンが普通に動き出し上に上がった。そして手だけが突き出されると「コイコイ」と手招きされる。
そして全員が上に移動をすると、そこは大きな建物の中のようであった。
「皆様お疲れさまでした。そして王都冒険者ギルドへようこそ」
全員が上がり終えると、ギルド職員の制服を着た人物が丁寧な挨拶をする。
誰だろう? と皆が思っていると、
「昔、僕が助けた子ですよ」と紹介にもなっていないダンの紹介がされた。
「「「いや、ちゃんと紹介してくださいよ!」」」
仲間だけではなく、そのギルド職員からもツッコミが入ったのだった。
ーーーーーーーー
何とか更新速度を戻せるように頑張ります。
年度末進行が尾を引く><
王都東門の警備を見て正面突破は少々面倒そうだと判断したダンは、仲間を引き連れてとある場所へと移動をしていた。
「……ここってなんなんですか?」
誰かがそう漏らした言葉に、ダンはあっけらかんとした様子で答える。
「ん? 王都の下水排水口ですけど?」
そこは王都から見れば下流に当たる場所の川の中ほどに接続された、明らかに人の手で作られた人工物のトンネルであった。そしてそこから川へとわずかに臭う水が吐き出されているのがその目に見える。
とはいえダンに案内されなければトンネルの存在すら分からないように偽装された造りをしており、よくよく見れば明らかに人の手で植えられたようなトンネルを隠すような周りに生えた不自然な植樹や、人の視覚の隙をつくように傾斜をつけて作られたトンネルの出口部分の構造など、よほど注視して見ていなければ見落とすようなカモフラージュをされていた下水排水口。
さらに表から見えないような位置には侵入防止用として鉄柵が作られているソレは、王都へと無断で入ろうとする人や動物を防ぐための物であり――
「え? まさか――」
「仕方ありませんので、裏口を使わせていただこうかなぁ、と」
サササッとトンネルの入り口まで降りたダンは、トンネルの入り口に付けられた鉄柵の中の1本を握りしめると、グリグリと回すように捻り始める。
連結されているように見えて、その一本は元々外すことを想定されていたのだろう。よくよくダンの手元を見れば同じ方向へと回していることから、その棒はねじ込み式にて固定されていたのだろうと分かる。
そしてダンがしばらく回していた棒がトンネルから抜けると、その棒を取っ手のように奥へと押し込む。するとそれにつられて2,3本ほど連結されたように動いた。
まるで扉の様だ。
「職人技の仕掛けだな」
「まあ見てすぐに分かってしまう様では、悪人達に良いようにされてしまいますからねぇ」
「……私が生きていた頃から在った仕掛けなのか?」
「噂はありましたけどね?」
ルフがボソリと呟くと、アレックスが苦笑交じりに答える。
ちなみにエミリーは知っていたが、元々の性分ゆえにか、いつか自身が使えるかもしれない情報はあまり他人へと教えたことは無かった。
『何』に使うつもりだったのかは本人の胸の内にしか分からないが。
とりあえず全員がトンネルの内側に入った時点で、またダンが鉄柵を元通りの状態へと戻す。
そしてトンネル内の壁に隠されるように備えられていた、油の染みた布が巻かれた松明を取り出すと『炉の火入れ』と小さな火種(超高温)を生み出して着火する。
「さて、記憶を思い出して――こっちの方角ですね」
トントンと頭を叩き、そう宣言した下水トンネルを歩き始めるダン。
「思い出して。って無事にたどり着けるんだよねダンさん?」
思いっきり不審な事を言ったダンに、確認するように質問するファーニ。手には念のためにとマッピング用に手帳を開いていた。
「あー、たぶん? 何せ一度だけしか利用したことが無いものでして」
「……それ、いつの話?」
「えー……。2、いや3年前?」
ダンの答えを聞くなり、他にも手帳を開いてマッピングを始める者が出た。
「だ、大丈夫だと思いますよ? そう複雑な道では無かったはずですから」
そう言ってダンはトンネルを進んで行く。
下水トンネルは基本円形に作られているが、その後のメンテナンスなどの為に人が入ることを想定して足場となる床が作られており、ダン達はそこを歩いていた。
しばらく進んでいるとリルとロウキが何かに気づいたのかダンへと質問する。
「ちょっと聞いてもいいダンさん?」
ダンが首だけ振り返って「何か?」と視線で問いかける。
「入るときに感じた臭いだが……、奥に進んでもそれほど臭いが強くなった気がしないのは何故だ?」
リルとロウキの2人は強い臭いというのは嫌いではあるが、元々野生で生きてきた経験を持っているので排せつ物などの臭いぐらいで参ることは無い。
……嗅ぎたいかどうかは別問題だが。
だが普通考えれば臭いの元に近づけば更に臭いが強くなるはずと考えていた2人には、トンネルを奥へ奥へと進むのに臭気が変化していないことに疑問を感じていたのだ。
その疑問にダンがちょっと言いづらそうに答える。
「う~ん。実は王都の排水って、本当は臭いがしない造りになってるはずなんですよね~」
「「え? 臭いがしない?」」
「ふむ。それは私が説明しようか」
話を聞いていたルフが進み出て説明を始めた。
「王都で出された生活排水は、王都の地下に張り巡らされた下水網に落ちてくる。それは更に複数個所作られた『処理槽』と呼ばれる水槽に一度入り、そこで処理された水の『うわ水』が最終的に外へと流れ出る構造になっておるのだ」
「「『しょりそう』?」」
「ああ。正式名称は『スライム式処理分解水槽』と名付けられた場所だ。水の中のモノをスライムに食わせて、残った水が溢れて外に流すように設計されているのだが……。臭いがするという事はスライムの処理能力を超えているのか?」
ルフが自信満々に言うのは、王都を作る際に上下水道や道などを初代王族時代から、王族が主体となって計画的に作ってきたという経緯があるからだろう。
しかし――
「あー、たぶん臭いがするのは『誤接続』があるからだと思いますね」とダンが言った事に、ルフの顔が「まさか!?」といったモノへと変わった。
「ご、『誤接続』だと?」
「または工事ミスとも言いますか……。ほら、あそこを見てください」
そう言ってダンが指さす方を追う。ダンが松明を上に掲げると、そこには色のついた水が落ちてくる細い管が見えた。
「本来ならスライムが居る場所まで持っていくはずが、途中で繋ぎ間違えたんでしょうね。そう多くはありませんけど、割と見かけますね」
「な!? そういった事が無いように、工事をする際に審査する部署があるはずなのだが?」
「形骸化してると言いますか……。ぶっちゃけ現場確認をしてないんじゃないですかね?」
ダンの言葉にガックリと肩を落とすルフ。
ここが下水トンネルでなければ跪きそうなくらいに気落ちしていた。
「ま、そういった事は全て解決した後で――ふむ?」
そんなルフを慰めていたダンが何かに気づいて前方を松明で照らす。
松明で照らされた範囲に、黒い色をしたスライムが侵入してきた。
「またスライム池からの脱走ですか。――定期処理もしてないんですかね?」
スライムを利用した汚水処理では、定期的に増殖したスライムを間引く必要がある。公共施設である下水道も王国軍の見るべき管轄なのだが、最近は冒険者ギルドへ『下請け』を出していたはず。
まあ好き好んで受けたい依頼でもないから後回しにされてしまった可能性もあるかと、ダンは武器ポーチから剣を抜いた。
『――我は暗闇の中で生まれたモノ。そしてこの暗闇に住むスライム達の王であり、頂点の』
「よいしょ!」
バンッ! と『鞘』の広い面を生かして叩き潰すダン。闘気も併用して、容赦なく擦り潰されたスライムが生命活動を終えた。
「え? 今なにか喋ってなかった? そのスライム??」
「たま~に喋る個体が出てくるんですよねぇ。何か怪しい魔法薬を下水に流してる人でも居るんでしょうか?」
「「「いやいや、え? 今のは違うんじゃ?」」」
などと言いつつも、ダンの記憶が確かだったのか、無事に王都へ通じる隠し通路に到着した。
壁の一部がスライドして開いた通路の先にある小部屋。
その壁の一面に設けられた階段を登って、ダンが天井の板を何やら小刻みに動かすと、パカリと蓋が開くように天井の板が持ち上がった。
途中何か声が聞こえた気もしたが、ダンがそのまま開けたのだから問題ないだろうと全員が見ていると、なにやらダンの動きが止まったように見えた。
何かあったのか? と訝しんでいると、ダンが普通に動き出し上に上がった。そして手だけが突き出されると「コイコイ」と手招きされる。
そして全員が上に移動をすると、そこは大きな建物の中のようであった。
「皆様お疲れさまでした。そして王都冒険者ギルドへようこそ」
全員が上がり終えると、ギルド職員の制服を着た人物が丁寧な挨拶をする。
誰だろう? と皆が思っていると、
「昔、僕が助けた子ですよ」と紹介にもなっていないダンの紹介がされた。
「「「いや、ちゃんと紹介してくださいよ!」」」
仲間だけではなく、そのギルド職員からもツッコミが入ったのだった。
ーーーーーーーー
何とか更新速度を戻せるように頑張ります。
年度末進行が尾を引く><
0
あなたにおすすめの小説
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる