完璧過ぎってどういうこと?

turarin

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マリーのやり直し5

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マリーの後継辞退に公爵家は揺れた。アリサは自分がアルバートと結婚して公爵家を継ぐという夢が叶うと喜んだが、断られ、荒れた。
せめてアルバートとマリーが結婚すれば同居は出来たのにと、酷くマリーを罵るアリサをヘンリーは厳しく窘めた。

「いったい、アリサはアルバート君をなんだと思っていたのだ。マリーの婚約者であり、次期公爵の夫になる予定の人間だったのだぞ。
邪な気持を抱いていたのではあるまいな?」

「そんなことあるわけありませんわ、お父様」

焦るアリサであった。

アリサが学園に入学し、ヘンリーとメリンダが彼女の素行と成績の悪さに頭を悩ますようになるまで、もうすぐである。

アルバートは騎士科に移り、生徒会も辞め、必死に努力し、卒業後は見事に近衛騎士となった。学園で優秀な成績を修めた証である。 

マリーが公爵家の後継を辞したことは大きな話題になり、あちこちから縁談が殺到した。
それに、最近のマリーは、随分と表情が柔らかくなったので、学園でも男女とわず人気沸騰なのである。涙のタガが外れたことで、感情表現のタガも外れたらしい。
数多の縁談やアプローチを受けたが、彼女は決してなびくこと無く、相変わらず努力を続け、文官試験に満点合格という、前代未聞の快挙を成し遂げた。

公爵令嬢の文官誕生である。外国語を巧みに操り、世界じゅうを相手に活躍する彼女であったが、彼女が帰国すると必ず食事に出かける相手が2人。

「ごめーん、遅くなった!殿下の視察に行ってたから!」

「ううん、大丈夫。ピーターもまだ来ないし」
 
黒髪に碧眼、背も高いし、なんなら鼻も高いし。桜色のくちびるにちょっと日に焼けた肌、振り返っても見たくなるイケメンである。近衛騎士の制服がよく似合う。

なんなの?あの2人。きれいすぎ。妬む気にもならないと、お茶をしているおばさん達は思う。

「あ、いた、いた!俺が一番最後なの?」
長い銀髪を後ろに束ね、大きな切れ長の群青色の瞳をぱしぱしさせながら走ってきた、眼鏡のよく似合う、これも長身の美丈夫。

周囲のおばさん達は言葉を失うのでした。この3人なんなの………

あの、マリー号泣の日以来、妙に気が合う3人。就職後も、時々こうして集まって、飲んだり、食べたり、話したり、楽しい時間を過ごしている。将来マリーの心を射止めるのはいったい誰だろうか。




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